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3201.
忍苦とは、
晴れ晴れした日の予感を抱き、
現在をその日のために、
どうしても歩まねばならぬ当然の道として、
黙って進むことである。
（ 串田孫一 ）
3202.
好機とは、何かを受け入れたり、何かをなすべき唯一の一瞬をいう。
（ プラトン ）
3203.
社会をつくるまえの人間の自然状態が戦争であったこと、しかも、いわゆる戦争ではなく、すべての人に対する、すべての人の戦争であったことは、否定できない。
（ トマス・ホッブズ ）
3204.
処世の道では、習慣は格言にまさる。
習慣は生きた格言が本能となり、肉となったものである。
（ アミエル ）
3205.
肉的愛、言いかえれば外的美から生ずる生殖欲、また一般的には精神の自由以外の他の原因を持つすべての愛は容易に憎しみに移行する。
（ スピノザ ）
3206.
学者先生はしきりに
「それゆえ」という言葉をお使いになるが、
なんで「それゆえ」なのか、
俗人にはさっぱりわからない。
なんだか、偉そうな言葉でごまかしているようだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
3207.
人間の価値は、引き裂かれた複数の自己認識にある。
（ エリック・ホッファー ）
3208.
美しいものを見る機会を逃してはなりません。
美は神様が自らの手でお作りになったものですから。
路傍にも神秘的なものがあります。
全ての美貌、晴れた空、そしてきれいな花の中に美を感じ、喜びましょう。
そして恵みの一杯として神様に感謝しましょう。
（ エマーソン ）
3209.
幸福というものの中には、人が考えるよりも意志の力が働いている。
（ アラン ）
3210.
友人と共にあるとき、私達は容易に偉大な人間になれる。
生の扉を広く開け放ってくれるのは、友人なのだ。
（ エマーソン ）
3211.
我々のうちに存在するものは全て同一である。
生と死、醒と睡、若と老。
（ ヘラクレイトス ）
3212.
人間相互の尊敬を結ぶ綱は、
一般的に必要から生じたものである。
というのは、全ての人間が支配者になりたがるが、
みながそれになるわけにはいかないため、
種種の階級が存在せねばならなくなるからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3213.
良書の要約というものはすべて愚劣なものだ。
（ モンテーニュ ）
3214.
もし平和が名誉をもって維持され得ないならば、そのような平和はいかなる平和でもない。
（ バートランド・ラッセル ）
3215.
悲壮感は第三者の目に映り、苦しむ者の心にはない。
（ エマーソン ）
3216.
嫉妬は常に恋と共に生まれる。
しかし必ずしも恋と共には滅びない。
（ ラ・ロシュフコー ）
3217.
革命は些細なことではない。
しかし、些細なことから起こる。
（ アリストテレス ）
3218.
精神を思う存分働かせたいと願うなら、体の健康に留意することだ。
（ デカルト ）
3219.
忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に長くかかり、心に食い込んでいくことも深くなる。
（ カール・ヒルティ ）
3220.
何事が起ころうとも、そこから利益を引き出す力は私の中にある
（ カール・ヒルティ ）
3221.
ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3222.
出てけ、失せろ。
最期の言葉なんてものは、生きてるうちに言いたいことを全部言わなかったバカ者どもが口にするものだ。
（ カール・マルクス ）
3223.
人生には正真正銘の本質的な価値などない。
人生はただ、欲望と幻影によって動き続けるだけだ。
（ ショーペンハウアー ）
3224.
習慣は、それが習慣であるからこそ従われるべきで、それが合理的であるとか、正しいということから従われるべきではない。
（ ブレーズ・パスカル ）
3225.
（人々に）道を示す自由、これが天才の要求できるすべてである。
（ J・S・ミル ）
3226.
真実は疑いなく美しい。
しかし、嘘もまた同様である。
（ エマーソン ）
3227.
友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。
（ ニーチェ ）
3228.
そぶりのほうは、すでにとっくに愛していないと物語っているのに、永い習慣から会い続ける。
（ ラ・ブリュイエール ）
3229.
優雅は、正しさと魅力の成果である。
（ ヴォルテール ）
3230.
孤独な人間は、たまたま出会った者に、すぐ握手を求めるようになる。
（ ニーチェ ）

3231.
我々が影響を与えている人たちから、逆にどれほど影響を受けているかは語りつくせない。
（ エリック・ホッファー ）
3232.
どこに死が我々を待っているか分からないのだから、いたる所で待とうではないか。
（ モンテーニュ ）
3233.
識別がうまくできぬものは事務の中にうまく入っていけないであろう。
しかし、あまり細かく識別しすぎる人はそこからうまく抜け出せなくなる。
（ フランシス･ベーコン ）
3234.
人をだめにする最大の方法は、
好きなことをやらせ、
好き放題にさせ、
褒めまくることだ。
いうところの褒め殺しである。
これによく抵抗できる人は少ない。
（ 鷲田小彌太 ）
3235.
人道主義は、人間を一つの目的のために決して犠牲にしないことより成り立つ。
（ シュバイツァー ）
3236.
お前は主人から可愛がられ、おだてられたからといって、それだけで奴隷でなくなると思うのか？
奴隷よ、お前は実におめでたい。
お前の主人はお前をおだてているが、いまにお前を打つであろう。
（ ブレーズ・パスカル ）
3237.
生きることの最大の障害は、期待を持つということである。
それは明日に依存して、今日を失うことである。
（ セネカ ）
3238.
我々は言う。
「彼は無為の中にその一生を過ごした」と。
「私は今日何もなさなかった」と。
冗談ではない。
君は生きたではないか。
それこそが、君たちの仕事の根本であるだけでなく、その最も輝かしいものではないか。
（ モンテーニュ ）
3239.
自然は神の芸術なり
（ ダンテ・アリギエーリ ）
3240.
自然がどんなに大きな優雅を与えようとも、偉人英傑を作るのは自然だけではなく、自然と手を組んだ運命である。
（ ラ・ロシュフコー ）

3241.
浅薄な哲学は人の心を無神論に傾け、深遠な哲学は人の心を宗教へ導く。
（ フランシス･ベーコン ）
3242.
快楽に浸る者は暗愚であり、高慢、過大な自己評価、他人へのさげすみ、盲目的で分別のない自己利益の追求、気ままなぜいたく、怠惰など、これらは快楽が生み出す最高の悪である。
（ セネカ ）
3243.
私は君たちに、君たちの官能を殺せと勧めるのではない。
私が勧めるのは官能の無邪気さだ。
（ ニーチェ ）
3244.
羊飼いは、全群を導く一匹の羊を必要とする。
さもなくば、彼みずからその羊にならねばならぬ。
（ ニーチェ ）
3245.
他人の欠点を笑ってばかりいるのは、
臆病の証拠である。
（ トマス・ホッブズ ）
3246.
些細な犠牲によって、礼儀正しさは成立している。
（ エマーソン ）
3247.
快楽を控えることでなく、快楽に勝って負けないのが最上である。
（ アリスティッポス ）
3248.
山を動かす技術があるところでは、山を動かす信仰はいらない。
（ エリック・ホッファー ）
3249.
実際には我々は何ものをも認識しない。
なぜなら、真理は深淵の底に横たわっているものであるから。
（ デモクリトス ）
3250.
読書は単に知識の材料を提供するだけである。
それを自分のものにするのは思索の力である。
（ ジョン・ロック ）

3251.
連載を毎週続けるのに
必要な才能というものがあるとしたら、
それは「不幸に恵まれる」才能だろう。
（ 土屋賢二 ）
3252.
聴く者には何も理解できず、
語る当人も同様に理解していない。
これが形而上学だ。
（ ヴォルテール ）
3253.
消化ということには、健康上一種の怠惰が必要である。
およそ体験を消化するにもやはり同じ事だ。
（ ニーチェ ）
3254.
生活は生命の瞑想であって、死の瞑想ではない。
賢者が問題を考える中で、死を考える時間は最も少ない。
（ スピノザ ）
3255.
すべての社会主義は、
奴隷制度を付随的に伴う。
（ ハーバート・スペンサー ）
3256.
美味とは、食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである。
（ ジョン・ロック ）
3257.
どうかしましたか。
誰かにそう言われる時は、
必ずどうかしている。
（ 串田孫一 ）
3258.
真心をもって人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。
これは人生の最も美しい見返りの一つである。
（ エマーソン ）
3259.
私たちの強さは弱さから生まれる。
（ エマーソン ）
3260.
言葉は貧者(ひんじゃ)の貨幣である。
（ トマス・ホッブズ ）

3261.
支配することが最も少ない政府が、最良の政府である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3262.
人間たちよ、あなたがたはどこから来たのか。
そして、何に由来してこのように悪しきものとなったのか。
（ サラミスのヒッポダマス ）
3263.
人間的行為の宗教がないところには、いかなる宗教も存在し得ない。
（ サミュエル・クラーク ）
3264.
悲観主義は弱さを招き、楽観主義はパワーをもたらす。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3265.
すべての答えは出ている。
どう生きるかということを除いて。
（ サルトル ）
3266.
この世に運などない。
全ては試練、刑罰、保証ないしは先見である。
（ ヴォルテール ）
3267.
自分がどんな人間かはっきりさせようとするのは、
自らの歯を噛もうとするようなものだ。
（ アラン・ワッツ ）
3268.
心のうちを打ち明けるのは、
虚栄のため、
しゃべりたいため、
他人の信頼を惹きつけたいため、
秘密の交換をしたいためなのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
3269.
我々が広々とした自然にこれほど居たがるのは、自然が我々に関してなんら意見を持っていないからである。
（ ニーチェ ）
3270.
正義なんて滑稽ものだ。
一筋の川で限界づけられるのだから。
ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向こう側では誤りなのだ。
（ ブレーズ・パスカル ）

3271.
人間は自由であり、
常に自分自身の選択によって行動するべきものである。
（ サルトル ）
3272.
君主にとって、歴史ほど優れた女教師はない。
だが、彼女の方は少々散漫な生徒を持って不幸なのである。
（ ヨハン・ヤコプ・エンゲル ）
3273.
女性は自然の規定に完全に従属しており、したがって美的な意味において自由である。
男性が女性に求婚するに際して、自由を与えるという言葉を使うのは、このためである。
（ キルケゴール ）
3274.
人間は、真理に対しては氷、虚偽に対しては火である。
（ アミエル ）
3275.
子どもの遊戯を見よ。
彼らはそれを利用するためにするのではなく、建設したり破壊したりする活動そのものに幸福を感じているのである
（ テオドール・リップス ）
3276.
笑いは消化を助ける。
胃散よりはるかに効く。
（ カント ）
3277.
ある程度の年齢になると、人生とは、自分の考え方しだいで変えられるものだということが分かる。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3278.
我々は一人で世の中を歩いている。
我々が望むような友情は夢であり、寓話である。
（ エマーソン ）
3279.
競技場では、競技相手の攻撃を好意をもって避ける。
人生という競技場でも、共に競技をしている人たちを大目に見てあげようではないか。
人を疑ったり憎んだりせずに避けることは可能なのだから。
（ アウレリウス ）
3280.
恐れる者は恐れることなかれ。
だが恐れぬ者は恐れよ。
（ ブレーズ・パスカル ）

3281.
食べ物を選ぶように、言葉も選べ。
（ アウグスティヌス ）
3282.
期待できないことに希望をつなぐな。
（ ピタゴラス ）
3283.
感受性の欠如は、おそらく基本的には自己認識の欠如であろう。
（ エリック・ホッファー ）
3284.
真の懐疑家は論理を追求する。
しかるに独断家は全く論説しないか、ただ形式的に論説するのみである。
（ 三木清 ）
3285.
虻(あぶ)が刺したくらいでは、
威勢よく走っている馬を止めることはできない。
（ ヴォルテール ）
3286.
人間は神にもなれずさりとて悪魔となりて満足することもできず、つまり五里霧中に彷徨(ほうこう)する哀れな生物である。
（ 西田幾多郎 ）
3287.
平等が自然の法則であることは間違いである。
自然は何一つ平等なものを作っていない。
自然の法則は服従と隷属である。
（ ヴォーヴナルグ ）
3288.
我々は春と夏は改革者であるが、
秋と冬は保守の側に立つ。
朝は改革者で、
夜になると保守主義者になる。
（ エマーソン ）
3289.
党派における裏切り者はやすやすと成功してしまう。
（ フランシス･ベーコン ）
3290.
全ての芸術、全ての教育は、単に自然の付属物に過ぎない。
（ アリストテレス ）

3291.
医者というものは、ほとんどわかっていない未知の病気を治療するために、自分でもわかっていない薬を処方するものである。
（ ヴォルテール ）
3292.
いかなる人も、好んで真理から除け者にされる者なし。
（ プラトン ）
3293.
悪が物質から来るものとすれば、
我々には必要以上の物質がある。
もし悪が精神から来るものとすれば、
我々には多すぎるほどの精神がある。
（ ヴォルテール ）
3294.
明けゆく毎日をお前の最後の日と思え。
そうすれば当てにしない日はお前の儲けとなる。
（ モンテーニュ ）
3295.
この地上における二人の暴君、
それは偶然と時間だ。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
3296.
愛せよ、さらば汝も愛されん。
およそ愛は代数方程式の両辺のごとく数学的に公正なり。
（ エマーソン ）
3297.
男は意志で女は情操である。
人類というこの舟で、
意志は舵、情操は帆である。
（ エマーソン ）
3298.
いったん灰になることがなくて、どうして新しくよみがえることが望めよう。
（ ニーチェ ）
3299.
嘘には二種類ある。
過去に関する事実上の嘘と、未来に関する権利上の嘘である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3300.
どんな父親でも手加減して子をなぐる。
（ ラ・フォンテーヌ ）

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