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2001.
自分を分かち与えることこそ、最高の贈り物だ。
（ エマーソン ）
2002.
極陰は陽に転ずることわりを
ただにし思へば心動ぜず
（ 森信三 ）
2003.
我々は何をするにも、
常に自分自身に問わなければならない。
もし皆がそうしたら、
どんなことになるだろうと。
（ サルトル ）
2004.
人間は、必要を元に欲望を作り出す被造物である。
（ ガストン・バシュラール ）
2005.
信じる理性の力を失ってもなお信じるところに、信仰はある。
（ ヴォルテール ）
2006.
栄光は美徳の影である。
（ キケロ ）
2007.
これら（＝以下）の点の一つを欠いても賢者とはいわれない。
（中略）自己認識、明晰で雅量のある精神的自由、自然に従うこと、真の満足、それらは賢者以外のどこにも見出され得ない。
（ ピエール・シャロン ）
2008.
無関心でいる自由は、
自由の中で最も低級である。
（ デカルト ）
2009.
倫理とは、意志の問題ではなく、気配りの問題である。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2010.
「自分」というのは、名前でなければ、身分でもない。
体でなければ、心でもない。
ないないづくしで、どこにもない。
それが「自分」というものだけど、だからといって、自分など「ない」というのでもない。
なぜって、自分など「ない」と言っているその自分が、まさにそこに「ある」からだ。
ないけれどもある。
あるけれどもない、それが「自分」というものの正体、その存在の仕方の不思議さなんだ。
何を「自分」と思うかで、その人の自分は決まっているというのも、この意味だ。
（ 池田晶子 ）
2011.
二つの保証は一つにまさる。
保証が多すぎて失敗したためしはない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2012.
全力をあげて努力しない限り、人を愛そうとしても必ず失敗する。
（ エーリヒ・フロム ）
2013.
神は似非(えせ)信心家を作り、王侯は偽善者を作る。
（ モンテスキュー ）
2014.
読書は心豊かな人を作る。
（ フランシス･ベーコン ）
2015.
法は習慣のおかげで力を発揮する。
（ エルヴェシウス ）
2016.
運命は予測できない。
でもひとつだけ分かっていることがある。
本当に幸せになれる人とは、自ら進んで世の中の役に立つすべを求め、見出した人である。
（ シュバイツァー ）
2017.
女性をキャンドルの光のもとで評価してはいけない。
判断を誤る。
女の容貌を真に知りたければ、昼の光のもと、しらふの状態で見ることだ。
（ オウィディウス ）
2018.
卑怯者は、自己の過失の言い訳をし、潔(いさぎよ)い人は、必ず自己の過失を人に告白する。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
2019.
人間が「本物の人間」であるための基本的な条件の第一は、「不完全性の自覚」から滲(にじ)み出てくる謙虚さ。
（ 芳村思風 ）
2020.
満足は天然の富だ。
（ ソクラテス ）
2021.
人間において生きるとは、
ただ単に生き永らえることではありません。
何のためにこの命を使うか、
この命をどう生かすか、
そして、命を生かすということは、
何かに命を賭けるということです。
（ 芳村思風 ）
2022.
今日(こんにち)世界の問題の根本原因となっているのは、愚か者が自信満々である一方、識者は疑念しか持てなくなっていることだ。
（ バートランド・ラッセル ）
2023.
崇敬とは、その人物を崇め敬うことによって自分に何か利益があることを望む感情のことである。
（ デカルト ）
2024.
世の中で人の言う通りに生きるのは簡単だ。
また、独りのときに自分の意のままに生きるのも簡単だ。
しかし偉大な人間は、群集の真っただ中で完璧な優しさを保ちながら、独りのときの意志を貫くのだ。
（ エマーソン ）
2025.
真の悲劇詩人は、同時にまた真の喜劇作家である。
（ ソクラテス ）
2026.
すべての夫は醜い。
（ モンテスキュー ）
2027.
人間は二項対立でしかものを考えることが出来ない。
（ 芦田宏直 ）
2028.
勇気に次いで立派なのは、
自分の臆病を白状することだ。
（ エルヴェシウス ）
2029.
人間の持つ死の恐怖は、すべて自然に対する認識の欠如に由来する。
（ ルクレティウス ）
2030.
不幸な人間を見つけるのは容易だ。
いつも自分が不幸であるということを自慢している。
（ バートランド・ラッセル ）

2031.
すなわち、私の息の続く限り、私にそれができうる限り、知を愛し求めることを止(や)めないであろう。
（ ソクラテス ）
2032.
雄弁がローマで最も盛んだったのは、ローマの政治が最悪の時であった。
（ モンテーニュ ）
2033.
絶対的な二者択一は一つしかない。
すなわち善悪の選択であって、これはまた絶対的に倫理的でもある。
（ キルケゴール ）
2034.
金(かね)は商売の原動力だ。
（ ビオン ）
2035.
何事も終わりを重視せよ。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2036.
身体を単なる機械仕掛けと考えると、人体の挙措(きょそ)動作を笑わずにはいられない。
（ アンリ・ベルクソン ）
2037.
数のあるところ、
必ず美がある。
（ プロクロス ）
2038.
人の心は安全だけでなくリスクも追い求める。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2039.
涙をもってパンを食うた事のない人の人生観は、いかほど価値のあるものであろうか。
（ 西田幾多郎 ）
2040.
もし死が感覚の欠落で、夢さえ見ない眠りのようなものであるなら、それは実際、素晴らしい賭けだと言えよう──それに反して、死がいわば、この世から別の場所に転出することで、そこでは死者たちが全て相集(つど)うという俗説が真実であるとするなら、それにまさることが他にまたとあろうか？
（ プラトン ）

2041.
努力を放棄された理想は、単なる空想か、漠然とした憧れにすぎない。
単なる空想なら現実になるわけがない。
理想を実現しようと努力することこそが現実なんだ。
（ 池田晶子 ）
2042.
死はどこで我々を待っているか分からないから、いたるところでそれを待ち受けよう。
（ モンテーニュ ）
2043.
夜は多くのシミや欠点を隠す。
夜には醜い女は存在しない。
（ オウィディウス ）
2044.
汝(なんじ)の道をゆけ、
そして、人の語るにまかせよ。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
2045.
死を恐れるということは、知恵がないのに、あると思っていることにほかならないのだ。
なぜなら、それらは、知らないことを知っていると思うことだからだ。
（ ソクラテス ）
2046.
我々は、自分の幸も不幸も、自己愛に見合う分しか感じない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2047.
数は万物の本質であり、そして宇宙の組織はその諸規定において、一般に数および、数どうしの比の、調和のとれた体系をなしている。
（ ピタゴラス ）
2048.
些細なことが我々を慰めるのは、些細なことが我々を悩ますからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
2049.
汝(なんじ)ら我(われ)に哲学を学ぶべきにあらず。
哲学することを学ぶべし。
（ ソクラテス ）
2050.
駄洒落上手は踏んづけるほどいる。
この種の虫は、国内どこへ行こうと、雨あられと降ってくる。
しかし、本当の洒落の達人となると、稀少の逸材である。
そのように生まれついた者でも、役柄を長くつとめるのはきわめて難しい。
人を笑わせながら、人から尊敬を受けるとなると、ほとんど皆無に近い。
（ ラ・ブリュイエール ）

2051.
妻と子供をもった男は、
運命を質に入れたようなものだ。
（ フランシス･ベーコン ）
2052.
算数は上手く数える学問である。
（ ペトルス・ラムス ）
2053.
計画と希望の一致ほど、
人と人の絆を固く結びつけるものはない。
（ キケロ ）
2054.
文体は、精神の現れた姿である。
他人の文体を真似ることは、仮面をかぶることに相当する。
（ ショーペンハウアー ）
2055.
魂は肉体を拒否する。
（ アラン ）
2056.
最も大切なことは、生きることそのものではなくて、善く生きること、美しく生きることである。
（ ソクラテス ）
2057.
富は賢者のもとにあっては奉仕し、愚者のもとにあっては命令する。
（ セネカ ）
2058.
どの一つの科学も、数学なしでは十分に知ることはできない。
（ ロジャー・ベーコン ）
2059.
立法者は何よりもまず中庸を得た精神の持ち主でなければならず、政治および道徳における正義は、常に両極端の間に位置するものである。
（ モンテスキュー ）
2060.
最も熱烈な恋愛は、最も冷たい週末を有す。
（ ソクラテス ）

2061.
腹をすかしている人は、
ソースを吟味(ぎんみ)しない。
（ ソクラテス ）
2062.
愚者が賢者から学ぶことよりも、賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。
（ モンテーニュ ）
2063.
愛し合わなくなった時に、愛し合ったことを恥ずかしく思わない人は、めったにいない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2064.
人間は自然に服従することによって、
自然を支配することができる。
（ フランシス･ベーコン ）
2065.
子供の教育については、勉学の欲望と興味を喚起することが一番大切である。
でないと結局、本を背負ったロバを養うことになる。
（ モンテーニュ ）
2066.
悪賢い人は勉強を軽蔑し、
単純な人は勉強を称賛し、
賢い人は勉強を利用する。
（ フランシス･ベーコン ）
2067.
最上のタイプの愛情は、相互に生命を与え合うものだ
（ バートランド・ラッセル ）
2068.
亀の肉がさまざまな肉の味わいを持っているのと同じく、結婚もまたいろいろと変わった味を持っている。
そして、亀が歩みののろい動物であるのと同じく、結婚もまた足取りののろいものである。
（ キルケゴール ）
2069.
我々の自由とは、
今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
（ サルトル ）
2070.
欠陥はいつも、それを取り除くために必要な変化よりはずっと耐えやすいものとなっている。
（ デカルト ）

2071.
誰かが奴隷なのは、彼自身の意志のせいであり、ある民族が他国の足かせのもとに置かれるのも、同じくその民族の意志のせいである。
（ ヘーゲル ）
2072.
顔にお白粉(しろい)を塗れば十分なので、心にまで塗る必要はない。
（ モンテーニュ ）
2073.
世界は我々次第である。
我々が落ち込むとき、世界もうなだれているように見える。
（ エリック・ホッファー ）
2074.
都市は人類の掃き溜めである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2075.
流行を避けるのは、流行に迎合するのと同じくらい弱いことである。
（ ラ・ブリュイエール ）
2076.
我々が自由でありうるために、我々全員が法律の奴隷となる。
（ キケロ ）
2077.
人がいらだったり、不機嫌だったりするのは、あまり長い間立ち通しでいたせいであることがよくある。
そういう時、その人の不機嫌に対して理屈をこねあげたりしてはいけない。
椅子を差し出してやるがいい。
（ アラン ）
2078.
恋愛は生命の高揚であり、情熱は恋愛の財である。
（ アミエル ）
2079.
自分自身を信頼すれば、他の多くの事柄に対する信頼が生まれる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2080.
幾千の言葉を重ねたところで、
文学は音楽にはかなわない。
優れた音楽は、
疲れた知性に清涼感を与え、
そして悩める感情に慰めをもたらしてくれる。
（ ポール・ブラントン ）

2081.
苦悩は活動への拍車である。
そして活動の中にのみ、我々は我々の生命を感じる。
（ カント ）
2082.
あなたの実力以上に有徳であろうとするな！
できそうもないことを己に要求するな！
（ ニーチェ ）
2083.
どんなものでも、自然という造物主の手から出るときは善であり、人間の手に渡ってからは悪となる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2084.
空威張りする人間は、
賢者に軽蔑され、
愚者に感嘆され、
寄生的人間にたてまつられ、
彼ら自身の高慢心の奴隷となる。
（ フランシス･ベーコン ）
2085.
人間とは一つの総合――無限と有限、時間的なものと永遠的なもの、自由と必然――である。
（ キルケゴール ）
2086.
繊細な魂は、誰かが自分に感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
粗野な魂は、自分が誰かに感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
（ ニーチェ ）
2087.
道徳的現象なるものは存在しない。
あるのはただ、現象の道徳的解釈である。
（ ニーチェ ）
2088.
時は、時をよく用いる者には親切である。
（ ショーペンハウアー ）
2089.
経験というものは、人が知識において進めば進むほど、その必要性を感じさせるものである。
（ デカルト ）
2090.
友情とは、二つの肉体に宿れる一つの魂のことである。
（ アリストテレス ）

2091.
どんな小さな努力でも、それをする事で、無限の結果が生まれてくる
（ アラン ）
2092.
情熱は･･･人間という原子を回転させる力であり、他人の家を訪ねたり初めて社会的に発言するときの抵抗感を克服させる。
つまりは勢いよく私たちを発進させて、いったん着手したなら容易に続いてゆけるようにさせる熱なのだ。
（ エマーソン ）
2093.
教師はすべてを知っているのではなく、
むしろ知らない部分についての、
より多くの自覚を持っている者なのである。
（ 田中美知太郎 ）
2094.
人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出会う。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2095.
沈黙することを学びなさい。
静まった心に耳をすませ、吸収させなさい。
（ ピタゴラス ）
2096.
勇気は人間の第一の資質である。
なぜなら、他の資質の土台となる資質であるから。
（ アリストテレス ）
2097.
人にものを教えることはできない。
みずから気づく手助けができるだけだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
2098.
本当の賭博者は、注意・用意・腕前がものをいう賭け事はあまり好まない。
（ アラン ）
2099.
宗教を愛し、それを守っていくには、それを守らぬ者を憎んだり、迫害したりする必要はない。
（ モンテスキュー ）
2100.
いわゆる恋愛結婚とは、幻想を父とし、必要性を母とするものである。
（ ニーチェ ）

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