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2001.
権威に対する抵抗それ自体にすでに価値があるのだとか、
普通でない意見は当然正しいはずであるなどと考えたがるのは、
非常に危険である。
街灯に石を投げたり、
シェイクスピアは詩人でないと主張したりしても、
有益な目的にはまだ何の役にも立たないのである。
（ バートランド・ラッセル ）
2002.
年をとったら謙虚にならなくては。
（ サルトル ）
2003.
忍耐は平安を、性急は後悔を刈り入れる。
（ アヴィケブロン ）
2004.
金(かね)は戦争の活力である。
（ キケロ ）
2005.
数は万物の本質であり、そして宇宙の組織はその諸規定において、一般に数および、数どうしの比の、調和のとれた体系をなしている。
（ ピタゴラス ）
2006.
勇気に次いで立派なのは、
自分の臆病を白状することだ。
（ エルヴェシウス ）
2007.
人は何度も躓(つまず)き倒れるが、そのたびに立ち上がり、やり直し、継続することだ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
2008.
ただでもらう物ほど高い物はない。
（ モンテーニュ ）
2009.
もし死が感覚の欠落で、夢さえ見ない眠りのようなものであるなら、それは実際、素晴らしい賭けだと言えよう──それに反して、死がいわば、この世から別の場所に転出することで、そこでは死者たちが全て相集(つど)うという俗説が真実であるとするなら、それにまさることが他にまたとあろうか？
（ プラトン ）
2010.
人間の欲望は他者の欲望である。
（ ジャック・ラカン ）
2011.
我々は、自分の幸も不幸も、自己愛に見合う分しか感じない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2012.
運命は予測できない。
でもひとつだけ分かっていることがある。
本当に幸せになれる人とは、自ら進んで世の中の役に立つすべを求め、見出した人である。
（ シュバイツァー ）
2013.
立法者は何よりもまず中庸を得た精神の持ち主でなければならず、政治および道徳における正義は、常に両極端の間に位置するものである。
（ モンテスキュー ）
2014.
些細なことが我々を慰めるのは、些細なことが我々を悩ますからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
2015.
夜は多くのシミや欠点を隠す。
夜には醜い女は存在しない。
（ オウィディウス ）
2016.
「自分」というのは、名前でなければ、身分でもない。
体でなければ、心でもない。
ないないづくしで、どこにもない。
それが「自分」というものだけど、だからといって、自分など「ない」というのでもない。
なぜって、自分など「ない」と言っているその自分が、まさにそこに「ある」からだ。
ないけれどもある。
あるけれどもない、それが「自分」というものの正体、その存在の仕方の不思議さなんだ。
何を「自分」と思うかで、その人の自分は決まっているというのも、この意味だ。
（ 池田晶子 ）
2017.
満足は自然の与える富である。
（ ソクラテス ）
2018.
真理は、霧を消さずに、その中で光る松明(たいまつ)である。
（ エルヴェシウス ）
2019.
信じる理性の力を失ってもなお信じるところに、信仰はある。
（ ヴォルテール ）
2020.
絶対的な二者択一は一つしかない。
すなわち善悪の選択であって、これはまた絶対的に倫理的でもある。
（ キルケゴール ）
2021.
死を恐れるということは、知恵がないのに、あると思っていることにほかならないのだ。
なぜなら、それらは、知らないことを知っていると思うことだからだ。
（ ソクラテス ）
2022.
文章の長短はその文章の価値を奪ったり、付与したりする特性にはならない。
（ プラトン ）
2023.
身体のもとが腐っているとしたら、
どれだけ食べ物や飲み物があり、
また、どれだけお金や権力があったところで、
誰も生きがいがあるとは思えないだろう。
（ ソクラテス ）
2024.
歴史は、人間たちがその本性に背いた行為から成り立っている。
（ アラン ）
2025.
内緒話くらい信用されるものはない。
（ ボーヴォワール ）
2026.
天使を作ろうとする者は、けだものを作る。
（ デカルト ）
2027.
大事件は二度あらわれる。
一度目は悲劇として、二度目は喜劇として。
（ カール・マルクス ）
2028.
誰がより多く知っているかではなく、誰がより正しく知っているかを問わねばならぬ。
（ モンテーニュ ）
2029.
真の幸福は外部より受けて生ずるものにあらず。
内部の知識と道徳と慣習より生ずるものなり。
（ ソクラテス ）
2030.
すべての賢者の学説が示すところによれば、
よく生きるとは自然に従って生きることであり、
この世の最高善は自然に合致することであり、
自然を案内者とし女主人としてそれに従う限り、
我々はあやまつことがないであろう。
（ ピエール・シャロン ）

2031.
美徳は多くの説教師をかかえているが、
殉教者は少ない。
（ エルヴェシウス ）
2032.
徒歩は私の思想を活気づけ、
生き生きさせる何ものかを持っている。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2033.
金銭、権力、名声はいいことばかりではない。
だからそれを求めて心をかき乱されてはいけない。
結果として得られれば感謝すればいい。
得られなければ、同時にそれに伴う悩みも避けられたのである。
（ タタルケビッチ ）
2034.
食べ物を一番上手に味つけするのは空腹である。
（ ソクラテス ）
（ 空腹（飢え・食欲）が料理（食べ物・食事）を美味しくする ）
2035.
私たちの生きているもとのもの（精神・魂）が乱れ、腐っているならば、生きがいのあるわけがないではないか。
（ ソクラテス ）
2036.
自分を知ることぐらい大切なことはないのだ。
（中略）国家にしても、自らの力を知らず、自分よりも強大な国と戦えば、滅びたり、自由を奪われてしまう。
（ ソクラテス ）
2037.
（男は）色欲に盲目になると、女の精神上の欠陥、乃至(ないし)は肉体の欠点を見のがすものであり、女が実際は持っていない美点を、持っているもののように思い込んでしまう。
（ ルクレティウス ）
2038.
涙をもってパンを食うた事のない人の人生観は、いかほど価値のあるものであろうか。
（ 西田幾多郎 ）
2039.
卑しい性格は、隣人の気分をくじくのが好きで、義務、いや使命のようにこれを行う。
（ アミエル ）
2040.
相手が、あまりにも明らかな真実に対して異議を唱えるならば、論拠を見つけて意見を変えさせるのは容易ではありません。
（ エピクテトス ）

2041.
汝(なんじ)ら我(われ)に哲学を学ぶべきにあらず。
哲学することを学ぶべし。
（ ソクラテス ）
2042.
何事も終わりを重視せよ。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2043.
栄光は美徳の影である。
（ キケロ ）
2044.
汝(なんじ)の道をゆけ、
そして、人の語るにまかせよ。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
2045.
崇敬とは、その人物を崇め敬うことによって自分に何か利益があることを望む感情のことである。
（ デカルト ）
2046.
世の中で人の言う通りに生きるのは簡単だ。
また、独りのときに自分の意のままに生きるのも簡単だ。
しかし偉大な人間は、群集の真っただ中で完璧な優しさを保ちながら、独りのときの意志を貫くのだ。
（ エマーソン ）
2047.
すなわち、私の息の続く限り、私にそれができうる限り、知を愛し求めることを止(や)めないであろう。
（ ソクラテス ）
2048.
泣いたことのない青年はがさつであるし、
笑おうとしない成年は阿呆だ。
（ サンタヤーナ ）
2049.
人間の持つ死の恐怖は、すべて自然に対する認識の欠如に由来する。
（ ルクレティウス ）
2050.
真の悲劇詩人は、同時にまた真の喜劇作家である。
（ ソクラテス ）

2051.
すべての夫は醜い。
（ モンテスキュー ）
2052.
富は賢者のもとにあっては奉仕し、愚者のもとにあっては命令する。
（ セネカ ）
2053.
計画と希望の一致ほど、
人と人の絆を固く結びつけるものはない。
（ キケロ ）
2054.
最も大切なことは、生きることそのものではなくて、善く生きること、美しく生きることである。
（ ソクラテス ）
2055.
我々は何をするにも、
常に自分自身に問わなければならない。
もし皆がそうしたら、
どんなことになるだろうと。
（ サルトル ）
2056.
極陰は陽に転ずることわりを
ただにし思へば心動ぜず
（ 森信三 ）
2057.
妻と子供をもった男は、
運命を質に入れたようなものだ。
（ フランシス･ベーコン ）
2058.
最も熱烈な恋愛は、最も冷たい週末を有す。
（ ソクラテス ）
2059.
どの一つの科学も、数学なしでは十分に知ることはできない。
（ ロジャー・ベーコン ）
2060.
算数は上手く数える学問である。
（ ペトルス・ラムス ）

2061.
魂は肉体を拒否する。
（ アラン ）
2062.
文体は、精神の現れた姿である。
他人の文体を真似ることは、仮面をかぶることに相当する。
（ ショーペンハウアー ）
2063.
腹をすかしている人は、
ソースを吟味(ぎんみ)しない。
（ ソクラテス ）
2064.
貧しくとも、君の生活を愛したまえ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2065.
洞察力の最大の欠点は、的(まと)に達しないことではなく、その先まで行ってしまうことである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2066.
人生の色々な楽しみは通りすがりに味わうときに、人生を楽しくしてくれるが、一旦それを人生の目的とすると、とたんに物足りなくなる。
（ J・S・ミル ）
2067.
高慢は、つねにかなりの愚かさに結びついている。
高慢はつねに破滅の一歩手前で現れる。
高慢になる人は、すでに勝負に負けているのである。
（ カール・ヒルティ ）
2068.
思索は下から昇ってゆくものであるとすれば、瞑想は上から降りてくるものである。
（ 三木清 ）
2069.
裏切り者の中で最も危険な裏切り者は何かといえば、全ての人間が己自身の内部に隠しているところのものである。
（ キルケゴール ）
2070.
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
（ キルケゴール ）

2071.
働きかけをあきらめることも、場合によっては働きかけそのものとまったく同様の効果をあげるものである。
（ モンテーニュ ）
2072.
生きるとは何のことか――生きるとは、死にかけているようなものを絶えず自分から突き放していくことである。
（ ニーチェ ）
2073.
誰でもわが身がすべてである。
そのため、自分は誰にとってもすべてだと思うようになる。
（ ブレーズ・パスカル ）
2074.
運命は我々を導き、かつまた我々を翻弄する。
（ ヴォルテール ）
2075.
私は、敵を倒した者より、自分の欲望を克服した者の方を、より勇者と見る。
自らに勝つことこそ、最も難しい勝利だからだ。
（ アリストテレス ）
2076.
偉大な人とは、物質を変えうる人ではなく、自分自身の心の状態を変えうる人です。
（ エマーソン ）
2077.
時の翼に乗って悲しみは飛び去る。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2078.
知者は学問を軽蔑し、愚者は学問を崇拝する。
識者は学問を活用する。
（ フランシス･ベーコン ）
2079.
最上のタイプの愛情は、相互に生命を与え合うものだ
（ バートランド・ラッセル ）
2080.
宗教を愛し、それを守っていくには、それを守らぬ者を憎んだり、迫害したりする必要はない。
（ モンテスキュー ）

2081.
他人によって傷つけられるものは、自分のエゴイズムだけである。
（ 谷川徹三 ）
2082.
他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと――それこそまさに読書ということなのだ。
（ ニーチェ ）
2083.
世論に対して関心を示さないのは、
まさに一つの力であり、
幸福の源泉である。
（ バートランド・ラッセル ）
2084.
生まれつき善良であることは、幸運であり、大きな財産である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2085.
楽しかった思い出ほどわびしいものはない。
苦しかった思い出ほど楽しいものはない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2086.
人生は振り返らなければ理解できないが、
前を向かなければ進んで行かない。
（ キルケゴール ）
2087.
我々は、我々の幸福を我々の外部、他人の評判のうちに求める。
他人はみな軽薄かつ不公平で、嫉妬、気まぐれ、偏見に満ちていることを百も承知なのに。
（ ラ・ブリュイエール ）
2088.
自尊心とは、空気でふくらませた風船である。
ちょっと突いただけで炸裂して風になってしまう。
（ ヴォルテール ）
2089.
人は愛しているかぎり許す。
（ ラ・ロシュフコー ）
2090.
知識は恐怖にとっての解毒剤である。
（ エマーソン ）

2091.
我(われ)思う。
ゆえに我あり。
（ デカルト ）
2092.
自転車は走ればこそ転倒しない。
要領の良い連中は、
不安定な世の中を遊泳する。
（ アラン ）
2093.
話し方を知っていれば、
話すべき時もわかる。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
2094.
子供の教育については、勉学の欲望と興味を喚起することが一番大切である。
でないと結局、本を背負ったロバを養うことになる。
（ モンテーニュ ）
2095.
人間の細部において個別に判断する者こそ、最も真実を言い当てるだろう。
（ モンテーニュ ）
2096.
この世は絶え間のないシーソーだ。
（ モンテーニュ ）
2097.
恋と同じで、
憎悪も人を信じやすくさせる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2098.
理解は感嘆にまさる。
しかし製作は理解にまさる。
（ アラン ）
2099.
人生の舵取りは、金庫の数字合わせのようなものである。
つまみをひとひねりしても、金庫が開くことは稀である。
前進と後退のそれぞれが、目標へ向かう一歩なのだ。
（ エリック・ホッファー ）
2100.
離婚は進んだ文明にとって必要である。
（ モンテスキュー ）

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