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哲学者・思想家の名言
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3601.
ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに語ることができ、ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに行動することができる。
（ キルケゴール ）
3602.
近世の課題は、神の現実化と人間化、つまり神学の人間学への転化と解消であった。
（ フォイエルバッハ ）
3603.
他人には困難なことを容易に行うこと、これは才能であり、才能に不可能なことを容易に行うこと、これが天才である。
（ アミエル ）
3604.
青年は熱い血によってその趣味を変え、老人は習慣によってその趣味を保つ。
（ ラ・ロシュフコー ）
3605.
教育とは自然の性、すなわち天性に従うことでなければならない。
国家あるいは社会のためを目標とし、国民や公民になす教育は、人の本性を傷つけるものである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3606.
犠牲は、超時間的な、超感覚的な、無制限なものと結びついている。
それは、たとえ「無駄」であろうと、「無意味」ではない。
犠牲は、すべての人間的な事象を超えた神秘を啓示するものである。
（ カール・ヤスパース ）
3607.
善行について言えば、それは一人の人間にとって手一杯の仕事である。
わたしはこの仕事にかなり励んだ結果、奇妙に聞こえるかもしれないが、自分の気質に合わないことを発見した。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3608.
我々は親友の不幸の中に、なんとなしに嫌ではない、あるものを常に感じる。
（ ラ・ロシュフコー ）
3609.
生命とは虚無を掻き集める力である。
それは虚無からの形成力である。
虚無を掻き集めて形作られたものは虚無ではない。
（ 三木清 ）
3610.
理性とは、
物事を論理的、概念的に思考する能力のことである。
宗教的な経験や感性を重視して
短絡的に理性を否定するのも、
理性を絶対とするのも
行き過ぎだというのである。
（ ブレーズ・パスカル ）
3611.
敵意がそれを抱く者の心に与える傷は、敵に対して与えることのできるいかなる傷よりもはるかに深い。
（ アウグスティヌス ）
3612.
哲学者たちの全生涯は、死に対する準備なり。
（ キケロ ）
3613.
過去を思い出さない者は、同じことを繰り返す宿命にある。
（ サンタヤーナ ）
3614.
誰も同じ川に二度足を入れることはできない。
なぜなら、川は常に変化しているし、人も常に変化しているからだ。
（ ヘラクレイトス ）
3615.
読書は他人にものを考えてもらうことである。
本を読む我々は、他人の考えた過程を反復的にたどるに過ぎない。
（ ショーペンハウアー ）
3616.
知識に於(お)いての真理は直ちに実践上の真理であり、実践上の真理は直ちに知識に於いての真理でなければならぬ。
（ 西田幾多郎 ）
3617.
礼儀作法は、法と称されるもののうちで一番つまらないものだが、最もよく実施されている。
（ ラ・ロシュフコー ）
3618.
私達は竹馬に乗っても何もならない。
なぜなら、竹馬に乗ってもやはり自分の足で歩かなければならないからである。
（ モンテーニュ ）
3619.
人間の道具と武器は、特殊器官の欠如を補って余りあり、その学習能力は、生来の技術と器官の適応能力以上のことを成し遂げた。
（ エリック・ホッファー ）
3620.
自分に固有の時間を、他人の時間に帰属させないことに慣れること。
自分に固有の時間を、事物の時間に帰属させないことに慣れること。
（ ガストン・バシュラール ）
3621.
虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は沈黙にする
（ ショーペンハウアー ）
3622.
もし全ての人が、互いに何を語り合っているかを知ったならば、事実、この世に友は四人といないであろう。
このことは、時折誰かが口を滑らせて告げ口をしたために起こる争いからしても明らかである
（ ブレーズ・パスカル ）
3623.
他の人に懺悔してしまうと、当人は自己の罪は忘れるが、たいてい相手の人はそれを忘れない。
（ ニーチェ ）
3624.
生まれた以上死なねばならぬ、ということ以外確実なことはなし。
（ クリティアス ）
3625.
私は引用が嫌いだ。
君の知っていることを話してくれ。
（ エマーソン ）
3626.
習慣は我々の偶像であり、我々が服従するから強いのである。
（ アラン ）
3627.
人間というものは、強さと弱さ、光明と不明、矮小と偉大の混合物である。
そのことは、人間を訴追することにはならず、人間を定義することになる。
（ ドゥニ・ディドロ ）
3628.
希望の色はつねに緑。
貧者(ひんじゃ)が何一つ持たず、すべての人に避けられ、あらゆるものに苦しめられようとも、希望よ、貧者に力を与えよ。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
3629.
自ら敵に躍り込んで行くのは、
臆病の証拠である。
（ ニーチェ ）
3630.
信仰を持つ人間は、集団における権力者よりも、利害で集まっている烏合の九十九人よりも力強い。
（ J・S・ミル ）

3631.
人はみな、自分の幸福を望んでいる。
しかし、文明の技術の上で一つとなった今日の世界では、
他人の幸福を望む気持ちが一つにならない限り、
自分の幸福を望んでも無駄である。
（ バートランド・ラッセル ）
3632.
恋する男にとっては、相手がどんな身なりをしていても、そんなことはどうでもいい。
相手も彼のことを考えていることがわかればいいのだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3633.
結婚というのは、人々が愛に、ある宗教的表現を与えることと、愛を宗教的義務に高めることのほか、何を意味するつもりなのか。
（ キルケゴール ）
3634.
人間は自己の幸福の工匠(こうしょう)である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3635.
人間には二種類しかない。
一つは自分を罪人だと思っている善人であり、他の一つは、自分を善人だと思っている罪人である。
（ ブレーズ・パスカル ）
3636.
有閑の悪徳は多忙によって除かれることほど、確かなことはない。
（ セネカ ）
3637.
猫を尊重することは
美的感性の第一歩である。
実用性がすべての判断基準となる文化的段階においては、
人間は犬を好む。
（ エラズマス・ダーウィン ）
3638.
肉体の労苦は精神の労苦を癒す。
それこそ貧乏人を幸せにする。
（ ラ・ロシュフコー ）
3639.
生きることは生涯をかけて学ぶべきことである。
そして、おそらくそれ以上に不思議に思われるであろうが、生涯をかけて学ぶべきは死ぬことである。
（ セネカ ）
3640.
現存在の最大の生産性と最大の享楽とを収穫するための秘訣は、危機に生きるということである。
（ ニーチェ ）

3641.
私たちの人間性は、私たちの内部に動く神性を除くと、貧弱なものである。
（ フランシス･ベーコン ）
3642.
神を畏(おそ)れるは知識の始めである。
（ スピノザ ）
3643.
人生の行為において、習慣は主義以上の価値がある。
何故(なぜ)かというと、習慣は生きた主義であり、肉となり、本能となった主義である。
（ アミエル ）
3644.
民主政治は専制政体と変わらない。
なぜならば、民主政治とは全員がひとりの意志を無視し、時にはこれに逆らって議決し得る。
という全員ならぬ全員が、議決し得る執行権を認めるからである。
（ カント ）
3645.
徳とは、我々にとっての中庸に成り立つ行為を選択する態度である。
（ アリストテレス ）
3646.
睡眠は死からの負債である。
睡眠は生命を維持するために、死から借りるものである。
（ ショーペンハウアー ）
3647.
普通の身体組織を持っている人はみな、精神についてもほぼ等しい素質を持っている。
（ エルヴェシウス ）
3648.
あらゆる我々の発明は、
知的生活を伴う物質的諸力を授けたが、
人間の生活を物質的な圧力に屈服させた。
（ カール・マルクス ）
3649.
徳にとってまず要求されることは、自己自身を支配することである。
（ カント ）
3650.
悪に苦しまずしては悪をなしえない。
（ エマーソン ）

3651.
心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、人生が変わる。
（ アミエル ）
3652.
大半の女性が友愛に感激しないのは、恋情を知ってみると、友愛の味の方がまずいからだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
3653.
我々は自国の伝説を軽蔑するのに、子供たちには古代の伝説を教える。
（ ヴォーヴナルグ ）
3654.
ありのままに見、あるがままに行動できる者を勇者と呼ぶ。
（ チャールズ・エバレット ）
3655.
裁判官としての職務は、法律を解明することに存し、法理を制定することではない。
（ フランシス･ベーコン ）
3656.
技芸はひと揃いの衣装を創るであろうが、
天性は人間を創らねばならない。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
3657.
伝統が創造されるというのは、それが形を変化するということである。
伝統を創り得るものはまた伝統を毀(こわ)し得るものでなければならぬ。
（ 三木清 ）
3658.
知恵の霊魂における作用は、健康の肉体における作用と同じである。
（ ラ・ロシュフコー ）
3659.
悪にかけても善にかけても英雄がいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
3660.
断念することをほんとうに知っている者のみがほんとうに希望することができる。
（ 三木清 ）

3661.
真の思想家が何よりもあこがれるのは閑暇であるのに、凡な学者がそれを回避するのは、閑暇をどうして始末するかを知らないからである。
その折りに彼を慰める者は書物である。
（ ニーチェ ）
3662.
いかなる情念も愛と嫉妬ほど人間を苦しめない。
なぜならば、他の情念はそれほど持続性ではないから。
（ 三木清 ）
3663.
いちばん小さい事物を軽蔑し、いちばん大きい事物を信じない人間から何が得られようか。
（ ブレーズ・パスカル ）
3664.
偽りの立場において、いちばんひどいことは、それが終焉(しゅうえん)しないということである。
（ アミエル ）
3665.
宗教は生命の塩であり、力である。
（ カール・ヒルティ ）
3666.
よい格言は陳腐なものになりがちである。
というのは、それらはことわざに転化するからである。
（ ヴォーヴナルグ ）
3667.
学校における児童の相似は強制の効果である。
卒業するや、強制が終わる。
（ エルヴェシウス ）
3668.
大半の者は心の底では徳を軽蔑しているが、栄光を軽蔑する者は少ない。
（ ヴォーヴナルグ ）
3669.
詩は真理の全体を包含し、哲学はその部分を表現する。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3670.
心情は理性の知らないところの、それ自身の道理を持っている。
（ ブレーズ・パスカル ）

3671.
アクセントは会話の生命である。
アクセントは会話に感性と真実を与える。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3672.
我々は気持ちを楽にして、すでに決定されたことでも、それにあまり執着してはならぬ。
（ セネカ ）
3673.
人間は安楽に満足して生きたいと思うが、
自然は人間に対して、
安楽と無為の満足に甘んじさせず、
労苦や労働に打ち克つ手段の発見に知恵をしぼらせようとして、
労苦や労働の中に人間を放り込む。
（ カント ）
3674.
知性に富んだ人間は、決して弁解を言わない。
（ エマーソン ）
3675.
死ぬ危険がない時に死のうと考えるよりも、死のうと考えずに死を受けるほうが、より容易に死ねる。
（ ブレーズ・パスカル ）
3676.
不満は自負の欠乏であり、意志の衰弱である。
（ エマーソン ）
3677.
技術も知恵も到達不可能である、もし人が学ばないならば。
（ デモクリトス ）
3678.
真の人間性に最もよく調和する愉しみは、よき仲間との愉しい食事である。
（ カント ）
3679.
自然は人間を嫌う。
（ デカルト ）
3680.
多くの人間たちにとって、不幸を癒す薬は沈黙である。
とりわけ分別のある者には。
（ カルキノースⅡ ）

3681.
習慣は法律よりもなすところが多い。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
3682.
愛は貧と富との間に生まれた子。
（ プラトン ）
3683.
思考が人間の偉大さをなす。
（ ブレーズ・パスカル ）
3684.
死の恐怖は浪漫的であり、死の平和は古典的である。
死の平和が感じられるに至って初めて生のリアリズムに達するとも言われるであろう。
（ 三木清 ）
3685.
大衆は文化保存の力である。
同時に大衆は文化革新の力である。
（ 三木清 ）
3686.
文明人は馬車をこしらえたが、
足が役に立たなくなってしまった。
（ エマーソン ）
3687.
文明人は鉄道客車をつくったが、
自己の足を使うことを失った。
（ エマーソン ）
3688.
心を傷つける鎖を断ち切り、悩みをきっぱりと捨て去った者は、幸福であろう。
（ オウィディウス ）
3689.
「密(ひそか)なるものの語る声は静か」。
それは、深く隠れた真理はわれわれにいつも静かに語りかけているのに、われわれはその声を聞く耳を持たない。
赤子の心でその声を聞けという意味です。
（ 梅原猛 ）
3690.
遊びは可能性の歓喜の声だ。
（ マルティン・ブーバー ）

3691.
しばしば我々は、我々の最も美しい行為をも恥ずかしく思うであろう。
それを生み出したすべての動機を人に見られたならば。
（ ラ・ロシュフコー ）
3692.
人の眼の中には、精神、魂、肉体の現れがある。
（ ジョセフ・ジュベール ）
3693.
自分でおこなった貴重な省察は、できるだけ早く書きとめておくべきである。
（ ショーペンハウアー ）
3694.
現実はあるがままに受け容れるしかないのです。
叡智とは現実を受け容れることです。
賢者とは世界の中で受け容れと働きかけを担っている人々のことなのです。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
3695.
倫理問題の場所は孤立的個人の意識にではなくして、まさに人と人との間柄にある。
だから倫理学は人間の学なのである。
（ 和辻哲郎 ）
3696.
世間普通の人たちは、難しい問題の解決にあたって、熱意と性急のあまり、権威ある言葉を引用したがる。
（ ショーペンハウアー ）
3697.
愛するためには第一に勇気が必要である。
感傷だけではとかく裏切ることになるであろう。
（ アラン ）
3698.
良心は魂の声であり、情熱は肉体の声である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3699.
恵みとは調和、自分自身との一体感、神との一体感。
（ トマス・マートン ）
3700.
障害を追求しなさい。
それはあなたを自由にしてくれる。
（ マーク・ニーポ ）

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