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1901.
君の運命は、
君の性格の余韻であり、
結果である。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
1902.
機会は発見するごとに、捕らえなければならない。
（ フランシス･ベーコン ）
1903.
財産や特権が増えれば増えるほど、喜びだけでなく、悩みも増えることになるだろう。
なぜなら、より扱いにくいものが増えるからだ。
（ タタルケビッチ ）
1904.
今日地球上には、知識人のマスクをつけたえせ知識人がうようよしている。
（ オルテガ ）
1905.
幸福になるのは、自分の好きなものを持っているからであり、他人がよいと思うものを持っているからではない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1906.
時間と働く力を（同時に）得る最良の方法は、一週に六日（五日でも七日でもなく）、一定の昼の（夜中でない）時間に、規則正しく働くことである。
夜と昼となし日曜日を働き日とすることは、決して時間と働く力を得ることのない最悪の方法である。
（ カール・ヒルティ ）
1907.
人間において生きるとは、
ただ単に生き永らえることではありません。
何のためにこの命を使うか、
この命をどう生かすか、
そして、命を生かすということは、
何かに命を賭けるということです。
（ 芳村思風 ）
1908.
物が変わるのではなく、我々が変わるのである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1909.
遠方に友を持てば、世の中が広く感じられる。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1910.
人間の未来は、その自由な選択に依存する故に予測不可能である。
（ キルケゴール ）
1911.
すべての人は、限られた世界に対して、自らの限られた視野からの見方しかできない。
（ ショーペンハウアー ）
1912.
人間とは、常に人間になりつつある存在である。
（ 谷川徹三 ）
1913.
どんな恋愛関係にあっても、
関係はできたが実現の見込みはないという場合には、
思いやりが最大の侮辱である。
（ キルケゴール ）
1914.
満ち足りてしまった恋は、すぐに、退屈になってしまうものである。
（ オウィディウス ）
1915.
満足は天然の富だ。
（ ソクラテス ）
1916.
ほんの少ししか望まないことが、最高の幸福への接近であると考える。
（ ソクラテス ）
1917.
見なさい。
（書物の）執筆者たちが高度に気持ちを張りつめても、
最も賢明な執筆者でさえ、
一つの論拠の周りに、
どんなに浮薄な論を、
じっくり読めばすぐ判(わか)る実体のない論を撒き散らしているかを。
いずれも、我々を瞞着(まんちゃく)する
口先だけの屁理屈にすぎないのだ。
（ モンテーニュ ）
1918.
もし私が怒っていなかったとすれば、
私はたぶん、
お前を殴りつけていたであろう。
（ ソクラテス ）
1919.
今日(こんにち)世界の問題の根本原因となっているのは、愚か者が自信満々である一方、識者は疑念しか持てなくなっていることだ。
（ バートランド・ラッセル ）
1920.
懐疑主義は、知性の貞潔だ。
（ サンタヤーナ ）
1921.
幾何学は上手く測定する技術である。
（ ペトルス・ラムス ）
1922.
この（＝誠実さの）学問は、本来、人間の学問である。
というのも、それは、道理にかなった人間的な仕方で生活しかつ互いに交際するところに成り立つからである。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
1923.
人生は絶えざる錯覚にほかならない。
人は互いに欺き互いに諂(へつ)らうことを、これ事としている。
（ ブレーズ・パスカル ）
1924.
ビロードのクッションに座るよりも、気兼ねせずにカボチャの上に座っている方がいい。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1925.
善は即(すなわ)ち美である。
（ 西田幾多郎 ）
1926.
自分を分かち与えることこそ、最高の贈り物だ。
（ エマーソン ）
1927.
人格は肉体であるとともに精神であり、活動であるとともに存在である
（ 三木清 ）
1928.
私は、単に笑いを誘うようなことを、楽しいとは言わない。
楽しさとはある種の魅力、つまり、どんな話題からも、たとえかなり深刻な話題からでも醸成される、快い雰囲気を指すのである。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1929.
不幸に打ちのめされた意識は、慰めや愉快な感情、ポジティブな思考を拒絶する。
（ タタルケビッチ ）
1930.
君が盗みをはたらかないのは、正直者だからではなく計算にすぎない。
つまり君は、道徳的なのではなく、用心深いだけなのだ。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）

1931.
快活さを失った場合、
それを取り戻す最善の方法は、
いかにも快活そうにふるまい、
快活そうにしゃべることだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1932.
不幸な、不成功の恋愛には、眼を閉じていても見えるくらい、禍(わざわい)は無数にある。
（ ルクレティウス ）
1933.
比較的厳密な意味で二者択一が問題となる場合には、どんな時であろうと、そこには必ず倫理的なものも関係している。
（ キルケゴール ）
1934.
食物・衣服・感覚・遊戯、
すべてにわたり良い感じを与えるものは、
いかなる害も与えない。
これは我々には
娯楽であるかもしれないが
生活に欠くことのできないもので、
これらのものがなかったら、
我々はこの苦しい人生を生き通すことができないかもしれない。
（ スピノザ ）
1935.
無関心でいる自由は、
自由の中で最も低級である。
（ デカルト ）
1936.
微笑は笑いの完成だ。
笑いのうちには、
すぐ鎮まるとはいえ、
常に不安があるからだ。
微笑のうちでは、
いっさいがくつろぎ、
なんの不安も抵抗もないからだ。
（ アラン ）
1937.
女性をキャンドルの光のもとで評価してはいけない。
判断を誤る。
女の容貌を真に知りたければ、昼の光のもと、しらふの状態で見ることだ。
（ オウィディウス ）
1938.
悦楽、奢侈(しゃし)──これが諸君の幸福と名づけるものである。
だが私は何ものも欲しないこと、それが神々の至福であると考える。
（ ソクラテス ）
1939.
二つの保証は一つにまさる。
保証が多すぎて失敗したためしはない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1940.
人間の根源的な本質は、感謝されることを切望することである。
（ ウィリアム・ジェームズ ）

1941.
人間の真の学問、真の研究、それは人間である。
（ ピエール・シャロン ）
1942.
神は似非(えせ)信心家を作り、王侯は偽善者を作る。
（ モンテスキュー ）
1943.
もし神が人間の祈りをそのまま聴き届けていたならば、人間はすべて、とっくの昔に亡びていたであろう、というのは、人間はたえず、たがいに、多くのむごいことを神に祈ってきているから。
（ エピクロス ）
1944.
乏しいと云(い)うことには欠乏がない。
（ ルクレティウス ）
1945.
最後の息をひきとるまで能動的であることは、現在の生活の意義であり、解決である。
学者にとっても僧職にある者にとっても、──かくあることこそ我々の運命なのである。
（ カール・ヒルティ ）
1946.
民主主義はしばしば嫉(ねた)みによって成立する。
（ バートランド・ラッセル ）
1947.
結婚生活は、双方がそこから多くの幸せを得ることを期待しなければ、幸福と呼べる可能性が高くなる。
（ バートランド・ラッセル ）
1948.
人間は本来、社会的な動物である。
（ アリストテレス ）
1949.
全力をあげて努力しない限り、人を愛そうとしても必ず失敗する。
（ エーリヒ・フロム ）
1950.
法は習慣のおかげで力を発揮する。
（ エルヴェシウス ）

1951.
人の運命を決定するのは、その人が自分自身をいかに理解しているかということである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1952.
罪は憎むべきものである、
しかし悔い改められたる罪ほど世に美しきものもない。
（ 西田幾多郎 ）
1953.
（不幸な・不成功な恋愛に）つり込まれないよう警戒するに越したことはない。
というのは、
恋愛の罠にかかるのを避けることは、
かかって後(のち)罠から抜け出るのよりは、
又愛の絆を断ち切るのにくらべれば、
さして困難なことではないからである。
（ ルクレティウス ）
1954.
一番快感のあるものに金のかからないような人間こそ、最も富める者である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1955.
心のとげを引き抜いてくれるのは、
友の手しかない。
（ エルヴェシウス ）
1956.
弓の弦(つる)は二本持っていなければならぬ。
（ シャルル・ド・ボヴェル ）
1957.
卑怯者は、自己の過失の言い訳をし、潔(いさぎよ)い人は、必ず自己の過失を人に告白する。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
1958.
人間が「本物の人間」であるための基本的な条件の第一は、「不完全性の自覚」から滲(にじ)み出てくる謙虚さ。
（ 芳村思風 ）
1959.
人間は他のどんな動物よりも病弱であり、不安定であり、変化しやすく不確定である。
人間は病める動物なのだ
（ ニーチェ ）
1960.
友人に不信を抱くことは、友人に欺(あざむ)かれるよりももっと恥ずべきことだ。
（ ラ・ロシュフコー ）

1961.
生きているうちに、許されている間に、善き人たれ。
（ アウレリウス ）
1962.
愛というものは、
性欲をはるかに超越したものである。
つまり、愛というのは、
人生の大半において、
大多数の男女が襲われて苦しみ悩む、
あの孤独というものから逃避するための重要な手段なのである。
（ バートランド・ラッセル ）
1963.
（※人生において）我々は常に悲観論の深淵に沿って、ごろごろした石を踏んで歩いて行く。
（ シュバイツァー ）
1964.
とにかく健康が第一。
充分な睡眠こそ健康のもと。
（ エマーソン ）
1965.
田園の眺め、快い景色の連続、大気、
旺盛な食欲、
歩いて得られる優れた健康、
田舎の料亭の自由さ、
私の隷属を思い起こさせる一切のものから遠ざかることが、
私の魂を解放し、
思想にいっそうの大胆さを与える。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1966.
太陽は氷を溶かし、親切な行いは、誤解や不信や敵意を蒸発させる。
（ シュバイツァー ）
1967.
新しい進歩には怖さあり。
（ ヘーゲル ）
1968.
すべてを与えざる愛はエゴイズムである。
（ カール・マルクス ）
1969.
善人とは、いかに道徳的に価値の少ない過去を持っていようと、さらに善に向かって進んでいる人間である。
（ ジョン・デューイ ）
1970.
人生の目的については、今までよりはるかに大きな聡明さがどうしても必要とされるようになってきた。
しかし、この気狂い沙汰ともいうべき時代にあって、どこにそのようなすぐれた知識が見いだされるであろうか。
（ バートランド・ラッセル ）

1971.
あなたが犠牲を払うから、（あなたは）幸せになれないのです。
（ タタルケビッチ ）
1972.
倫理とは、意志の問題ではなく、気配りの問題である。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1973.
痛みに対する恐怖は、しばしば、痛みそのものより重くのしかかる。
（ タタルケビッチ ）
1974.
善悪を自分で判断すること、それができることこそが、本当の自由なんだ。
自分で自由に決めるということの、本当の意味なんだ。
（ 池田晶子 ）
1975.
万物をつくる者の手を離れるときすべてはよいものであるが、人間の手に移るとすべてが悪くなる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1976.
最も尊重しなければならないのは、ただ生きることではなく、よく生きることである。
（ ソクラテス ）
1977.
人間は、必要を元に欲望を作り出す被造物である。
（ ガストン・バシュラール ）
1978.
身体を単なる機械仕掛けと考えると、人体の挙措(きょそ)動作を笑わずにはいられない。
（ アンリ・ベルクソン ）
1979.
人はしばしば、いちばん大切なこと（問題の核心）にまっすぐに向かわずに、それを不適切なかたちで問うのである。
（ 西研 ）
1980.
読書は心豊かな人を作る。
（ フランシス･ベーコン ）

1981.
善をなしながら誹謗されるのは、国王の宿命である。
（ アンティステネス ）
1982.
努力を放棄された理想は、単なる空想か、漠然とした憧れにすぎない。
単なる空想なら現実になるわけがない。
理想を実現しようと努力することこそが現実なんだ。
（ 池田晶子 ）
1983.
証拠もないのに断定されたことは、証拠なしで否認できる。
（ メガラのエウクレイデス ）
1984.
そう考えない自由が私にあるのだ。
（ アウレリウス ）
1985.
駄洒落上手は踏んづけるほどいる。
この種の虫は、国内どこへ行こうと、雨あられと降ってくる。
しかし、本当の洒落の達人となると、稀少の逸材である。
そのように生まれついた者でも、役柄を長くつとめるのはきわめて難しい。
人を笑わせながら、人から尊敬を受けるとなると、ほとんど皆無に近い。
（ ラ・ブリュイエール ）
1986.
死はどこで我々を待っているか分からないから、いたるところでそれを待ち受けよう。
（ モンテーニュ ）
1987.
不幸な人間を見つけるのは容易だ。
いつも自分が不幸であるということを自慢している。
（ バートランド・ラッセル ）
1988.
これら（＝以下）の点の一つを欠いても賢者とはいわれない。
（中略）自己認識、明晰で雅量のある精神的自由、自然に従うこと、真の満足、それらは賢者以外のどこにも見出され得ない。
（ ピエール・シャロン ）
1989.
人の心は安全だけでなくリスクも追い求める。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1990.
金(かね)は商売の原動力だ。
（ ビオン ）

1991.
この校則は破るしかないと決めたなら、それだけの覚悟と責任でもって、破ればいい。
なぜなら、それが、君が本当にしたいことだからだ。
君が君の人生で本当にしたいことを、君の自由で決めたのだから、規則を破ることの報いとしての、「罰」を受けることにだって、決して悔いなどないはずだ。
（ 池田晶子 ）
1992.
多くの優れた知恵の源泉を認識できるかできないかは、言葉の習得にかかっており、ローマ人の知恵への道はそれによって開かれる。
（ ロジャー・ベーコン ）
1993.
数のあるところ、
必ず美がある。
（ プロクロス ）
1994.
学ぶということは、絶えず自分をつくり変えていくことだ、とわたしは思っております。
それでは何が変わるのだろうか。
それは、ものを見る見方・考え方が変わり、生き方が変わるということです。
（ 林竹二 ）
1995.
人間は二項対立でしかものを考えることが出来ない。
（ 芦田宏直 ）
1996.
気を落とさないようにしなさい。
見てごらん、空はなんときれいに澄んでいるのだろう。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1997.
雄弁がローマで最も盛んだったのは、ローマの政治が最悪の時であった。
（ モンテーニュ ）
1998.
上手に話そうとするからいけないのだ。
なあに、靴を注文するとき、靴屋のおじさんに話すように話せばいいのだ。
（ ソクラテス ）
1999.
死とは、いわば存在の消失で、もろもろの事柄に関する感覚が残らず欠落することか、さもなければ、俗説の説く通り、魂が変転してこの世から別の場所へ移り住むことか、そのどちらかである。
（ プラトン ）
2000.
息子が死んだとな？
返したのじゃ。
細君が死んだとな？
返したのじゃ。
（ エピクテトス ）

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