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4801.
嘘つきは真実を語りても信じられず。
（ キケロ ）
4802.
純粋数学は恒久的で狂いのない真理と、また感覚を超えた理知の世界が存在することへの確信の、主たる源泉である。
（ バートランド・ラッセル ）
4803.
人間は、欲望を創造するものであっても、必要を創造するものでは決してない。
（ ガストン・バシュラール ）
4804.
善なる行為も、習慣のおかげで善行でなくなってしまう。
（ カント ）
4805.
神々と人間どもを通じ、最も偉大なるひとつなる神は、その姿、その心において人間とは似ても似つかぬものなり。
（ クセノパネス ）
4806.
国家に尽くす者には、
祖先は必要としない。
（ ヴォルテール ）
4807.
人間の本性には、動物と通い合える肉体と、神々と通い合える理性・英智とが混じり合っている。
（ エピクテトス ）
4808.
幾何学は、人間精神を真理に近づける。
（ プラトン ）
4809.
何よりもまず、純粋な実践理性の国とその国の正義を求めて努力せよ。
そうすればなんじらの目的（永遠平和の幸福）はおのずから与えられよう。
（ カント ）
4810.
（自分の）意識の中身を昇華せず、または、その正体を確認しないで逃げ出すことは、人生の貧困を招きます。
（ J・クリシュナムルティ ）
4811.
数学の諸概念によくよく注意を向けるなら、（数学の）記号は必ず大幅な簡略化のために役立つはずである。
（ ホワイトヘッド ）
4812.
啓蒙とは、人間が自分の未成年状態から抜け出ることである。
（ カント ）
4813.
父親の叱責は快く飲む薬と同じだ。
効き目があるから苦さも忘れる。
（ デモフィロス ）
4814.
哲学者は、あまりに遠くて光がほとんど届かない星に似ている。
（ フランシス･ベーコン ）
4815.
幸福論を抹殺した倫理は、一見いかに論理的であるにしても、その内実において虚無主義にほかならぬ。
（ 三木清 ）
4816.
生成するすべてのものは、全体の生命の根底にある、あの永遠なるものを幸福にするために生成するのである。
この全体は、君のために生じているのではなく、君が全体のために生じているのだ。
（ プラトン ）
4817.
だれしも、分別に欠けるだけ虚栄に毒されている。
（ ニーチェ ）
4818.
蒸気が百年前より少しでも強くなったわけではない。
しかしそれは今では、ずっと良く利用されている。
（ エマーソン ）
4819.
人は自分の認識を他人に伝えると、もはやその認識を前ほどには愛さなくなる。
（ ニーチェ ）
4820.
幾何学者にも天文学者にも科学者にもなりたいわけではない大衆はすべて、
基本科学のそれぞれの主要諸観念を絶えず同時的に求めている。
（ オーギュスト・コント ）
4821.
物質を支配せよ！
さもなければ物質はお前を支配する。
（ カール・ヒルティ ）
4822.
大胆は無知と卑劣の子であって、他の資格よりはるかに劣る。
（ フランシス･ベーコン ）
4823.
世にある罪悪のうち、直接には飲酒によって引き起こされないものはほとんどひとつもない。
（ コールリッジ ）
4824.
人間達の幸福は、身体によってでも金銭によってでもなく、正しさと思慮深さによってである。
（ デモクリトス ）
4825.
空想は魂の眠りである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
4826.
害をなすのは、心を素通りする虚偽ではなく、心の中に沈んで居座る虚偽である。
（ フランシス･ベーコン ）
4827.
法は国家の市民が互いに裁判を行うひとつの公約なり。
（ アリストテレス ）
4828.
習慣は人間生活の最大の道案内である。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
4829.
我々が物を愛するというのは、自己をすてて他に一致するということである。
（ 西田幾多郎 ）
4830.
乞食──乞食は一掃すべきである。
けだし何か恵むのもしゃくにさわるし、何もやらないのも、しゃくにさわるから。
（ ニーチェ ）

4831.
運命は性格なり
（ アリストテレス ）
4832.
時代の精神を持たぬ者は、
その時代のあらゆる不幸を担(にな)う。
（ ヴォルテール ）
4833.
罪は消極的なものではなく、積極的なものである。
（ キルケゴール ）
4834.
見聞の広い者は多くのことを知っている。
（ ラ・フォンテーヌ ）
4835.
友情は、愛されるよりは愛することにある。
（ アリストテレス ）
4836.
害徳の名誉は、これから手に入れなければならない名誉の担保である。
（ ラ・ロシュフコー ）
4837.
天才は生得の心の素質であり、これによって自然は芸術に規則を与える。
（ カント ）
4838.
善とは一言で言えば人格の実現である。
（ 西田幾多郎 ）
4839.
あなたがたは高められたいと願うとき、上方を仰ぎみる。
だがわたしはもう高みにいるから、下方を見下ろす。
あなたがたの誰が、高められて、しかも同時に哄笑(こうしょう)することができるだろうか？
最高の山頂に立つ者は、すべての悲劇と悲劇的厳粛を笑うのである。
（ ニーチェ ）
4840.
人が財産を使うに際しては、慎重さとためらいとがある。
それは善行ではないし、手腕も能力も必要とはしない。
（ カント ）

4841.
追憶は後方へ向かって反復されるが、本当の反復は前方に向かって反復される。
（ キルケゴール ）
4842.
神は許されても、牛は許されない。
（ アクィナス ）
4843.
過ぎ去った過去の奴隷にならずに、浄化の海に飛び込んで深く潜り込み、どこまでも泳いでゆけ。
そして、自らを尊び、新しいパワーを身につけ、人生を新たなる高き視野から見直し、それがなぜ、そのようであったかを知って、戻ってくるがよい。
（ エマーソン ）
4844.
その未来を先取りして経験し、それが良いか悪いか、理解し感じとるのだ。
これは、明らかに主に性格の問題である。
（ タタルケビッチ ）
4845.
一羽の燕が、また或(あ)る一朝夕が春をもちきたすのではなく、
それと同じように、至福なひと・幸福なひとをつくるものは一朝夕や短時日ではない。
（ アリストテレス ）
4846.
絶望であることを知らない絶望。
言いかえれば、人が自己を、しかも永遠的な自己を持っているということについての絶望的な無知。
（ キルケゴール ）
4847.
自分の力の成長が、
理想の真実の光である。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
4848.
肉体のために生きるのではなく、肉体なしには生きられないように振る舞うべきである。
（ セネカ ）
4849.
自分自身の思想を信じ、自分にとって真実であるものを信じ、自分の心で万人の真実を信じる者が天才である。
（ エマーソン ）
4850.
自然は認識の対象でもなく、
意志の素材でもない。
自然はそのうちに
人間を包んで生きているのである。
（ 唐木順三 ）

4851.
不道徳行為を望むのは、大きな誤謬の永続を望むことである。
（ ショーペンハウアー ）
4852.
靴屋は素晴らしい靴をつくる。
それは彼が他に何もつくれないからだ。
（ エマーソン ）
4853.
この無限の空間の永遠の沈黙は、私に恐怖を起こさせる。
（ ブレーズ・パスカル ）
4854.
幸いなるかな、天の流転(るてん)に従いて静かに流転する人々。
（ モンテーニュ ）
4855.
極端な行動は虚栄、普通の行動は習慣、卑劣な行動は恐怖に帰されるならば、過失を犯すことはまずなかろう。
（ ニーチェ ）
4856.
善、愛、高潔な心を動かしやすい行為や愛の業(ごう)を行わせることができるのは、つねにただ他人の苦悩に対する認識にほかならない。
（ ショーペンハウアー ）
4857.
死がいかなる場所において汝を待ち受けているか不明なり。
ゆえに、いかなる場所においても死を待ち受けよ。
（ セネカ ）
4858.
ひとかどの仕事をしようと思ったら、
残像との対話が不可欠だ。
（ 鶴見俊輔 ）
4859.
復仇は、みずから呼んで「刑罰」となす。
それは、一つの虚言をもって良心のやましくないことをよそおうものだ。
（ ニーチェ ）
4860.
「文化国家」とは、近代的観念にすぎない。
一方は他方を食っていき、他方は一方の犠牲において繁栄する。
文化のすべて偉大な時代は、政治的には没落の時期である。
（ ニーチェ ）

4861.
世界は深い。
昼が考えたより深い。
（ ニーチェ ）
4862.
子は子の全財産を子とともに運ぶ。
（ キケロ ）
4863.
心は魂の眼であって、力の本源ではない。
（ ヴォーヴナルグ ）
4864.
運命の悲しみと歓びとは、自然の声に黙す。
（ ヴォーヴナルグ ）
4865.
時間をぜんぜん消費しなければ、年において若くとも、時間においては老いていることもありえる。
（ フランシス･ベーコン ）
4866.
慰めは苦悩を存続させながら、いわば苦悩を苦悩において否定するという注目すべき体験である。
（ ゲオルク・ジンメル ）
4867.
笑いとは張り詰められていた予期が突如として無に変わることから起こる情緒である。
（ カント ）
4868.
考えることは自由である。
（ キケロ ）
4869.
歴史は農業と同じように、高い丘からではなく谷間から、つまり卓越した人間からではなく、平均的な社会水準から養分を摂取するのである。
（ オルテガ ）
4870.
距離は称讃の偉大なプロモーターである。
（ ドゥニ・ディドロ ）

4871.
幾何学の精神と繊細の精神の違い──幾何学の精神はその諸原理は明らかであるが、一般への応用にはなじまない。
繊細の精神は（その諸原理は明らかではないが）、その原理が一般への応用がきき、すべての人の眼前にある。
（ ブレーズ・パスカル ）
4872.
精神には二種類ある。
ひとつは幾何学の精神、ひとつは繊細と呼ばれる精神である。
幾何学の精神は緩やかであるが厳格かつ堅固(けんご)な見方をする。
繊細の精神は柔軟な考え方をし、愛するものの多様な部分に対して同時に働きかける。
（ ブレーズ・パスカル ）
4873.
音楽は人生と同じく、本質的には無効である。
（ サンタヤーナ ）
4874.
私にとっては、
わずかばかりの自分の知識を本にするよりも、
独り学ぶ楽しみのほうがはるかに大きい。
（ デカルト ）
4875.
本質と存在の融合が最高度に実現されるのは、まさに愛を通してのみである。
（ プラトン ）
4876.
生きることが重要なのではない。
君の奴隷だってみんな生きているし、動物もみんな生きているよ。
重要なのは立派に、思慮深く、勇敢に死ぬことなのだ。
（ セネカ ）
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