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4801.
医者よ、あなた自身を助けなさい。
そうすれば、あなたはあなたの病人たちをも助けることになる。
自分自身を癒す者を、目の当たりに見ることが、病人の何よりの助けになるようにすれば良い。
（ ニーチェ ）
4802.
薬が調合されるときに、そこに毒が入るように、徳が組み合わされるとき、そこに不徳が入る。
知恵は徳と不徳をうまく調合し、それを人生の不幸に対して役に立てる。
（ ラ・ロシュフコー ）
4803.
恋の喜びとは恋することだ。
我々は相手に抱かせた恋心よりも、いま自分が抱いている恋心によって幸せなのだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
4804.
他人に対して善行をなす者は、何よりも多く己自身に対して善行をなす。
（ セネカ ）
4805.
機知とは自分の思っている事を人に推測させる余地を与えるために、半分しか言わない技術である。
（ ヴォルテール ）
4806.
人間が本当に道徳的であるということは、自分が助力することのできるあらゆる生命を助け、どんな生命をも傷つけまいと熱望する、その熱望に従う場合だけである。
（ シュバイツァー ）
4807.
私は暴力に対して一つの武器しか持っていなかった。
それは暴力だ。
（ サルトル ）
4808.
人々は驚くことを愛する。
そしてこれこそ科学の種である。
（ エマーソン ）
4809.
大地の花々は躍り出て、時間と死をあざ笑う。
（ スリ・アウロビンド ）
4810.
私は、幼い精神を名誉と自由に向かって育て上げようとする教育においては、すべての暴力を否定します。
厳格と強制には何かしら奴隷的なものがあります。
そして、理性と知恵と技術によってなし得ないものは、力によっては決してなし得ないのだと言いたいのです。
（ モンテーニュ ）
4811.
哲学はあらゆることについて、まことしやかな話をし、学の浅い人々の称賛を博する手段を与える。
（ デカルト ）
4812.
どこまで行けるかを知る方法はただ一つ、出発して歩き始めることだ。
（ アンリ・ベルクソン ）
4813.
人間は、ある意見を、そうだと思いこむと、すべての事柄をその意見にあわせ、その意見が正当であると主張するのに、都合がいいように寄せ集めるものだ。
（ フランシス･ベーコン ）
4814.
教育は青年にとっては気品、老人にとっては慰め、貧者(ひんじゃ)にとっては富、金持ちにとっては飾りである。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
4815.
いかなる訓練をも受けない精神は、無為の中に鈍重になり不活発になる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
4816.
一切の書かれたもののうち、私はただ、その人がその血をもって書かれたもののみを愛する。
血をもって書け。
君は、血が精神であることを知るだろう。
（ ニーチェ ）
4817.
まず第一に理解しなければならないことは、自分が理解していないということである。
（ サルトル ）
4818.
自己犠牲は美徳の条件である。
（ アリストテレス ）
4819.
あなたが何かになろうとしている限り、あなたが何かにとりつかれている限り、不可避的な葛藤、混乱、つのりゆく不幸があるだろう。
（ J・クリシュナムルティ ）
4820.
善は偉大さの中にないが、偉大さは善の中にある。
（ ゼノン ）
4821.
嘘つきは良心に恥じることなく、つまり明瞭で主題的な現在の意識において、それらの言表が全体的あるいは部分的に間違っている主張をなしていることを知っています。
（ ジャック・デリダ ）
4822.
たまたま私の身に起こることが私を偉大にするのではなく、私の行うことが、私を偉大にする。
（ キルケゴール ）
4823.
我々は決して悪を選ぶことが出来ない。
我々が選ぶのは常に善である。
（ サルトル ）
4824.
立派にやり遂げたことに対する最大の報酬は、それをやり遂げたことそのものにある。
（ ヴォルテール ）
4825.
細部を気にしていると、人生は少しずつ浪費されてゆく。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
4826.
だれに対しても、不正を不正でもって、悪を悪でもって、埋め合わせしてはいけない。
よしんば、その相手にどれほど苦しめられていようと、である。
（ プラトン ）
4827.
他人の厚顔無恥に腹が立つとき、ただちに自らに問うてみよ。
「世の中に恥知らずの人間が存在しないということがありえようか」…「ありえない」と答えるだろう。
それならば、ありえぬことを求めるな。
（ アウレリウス ）
4828.
大切なのは普通の言葉で非凡なことを言うことである。
（ ショーペンハウアー ）
4829.
動じることのない智慧は全てに値する。
（ デモクリトス ）
4830.
健康だと思い込んでる病人は治せない。
（ アミエル ）

4831.
知るは見るなり
（ ジョン・ロック ）
4832.
彼は時々自分がマックスに恐れの感情を抱いていることに気がついた。
彼が恐れるのは
老人マックスの悪意でも、批判でさえもなく、
マックスとの接触によって、
ただなんとなく自分の個性が消滅してゆくことだった。
（ アイリス・マードック ）
4833.
宗教とは、我々の義務のすべてを神の命令とみなすことである。
（ カント ）
4834.
読書は量ではなく、役に立つように読むことが問題である。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
4835.
教育の過程はそれ自体を超えるいかなる目的も持っていない。
すなわちそれはそれ自体の目的なのだ。
（ ジョン・デューイ ）
4836.
究極の善、究極の悪、究極の価値がなければ、人間のある活動が別の活動よりも本質的に優っていることなどあり得ない。
だから、全ての行為が同じ価値しか持っていないということを認めざるを得ない。
とするなら、一つの行為を別の行為よりも優先させるのは、我々が自分で独自の選択を行っているからなのである。
（ サルトル ）
4837.
人間は自分の知っている以外のものではない。
（ フランシス･ベーコン ）
4838.
君は言う「善行のためには戦いを犠牲にせよ」と。
私は言う「善戦のためには万物を犠牲にする」と。
（ ニーチェ ）
4839.
人が自分のよからぬ性質や悪徳を隠そうがあからさまに打ち明けようが、結局いずれの場合にも彼の虚栄心がその際得をしたがっている。
誰の前でああした性質を隠し、誰の前で正直に率直になるかということを、彼がいかに巧妙に使い分けるか、よく気をつけてみるがいい。
（ ニーチェ ）
4840.
私は旅行に出る理由を尋ねる人があると、いつもこう答えるようにしている。
「私は、自分が何を避けようとするのかはよくわかるのだが、何を求めているのかはよくわからない」と。
（ モンテーニュ ）

4841.
下劣な人間は、偉大な人物のあることを決して信じない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
4842.
平和が来るか来ないかということは、個々人の心の持ちようの中に、また諸国民の心の持ちようの中に作り上げられるものにかかっている。
（ シュバイツァー ）
4843.
いないのがいちばん悪い。
（ ラ・フォンテーヌ ）
4844.
ある本はその味を試み、ある本は呑み込み、少数のある本はよくかんで消化すべきである。
（ フランシス･ベーコン ）
4845.
まだ驚くことがありうるということに驚く以外は、驚くべきではないだろう。
（ ラ・ロシュフコー ）
4846.
愛する者たちに誰が掟を課することができよう。
愛はそれ自体はるかに偉大な掟なのだ。
（ ボエーティウス ）
4847.
粗暴は弱さの一つのしるしである。
（ セネカ ）
4848.
人間とは、パラドックスの体現であり、矛盾の塊である。
（ オーギュスト・コント ）
4849.
不当な非難をこうむればこうむるほど、また強暴な言論の圧迫を受ければ受けるほど、我々はますます高く叫ばずにはいられない。
（ ブレーズ・パスカル ）
4850.
自由な男、つまり妻を持たない男は、少し才知があれば自己の身分以上の社交界に出入りして、上流階級の人々と同等に交際することができる。
一方縛られている男の場合には、こんなに簡単にはいかない。
結婚はあらゆる人々を自分の中に閉じ込めるから。
（ ラ・ブリュイエール ）

4851.
私は常々、人の考えをもっともよく表すのは、その人の行いだと考えてきた。
（ ジョン・ロック ）
4852.
魂を鍛えるだけでは足りません。
筋肉をも鍛えてやらねばなりません。
魂は、筋肉の助けを得ない時は、
あまりにも圧迫されます。
一人で二つの役目に当たるのは無理なことです。
（ モンテーニュ ）
4853.
他人に関する思いで君の余生を消耗してしまうな。
（ アウレリウス ）
4854.
女房に愛される技術、というものは発明されないものだろうか。
（ ラ・ブリュイエール ）
4855.
偉人も小人も、同じ偶然、同じ不快、同じ情熱にみまわれる。
だが一方が車輪の端にいるのに対し、一方は車輪の中心にいるから、同じ動きでも振り回されることが少ないのである。
（ ブレーズ・パスカル ）
4856.
正義は常に目標でなければならないが、必ずしも出発点である必要はない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4857.
お前の推測する義務とは、お前がそれを推測した瞬間からお前を束縛する。
（ アミエル ）
4858.
我々人間の意見の最も普遍の性質は多種多様ということである。
（ モンテーニュ ）
4859.
人間は、自分の行状を保証するすべてのものを、自らのうちに持っている。
人間は、自分自身を支配する法としてつくられているのである。
（ エマーソン ）
4860.
少年は最初、
自由に向かってため息をつく。
（ ヴォーヴナルグ ）

4861.
独創は天才の唯一のあかしである。
（ ヴォーヴナルグ ）
4862.
恥は一つしかない。
すなわち、なんの恥も感じないということだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
4863.
真実には特定の時などない。
真実はどんな時代にも真実である。
（ シュバイツァー ）
4864.
誰でも怒ることはできる──それは簡単なことだ。
しかし、正しい人に、正しい程度に、正しい時に、正しい目的、正しい方法で怒ること、それは簡単ではない。
（ アリストテレス ）
4865.
現在一つ持っているほうが、未来において二つ持っているよりも値打ちがある。
（ ラ・フォンテーヌ ）
4866.
目は耳よりも確かな証人である。
（ ヘラクレイトス ）
4867.
天才が立派な仕事を開始し、労働がその仕事を完成させる。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4868.
欠陥に満ちていることは一つの悪である。
しかし欠陥に満ちていながらそれを認めようとしないのは、さらに大きな悪である。
（ ブレーズ・パスカル ）
4869.
パリを去るのはつまらない。
友達と別れなければならないから。
といって田舎を去るのも辛い。
自分と別れなければならないから。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4870.
与えられたるものを受けよ。
与えられたるものを活かせ。
（ エピクテトス ）

4871.
偉人が我々より偉いのは頭が少しばかり高く出ているだけのことで、足のほうは我々と同じくらい低いところにある。
（ ブレーズ・パスカル ）
4872.
決心する前に完全に見通しをつけようとする者は、決心できない。
（ アミエル ）
4873.
哲学は、
ある種の人々が大衆を馬鹿にするために、
今なお装う古い流行である。
（ ヴォーヴナルグ ）
4874.
人間は深淵に架けられた一本の綱である。
渡るも危険、途上にあるも危険、後ろを振り返るも危険、身震いして立ち止まるのも危険。
（ ニーチェ ）
4875.
一般に堕落した人々の間では、自由は長く存在することはできない。
（ エドマンド・バーク ）
4876.
自分の内に安らぎを見出せない時は、外にそれを求めても無駄である。
（ ラ・ロシュフコー ）
4877.
物事をよく知るには、細部について知らなければならない。
（ ラ・ロシュフコー ）
4878.
世間では、愛は人間と人間との間の関係であるというが、キリスト教の教えによれば、愛は人間と神との間の関係であるという。
というのは、神が愛の媒介であるからである。
（ キルケゴール ）
4879.
全てか、しからずば無。
（ キルケゴール ）
4880.
絵画とは無声の詩であり、詩とは有声の絵画である。
（ コールリッジ ）

4881.
現在はその一部が将来、他が過去である。
（ クリュシッポス ）
4882.
他人のために生きることは容易である。
誰でも皆していることである。
（ エマーソン ）
4883.
神にとっては全てが美しくて、良くて、正しい。
ただ人間が、あるものは正しく、あるものは正しくないと思うだけである。
（ ヘラクレイトス ）
4884.
証明のいる箴言は、表現の下手な箴言である。
（ ヴォーヴナルグ ）
4885.
はなはだしい災難は別にして、善悪いずれの場合にも、重大なのはその人にどんなできごとが起こったかということより、その人がそのできごとをどう受け止めたか、つまり、さまざまな観点から見たその人の感受の仕方や度合いである。
（ ショーペンハウアー ）
4886.
社会は良心の上に立ち、科学の上に立つものではない。
（ アミエル ）
4887.
自由を放棄することは、人間としての資格を放棄することである。
人間としての権利を放棄することである。
すべてを放棄する人にとっては、いかなる補償もありえない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
4888.
「事柄に対するよろこび」と人は言う。
しかし本当はそれは事柄を介しての自己に対する喜びである。
（ ニーチェ ）
4889.
人はいつまでも故郷を身に付けている。
（ ラ・フォンテーヌ ）
4890.
他の人の書いたものを読んで、自己を向上させよ。
他の人が苦労して得たものをそれで容易に得ることが出来る。
（ ソクラテス ）

4891.
人は老年を恐れる。
果たしてそこまで到達するかどうかも確かでないのに。
（ ラ・ブリュイエール ）
4892.
「彼にとり入りたいのか？
　それならば、彼の前に出て当惑のさまを示せ・・・」
（ ニーチェ ）
4893.
19世紀においては、神が死んだことが問題だったが、20世紀では、人間が死んだことが問題なのだ。
（ エーリヒ・フロム ）
4894.
早くから己を知ることができず、年齢からおのずともたらされる精神と肉体の衰弱とひどい退化について、みずから悟ることのできない欠点こそが、世の多くの偉人たちの評判を落とさせた。
（ モンテーニュ ）
4895.
わたしの唯一の義務。
それは、常に、私が正しいと思うことを行うことである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
4896.
問題解決より問題づくりの方がずっと大切だ。
（ ジョン・デューイ ）
4897.
人間が根源的であればあるほど、不安はそれだけ深い。
（ キルケゴール ）
4898.
人を動かすには模範を示すことが大切だ。
というより、それしかない。
（ シュバイツァー ）
4899.
あなたが望むあらゆる物は、意志の力によって引き寄せられる。
（ ピタゴラス ）
4900.
僕ぐらい僕に似ていない者はいない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）

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