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4601.
私を破滅させないものが、私を強くする。
（ ニーチェ ）
4602.
血と格言を持って書くものは、読まれることを望まず、暗誦されることを欲する。
（ ニーチェ ）
4603.
取るに足らないことをするときほど、私たちはもっと試したくなる。
それ故に、多くの発明が玩具として誕生したという事実がある。
（ エリック・ホッファー ）
4604.
女は結婚することによって世界の小さな一部分を自分の領域として与えられる。
法律が彼女を男の身勝手から守ってくれる。
だが、その代わりに女は男の臣下となる。
（ ボーヴォワール ）
4605.
自分の力のうちにあって自由になるものと、自分の力のうちになくて自由にならぬものを、峻別せよ。
（ エピクテトス ）
4606.
愚者のみが、死を恐れるあまり齢を重ねんとす。
（ デモクリトス ）
4607.
恐れるということほど、恐るべきものはない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
4608.
称賛をいかに受け止めているかをみれば、いかなる人間の人格も判断できる。
（ セネカ ）
4609.
一方の疑念は他方の欺瞞を正当化する。
（ ラ・ロシュフコー ）
4610.
私は毒蛇にかまれても、かまれたことのある人々以外にはその状態がどういうものであったか語る気にならない。
なぜなら、この人々だけがその苦痛の凄さを分かってくれ、同情してくれるだろうからね。
（ プラトン ）
4611.
芸術というのは謎である。
（ アドルノ ）
4612.
自愛は最大のへつらいである。
（ ヴォルテール ）
4613.
人は自分から離れれば離れるほど、それだけ自分自身となる。
それだけ自分の生きていることをよく感じるようにもなる。
（ アラン ）
4614.
巧みにしゃべる機知と沈黙する術を心得ていないことは大いなる不幸である。
（ ラ・ブリュイエール ）
4615.
過ちをおかすことが悪いのではない。
悪いのはその過ちのために、ひまわりのごとく、どんな暗い所にいても絶えず太陽の方へ伸びてゆく、柔軟にして強靭な心を失うことだ。
（ セネカ ）
4616.
人に善くしてやったとき、それ以上の何を君は望むのか。
君が自己の自然にしたがって行動したということだけで充分ではないか。
（ アウレリウス ）
4617.
俗衆の神々を否定することが冒涜にあらずして、俗衆の見解を神々に適応することが冒涜なり。
（ プラトン ）
4618.
利欲は飽きることを知らず。
（ ピタゴラス ）
4619.
嘘とは、私がつくったものではなく、階級に分かれた社会に生まれたものである。
だから、私は生まれながら嘘を相続している。
（ サルトル ）
4620.
罪悪でありながら、その輝きや、その数や、その極度のために無罪となるものがある。
それのみか、栄誉となるものすらある。
だからこそ、公の盗みが有能とたたえられ、無法に諸州を奪うことが征服と称される。
（ ラ・ロシュフコー ）
4621.
私にとって真理であるような真理を発見することが必要なのだ。
しかもその真理は、私がそのために生き、そのために死ねるような真理である。
（ キルケゴール ）
4622.
人はすべて模倣された歓びを感ず。
（ アリストテレス ）
4623.
愚者とは、自惚れるために必要な才知すら持たない者である。
（ ラ・ブリュイエール ）
4624.
ものの始めを探すことで、人間は蟹になる。
歴史家は後ろ向きにものを見る。
ついには後ろ向きに信ずるようになる。
（ ニーチェ ）
4625.
音楽は音の結晶である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
4626.
「このキュウリは苦い」ならば捨てるがいい。
「道にイバラがある」ならば避けるがいい。
それで充分だ。
「なぜこんなものが世の中にあるんだろう」などと付け加えるな。
そんなことを言ったら自然を究めている者に笑われるぞ。
（ アウレリウス ）
4627.
幸福と不幸とは、ともに心にあり。
（ デモクリトス ）
4628.
目的を忘れることは、愚かな人間にもっともありがちなことだ。
（ ニーチェ ）
4629.
女性は初めての恋愛では愛する人に恋するが、その後の恋愛では恋に恋する。
（ ラ・ロシュフコー ）
4630.
人間は物事それ自体によってではなく、これに関して抱いている考えによって苦しめられている。
（ モンテーニュ ）

4631.
他人に理を見出そうと思わなくなるときは、既に自分にも理はない。
（ ラ・ロシュフコー ）
4632.
問題を解決しようとしないで、それを切り抜けなさい。
（ スピノザ ）
4633.
真に善きものはすべて廉価であり、有害なものはすべて高価である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
4634.
現在から、未来は生まれ落ちる。
（ ヴォルテール ）
4635.
人は持たぬもの、あるいは知らぬものを他の人に与えることも、他の人に教えることも出来ぬであろう。
（ プラトン ）
4636.
予の見るものは人間にして人類にあらず、馬にして馬類にあらず。
（ アンティステネス ）
4637.
人の不幸はほとんど反省によってのみ生まれる。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4638.
我なにかを知る。
（ モンテーニュ ）
4639.
良心と名声は二つの事柄なり。
良心は汝自身に帰すべきものにして、名声は汝の隣人に帰すべきものなり。
（ アウグスティヌス ）
4640.
思うに、一度も不幸の目に会わなかった者ほど不幸な者はない。
（ デメトリウス ）

4641.
制度を作るのは共和国の統領だが、のちには、その制度が共和国の統領をつくる。
（ モンテスキュー ）
4642.
肉体より魂を癒すことのほうがはるかに必要なり。
なんとなれば、死は悪い人生よりよいからなり。
（ エピクテトス ）
4643.
私は絶えずなにかを失くしてしまう。
そんなときは失くしたのではなく、見失っただけだと自分に言い聞かせて、安心する。
（ ジャン・グルニエ ）
4644.
創意をもつには方法は一つしかない。
それは模倣することだ。
よく考えるには方法は一つしかない。
それは昔からの検討を経た思想を継承することだ。
（ アラン ）
4645.
神より賦与されたる人生は短きも、楽しく送りし人生の記憶は永遠なり。
（ キケロ ）
4646.
貧困は我々の欲求を強めるが、また、それを満たすのを制限する。
富裕は我々の欲求を増やすが、また、それを満たす手助けもしてくれる。
（ ヴォーヴナルグ ）
4647.
人を動かすものは、情熱と魂だ。
自らを制し得ないものは自由たり得ず。
（ ピタゴラス ）
4648.
金は必要からのみ金を求める連中を回避する。
（ アラン ）
4649.
最も優れた人々は、はかない物事を捨て去り、永遠の栄光を選ぶ。
しかし、多くの人々は、家畜のように腹一杯食べることを選ぶ。
（ ヘラクレイトス ）
4650.
善の究極は悪であり、悪の究極は善である。
（ ラ・ロシュフコー ）

4651.
人は同じ流れに再び入ることはできない。
（ ヘラクレイトス ）
4652.
自分達に真実と思われる事柄をすべて馬鹿にし、これを虚妄だとしてしまうことも愚かな自惚れである。
これは一般の人たちよりも、若干器量のある自信を持っている人々にありがちな悪弊である。
（ モンテーニュ ）
4653.
信心は一種の羞恥心である。
それは羞恥心がわれわれの眼を伏せさせるように、すべての禁断のものの前でわれわれの思想を伏せさせる。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4654.
今日では世の中の動きがあまりに早すぎて、できないという言葉はそれを為す人によって中断される。
（ エマーソン ）
4655.
快楽は肉体のある一点の幸福にすぎない。
真の幸福、唯一の幸福、全くの幸福は、魂の全体の平穏な裡(うち)に存する。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4656.
受け入れずして思想を嗜(たしな)むことができれば、それが教育された精神の証である。
（ アリストテレス ）
4657.
私たちのもっとも大きな偽りは、私たちの中にある醜悪を隠すことではなく、私たちの空虚を隠すことによって形成される。
そこにないものを隠すことこそ、もっとも難しい。
（ エリック・ホッファー ）
4658.
愛なしに与えることはできても、与えずに愛するのは殆ど不可能である
（ ウラジミール・ジャンケレヴィッチ ）
4659.
いかなる人間の思考も、他人の考えについての思考にほかならない。
最も深い思想の人たちは、自分にとってよいものを他人の考えから採択し、それをいっそう前進させるものである。
（ アラン ）
4660.
人の性質は、永久に前に進めるわけではない。
引き潮があり、差し潮がある。
（ ニーチェ ）

4661.
人は多くの場合、他人と異なるのみならず、また、いろいろなときにおける自分自身と異なることが多い。
（ ブレーズ・パスカル ）
4662.
大学は職業のための訓練学校になりつつある。
それは〈教養〉といったことにまったく無関心の金権主義者たちによって要請されているからである。
（ バートランド・ラッセル ）
4663.
人は往々にして恋愛を去って野心に赴(おもむ)くが、野心から恋愛に立ち戻ることはほとんどない。
（ ラ・ロシュフコー ）
4664.
過去によって未来をもくろむな。
（ エドマンド・バーク ）
4665.
本をめくることばかりしている学者は、ついにはものを考える能力をまったく喪失する。
本をめくらないときには考えない。
（ ニーチェ ）
4666.
自由であるとは、
自由であるべく呪われていることである。
（ サルトル ）
4667.
結婚とは、男女の経済的・性的結合という集団の利益に向かって追い越されることであり、彼ら個人の幸せを確保することが目的ではない。
（ ボーヴォワール ）
4668.
嘘つきは真実を語りても信じられず。
（ キケロ ）
4669.
人間は、欲望を創造するものであっても、必要を創造するものでは決してない。
（ ガストン・バシュラール ）
4670.
純粋数学は恒久的で狂いのない真理と、また感覚を超えた理知の世界が存在することへの確信の、主たる源泉である。
（ バートランド・ラッセル ）

4671.
国家に尽くす者には、
祖先は必要としない。
（ ヴォルテール ）
4672.
人間の本性には、動物と通い合える肉体と、神々と通い合える理性・英智とが混じり合っている。
（ エピクテトス ）
4673.
神々と人間どもを通じ、最も偉大なるひとつなる神は、その姿、その心において人間とは似ても似つかぬものなり。
（ クセノパネス ）
4674.
善なる行為も、習慣のおかげで善行でなくなってしまう。
（ カント ）
4675.
幾何学は、人間精神を真理に近づける。
（ プラトン ）
4676.
（自分の）意識の中身を昇華せず、または、その正体を確認しないで逃げ出すことは、人生の貧困を招きます。
（ J・クリシュナムルティ ）
4677.
何よりもまず、純粋な実践理性の国とその国の正義を求めて努力せよ。
そうすればなんじらの目的（永遠平和の幸福）はおのずから与えられよう。
（ カント ）
4678.
数学の諸概念によくよく注意を向けるなら、（数学の）記号は必ず大幅な簡略化のために役立つはずである。
（ ホワイトヘッド ）
4679.
啓蒙とは、人間が自分の未成年状態から抜け出ることである。
（ カント ）
4680.
だれしも、分別に欠けるだけ虚栄に毒されている。
（ ニーチェ ）

4681.
人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
（ ニーチェ ）
4682.
幾何学者にも天文学者にも科学者にもなりたいわけではない大衆はすべて、
基本科学のそれぞれの主要諸観念を絶えず同時的に求めている。
（ オーギュスト・コント ）
4683.
父親の叱責は快く飲む薬と同じだ。
効き目があるから苦さも忘れる。
（ デモフィロス ）
4684.
幸福論を抹殺した倫理は、一見いかに論理的であるにしても、その内実において虚無主義にほかならぬ。
（ 三木清 ）
4685.
哲学者は、あまりに遠くて光がほとんど届かない星に似ている。
（ フランシス･ベーコン ）
4686.
物質を支配せよ！
さもなければ物質はお前を支配する。
（ カール・ヒルティ ）
4687.
蒸気が百年前より少しでも強くなったわけではない。
しかしそれは今では、ずっと良く利用されている。
（ エマーソン ）
4688.
生成するすべてのものは、全体の生命の根底にある、あの永遠なるものを幸福にするために生成するのである。
この全体は、君のために生じているのではなく、君が全体のために生じているのだ。
（ プラトン ）
4689.
空想は魂の眠りである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4690.
大胆は無知と卑劣の子であって、他の資格よりはるかに劣る。
（ フランシス･ベーコン ）

4691.
運命は性格なり
（ アリストテレス ）
4692.
法は国家の市民が互いに裁判を行うひとつの公約なり。
（ アリストテレス ）
4693.
乞食──乞食は一掃すべきである。
けだし何か恵むのもしゃくにさわるし、何もやらないのも、しゃくにさわるから。
（ ニーチェ ）
4694.
習慣は人間生活の最大の道案内である。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
4695.
世にある罪悪のうち、直接には飲酒によって引き起こされないものはほとんどひとつもない。
（ コールリッジ ）
4696.
我々が物を愛するというのは、自己をすてて他に一致するということである。
（ 西田幾多郎 ）
4697.
害をなすのは、心を素通りする虚偽ではなく、心の中に沈んで居座る虚偽である。
（ フランシス･ベーコン ）
4698.
人間達の幸福は、身体によってでも金銭によってでもなく、正しさと思慮深さによってである。
（ デモクリトス ）
4699.
見聞の広い者は多くのことを知っている。
（ ラ・フォンテーヌ ）
4700.
時代の精神を持たぬ者は、
その時代のあらゆる不幸を担(にな)う。
（ ヴォルテール ）

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