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2801.
悩みのみが正しい意味で、人を謙遜にする。
（ カール・ヒルティ ）
2802.
理性的なものは現実的であり、現実的なものは理性的である。
（ ヘーゲル ）
2803.
己自身を愛することは、理性や正義に反することなのだろうが、なぜ、自愛がつねに悪なのだろうか。
（ ヴォーヴナルグ ）
2804.
人間に関することで、自分に無関係なものはない。
（ カール・マルクス ）
2805.
それでも地球は動いている。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
2806.
家に終始いることは精神病の一種を育む。
この意味では、どんな家も病院だ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2807.
我々が偉人に近づけば近づくほど、平凡人だということが明らかになる。
従者にとって偉人が立派に見えることは稀である。
（ ラ・ブリュイエール ）
2808.
自立への大きな一歩は、胃を満たすことである。
（ セネカ ）
2809.
雄弁も長たらしくなると退屈する。
（ ブレーズ・パスカル ）
2810.
野獣は野獣を知る。
同じ羽毛の鳥はおのずから一緒に集まる。
（ アリストテレス ）
2811.
もし人間の精神が理解できるほど単純なのであれば、人間はあまりに単純なためにそれを理解できないだろう。
（ エマーソン ）
2812.
逆説は頭の働く人の思考癖であり、天分のある人の悦びである。
（ アミエル ）
2813.
よい格言は、時の歯がたつには堅すぎる。
そして、いかなる時代にも栄養のたしになるが、幾千年の歳月にも食いつくされはしない。
（ ニーチェ ）
2814.
才気は多くの無用な思想を持つことにあり、
良識は必要な知識をよく身につけることにある。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2815.
無から有は生じない。
（ エピクロス ）
2816.
我々が敵の不幸を憐れむ心の中には、しばしば優しさよりも高慢の方が多分含まれている。
我々が彼らに同情の証を見せるのは、彼らに我々の優越を感じさせたいからである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2817.
富は消費するためにある。
消費する目的は、名誉と善行である。
（ フランシス･ベーコン ）
2818.
臆病者はしばしば野心家であり、
威厳の鎧として権力を求める。
なぜなら、他の人々の礼節、ましてや尊敬は、
彼の悩みを眠らせてくれる香油であるからだ。
（ アラン ）
2819.
みずからを憎しみ、みずからを蔑視するのは人間のみであり、他の生物には見られない独特の一種の病気である。
（ モンテーニュ ）
2820.
天国には興味深い人たちが一人もいない。
（ ニーチェ ）
2821.
すべての（不幸な）事件は、予期している者にとっては、より軽く受け取られる。
（ セネカ ）
2822.
哲学というものは、たしかに、結構なものだよ、ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。
しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。
（ プラトン ）
2823.
もっとも厄介な奴隷状態とは、自分自身の奴隷であることだ。
（ セネカ ）
2824.
人間はゲームをするとき、
最大限の能力を発揮する。
（ ゴットフリート・ライプニッツ ）
2825.
憐憫はあらゆる道徳律者の基準である。
（ ショーペンハウアー ）
2826.
生物学的に考察すると、人間は最も恐ろしい猛獣であり、しかも、同じ種族を組織的に餌食にする唯一の猛獣である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2827.
恋はその作用の大部分から判断すると、友情よりも憎悪に似ている。
（ ラ・ロシュフコー ）
2828.
自分自身に満足していない人間に、いったい何ができるっていうんだい？
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2829.
愚者ほど自分が才人をだますのに適していると思い込む。
（ ヴォーヴナルグ ）
2830.
易しいものでも、
難しいもののように取り組み、
難しいものでも、
易しいもののように取り組むべきである。
（ バルタザール・グラシアン ）

2831.
死の観念は我々を欺く。
それは、我々に生きることを忘れさせるからである。
（ ヴォーヴナルグ ）
2832.
苦痛に二種あるように、快楽にも二種ある。
一方は肉体的快楽であり、他方は予想の快楽である。
（ エルヴェシウス ）
2833.
人間は自信を持ち、貫禄がつき、自分の仕事以外に己がないようになると、平凡なものになる。
役所ほど人間を殺すところはない。
（ アラン ）
2834.
愛は、全ての徳のアルファにしてオメガである。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
2835.
二百語以内で表現できない考えはない。
（ エリック・ホッファー ）
2836.
誤謬(ごびゅう)を犯すは人間の性(さが)なり。
（ キケロ ）
2837.
病気は、いわゆる人間必滅の心の経験である。
病気は身体に現れた恐怖である。
（ アミエル ）
2838.
嫉妬は錆(さび)のごとし。
錆が鉄をむしばむがごとく、嫉妬は汝自身をむしばむ。
（ アンティステネス ）
2839.
富は徳の荷物
（ フランシス･ベーコン ）
2840.
借財は底なしの海なり。
（ キケロ ）

2841.
私には著書を作る病癖があり、しかも著書を作った後にはこれを恥じる病癖がある。
（ モンテスキュー ）
2842.
力強い勇気は、万人の心を打つ。
（ セネカ ）
2843.
羞恥心のあることが、女にとって必要な一つの掟と言われているのはおかしい。
男は女のあつかましさしか尊重しないというのに。
（ ヴォーヴナルグ ）
2844.
汝の意志の規律が、いつの場合でも、一般に立法の原理として適用できるように行動せよ。
（ カント ）
2845.
不死不滅という希望なくしては、何人といえども、国家のために死ねるものにあらず。
（ キケロ ）
2846.
酒は口を軽快にする。
だが、酒はさらに心を打ち明けさせる。
こうして酒はひとつの道徳的性質、つまり心の率直さを運ぶ物質である。
（ カント ）
2847.
君はいつでも好きな時に、自分自身の内に引きこもることができるのである。
実際いかなる所といえども、自分自身の魂の中にまさる平和な閑寂な隠れ家を見出すことはできないであろう。
（ アウレリウス ）
2848.
人間は一匹の虫けらさえつくり出せないが、一ダースもの神々をつくり出している。
（ モンテーニュ ）
2849.
何も知らないよりは、
つまらぬことでも知っていることの方がもちろんよい。
（ セネカ ）
2850.
紳士とは、
大道で追いはぎを働かない人間、
何人(なんぴと)をも殺さない人間、
つまり、その悪徳が破兼恥ではない人物のことである。
（ ラ・ブリュイエール ）

2851.
誤謬(ごびゅう)というものは、真理を余計含んでいれば、それだけ余計に危険である。
（ アミエル ）
2852.
老人は民衆の威厳である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2853.
正義は美徳の最上の栄光なり。
（ キケロ ）
2854.
怒りは自己に悦(よろこ)びへつらう感情である。
（ モンテーニュ ）
2855.
あらゆる宗教は道徳をその前提とする。
（ カント ）
2856.
知識を通して教えるには、長い時間がかかるけれども、具体例を通して教えれば、時間も短時間で済み、しかも有効である。
（ セネカ ）
2857.
いかに我々は
「相手に勝とうとする気持」だけで議論するのであろうか？
「新しい展開」を求めてゆくという
対話の基本原理を忘れてはならない。
（ 中島義道 ）
2858.
多くの人々は富を獲得するや、もろもろの悪からのがるることをせず、より大なるもろもろの悪へ転向する。
（ エピクロス ）
2859.
世の中で生きるには、人々とつきあうことを知らなければならない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2860.
しばしば悲鳴は論文に勝る。
（ エマーソン ）

2861.
人生は、
解決すべき問題でも、
答えるべき質問でもない。
人生とは、経験するべき未知なのだ。
（ アラン・ワッツ ）
2862.
人は誤ったことを言うべきにあらず。
ただし、真実なことは黙すべからず。
（ キケロ ）
2863.
よりよく生きる道を探し続けることが、最高の人生を生きることだ。
（ ソクラテス ）
2864.
私は知恵を貨幣に鋳造したい。
つまり、知恵を鋳造して、覚えやすく、伝えやすい箴言と格言とことわざとにしたい。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2865.
法のないところに不義はない。
（ トマス・ホッブズ ）
2866.
音を立てない人々は危険である。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2867.
道徳を云々(うんぬん)するものにとっては、
退屈こそひとつの重要な問題である。
というのは、
人類の罪悪の少なくとも半分は、
退屈を恐れるあまり
おかされるものであるから。
（ バートランド・ラッセル ）
2868.
私は絶えずなにかを失くしてしまう。
そんなときは
失くしたのではなく、
見失っただけだと
自分に言い聞かせて、
安心する。
（ ジャン・グルニエ ）
2869.
気前よさそうに見えるのは、しばしば偽装した野心家にすぎない。
それは、わずかな利益を無視して巨利を獲得しようとしているのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2870.
利益と必要が、あらゆる社交性の根本である。
（ エルヴェシウス ）

2871.
ほとんどの宗教は、
神の偉大さを強調することで、
人間との間に非対称的な関係を作るが、
仏教だけは対称的な関係を重視している。
（ 中沢新一 ）
2872.
邪悪なる善は甘い蜜に潜む。
（ オウィディウス ）
2873.
よい結婚はしたほうがよく、悪い結婚はしないほうがよい。
（ バートランド・ラッセル ）
2874.
知は愛、愛は知である。
（ 西田幾多郎 ）
2875.
希望が逃げていっても、勇気を逃がすな。
希望はしばしば我々をあざむくが、勇気は力の息吹である。
（ フリードリッヒ・ブーテルベーク ）
2876.
友情の続かざるものは性格の悪しき人間なり。
（ デモクリトス ）
2877.
記憶はあらゆる物事の宝であり、守護者なり。
（ キケロ ）
2878.
憎悪から友情までの距離は、反感から友情までの距離ほど遠くはない。
（ ラ・ブリュイエール ）
2879.
過去とは、所有者の贅沢だ。
過去を整頓しておくには一軒の家を持つことが必要だ。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
2880.
私の批評は創造によるのであり、あら捜しをすることによるのではない。
（ キケロ ）

2881.
行為の前に先慮することは、後になって気付くことよりもより良い。
（ デモクリトス ）
2882.
ラディカルであることは、事柄を根本において把握することである。
（ カール・マルクス ）
2883.
弱者は保護されようと欲して従属する。
人間を怖れる人々が法律を愛する理由は、ここにある。
（ ヴォーヴナルグ ）
2884.
偉人の名声は、それを得るために用いられた手段によって評価されるべきである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2885.
今日覚悟のできていない者は、明日になればさらに覚悟ができていない。
（ オウィディウス ）
2886.
情熱が道理をわきまえていることはめったになく、たいていは盲目だ。
（ サム・キーン ）
2887.
身体の美は、もし知性がその根底になければ、動物的なものに過ぎず。
（ デモクリトス ）
2888.
女よ！
人類をかく乱する暴風を起こすのは汝である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2889.
多くの宗教が互いに相反しているのをみる。
だから、ひとつを除いて、他はみな虚偽である。
どの宗教も、それ自身の権威に基づいて（人に）信じられることを欲し、不信仰者をおびやかす。
（ ブレーズ・パスカル ）
2890.
本をよく読むことで自分を成長させていきなさい。
本は著者がとても苦労して身につけたことを、たやすく手に入れさせてくれるのだ。
（ ソクラテス ）

2891.
褒める非難もあれば、けなす賞賛もある。
（ ラ・ロシュフコー ）
2892.
自らの力でやり遂げようとする人に、
天は手を差しのべる。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2893.
信仰が殉教者を作るのではなく、信仰をつくるのが殉教者である。
（ ウナムーノ ）
2894.
習慣より強きものなし。
（ オウィディウス ）
2895.
髭は哲学者をつくらない。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
2896.
習俗のなかに埋没し、
閉じた社会のなかで満足するものは、
全く非創造的な俗人である。
（ 唐木順三 ）
2897.
飲食、睡眠、運動の時間に何も考えず快活なのは、最良の長寿法のひとつである。
（ フランシス･ベーコン ）
2898.
幸福は受け取られるべきものではなくして、それにねうちする行為に伴う報償という意味において作られるべきものである。
（ 天野貞祐 ）
2899.
暗殺者は世界の歴史を変えなかった。
（ エマーソン ）
2900.
声の調子や目つきや姿のうちにも、取捨選択した言葉に劣らない雄弁がある。
（ ラ・ロシュフコー ）

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