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1701.
呼吸が身体の活力であるように、
名声は心の活力である。
（ バルタザール・グラシアン ）
1702.
貧者(ひんじゃ)の物惜しみしないのは浪費と称される。
（ ヴォーヴナルグ ）
1703.
恋愛においては、いかに難しいことがあっても、友愛におけるよりも、人の欠点を許す。
（ ラ・ブリュイエール ）
1704.
女が守る唯一の秘密は、
（その女が）知らない秘密だ。
（ セネカ ）
1705.
自分の実力以下の地位につくと大人物に見えるが、自分の実力以上の地位につくと、しばしば小人物に見えてしまう。
（ ラ・ロシュフコー ）
1706.
国民から認められると宗教という名を与えられ、国民が否認すれば迷信という名を付けられる。
（ トマス・ホッブズ ）
1707.
後悔とは、苦い徒労の後戻りである。
それは過失の誤った利用である。
（ アラン ）
1708.
私は明白な不正を隠れた不正ほどには憎まず、戦争の不正を平和の不正ほどには憎まない。
（ モンテーニュ ）
1709.
愛国心とは喜んで人を殺し、
つまらぬことのために死ぬことだ。
（ バートランド・ラッセル ）
1710.
人間の可能性は無限である。
だが、これは矛盾しているように見えるが、
人間の不可能性も無限である。
この両者の間、
人間の成し得る無限と、
人間の成し得ざる無限との間に、
彼の故郷がある。
（ ゲオルク・ジンメル ）
1711.
いやしくも大財産があれば、必ず大不幸がある。
ひとりの富者があるためには、
五百名の貧者(ひんじゃ)がなくてはならない。
（ アダム・スミス ）
1712.
羨望は、競争相手がいなくとも羨望する。
（ アラン ）
1713.
人間は汚れた流れである。
それを受け入れて、しかも不潔にならないためには、我々は大海にならなければならない。
（ ニーチェ ）
1714.
悪人が受ける主な罰は、
彼ら悪人が善心に立ち還った瞬間に、
よりよくなろうと願っても、
もはや善の道に還ることが出来ないという点にある。
（ カール・ヒルティ ）
1715.
防備は攻撃を引き寄せ、疑念は侵害を引き寄せる。
（ モンテーニュ ）
1716.
罪悪、苦悩は人間の精神的向上の要件である。
（ 西田幾多郎 ）
1717.
内政に平和の破壊があったのでは、外政における平和を可能にできるはずがない。
（ カール・ヤスパース ）
1718.
髪が白いとかシワが寄っているといっても、その人が長く生きたと考える理由にはならない。
長く「生きた」のではなく、長く「有った」にすぎない。
（ セネカ ）
1719.
質問にたどり着いたなら、答えはすぐそこだ。
（ エマーソン ）
1720.
どのチャンスも、一度しか巡ってこない
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1721.
勝利は、常に、落ち着いて偉大な目的をいだいて働く者の手にあります。
（ エマーソン ）
1722.
確かなことは次を除いて何もない。
生まれたものは死ぬこと、
生きている者は災難から逃れられないことである。
（ クリティアス ）
1723.
いい家を建てた人は、主人と人生の仕事を得ることになる。
彼は家を育て、監視し、見せびらかし、修理する。
残りの人生の時間を使って。
（ エマーソン ）
1724.
人間はときに、他人と別人であると同じほどに自分とも別人である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1725.
深く執着するものがある者は、死後自分の帰って行くべきところを持っている。
それだから死に対する準備というのは、どこまでも執着するものを作るということである。
（ 三木清 ）
1726.
片目をつぶされたら、相手の片目をつぶせばよいというのは、間違っている。
罪を犯した者は、自分が与えた以上の苦しみをなめねばならぬ。
（ アリストテレス ）
1727.
（侵略者に対する）最も完全なる復仇(ふっきゅう)は、侵略者の真似をせざることなり。
（ アウレリウス ）
1728.
若いうちは
何かになりたいという夢を持つのもいい。
しかし、もっと大切なのは、
いかに生きるかである。
日々の行いを選び積み重ねることが、
人生の行方を定める。
（ 串田孫一 ）
1729.
いかなる悪も蕾(つぼみ)のうちは容易に押しつぶせるも、成長するにつれてよりいっそう強くなる。
（ キケロ ）
1730.
将来のことに気を取られると、あるがままの現在が見えなくなるだけでなく、しばしば過去をねつ造することになる。
（ エリック・ホッファー ）

1731.
将来は、それに準備した人の手の内にある。
（ エマーソン ）
1732.
合理的な生き物にとって、不合理なものだけは耐えがたい。
（ エピクテトス ）
1733.
「思考」とは何であるか知っている人間は、成功からも失敗からも、非常に多くのことを学ぶ。
（ ジョン・デューイ ）
1734.
内的な祈りが欠けている限り、宗教は存在しない。
一方、この内的な祈りが起こって魂をかき立てる時は、たとえ形式や教義がなくても、必ず生きた宗教がある。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1735.
民衆を受け身で従順にしておく賢い方法は、
議論の枠組みを厳しく制限し、
その枠組みの中で活発な議論を奨励することだ。
（ ノーム・チョムスキー ）
1736.
精神の名士たちの人間味は、無名の人々と交わって、愛想のよい仕方で自分の言い分を引っ込めるところに成り立つ。
（ ニーチェ ）
1737.
真の友愛においては、私は友を自分の方に引き寄せるよりも、むしろ自分を友に与える。
（ モンテーニュ ）
1738.
善い人間の在り方について論ずるのはもういい加減で切上げて、
善い人間になったらどうだ。
（ アウレリウス ）
1739.
読書は充実した人間を作り、
書くことは正確な人間を作る。
（ フランシス･ベーコン ）
1740.
哲人が首長たり、首長が哲人たる国家は幸いなり。
（ プラトン ）

1741.
人格とは、
高いものと、まったく低いものとが一つになったものである。
人格の高さとは、
この矛盾を持ち耐えることである。
（ ヘーゲル ）
1742.
友人がいなければ、誰も生きることを選ばないだろう。
たとえ、他のあらゆるものを持っていても。
（ アリストテレス ）
1743.
倹約は大いなる収入である。
（ キケロ ）
1744.
希望喪失はすでに敗北の先取りである。
人間にできることがなお残されている限り、希望を失うことは許されない。
（ カール・ヤスパース ）
1745.
人は理性でしか望まないものは、
決して熱烈には望まない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1746.
どんな芸術家でも最初は素人だった。
（ エマーソン ）
1747.
幸福、それは君の行く手に立ちふさがる獅子である。
たいていの人はそれを見て引き返してしまう。
（ カール・ヒルティ ）
1748.
世界がどうあるか、
が不思議なのではない。
世界がある、
ということが不思議なのだ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
1749.
私は、魂を良いものにするよう、魂にとって良いことだけをするように、配慮しています。
（ ソクラテス ）
1750.
天使は力において神と等しくなろうと欲して法を破って堕ち、人間は知識において神と等しくなろうと欲して法を破って堕ちた。
（ フランシス･ベーコン ）

1751.
人の欲望とは、他人に自分の欲望を認めさせたいという欲望である。
（ ジャック・ラカン ）
1752.
我々の最悪の不徳は、我々のいちばん幼い時代の癖から始まり、我々の主要な教育は乳母の手中にある。
（ モンテーニュ ）
1753.
人は幸せだから歌うのではない。
歌うから幸せなのだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1754.
人間は、苦しめられ打ち負かされるとき、何かを学ぶチャンスを得る。
才覚を発揮すること。
勇気をもつこと。
事実をつかむこと。
無知を知ること、節度や、生きるための本当の技術を獲得することなどを。
（ エマーソン ）
1755.
お世辞は虚栄心のおかげで通用する贋金です。
（ ラ・ロシュフコー ）
1756.
富は賢者の奴隷であり、愚者の主人である。
（ セネカ ）
1757.
よき生まれとは何か。
生来、徳の備われる人間なり。
（ セネカ ）
1758.
希望はある種の白昼夢である。
（ アリストテレス ）
1759.
人生はただ向こうから与えられるものではない。
自ら創ってゆくものである。
自ら創ってゆくにはやはり三つの段階が必要なのだ。
ラクダの人生とライオンの人生と小児の人生。
いいかえれば忍耐の人生、勇気の人生、そして創造の人生である。
（ 梅原猛 ）
1760.
理性には心情の気持ちがわからない。
（ ヴォーヴナルグ ）

1761.
逃げれば逃げるほど、
恐怖感はつのるものです。
（ エマーソン ）
1762.
大自然にひとつの法あり。
それはすべての人間に共通であり、理性的であり、永遠なるものなり。
（ キケロ ）
1763.
世間なんかなくてもやっていけると考える人間は、よほど自分をだましている人間である。
自分がいなければ世間はやっていけないと空想する人間は、それ以上に間違っている。
（ ラ・ロシュフコー ）
1764.
賢者のみが自由人にして、卑劣なる人間は奴隷なり。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
1765.
虚栄心というものは、自分があるよりも以上のものであると示そうとする人間的なパッションである。
（ 三木清 ）
1766.
歴史は人間を賢明にし、
詩は多才あるものにし、
数学は鋭敏にし、
自然哲学は深遠にし、
倫理学は重厚ならしめ、
論理学と修辞学は議論に秀でさせる。
（ フランシス･ベーコン ）
1767.
神は私という器官を必要としたのだ。
そうでなければ、私がここにいるはずはない。
（ エマーソン ）
1768.
私は神の器官であり、神はあるがままの私を必要としたまうのだ。
さもなければ、私はここにいないだろう。
（ エマーソン ）
1769.
この世界は閉ざされた扉である。
それは一種の障壁である。
そして同時に通路でもある。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1770.
語り合ってみて理性も好感も感じられない人間が多いのは、自分の言いたいことで頭がいっぱいで、相手の言葉に耳を貸さない連中が多いからだ。
（ ラ・ロシュフコー ）

1771.
成功のおかげで、いくつかの罪は一見公正に見えてくる。
（ セネカ ）
1772.
恋愛から結ばれるいわゆる恋愛結婚は、誤謬(ごびゅう)をその父とし、必要をその母とする。
（ ニーチェ ）
1773.
明晰な頭脳を持っているだけでは不十分である。
重要なのは、それをうまく使うことだ。
（ デカルト ）
1774.
大恋愛の経験のある者は友情を重んじない。
（ ラ・ブリュイエール ）
1775.
才能とは、神から密(ひそ)かに与えられ、しかも、我々がそれとは知らずに明るみに出す授かり物である。
（ モンテスキュー ）
1776.
精神には休養を与えねばならぬ。
（中略）絶えず緊張を加えれば、精神の飛翔を妨げることになる。
（ セネカ ）
1777.
反駁(はんばく)を好んで多くの言葉を費やす者は、いかなる正しいことをも学ぶ能力がない。
（ デモクリトス ）
1778.
「死は恐ろしい、と人は言う。
　しかし、死に直面した時我々を悩ますだろうという理由からではなく、やがて来るものとして今我々を悩ましているという理由で、恐ろしいという人は愚かである。
　
（ エピクロス ）
1779.
よい思想は決して人間独自の仕事ではない。
それは人間を通して流れ出るだけのものである。
（ カール・ヒルティ ）
1780.
希望は賢者を活気づけ、自惚れの強い人や呑気者を釣り込む。
自惚れの強い人や呑気者は、希望の与える約束を軽々しく信頼しきってしまう。
（ ヴォーヴナルグ ）

1781.
自信はヒロイズムの本質である。
（ エマーソン ）
1782.
最初の発明者が常に栄光を担う。
（ ヨハン・ヤコプ・エンゲル ）
1783.
最も高度な文明においても、
読書はやはり最大の喜びである。
一度その満足を知った者は、
不幸の中でもその満足を得る。
（ エマーソン ）
1784.
本当の癒しは、
安易な自己肯定によるものではなく、
「否定」をくぐり抜けた結果でなければならない。
（ 中沢新一 ）
1785.
人は、実際の恋愛対象よりも、自分で心に描き出した相手の像の方を一層愛する。
人がその愛する者を正確にあるがままに見るならば、もはや地上に恋は無くなるだろう。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1786.
自分の心に描く夢の実現に向かって努力する時、
普段なら思いもよらぬ成功が得られる。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1787.
技術は一方において自然がなしえざることを完成し、他方において自然を模倣す。
（ アリストテレス ）
1788.
悔い改めれば、無実も同然だ。
（ セネカ ）
1789.
競争心と嫉妬は、同じ技術、同じ才能、自分と同等の人々の間にしか存在しない。
（ ラ・ブリュイエール ）
1790.
運は常に、思慮深い人の味方として戦う。
（ クリティアス ）

1791.
幸福への渇望は、女の心の中で消えることはない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1792.
常備軍が刺激となって、
たがいに無際限な軍備の拡大を競うようになると、
それに費やされる軍事費の増大で、
ついには平和が短期の戦争よりもいっそうに重荷となり、
この重荷を逃れるために、
常備軍そのものが先制攻撃の原因となるのである。
（ カント ）
1793.
じっと止まっていると、
私はほとんどものが考えられない。
私の精神を動かすためには、
私の肉体は動いていなければならないのだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1794.
恋愛から結ばれるいわゆる恋愛結婚は、誤謬(ごびゅう)をその父とし、欲望をその母とする。
（ ニーチェ ）
1795.
人間の不幸というのは、部屋の中にじっと静かにしていることができないという、ただ一つのことから生じるのだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
1796.
学校や大学で教わることは、学問そのものではなく、学問への手段である。
（ エマーソン ）
1797.
幸福というのもまた、所有や状態ではなくて、むしろ一個の精神力である。
（ カール・ヒルティ ）
1798.
愛するとは、誰かに親切を施したいと望むことである。
（ アクィナス ）
1799.
火が金の試金石であるように、逆境は強者の試金石である。
（ セネカ ）
1800.
愛情を受け取る人間は、一般的にいえば、愛情を与える人である。
（ バートランド・ラッセル ）

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