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2901.
記憶はあらゆる物事の宝であり、守護者なり。
（ キケロ ）
2902.
人間は誕生の瞬間から支配するか、もしくは支配されるか運命づけられる。
（ アリストテレス ）
2903.
人は精神の力によって大きな悲しみから脱けられるものではない。
・・・人間はすこぶる弱いから、いや、非常に浮気だから、すべてを思い諦める。
（ ラ・ブリュイエール ）
2904.
ただ一つ人間の良心のみが、あらゆる難攻不落の要塞よりも安全である。
（ エピクテトス ）
2905.
黙するは高き叫びである。
（ キケロ ）
2906.
常識とは、二点間の最短距離を意味する。
（ エマーソン ）
2907.
植物は人間から見られる事を求め、見られる事が救済なり。
（ アウグスティヌス ）
2908.
言葉と行動は、
神の力のまったく異なったモードである。
言葉も行動であり、
行動も言葉の一種である。
（ エマーソン ）
2909.
人は二つのこと、すなわち考えることと働くことのために生きてきた。
（ キケロ ）
2910.
愛すまいとするが意のままにならなかったように、永遠に愛そうとしても意のままにはならない。
（ ラ・ブリュイエール ）
2911.
順境において友を得るは易く、
逆境において友を得るは難し。
（ デモクリトス ）
2912.
運命の恵みを少しも被(こうむ)らなかった人々にとっては、
運命がかくも盲目に見えることはない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2913.
人々はなんらかの不潔なことを考えることを恥としないが、この不潔な考えが彼らのものだと言われていると感じると恥じる。
（ ニーチェ ）
2914.
汝を罵倒したり、打ちたるその人間が汝を虐待するにあらず。
それを恥辱なりと考える汝の想念が、然(しか)らしむることをしかと考えよ。
（ エピクテトス ）
2915.
万物は土より生じ、土に還る。
（ クセノパネス ）
2916.
ひとりでいるとき、
独り言を言うのがばかげているとすれば、
他人がいるとき、
自分の声にばかり耳を傾けるのは、
その倍も愚かなことである。
（ バルタザール・グラシアン ）
2917.
目的なしに行動すべきにあらず。
（ アウレリウス ）
2918.
人間が人間性を無視するのは、人間の理性の誤りである。
（ ヴォーヴナルグ ）
2919.
怒りによって赤くなる人々は、怒りによって青くなる人々よりも怖ろしくない。
（ デカルト ）
2920.
中間を行くのが、もっとも安全だ。
（ オウィディウス ）
2921.
現在は過去以外の何ものも含んでいない。
そして、結果の中に見出されるものは、すでに原因の中にあったものである。
（ アンリ・ベルクソン ）
2922.
宗教とは、知性の破壊力に対する自然の防御的反作用である。
（ アンリ・ベルクソン ）
2923.
身体の美は、もし知性がその根底になければ、動物的なものに過ぎず。
（ デモクリトス ）
2924.
良心の掟は自然から導き出されるというが、
それは慣習から生まれる。
（ モンテーニュ ）
2925.
人生の夕べは、
そのランプを携えて来る。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2926.
我々の生は、
我々が生の問題を理解し始めた瞬間に閉ざさる。
（ テオフラストス ）
2927.
私の批評は創造によるのであり、あら捜しをすることによるのではない。
（ キケロ ）
2928.
人生が始まるや否や、そこに危険がある。
（ エマーソン ）
2929.
時は人間が消費しえる最も価値あるものなり。
（ テオフラストス ）
2930.
高潔な人は恩恵を施すことを好むが、恩恵を施されることを恥じる。
（ アリストテレス ）

2931.
名誉の悪用やこの世の虚妄について
最も多く呼号する者は、
最も多く名誉に飢えているのである。
（ スピノザ ）
2932.
人々が画一化に走りたがるのは、
そのほうが安全だからです。
自分で判断し、全責任を負うのが怖いのです。
（ 中島義道 ）
2933.
青春とは、不断の酔心地である。
つまり理性の熱病である。
（ ラ・ロシュフコー ）
2934.
礼儀は賢いことであり、
非礼は愚かなことだ。
非礼を不必要に気ままに行うことによって
敵をつくることは、
わが家に放火すようなものだ。
（ ショーペンハウアー ）
2935.
意識する存在にとって、生存するということは変化することであり、変化するということは経験を積むことであり、経験を積むということは無限に己自身を創造していくことである。
（ アンリ・ベルクソン ）
2936.
神の怒りは一時のものであり、神の慈悲は永遠のものである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2937.
方便の嘘とは、正真正銘の嘘である。
というのは、他人とか、あるいは自分の利益のために人を欺くことは、自分の利益を犠牲にしてまで欺くのと同じく、不正だからである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2938.
社会主義は老いぼれきった専制主義の空想的な弟で、これを継承しようとしているのである。
（ ニーチェ ）
2939.
過ちをおかすことが悪いのではない。
悪いのはその過ちのために、
ひまわりのごとく、どんな暗い所にいても絶えず太陽の方へ伸びてゆく、
柔軟にして強靭な心を失うことだ。
（ セネカ ）
2940.
人生が低俗ではなく神聖であることを願う。
一日が百年のように重みがあり、
よい香りががすることを願う。
（ エマーソン ）

2941.
数学は、何にでも応用できる結論の集まりとなっている。
（ バートランド・ラッセル ）
2942.
真実の愛は幽霊のようなものだ。
誰もがそれについて話をするが、
それを見た人はほとんどいない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2943.
嫉妬とは何であるか？
それは他人の価値に対する憎悪を伴う羨望である。
（ 阿部次郎 ）
2944.
世間を知り、世間に寛大であれ。
世間を楽しむためには、
世間をかすめて生きるべきだ。
（ ヴォルテール ）
2945.
世界の災いの一つは、
何か特定のことを独断的に信ずる習慣である。
（ バートランド・ラッセル ）
2946.
良い結婚は・・・
恋愛を同伴し、
その性質を帯びることを拒む。
それはむしろ、
友愛の性質を模倣しようと務める。
（ モンテーニュ ）
2947.
現実における希望は、
悪の中でも最も悪い。
それは人間の苦しみを長引かせる。
（ ニーチェ ）
2948.
法は、仮に人が別の人を虐待しないなら、各人が自分の自由に従って生きることを妨げることはないであろう。
（ デモクリトス ）
2949.
誰でも真の理性を以(もっ)て
人生の生活方針を定めようとするならば、
乏しさに甘んじて、
心を平静に生活することこそ
人間にとって此(こ)の上もない莫大な富なのである。
（ ルクレティウス ）
2950.
すべて賭けをする人は、
不確実を以(も)って勝つために
確実に賭ける。
（ ブレーズ・パスカル ）

2951.
われわれは消極的に悪い習慣を捨てようと努力するよりも、むしろ常に良い習慣を養うように心掛けねばならぬ。
（ カール・ヒルティ ）
2952.
おんどりは、自分の糞の山の上では王様である。
（ セネカ ）
2953.
友情は神の楽園の中でも実を結ぶのが一番遅く、長い年月を経てようやく熟する果実である。
（ エマーソン ）
2954.
善なるものが善き人を作る。
たとえば音楽という芸(わざ)において善きものが音楽家を作る。
（ セネカ ）
2955.
相手の張った罠に落ちたふりをしてみせるくらい、巧妙を極めたずるさはない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2956.
想像力とは魂の目である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2957.
真理とはイデー（＝理念・理想）のために生きることでなくて何であろう。
（ キルケゴール ）
2958.
少数派の抵抗運動は、これから多数派になる視点を象徴的に先取りする。
いのちや生活において、頂点同調主義ほど無力なものはない。
（ 久野収 ）
2959.
サイが投げられた自分の運命に
自分自身を適応させよ。
運命の女神が共に生きるように定めた仲間を愛せよ。
（ アウレリウス ）
2960.
人はあらゆることに対して身を守ることができる。
ところが死に関しては、我々はみな城壁の崩れた城砦(じょうさい)に住んでいるようなものだ。
（ エピクロス ）

2961.
貧窮の時に友たるは、友の最も大なるものなり。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
2962.
哲学は、暇つぶしのたねでも、（自分を）かっこよく見せるためのものでも、さまざまな概念で遊ぶためのものでもない。
おのれの生命と魂とを救うためにこそ、哲学するのだ。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
2963.
生きるためには、食べなければならない。
食べるためには、稼がなければならない。
そのためには、仕事をしなければならない。
この「しなければならない」の繰り返しが、大人の言うところの「生活」だ。
（ 池田晶子 ）
2964.
生きるとは
日に日に治まり新たになることにあり、
また再び自己を見い出し取り返すことである。
（ アミエル ）
2965.
生命そのものに対する畏敬というものは、
何が何でも生命でありさえすればいいという欲望、
生命そのものの神聖さを口にすることで満足してしまう愚かさに、
ともすれば変わりやすい。
（ カール・ヤスパース ）
2966.
知性には、活発な好奇心が必要とされる。
しかし、それは特定の種類のものでなければならない。
（ バートランド・ラッセル ）
2967.
「謙虚さを欠いた真理の主張」「謙虚さを欠いた正義の主張」などは人類の対立や戦争の火種に過ぎません。
謙虚さを欠いたらそれはすべて、人間的価値を喪失するといわなければなりません。
（ 芳村思風 ）
2968.
想像力は、現実に持ち込まれた主観以外の何ものでもない。
（ ガストン・バシュラール ）
2969.
崇高な英知は悦びの中ではなく、悲惨さの中にある。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2970.
人生は努力なり、活動なり、而(しか)して煩悶は即ち活動の源泉なり。
（ 桑木厳翼 ）

2971.
人間は人生にあるこれらの良いもの（＝食物・衣服・感覚・遊戯など）をできるだけ利用し、できるだけ多く愉快に、快活に努めるとともに、
自分だけ愉快になって喜ぶのでなく、他の人々にも喜びを分けてやるがよい。
喜びが大きければそれだけ、生活への意欲はいっそう大きく強くなるものであろう。
（ スピノザ ）
2972.
人生を解決せんとするものは先(ま)づ人生を超越する所がなければならぬ。
（ 桑木厳翼 ）
2973.
生命を賭(と)すること、生命を犠牲にすることは、それなしでは人間にふさわしい生を得ることもできず、救いの道を見出すこともできないであろうような、人間にとって必須の条件であるが、それも生命を賭すること、生命を犠牲にすることそのものにではなく、それが理性と愛から出た、人間として生きる上での契機となっている点に、意味があるのである。
（ カール・ヤスパース ）
2974.
私の好きな話し方は、
単純で、素朴で、
紙に書くときも口に出すときも
変わらぬ話し方であり、
滋味豊かで、力強く、短くて、引き締まった話し方です。
繊細で整ったのよりも、
激しくぶっきらぼうなのがいいのです。
（ モンテーニュ ）
2975.
人間は死を怖れる。
ちょうど子供が暗闇を怖れるように。
そして子供のうちのこの怖れが色々な物語によって大きくなるのと同じように、
死への怖れも大きくなる。
（ フランシス･ベーコン ）
2976.
金の問題は全人生を通じて我々の足に付きまとい、人間の持つどんな難題にもまして、それなりのやり方でしつこく強力に圧力をかける。
（ ジェイコブ・ニードルマン ）
2977.
どんな境遇にあれ、
今幸福に思えない人は、
たとえ全世界を手に入れても、
幸福を感じられないだろう。
（ アラン ）
2978.
我々の背後にあるものも目の前にあるものも、我々の内側にあるものに比べたら、所詮ささいなものばかりだ。
（ エマーソン ）
2979.
不真実はいずれも、全体主義への道をたどる一歩である。
（ カール・ヤスパース ）
2980.
大部分の贅沢(ぜいたく)は、そして多くのいわゆる人生の慰安物は、人類の向上にとって不可欠でないばかりでなく、積極的な妨害物である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）

2981.
閑暇は定年退職者に新しい可能性を開いてはくれない。
彼がようやく強制から解放されたとき、人々は彼がその自由を活用する手段を取りあげるのである。
彼は孤独と倦怠(けんたい)の中で無為に生きるべく運命づけられる。
単なる屑(くず)として。
（ ボーヴォワール ）
2982.
もし自分の友人が自分の不在のときに自分について語ったことを各自が知ったとするならば、よしそのとき彼がいかに真実に冷静に語ったにせよ、それに耐えうる友情はいかに少ないことであろう。
（ ブレーズ・パスカル ）
2983.
雌犬(めすいぬ)は女主人に似る。
（ プラトン ）
2984.
数学者とは、発明家であって発見者ではない。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
2985.
よく見るには主人の目に限る。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2986.
外的条件が決定的に不幸でない限り、
そしてその人の情熱と興味が
彼自身の内部に向かってではなく、
外部（＝他者や社会）に向かって動いている限り、
人間は幸福を達成することができるのである。
（ バートランド・ラッセル ）
2987.
ほとんどいつも私は、自分自身との対話を書いている。
私自身と二人っきりで話していることを、書いているのだ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
2988.
「死」は、あなたの死にも生にも関与しない。
あなたが生きているのは、あなたがこうして存在しているからであり、あなたが死んだときは、あなたはもはや存在していないからである。
（ モンテーニュ ）
2989.
忘れっぽい人々は幸いである。
彼らは自分の愚行をも
「綺麗さっぱり」忘れてしまうからだ。
（ ニーチェ ）
2990.
人には労せずしてすべてがうまくいく時期があるかと思えば、
何をやってもうまくいかない時期もある。
どんな人も、つねに賢人でいることはできない。
（ バルタザール・グラシアン ）

2991.
人はなんでも忘れることができるが、自分自身だけは、自分の本質だけは忘れることはできない。
（ ショーペンハウアー ）
2992.
戦争が欲せられたものではなく、常に余儀なくされたものだと思うがゆえに、戦争の聖なる旗印を自分の回りに探す。
（ アラン ）
2993.
財産を守ることはけちであっても、時間を投げ捨てる段になると、たちまちにして、最大の浪費家と変わる。
（ セネカ ）
2994.
我々が人生で直面する憎しみのほとんどは、単に嫉妬か、あるいは辱められた愛にほかならない。
（ カール・ヒルティ ）
2995.
自然な魂は常にメランコリーに包まれて、悩まされるようにできている。
（ ヘーゲル ）
2996.
自分がある人から尊敬されるだけのものを有していないと感じるとき、人間はすでにその人を憎みかけている。
（ ヴォーヴナルグ ）
2997.
他人に自分の秘密を守ってもらいたいなら、
最初から他人に秘密を漏らしてはいけない。
（ セネカ ）
2998.
「運命」とは、まだ思考の火をくぐっていない事実、まだ洞察を受けていないさまざまな原因を表す言葉だ。
（ エマーソン ）
2999.
悲しみは知識である。
多くを知る者は、怖ろしき真実を深く嘆かざるを得ない。
知識の木は生命の木ではないから。
（ ブレーズ・パスカル ）
3000.
未来を構成する要素は、現在を構成する要素と何ら変わらない。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）

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｜26｜27｜28｜29｜30｜
｜31｜32｜33｜34｜35｜
｜36｜37｜38｜39｜40｜
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