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2001.
人の運命を決定するのは、その人が自分自身をいかに理解しているかということである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2002.
人間が「本物の人間」であるための基本的な条件の第一は、
「不完全性の自覚」から滲(にじ)み出てくる謙虚さ。
（ 芳村思風 ）
2003.
卑怯者は、自己の過失の言い訳をし、潔(いさぎよ)い人は、必ず自己の過失を人に告白する。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
2004.
人生の意味への問いは倫理的な問いとなります。
それは、
自分の人生を意味あるものにするためには、
私はどのような課題を自分に課したらよいか、
という問いになるのです。
（ カール・ポパー ）
2005.
人間の真の学問、真の研究、それは人間である。
（ ピエール・シャロン ）
2006.
人間は本来、社会的な動物である。
（ アリストテレス ）
2007.
人間は他のどんな動物よりも病弱であり、不安定であり、変化しやすく不確定である。
人間は病める動物なのだ
（ ニーチェ ）
2008.
万物をつくる者の手を離れるときすべてはよいものであるが、人間の手に移るとすべてが悪くなる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2009.
食物・衣服・感覚・遊戯、
すべてにわたり良い感じを与えるものは、
いかなる害も与えない。
これは我々には
娯楽であるかもしれないが
生活に欠くことのできないもので、
これらのものがなかったら、
我々はこの苦しい人生を生き通すことができないかもしれない。
（ スピノザ ）
2010.
結婚生活は、双方がそこから多くの幸せを得ることを期待しなければ、幸福と呼べる可能性が高くなる。
（ バートランド・ラッセル ）
2011.
乏しいと云(い)うことには欠乏がない。
（ ルクレティウス ）
2012.
物事の記号的なイメージが、数である。
（ ニコラウス・クサヌス ）
2013.
（不幸な・不成功な恋愛に）つり込まれないよう警戒するに越したことはない。
というのは、
恋愛の罠にかかるのを避けることは、
かかって後(のち)罠から抜け出るのよりは、
又愛の絆を断ち切るのにくらべれば、
さして困難なことではないからである。
（ ルクレティウス ）
2014.
人間において生きるとは、
ただ単に生き永らえることではありません。
何のためにこの命を使うか、
この命をどう生かすか、
そして、命を生かすということは、
何かに命を賭けるということです。
（ 芳村思風 ）
2015.
神は似非(えせ)信心家を作り、王侯は偽善者を作る。
（ モンテスキュー ）
2016.
もし神が人間の祈りをそのまま聴き届けていたならば、人間はすべて、とっくの昔に亡びていたであろう、というのは、人間はたえず、たがいに、多くのむごいことを神に祈ってきているから。
（ エピクロス ）
2017.
比較的厳密な意味で二者択一が問題となる場合には、どんな時であろうと、そこには必ず倫理的なものも関係している。
（ キルケゴール ）
2018.
私たちの生きているもとのもの（精神・魂）が乱れ、腐っているならば、生きがいのあるわけがないではないか。
（ ソクラテス ）
2019.
痛みに対する恐怖は、しばしば、痛みそのものより重くのしかかる。
（ タタルケビッチ ）
2020.
全力をあげて努力しない限り、人を愛そうとしても必ず失敗する。
（ エーリヒ・フロム ）
2021.
人生の目的については、今までよりはるかに大きな聡明さがどうしても必要とされるようになってきた。
しかし、この気狂い沙汰ともいうべき時代にあって、どこにそのようなすぐれた知識が見いだされるであろうか。
（ バートランド・ラッセル ）
2022.
絶対的な二者択一は一つしかない。
すなわち善悪の選択であって、これはまた絶対的に倫理的でもある。
（ キルケゴール ）
2023.
人間の根源的な本質は、感謝されることを切望することである。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2024.
善人とは、いかに道徳的に価値の少ない過去を持っていようと、さらに善に向かって進んでいる人間である。
（ ジョン・デューイ ）
2025.
徒歩は私の思想を活気づけ、
生き生きさせる何ものかを持っている。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2026.
文化はOSであり、
言葉はネックトップ、
すなわち脳の中に入れるアプリのようなものです。
そのアプリのおかげで
人間には創造性があるのです。
（ ダニエル・デネット ）
2027.
善をなしながら誹謗されるのは、国王の宿命である。
（ アンティステネス ）
2028.
身体を単なる機械仕掛けと考えると、人体の挙措(きょそ)動作を笑わずにはいられない。
（ アンリ・ベルクソン ）
2029.
些細なことが我々を慰めるのは、些細なことが我々を悩ますからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
2030.
数は万物の本質であり、そして宇宙の組織はその諸規定において、一般に数および、数どうしの比の、調和のとれた体系をなしている。
（ ピタゴラス ）

2031.
数のあるところ、
必ず美がある。
（ プロクロス ）
2032.
自分を知ることぐらい大切なことはないのだ。
（中略）国家にしても、自らの力を知らず、自分よりも強大な国と戦えば、滅びたり、自由を奪われてしまう。
（ ソクラテス ）
2033.
卑しい性格は、隣人の気分をくじくのが好きで、義務、いや使命のようにこれを行う。
（ アミエル ）
2034.
今日地球上には、
知識人のマスクをつけたえせ知識人がうようよしている。
（ オルテガ ）
2035.
人間の欲望は他者の欲望である。
（ ジャック・ラカン ）
2036.
（物事の）味は説明したところで他の人にわかるものではない。
味わうのはそれぞれの当人なのであるから、
当人が味わうはたらきをしない限り、
ほかからはなんともいたし方がない。
（ 和辻哲郎 ）
2037.
我々は何をするにも、
常に自分自身に問わなければならない。
もし皆がそうしたら、
どんなことになるだろうと。
（ サルトル ）
2038.
そう考えない自由が私にあるのだ。
（ アウレリウス ）
2039.
人間は二項対立でしかものを考えることが出来ない。
（ 芦田宏直 ）
2040.
歴史は、人間たちがその本性に背いた行為から成り立っている。
（ アラン ）

2041.
我々は、自分の幸も不幸も、自己愛に見合う分しか感じない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2042.
魂は肉体を拒否する。
（ アラン ）
2043.
人は何度も躓(つまず)き倒れるが、そのたびに立ち上がり、やり直し、継続することだ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
2044.
権威に対する抵抗それ自体にすでに価値があるのだとか、
普通でない意見は当然正しいはずであるなどと考えたがるのは、
非常に危険である。
街灯に石を投げたり、
シェイクスピアは詩人でないと主張したりしても、
有益な目的にはまだ何の役にも立たないのである。
（ バートランド・ラッセル ）
2045.
多くの優れた知恵の源泉を認識できるかできないかは、言葉の習得にかかっており、ローマ人の知恵への道はそれによって開かれる。
（ ロジャー・ベーコン ）
2046.
泣いたことのない青年はがさつであるし、
笑おうとしない成年は阿呆だ。
（ サンタヤーナ ）
2047.
弓の弦(つる)は二本持っていなければならぬ。
（ シャルル・ド・ボヴェル ）
2048.
運命は予測できない。
でもひとつだけ分かっていることがある。
本当に幸せになれる人とは、自ら進んで世の中の役に立つすべを求め、見出した人である。
（ シュバイツァー ）
2049.
人はしばしば、いちばん大切なこと（問題の核心）にまっすぐに向かわずに、それを不適切なかたちで問うのである。
（ 西研 ）
2050.
極陰は陽に転ずることわりを
ただにし思へば心動ぜず
（ 森信三 ）

2051.
死とは、いわば存在の消失で、もろもろの事柄に関する感覚が残らず欠落することか、さもなければ、俗説の説く通り、魂が変転してこの世から別の場所へ移り住むことか、そのどちらかである。
（ プラトン ）
2052.
人の心は、
安全だけでなく、
リスクも追い求めるものなのである。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2053.
努力を放棄された理想は、単なる空想か、漠然とした憧れにすぎない。
単なる空想なら現実になるわけがない。
理想を実現しようと努力することこそが現実なんだ。
（ 池田晶子 ）
2054.
汝(なんじ)の道をゆけ、
そして、人の語るにまかせよ。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
2055.
汝(なんじ)ら我(われ)に哲学を学ぶべきにあらず。
哲学することを学ぶべし。
（ ソクラテス ）
2056.
私は、単に笑いを誘うようなことを、楽しいとは言わない。
楽しさとはある種の魅力、つまり、どんな話題からも、たとえかなり深刻な話題からでも醸成される、快い雰囲気を指すのである。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2057.
人間の未来は、その自由な選択に依存する故に予測不可能である。
（ キルケゴール ）
2058.
何事も終わりを重視せよ。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2059.
気を落とさないようにしなさい。
見てごらん、空はなんときれいに澄んでいるのだろう。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2060.
真理は、霧を消さずに、その中で光る松明(たいまつ)である。
（ エルヴェシウス ）

2061.
「自分」というのは、名前でなければ、身分でもない。
体でなければ、心でもない。
ないないづくしで、どこにもない。
それが「自分」というものだけど、だからといって、自分など「ない」というのでもない。
なぜって、自分など「ない」と言っているその自分が、まさにそこに「ある」からだ。
ないけれどもある。
あるけれどもない、それが「自分」というものの正体、その存在の仕方の不思議さなんだ。
何を「自分」と思うかで、その人の自分は決まっているというのも、この意味だ。
（ 池田晶子 ）
2062.
信じる理性の力を失ってもなお信じるところに、信仰はある。
（ ヴォルテール ）
2063.
大きいものに対しては、常に、
もっと大きいものが存在する。
（ アナクサゴラス ）
2064.
真の悲劇詩人は、
同時にまた真の喜劇作家である。
（ ソクラテス ）
2065.
金(かね)は商売の原動力だ。
（ ビオン ）
2066.
雄弁がローマで最も盛んだったのは、ローマの政治が最悪の時であった。
（ モンテーニュ ）
2067.
すなわち、私の息の続く限り、私にそれができうる限り、知を愛し求めることを止(や)めないであろう。
（ ソクラテス ）
2068.
すべての夫は醜い。
（ モンテスキュー ）
2069.
世の中で人の言う通りに生きるのは簡単だ。
また、独りのときに自分の意のままに生きるのも簡単だ。
しかし偉大な人間は、
群集の真っただ中で完璧な優しさを保ちながら、
独りのときの意志を貫くのだ。
（ エマーソン ）
2070.
人間の持つ死の恐怖は、すべて自然に対する認識の欠如に由来する。
（ ルクレティウス ）

2071.
忍耐は平安を、性急は後悔を刈り入れる。
（ アヴィケブロン ）
2072.
死はどこで我々を待っているか分からないから、いたるところでそれを待ち受けよう。
（ モンテーニュ ）
2073.
涙をもってパンを食うた事のない人の人生観は、いかほど価値のあるものであろうか。
（ 西田幾多郎 ）
2074.
とにかく健康が第一。
充分な睡眠こそ健康のもと。
（ エマーソン ）
2075.
幾何学は上手く測定する技術である。
（ ペトルス・ラムス ）
2076.
心のとげを引き抜いてくれるのは、
友の手しかない。
（ エルヴェシウス ）
2077.
不幸な人間を見つけるのは容易だ。
いつも自分が不幸であるということを自慢している。
（ バートランド・ラッセル ）
2078.
満足は自然の与える富である。
（ ソクラテス ）
2079.
誰がより多く知っているかではなく、誰がより正しく知っているかを問わねばならぬ。
（ モンテーニュ ）
2080.
もし死が感覚の欠落で、夢さえ見ない眠りのようなものであるなら、それは実際、素晴らしい賭けだと言えよう──それに反して、死がいわば、この世から別の場所に転出することで、そこでは死者たちが全て相集(つど)うという俗説が真実であるとするなら、それにまさることが他にまたとあろうか？
（ プラトン ）

2081.
ビロードのクッションに座るよりも、気兼ねせずにカボチャの上に座っている方がいい。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2082.
証拠もないのに断定されたことは、証拠なしで否認できる。
（ メガラのエウクレイデス ）
2083.
年をとったら謙虚にならなくては。
（ サルトル ）
2084.
善は即(すなわ)ち美である。
（ 西田幾多郎 ）
2085.
懐疑主義は、知性の貞潔だ。
（ サンタヤーナ ）
2086.
金(かね)は戦争の活力である。
（ キケロ ）
2087.
息子が死んだとな？
返したのじゃ。
細君が死んだとな？
返したのじゃ。
（ エピクテトス ）
2088.
夜は多くのシミや欠点を隠す。
夜には醜い女は存在しない。
（ オウィディウス ）
2089.
勇気に次いで立派なのは、
自分の臆病を白状することだ。
（ エルヴェシウス ）
2090.
人間は、必要を元に欲望を作り出す被造物である。
（ ガストン・バシュラール ）

2091.
駄洒落上手は踏んづけるほどいる。
この種の虫は、国内どこへ行こうと、雨あられと降ってくる。
しかし、本当の洒落の達人となると、稀少の逸材である。
そのように生まれついた者でも、役柄を長くつとめるのはきわめて難しい。
人を笑わせながら、人から尊敬を受けるとなると、ほとんど皆無に近い。
（ ラ・ブリュイエール ）
2092.
死を恐れるということは、知恵がないのに、あると思っていることにほかならないのだ。
なぜなら、それらは、知らないことを知っていると思うことだからだ。
（ ソクラテス ）
2093.
上手に話そうとするからいけないのだ。
なあに、靴を注文するとき、靴屋のおじさんに話すように話せばいいのだ。
（ ソクラテス ）
2094.
美徳は多くの説教師をかかえているが、
殉教者は少ない。
（ エルヴェシウス ）
2095.
わが身にふりかかることはすべてこれ天意。
（ 森信三 ）
2096.
国家の安全保障が最高の法である。
（ キケロ ）
2097.
友情は魂の結婚だが、
この結婚は離婚する癖がある。
（ ヴォルテール ）
2098.
成功──
時々よく笑えること。
（ エマーソン ）
2099.
逆境は神の恩寵的試練なり。
（ 森信三 ）
2100.
腹をすかしている人は、
ソースを吟味(ぎんみ)しない。
（ ソクラテス ）

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