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1901.
金銭、権力、名声はいいことばかりではない。
だからそれを求めて心をかき乱されてはいけない。
結果として得られれば感謝すればいい。
得られなければ、同時にそれに伴う悩みも避けられたのである。
（ タタルケビッチ ）
1902.
真の幸福は外部より受けて生ずるものにあらず。
内部の知識と道徳と慣習より生ずるものなり。
（ ソクラテス ）
1903.
もし私が怒っていなかったとすれば、
私はたぶん、
お前を殴りつけていたであろう。
（ ソクラテス ）
1904.
新しい進歩には怖さあり。
（ ヘーゲル ）
1905.
天使を作ろうとする者は、けだものを作る。
（ デカルト ）
1906.
すべてを与えざる愛はエゴイズムである。
（ カール・マルクス ）
1907.
痛みに対する恐怖は、しばしば、痛みそのものより重くのしかかる。
（ タタルケビッチ ）
1908.
歴史は、人間たちがその本性に背いた行為から成り立っている。
（ アラン ）
1909.
ビロードのクッションに座るよりも、気兼ねせずにカボチャの上に座っている方がいい。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1910.
自分を知ることぐらい大切なことはないのだ。
（中略）国家にしても、自らの力を知らず、自分よりも強大な国と戦えば、滅びたり、自由を奪われてしまう。
（ ソクラテス ）
1911.
善は即(すなわ)ち美である。
（ 西田幾多郎 ）
1912.
相手が、あまりにも明らかな真実に対して異議を唱えるならば、論拠を見つけて意見を変えさせるのは容易ではありません。
（ エピクテトス ）
1913.
幾何学は上手く測定する技術である。
（ ペトルス・ラムス ）
1914.
人間の根源的な本質は、感謝されることを切望することである。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1915.
大事件は二度あらわれる。
一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。
（ カール・マルクス ）
1916.
懐疑主義は、知性の貞潔だ。
（ サンタヤーナ ）
1917.
（男は）色欲に盲目になると、女の精神上の欠陥、乃至(ないし)は肉体の欠点を見のがすものであり、女が実際は持っていない美点を、持っているもののように思い込んでしまう。
（ ルクレティウス ）
1918.
君の運命は、
君の性格の余韻であり、
結果である。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
1919.
財産や特権が増えれば増えるほど、喜びだけでなく、悩みも増えることになるだろう。
なぜなら、より扱いにくいものが増えるからだ。
（ タタルケビッチ ）
1920.
善悪を自分で判断すること、それができることこそが、本当の自由なんだ。
自分で自由に決めるということの、本当の意味なんだ。
（ 池田晶子 ）
1921.
人間とは、常に人間になりつつある存在である。
（ 谷川徹三 ）
1922.
田園の眺め、快い景色の連続、大気、
旺盛な食欲、
歩いて得られる優れた健康、
田舎の料亭の自由さ、
私の隷属を思い起こさせる一切のものから遠ざかることが、
私の魂を解放し、
思想にいっそうの大胆さを与える。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1923.
食物・衣服・感覚・遊戯、
すべてにわたり良い感じを与えるものは、
いかなる害も与えない。
これは我々には
娯楽であるかもしれないが
生活に欠くことのできないもので、
これらのものがなかったら、
我々はこの苦しい人生を生き通すことができないかもしれない。
（ スピノザ ）
1924.
幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人がよいと思うものを持っているからではない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1925.
人格は肉体であるとともに精神であり、活動であるとともに存在である
（ 三木清 ）
1926.
太陽は氷を溶かし、親切な行いは、誤解や不信や敵意を蒸発させる。
（ シュバイツァー ）
1927.
愛というものは、
性欲をはるかに超越したものである。
つまり、愛というのは、
人生の大半において、
大多数の男女が襲われて苦しみ悩む、
あの孤独というものから逃避するための重要な手段なのである。
（ バートランド・ラッセル ）
1928.
最も尊重しなければならないのは、ただ生きることではなく、よく生きることである。
（ ソクラテス ）
1929.
万物をつくる者の手を離れるときすべてはよいものであるが、人間の手に移るとすべてが悪くなる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1930.
不幸な、不成功の恋愛には、眼を閉じていても見えるくらい、禍(わざわい)は無数にある。
（ ルクレティウス ）

1931.
罪は憎むべきものである、
しかし悔い改められたる罪ほど世に美しきものもない。
（ 西田幾多郎 ）
1932.
どんな恋愛関係にあっても、
関係はできたが実現の見込みはないという場合には、
思いやりが最大の侮辱である。
（ キルケゴール ）
1933.
時間と働く力を（同時に）得る最良の方法は、一週に六日（五日でも七日でもなく）、一定の昼の（夜中でない）時間に、規則正しく働くことである。
夜と昼となし日曜日を働き日とすることは、決して時間と働く力を得ることのない最悪の方法である。
（ カール・ヒルティ ）
1934.
微笑は笑いの完成だ。
笑いのうちには、
すぐ鎮まるとはいえ、
常に不安があるからだ。
微笑のうちでは、
いっさいがくつろぎ、
なんの不安も抵抗もないからだ。
（ アラン ）
1935.
不滅の肉体はない。
不屈の精神があるのみだ。
（ チャールズ・エバレット ）
1936.
最後の息をひきとるまで能動的であることは、現在の生活の意義であり、解決である。
学者にとっても僧職にある者にとっても、──かくあることこそ我々の運命なのである。
（ カール・ヒルティ ）
1937.
人間は本来、社会的な動物である。
（ アリストテレス ）
1938.
悦楽、奢侈(しゃし)──これが諸君の幸福と名づけるものである。
だが私は何ものも欲しないこと、それが神々の至福であると考える。
（ ソクラテス ）
1939.
民主主義はしばしば嫉(ねた)みによって成立する。
（ バートランド・ラッセル ）
1940.
すべての人は、限られた世界に対して、自らの限られた視野からの見方しかできない。
（ ショーペンハウアー ）

1941.
満ち足りてしまった恋は、すぐに、退屈になってしまうものである。
（ オウィディウス ）
1942.
遠方に友を持てば、世の中が広く感じられる。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1943.
人生の目的については、今までよりはるかに大きな聡明さがどうしても必要とされるようになってきた。
しかし、この気狂い沙汰ともいうべき時代にあって、どこにそのようなすぐれた知識が見いだされるであろうか。
（ バートランド・ラッセル ）
1944.
もし神が人間の祈りをそのまま聴き届けていたならば、人間はすべて、とっくの昔に亡びていたであろう、というのは、人間はたえず、たがいに、多くのむごいことを神に祈ってきているから。
（ エピクロス ）
1945.
善人とは、いかに道徳的に価値の少ない過去を持っていようと、さらに善に向かって進んでいる人間である。
（ ジョン・デューイ ）
1946.
ほんの少ししか望まないことが、最高の幸福への接近であると考える。
（ ソクラテス ）
1947.
（※人生において）我々は常に悲観論の深淵に沿って、ごろごろした石を踏んで歩いて行く。
（ シュバイツァー ）
1948.
比較的厳密な意味で二者択一が問題となる場合には、どんな時であろうと、そこには必ず倫理的なものも関係している。
（ キルケゴール ）
1949.
人間の未来は、その自由な選択に依存する故に予測不可能である。
（ キルケゴール ）
1950.
物が変わるのではなく、我々が変わるのである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）

1951.
今日地球上には、知識人のマスクをつけたえせ知識人がうようよしている。
（ オルテガ ）
1952.
友人に不信を抱くことは、友人に欺(あざむ)かれるよりももっと恥ずべきことだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
1953.
不幸に打ちのめされた意識は、慰めや愉快な感情、ポジティブな思考を拒絶する。
（ タタルケビッチ ）
1954.
結婚生活は、双方がそこから多くの幸せを得ることを期待しなければ、幸福と呼べる可能性が高くなる。
（ バートランド・ラッセル ）
1955.
人の運命を決定するのは、その人が自分自身をいかに理解しているかということである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1956.
人間は他のどんな動物よりも病弱であり、不安定であり、変化しやすく不確定である。
人間は病める動物なのだ
（ ニーチェ ）
1957.
一番快感のあるものに金のかからないような人間こそ、最も富める者である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1958.
君が盗みをはたらかないのは、正直者だからではなく計算にすぎない。
つまり君は、道徳的なのではなく、用心深いだけなのだ。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
1959.
愛が恐れているのは、愛の破滅よりも、むしろ、愛の変化である。
（ ニーチェ ）
1960.
あなたが犠牲を払うから、（あなたは）幸せになれないのです。
（ タタルケビッチ ）

1961.
美徳は多くの説教師をかかえているが、
殉教者は少ない。
（ エルヴェシウス ）
1962.
この（＝誠実さの）学問は、本来、人間の学問である。
というのも、それは、道理にかなった人間的な仕方で生活しかつ互いに交際するところに成り立つからである。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
1963.
真理は、霧を消さずに、その中で光る松明(たいまつ)である。
（ エルヴェシウス ）
1964.
忍耐は平安を、性急は後悔を刈り入れる。
（ アヴィケブロン ）
1965.
私は、単に笑いを誘うようなことを、楽しいとは言わない。
楽しさとはある種の魅力、つまり、どんな話題からも、たとえかなり深刻な話題からでも醸成される、快い雰囲気を指すのである。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1966.
生きているうちに、許されている間に、善き人たれ。
（ アウレリウス ）
1967.
人間の真の学問、真の研究、それは人間である。
（ ピエール・シャロン ）
1968.
機会は発見するごとに、捕らえなければならない。
（ フランシス･ベーコン ）
1969.
弓の弦(つる)は二本持っていなければならぬ。
（ シャルル・ド・ボヴェル ）
1970.
心のとげを引き抜いてくれるのは、
友の手しかない。
（ エルヴェシウス ）

1971.
とにかく健康が第一。
充分な睡眠こそ健康のもと。
（ エマーソン ）
1972.
誰がより多く知っているかではなく、誰がより正しく知っているかを問わねばならぬ。
（ モンテーニュ ）
1973.
人間の欲望は他者の欲望である。
（ ジャック・ラカン ）
1974.
そう考えない自由が私にあるのだ。
（ アウレリウス ）
1975.
年をとったら謙虚にならなくては。
（ サルトル ）
1976.
証拠もないのに断定されたことは、証拠なしで否認できる。
（ メガラのエウクレイデス ）
1977.
人は何度も躓(つまず)き倒れるが、そのたびに立ち上がり、やり直し、継続することだ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
1978.
人はしばしば、いちばん大切なこと（問題の核心）にまっすぐに向かわずに、それを不適切なかたちで問うのである。
（ 西研 ）
1979.
金(かね)は戦争の活力である。
（ キケロ ）
1980.
満足は自然の与える富である。
（ ソクラテス ）

1981.
死とは、いわば存在の消失で、もろもろの事柄に関する感覚が残らず欠落することか、さもなければ、俗説の説く通り、魂が変転してこの世から別の場所へ移り住むことか、そのどちらかである。
（ プラトン ）
1982.
この校則は破るしかないと決めたなら、それだけの覚悟と責任でもって、破ればいい。
なぜなら、それが、君が本当にしたいことだからだ。
君が君の人生で本当にしたいことを、君の自由で決めたのだから、規則を破ることの報いとしての、「罰」を受けることにだって、決して悔いなどないはずだ。
（ 池田晶子 ）
1983.
学ぶということは、絶えず自分をつくり変えていくことだ、とわたしは思っております。
それでは何が変わるのだろうか。
それは、ものを見る見方・考え方が変わり、生き方が変わるということです。
（ 林竹二 ）
1984.
多くの優れた知恵の源泉を認識できるかできないかは、言葉の習得にかかっており、ローマ人の知恵への道はそれによって開かれる。
（ ロジャー・ベーコン ）
1985.
気を落とさないようにしなさい。
見てごらん、空はなんときれいに澄んでいるのだろう。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1986.
善をなしながら誹謗されるのは、国王の宿命である。
（ アンティステネス ）
1987.
上手に話そうとするからいけないのだ。
なあに、靴を注文するとき、靴屋のおじさんに話すように話せばいいのだ。
（ ソクラテス ）
1988.
息子が死んだとな？
返したのじゃ。
細君が死んだとな？
返したのじゃ。
（ エピクテトス ）
1989.
身体のもとが腐っているとしたら、
どれだけ食べ物や飲み物があり、
また、どれだけお金や権力があったところで、
誰も生きがいがあるとは思えないだろう。
（ ソクラテス ）
1990.
文章の長短はその文章の価値を奪ったり、付与したりする特性にはならない。
（ プラトン ）

1991.
すべての賢者の学説が示すところによれば、
よく生きるとは自然に従って生きることであり、
この世の最高善は自然に合致することであり、
自然を案内者とし女主人としてそれに従う限り、
我々はあやまつことがないであろう。
（ ピエール・シャロン ）
1992.
内緒話くらい信用されるものはない。
（ ボーヴォワール ）
1993.
権威に対する抵抗それ自体にすでに価値があるのだとか、
普通でない意見は当然正しいはずであるなどと考えたがるのは、
非常に危険である。
街灯に石を投げたり、
シェイクスピアは詩人でないと主張したりしても、
有益な目的にはまだ何の役にも立たないのである。
（ バートランド・ラッセル ）
1994.
泣いたことのない青年はがさつであるし、
笑おうとしない成年は阿呆だ。
（ サンタヤーナ ）
1995.
見なさい。
（書物の）執筆者たちが高度に気持ちを張りつめても、
最も賢明な執筆者でさえ、
一つの論拠の周りに、
どんなに浮薄な論を、
じっくり読めばすぐ判(わか)る実体のない論を撒き散らしているかを。
いずれも、我々を瞞着(まんちゃく)する
口先だけの屁理屈にすぎないのだ。
（ モンテーニュ ）
1996.
私たちの生きているもとのもの（精神・魂）が乱れ、腐っているならば、生きがいのあるわけがないではないか。
（ ソクラテス ）
1997.
食べ物を一番上手に味つけするのは空腹である。
（ ソクラテス ）
（ 空腹（飢え・食欲）が料理（食べ物・食事）を美味しくする ）
1998.
卑しい性格は、隣人の気分をくじくのが好きで、義務、いや使命のようにこれを行う。
（ アミエル ）
1999.
人生は絶えざる錯覚にほかならない。
人は互いに欺き互いに諂(へつ)らうことを、これ事としている。
（ ブレーズ・パスカル ）
2000.
ただでもらう物ほど高い物はない。
（ モンテーニュ ）

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