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3901.
人間は他人の嘘にはたやすく気づくものであって、ただその嘘が自分におもねるときか、あるいはちょうど都合のよいときだけ、それを信じるのである。
（ カール・ヒルティ ）
3902.
自然にあるすべてのものは法とともに行動する。
（ カント ）
3903.
へつらいとは、悪徳の侍女なり。
（ キケロ ）
3904.
真実は君の顔に書いてあるし、声にもあらわれる。
恋人同士が目を見るだけで、あらゆることが分かり合えるのと同じく、やがて分かることなのだ。
（ アウレリウス ）
3905.
我々は嘘の看板を上げて名誉を得ようとする。
徳はただそれ自体のためにのみ追求せられることを欲している。
それで、たまたま人間がほかの動機から徳の仮面を冠っても、徳はやがて我々の面上からそれをはぎとる。
（ モンテーニュ ）
3906.
喜びが何であるかは、元来、多くの苦しみを耐え忍んできた人のみが知っているのだ。
それ以外の人たちは、真の喜びとは似ても似つかぬ単なる快楽を知っているにすぎない。
むしろそのような人々は、真の喜びに耐えることすらできないであろう。
（ カール・ヒルティ ）
3907.
妻は、
夫が若いときには愛人に、
夫が中年になったら友人に、
夫が年をとったら看護婦になれ。
（ フランシス･ベーコン ）
3908.
我々自身は不満だらけのものである。
そこにあるものは悲惨と空虚だけである。
（ モンテーニュ ）
3909.
「信仰」は悲惨な人たちには慰めであり、幸運な人たちにとっては恐怖の的である。
（ ヴォーヴナルグ ）
3910.
欺瞞に対する最上の防御は詐欺なり。
（ ゼノン ）
3911.
二つの悪のうち、小さいほうを選ぶようにしなければならぬ。
（ アリストテレス ）
3912.
どんなに醜怪(しゅうかい)、野蛮、あるいは美しい形態でも、それを眺める人間に内在する何かの属性の表現でないものはない。
（ エマーソン ）
3913.
渇きは飲物によって、欲望の熱は征服の満足によって癒される。
（ アミエル ）
3914.
つきあいには親切心が無くてはならぬ。
ただし、それには限度が必要である。
度を超えれば、親切心は屈従となる。
少なくとも物事にこだわらない親切心が必要である。
（ ラ・ロシュフコー ）
3915.
人間は世界史の重要な担い手であって、世界史は人類の運命の集合から生ずる。
（ ブレンターノ ）
3916.
思考は行動の種子である。
（ エマーソン ）
3917.
思想と風俗とは一連のつながりがあるものだ。
思想は風俗となって思われるものだし、風俗は思想を象徴する。
（ 戸坂潤 ）
3918.
勇気は笑いたいのだ……。
（ ニーチェ ）
3919.
人は両端の燃えているローソクのようでなければならない。
（ ローザ・ルクセンブルク ）
3920.
自由第一主義にあらず、正義第一主義がおよそ社会主義の公式である。
（ アラン ）
3921.
夢想は思考の日曜日。
（ アミエル ）
3922.
知性もあらゆる物と同じく消耗する。
学問はその栄養である。
知性を養い、かつそれを消耗する。
（ ラ・ブリュイエール ）
3923.
自分で実行できることは、決して他人の手を煩わすな。
（ モンテスキュー ）
3924.
希望は、目覚めている者が見る夢であり、絶望は、眠れる政治家を持つ現実なり。
（ アリストテレス ）
3925.
汝らは獣のごとく生くるためにつくられたものにあらず、
徳と知識を求めんがためなり。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
3926.
信仰も神の賜物である。
平和と愛が与えられるものから信仰もまた起こる。
（ アウグスティヌス ）
3927.
神の欲する通りに欲することが、我々を安静にする唯一の知恵である。
（ アミエル ）
3928.
理性に従った享楽は禁欲よりも辛い。
あるものを節制する方が、無いのを我慢するよりもずっと辛い徳である。
（ モンテーニュ ）
3929.
神すら過去を改めることはできない。
（ アリストテレス ）
3930.
何人にも恩恵を施す者は、他人より愛されるよりも、多く己を愛す。
（ アリストテレス ）

3931.
疑義は哲学者の感知であり、
哲学は疑義に始まる。
（ ソクラテス ）
3932.
想像とは心の遊びである。
自分だけを相手にする勝手な遊戯である。
（ アラン ）
3933.
各人は自己の前を見る。
私は自己の内部を見る。
私は自己だけが相手なのだ。
私はつねに自己を考察し、検査し、吟味する。
（ モンテーニュ ）
3934.
好首尾かつ幸運に運ばれし犯罪は美徳と称される。
（ セネカ ）
3935.
沈黙が金なのだ。
不在が神なのだ。
神とは人間の孤独さだ。
俺しかいなかったのだ。
（ サルトル ）
3936.
自然は人類を二人の君主、
つまり苦痛と快楽の支配下においてきた。
（ ジェレミー・ベンサム ）
3937.
物事が変わるのではない。
私たちが変わるのだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3938.
人間の行動はすべて次の七つの原因の一つないし、それ以上のものを有す。
機会・本性・強制・習慣・犠牲・情熱・希望が、則ちこれなり。
（ アリストテレス ）
3939.
圧制は、自己の秩序を超えて全般を支配しようとするところに存する。
（ ブレーズ・パスカル ）
3940.
金は良い召使いだが、
場合によっては悪い主人でもある。
（ フランシス･ベーコン ）

3941.
人生の唯一の理性的目的は、地上に神の国を築いていくことである。
（ カール・ヒルティ ）
3942.
信じるとは魂の主張を受け入れることであり、信じないというのは魂の主張をしりぞけることである。
（ エマーソン ）
3943.
若者は自分の受ける教育の結果をあれこれと思い悩んではならない。
もし毎時間を真剣な気持ちで勉強するならば、あとは成り行きに任せておいても安心である。
どんな学問分野を選ぼうと、ひたすらに努力を続ければ、いつかは同世代のすぐれた代表者として、勝利感にひたれる輝かしい朝が来る。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3944.
己自身を熱愛する人間は実は公共の敵である。
（ フランシス･ベーコン ）
3945.
浮気と同時に貞淑な妻は、亭主には荷が重過ぎる。
妻たるものは、いずれか一方を選ぶべきである。
（ ラ・ブリュイエール ）
3946.
天性はつねに教育よりいっそうの影響力を持つ。
（ ヴォルテール ）
3947.
知識は信仰に従わなければならない。
知識は信仰を出し抜いたり、ましてや、それを裂いたりしてはならない。
（ オーギュスト・コント ）
3948.
宗教は無知の子供であり、その母より永くは生き延びることが出来ない。
（ ショーペンハウアー ）
3949.
「密(ひそか)なるものの語る声は静か」。
それは、深く隠れた真理はわれわれにいつも静かに語りかけているのに、われわれはその声を聞く耳を持たない。
赤子の心でその声を聞けという意味です。
（ 梅原猛 ）
3950.
無知は決して悪を生まない。
危険な罪悪を生むのはただ誤謬の懸念である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）

3951.
人間の最大の幸福は、日ごとに徳について語りえることなり。
魂なき生活は人間に値する生活にあらず。
（ ソクラテス ）
3952.
人間性についての警句を求める人々は、泥水の中に入って探さなければならない。
すると、彼は彼自身の心の中にあるものを発見することになる。
（ ブラッドリー ）
3953.
他人の心情を顧みない者は失敗する。
（ ゼノン ）
3954.
法律は正義であるがゆえに従うといって服従している者は、自分の想像する正義に服従しているのであって、法律の本質に服従しているのはない。
（ ブレーズ・パスカル ）
3955.
存在し続けるのは、変化のみである。
（ ヘラクレイトス ）
3956.
論争に応ずる場合には、双方にとっていちばん不愉快なやり口は、立腹して黙っていることである。
というのは、攻撃者側は、一般的に沈黙を軽蔑のしるしと考えるからである。
（ ニーチェ ）
3957.
ほかの人々は食わんがために生き、己自身は生きんがために食う。
（ ソクラテス ）
3958.
女のもとへ赴こうとするならば鞭を忘れるな！
（ ニーチェ ）
3959.
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。
これは女性が人類の幸福の為に自然から享(う)けた賜物である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3960.
なによりもまず、いらいらするな。
なぜならすべては宇宙の自然に従っているのだ。
（ アウレリウス ）

3961.
英知は知識にすら制限を加える。
（ ニーチェ ）
3962.
年がら年中嫉妬の種ばかりまいているような女たちは、少しも我々が焼き餅を焼いてやるに及ばないであろう。
（ ラ・ブリュイエール ）
3963.
読書のコツは拾い読みにある。
従って、賢明になるコツは何を捨てるかを知る術にある。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3964.
人生の謎、喜び、哀しみ、そして平安──
こうした神秘的な経験を表現するのには、
言葉よりも音楽のほうが適している。
（ ポール・ブラントン ）
3965.
自己の活動時代を持つ人のみが富者である。
（ エマーソン ）
3966.
真実には、我々は何も知らない。
というのも、真理は奥底にあるから。
（ デモクリトス ）
3967.
苦しみから湧き出る楽しみは甘美なり
（ オウィディウス ）
3968.
人間の空虚な事を十分に知ろうとするには、恋愛の原因と結果を考察すれば足りる。
原因は「何も言えない」ことである。
…が、その結果は恐るべきもので、この「何も言えないこと」…人の知る事も出来ない些細たる事が、全地、王侯、軍隊、全世界をも動かすのである。
（ モンテーニュ ）
3969.
敵がなければ、勇士も生まれない。
宇宙が光を放つものだったら、太陽はおよそ退屈なものになるであろう。
（ エマーソン ）
3970.
名声は川のようなものである。
軽くてふくらんだものを浮かべ、重くてがっしりしたものを沈める。
（ フランシス･ベーコン ）

3971.
若者からは暴力、老人からは成熟が、その生命を奪う。
（ キケロ ）
3972.
己のベッドを己のための寺院とせねばならず。
（ ピタゴラス ）
3973.
神は知識そのものではなく、知識の種子をわれわれに与えたり。
（ セネカ ）
3974.
人は幸せである限り、多くの友人を持つことができるが、雲行きが悪くなれば孤独に陥るだろう。
（ オウィディウス ）
3975.
心には、理性で分からない理由がある。
（ ブレーズ・パスカル ）
3976.
良い結婚は・・・恋愛を同伴し、その性質を帯びることを拒む。
それはむしろ、友愛の性質を模倣しようと務める。
（ モンテーニュ ）
3977.
空中に投げられた石にとって、落ちるのが悪いことではないし、昇るのが良いことでもない。
（ アウレリウス ）
3978.
知性ある人間は、
猫の前で得意満面をつくったりはしない。
猫ほど見事にそれを無視する生き物はいないからである。
（ イポリット・テーヌ ）
3979.
この地上にて最も小なるものは貪欲、快楽欲、大言壮語であり、最も大いなるものは寛容、柔和、慈悲心なり。
（ エピクテトス ）
3980.
貧しい者とは、ほとんど何も持っていない人間のことではなく、もっと多くを渇望する人間のことを言う。
（ セネカ ）

3981.
人生を生きるためには理性を備えるか、それとも首括(くく)りの輪縄を用意しておかなければならない。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
3982.
二重の用心は一重の用心に優る。
（ ラ・フォンテーヌ ）
3983.
欲しいものではなく、
自分自身を手に入れなさい。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
3984.
炉辺(ろばた)のまどいより怖ろしきところなし。
（ キケロ ）
3985.
確かに、
たとえ卵焼きを作るためだけであっても、
家を燃やしかねないのが、
極端な利己主義者の本性である。
（ フランシス･ベーコン ）
3986.
夢想家は自分自身に嘘をつくが、嘘つきは他人にだけ嘘をつく。
（ ニーチェ ）
3987.
各人はその能力に応じて、各人にはその必要に応じて。
（ カール・マルクス ）
3988.
民主主義者は若い保守主義者であり、
保守主義者は老いた民主主義者であり、
貴族政治主義者は果実を結ばない民主主義者である。
（ エマーソン ）
3989.
知恵と学識を増大しようとする欲望こそ、
人間堕落の第一歩であった。
この道によって人間は永遠の呵責(かしゃく)へと陥った。
（ モンテーニュ ）
3990.
この人生劇場において、
観客たるべき神と天使のためにのみ
精力を蓄えておくべきなり。
（ ピタゴラス ）

3991.
科学は組織された知識である。
（ ハーバート・スペンサー ）
3992.
英雄の光栄とするところは、飢饉と悲惨を外国人の間にもたらすことではなく、それらのものを国家のために忍ぶことである。
つまり、死を与えることではなく、死を軽んずる事である。
（ ヴォーヴナルグ ）
3993.
キリスト教の信仰は二つの真理、すなわち人間の自然性の堕落と、イエス＝キリストの購(あがな)いとを両立させるところである。
（ ブレーズ・パスカル ）
3994.
信仰は、人間が生きる拠り所とすべき力の一つだ。
そしてそれが皆無となることは破滅を意味する。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3995.
賢者には、大地は至る所に開かれている。
善良なる魂の祖国は全世界なり。
（ デモクリトス ）
3996.
習慣を自由になし得る者は人生において多くのことを為し得る。
習慣は技術的なものである故(ゆえ)に自由にすることができる。
（ 三木清 ）
3997.
嫉妬は内紛の始まりを作り出す。
（ デモクリトス ）
3998.
あなたの人生をシンプルにすると、宇宙の法則がよりシンプルになります。
孤独は孤独ではなくなり、貧乏は貧乏ではなくなります。
そして弱さが弱さではなくなるのです。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3999.
こうして庭で鍬(くわ)を振るって畑を耕していると、
気分がすっかりさわやかになり、
体の調子もよくなるので、
自分でやるべき仕事を今まで人任せにしていたのは、
何と愚かだったのだろうと、
はっと気づくのである。
（ エマーソン ）
4000.
たとえ善意と協調と思いやりの限りを尽くしても、
まだ友情と呼ぶには十分ではない。
友人同士は、
世間の言うように単に調和（ハーモニー）だけに生きるものではなく、
（互いの）メロディーに合わせて生きるものであるからだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）

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