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2801.
まだ感じやすきうちに心を訓練するは容易なり。
（ セネカ ）
2802.
自分の頭脳と他人の頭脳をすりあわせ、磨きをかけるのはよいことである。
（ モンテーニュ ）
2803.
寛大は王権の最後の手段である。
しかし、私は厳格な服従によって、
その高貴なマントをはいでやる。
（ アラン ）
2804.
富は消費するためにある。
消費する目的は、名誉と善行である。
（ フランシス･ベーコン ）
2805.
財産をつくっても、それを愉しむことができなければ無駄である。
（ ヴォーヴナルグ ）
2806.
完全無欠の政治社会は、中産階級が支配し、他の二つの階級（＝有産階級、無産階級）よりも人数においてまさる社会である。
（ アリストテレス ）
2807.
法律が信用されているのは、
それが公正であるからではなく、
それが法であるからである。
これが、すなわち法律の権威の不可思議な基礎であり、
これ以外に基礎は全くない。
（ モンテーニュ ）
2808.
君について、誠実でないとか、善い人間でないとか、そういったことを嘘を伴わずに言える権利を誰にも与えてはならない。
（ アウレリウス ）
2809.
友人や近親にどのような愛情を持っていても、
他人の幸せだけで我々が幸せを覚えることはない。
（ ヴォーヴナルグ ）
2810.
古来の偉人には雄大な根の営みがあった。
その故(ゆえ)に彼らの仕事は、味わえば味わうほど深い味を示してくる。
（ 和辻哲郎 ）
2811.
我々は理性によってのみではなく、心によって真実を知る。
（ ブレーズ・パスカル ）
2812.
時は未来永劫の幻影なり。
（ プラトン ）
2813.
賢者には未知のもの、不可能のものあり。
（ アンティステネス ）
2814.
私には著書を作る病癖があり、しかも著書を作った後にはこれを恥じる病癖がある。
（ モンテスキュー ）
2815.
人間はなんといっても不合理だ。
人間は自分の持っている自由は決して行使しないで、自分の持っていない自由を要求する彼らは、思索の自由を持っているが、表現の自由を要求する。
（ キルケゴール ）
2816.
世の中で生きるには、人々とつきあうことを知らなければならない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2817.
金を払う相手は先生だが、実際に私の息子を教育してくれたのは生徒たちだ。
（ エマーソン ）
2818.
名声は英雄的行為の芳香なり。
（ ソクラテス ）
2819.
友情の目的は、
若い時から老いて死に至るまでの
さまざまな交友関係を通じて、
互いに援助し合い、
楽しみを分かち合うことにある。
（ エマーソン ）
2820.
気前よさそうに見えるのは、しばしば偽装した野心家にすぎない。
それは、わずかな利益を無視して巨利を獲得しようとしているのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2821.
人間は歴史を作る。
しかしそのことを知らない。
（ カール・マルクス ）
2822.
運の悪い人は安心せよ、それ以上の悪運はないのだから。
（ オウィディウス ）
2823.
十歳では菓子に、
二十歳では恋人に、
三十歳では快楽に、
四十歳では野心に、
五十歳では貪欲に動かされる。
人間はいつになったら、
英知のみを追うようになるのであろうか。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2824.
暴君は暴君でも、
一番危険なのは、
生命がひとつ、胃袋がひとつしかない暴君ではなく、
破壊されることのない、
飽くことのない暴君、
自分の欲望、自分の憤怒に
すべてを打ち込む賤民である。
（ アミエル ）
2825.
信仰とは意見であるが、その意見は真理を含んだ意見である。
（ フォイエルバッハ ）
2826.
葬式の壮麗さは、生きている人の虚栄のためで、死んだ人の名誉のためではない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2827.
罪を正当だと思うのは、実際に罪の証拠を見せられ、自白せずにいられなくなった時だけだ。
（ シュバイツァー ）
2828.
みずからを憎しみ、みずからを蔑視するのは人間のみであり、他の生物には見られない独特の一種の病気である。
（ モンテーニュ ）
2829.
賢明である秘訣は、重要視しなくともいいものが何かを心得ることである。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2830.
悩みのみが正しい意味で、人を謙遜にする。
（ カール・ヒルティ ）

2831.
民衆は
情熱から蜂起するのではなく、
苦痛の焦慮(しょうりょ)から反旗をひるがえす。
（ エドマンド・バーク ）
2832.
正直にしよう。
このことのうちに雄弁と徳行の秘訣があり、このことのうちに道徳的な影響力がある。
（ アミエル ）
2833.
パンを得んがために純粋無垢を失うよりも、餓死に甘んじるほうが人間にとってましである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2834.
間違った意見は一般に考えられているほど世の中には多くない。
というのは、たいていの人々は意見をぜんぜん持たず、他人の意見か、あるいはただの伝聞や人の受け売りで満足しているからである。
（ ジョン・ロック ）
2835.
我々が敵と和解するのは、味方の条件をより有利にしようと願うからであり、戦争に疲れ果てているからであり、また、何か凶事が起こりはしないかと杞憂するからにすぎない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2836.
宗教は生活の腐敗を防ぐべき香料である。
（ フランシス･ベーコン ）
2837.
他をとがめんとする心をとがめよ。
（ 清沢満之 ）
2838.
道徳律はつねに変化している。
（ バートランド・ラッセル ）
2839.
いかに我々は
「相手に勝とうとする気持」だけで議論するのであろうか？
「新しい展開」を求めてゆくという
対話の基本原理を忘れてはならない。
（ 中島義道 ）
2840.
あらゆる世俗の知恵は、かつて何人かの賢者が唱えた、とっつきにくい所見を修飾したものである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）

2841.
資本主義が進展すると共に、手段としての財力が強くなり、人間のほうが財の手段となり、人間が機械の奴隷にされるという傾向が生じてくる。
（ 和辻哲郎 ）
2842.
哲学者たちが何と言おうと、我々の最終目標は快楽なのだ。
（ モンテーニュ ）
2843.
事物の真理を探求するには、方法が必要である。
（ デカルト ）
2844.
宗教は抑圧された生物の嘆息である。
（ カール・マルクス ）
2845.
怒りは自己に悦(よろこ)びへつらう感情である。
（ モンテーニュ ）
2846.
宇宙はただひとつの物質と、ただひとつの魂とを有する一つの生き物としてつねに考えよ。
（ アウレリウス ）
2847.
（人間を）幸福にするものが善であるのではなく、
善であるものだけが（人間を）幸福にするのである。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
2848.
神は常に微動だにせず、異なるときに、異なる場所に行くはふさわしからず、労せずして、心の思いにより万物を揺り動かす。
（ クセノパネス ）
2849.
偉人の名声は、それを得るために用いられた手段によって評価されるべきである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2850.
臆病者はしばしば野心家であり、
威厳の鎧として権力を求める。
なぜなら、他の人々の礼節、ましてや尊敬は、
彼の悩みを眠らせてくれる香油であるからだ。
（ アラン ）

2851.
生命なき事業はヴァニチー（虚栄）であり、生命なき道徳は偽善である。
（ 西田幾多郎 ）
2852.
極端な希望は極端な悲惨から生まれる。
（ バートランド・ラッセル ）
2853.
金持ちの病気と貧乏人の酒は、遠くにいても聞こえてくる。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
2854.
よい結婚はしたほうがよく、悪い結婚はしないほうがよい。
（ バートランド・ラッセル ）
2855.
人生が始まるや否や、そこに危険がある。
（ エマーソン ）
2856.
汝を罵倒したり、打ちたるその人間が汝を虐待するにあらず。
それを恥辱なりと考える汝の想念が、然(しか)らしむることをしかと考えよ。
（ エピクテトス ）
2857.
神の怒りは一時のものであり、神の慈悲は永遠のものである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2858.
弱者の譲歩は恐怖のそれである。
（ エドマンド・バーク ）
2859.
故意だからこそ、
罪となり、犯罪とみなされるのである。
（ アリストテレス ）
2860.
人間は状況によってつくられる。
（ サルトル ）

2861.
恋愛で第一に大事なことは何かと聞かれたら、私は、好機をとらえることと答えるだろう。
第二も同じ、第三もやはりそれだ。
（ モンテーニュ ）
2862.
憎悪から友情までの距離は、反感から友情までの距離ほど遠くはない。
（ ラ・ブリュイエール ）
2863.
常識とは、二点間の最短距離を意味する。
（ エマーソン ）
2864.
人生が耐え難くなったとき、
我々は状況が変わること期待する。
だが最も大切で効果的な変化、
つまり自分自身を変えることには、
ほとんどを思い至らない。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
2865.
宗教とは、知性の破壊力に対する自然の防御的反作用である。
（ アンリ・ベルクソン ）
2866.
自分の能力を隠すことができることは、
素晴らしい能力だ。
（ ラ・ロシュフコー ）
2867.
知識のある人はすべてについて知識があるとは限らない。
だが、有能な人はすべてについて有能である。
無知にかけてさえも有能である。
（ モンテーニュ ）
2868.
我々が人間の心に発見する最初にして最も単純な感情は、好奇心である。
（ エドマンド・バーク ）
2869.
すべての（不幸な）事件は、予期している者にとっては、より軽く受け取られる。
（ セネカ ）
2870.
恋愛が欲望の手段ではなくして欲望が恋愛の手段である。
（ 和辻哲郎 ）

2871.
ここに印刷された言葉は考えであり、実際、身をもって経験しなければなりません。
（ アウグスティヌス ）
2872.
礼儀は賢いことであり、
非礼は愚かなことだ。
非礼を不必要に気ままに行うことによって
敵をつくることは、
わが家に放火すようなものだ。
（ ショーペンハウアー ）
2873.
良心の掟は自然から導き出されるというが、
それは慣習から生まれる。
（ モンテーニュ ）
2874.
人々はなんらかの不潔なことを考えることを恥としないが、この不潔な考えが彼らのものだと言われていると感じると恥じる。
（ ニーチェ ）
2875.
怠情は心の眠りだ。
（ ヴォーヴナルグ ）
2876.
女は男を愛するにしたがって、いっそう男を憎む心に近くなる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2877.
評判が良くない規則というのは、
長続きしないものだ。
（ セネカ ）
2878.
私は同時に他人の自由をも目標にするのでなければ、
自分の自由を目標にすることはできない。
（ サルトル ）
2879.
愛よりも、金よりも、名声よりも、我に真実を与えよ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2880.
心を高く保つという一種の謙譲があり、
心を低く保つという一種の傲慢がある。
（ アウグスティヌス ）

2881.
時は人間が消費しえる最も価値あるものなり。
（ テオフラストス ）
2882.
太陽が雨の役目を果たそうとするだろうか。
彼らはそれぞれ異なっていながら、同一の目的に向かって協力してはいないだろうか。
（ アウレリウス ）
2883.
人間とは、その人の食べたものである。
（ フォイエルバッハ ）
2884.
名誉の悪用やこの世の虚妄について
最も多く呼号する者は、
最も多く名誉に飢えているのである。
（ スピノザ ）
2885.
我々の生は、
我々が生の問題を理解し始めた瞬間に閉ざさる。
（ テオフラストス ）
2886.
恋は遅く来るほど激しい。
（ オウィディウス ）
2887.
自己に自殺の命令を下したのみならず、その手段を見出せし人間は真に偉大というべきなり。
（ セネカ ）
2888.
髭は哲学者をつくらない。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
2889.
人生の夕べは、
そのランプを携えて来る。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2890.
意識する存在にとって、生存するということは変化することであり、変化するということは経験を積むことであり、経験を積むということは無限に己自身を創造していくことである。
（ アンリ・ベルクソン ）

2891.
社会主義は老いぼれきった専制主義の空想的な弟で、これを継承しようとしているのである。
（ ニーチェ ）
2892.
欲望はある種の人を盲目にするが、ある種の人を明るくする。
（ ラ・ロシュフコー ）
2893.
順境において友を得るは易く、
逆境において友を得るは難し。
（ デモクリトス ）
2894.
方便の嘘とは、正真正銘の嘘である。
というのは、他人とか、あるいは自分の利益のために人を欺くことは、自分の利益を犠牲にしてまで欺くのと同じく、不正だからである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2895.
弱者は保護されようと欲して従属する。
人間を怖れる人々が法律を愛する理由は、ここにある。
（ ヴォーヴナルグ ）
2896.
中間を行くのが、もっとも安全だ。
（ オウィディウス ）
2897.
他人と比較してものを考える習慣は、
致命的な習慣である。
（ バートランド・ラッセル ）
2898.
怒りによって赤くなる人々は、怒りによって青くなる人々よりも怖ろしくない。
（ デカルト ）
2899.
高潔な人は恩恵を施すことを好むが、恩恵を施されることを恥じる。
（ アリストテレス ）
2900.
人々が画一化に走りたがるのは、
そのほうが安全だからです。
自分で判断し、全責任を負うのが怖いのです。
（ 中島義道 ）

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