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4101.
人間に対して控えめの人は、事柄（都市、国家、社会、時代、人間性）に対してはそれだけひどく自惚れを見せる。
これが彼の復讐である。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4102.
妻は、
夫が若いときには愛人に、
夫が中年になったら友人に、
夫が年をとったら看護婦になれ。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
4103.
快楽は常に来るものと思うな。
常に去るものと思え。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）
4104.
涙ほど早く乾くものはない。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
4105.
私が望みたいのは、君たちが、あらゆる種類の隣人たち、またその近所の者たちに堪えきれなくなることだ。
そうすれば君たちは、自分自身の内部から、友とそのあふれる心情とを創り出さざるをえなくなるだろう。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4106.
未成年に惜しみなく注がれる同情の何とお門(かど)違いなこと。
まだもっと難しい年代がその後に来るというのに。
賽(さい)はすでに投げられ、
熟年の習慣や智恵といった慰めもなく、
たまたま選んだ人生に腰を据えなければならないときが。
（ アイリス・マードック ）
（ Iris Murdoch ）
4107.
この地上にて最も小なるものは貪欲、快楽欲、大言壮語であり、最も大いなるものは寛容、柔和、慈悲心なり。
（ エピクテトス ）
（ Epictetus ）
4108.
人間は平等のもとに生まれるが、そこにとどまることはできないだろう。
（ モンテスキュー ）
（ Montesquieu ）
4109.
神々と肩を並べるには、たった一つのやり方しかない。
神々と同じように残酷になることだ。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
（ Jean Paul Sartre ）
4110.
良心は、ただただ常に沈黙という形で語る。
（ マルティン・ハイデッガー ）
（ Martin Heidegger ）
4111.
高慢な人は常に心の底では卑劣である
（ カント ）
（ Immanuel Kant ）
4112.
音楽において調和と呼ばれるものは、国家においては一致と呼ばれる。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
4113.
適切な行動に全力をかけた人は、この上なく豊かな知恵の報酬を与えられます。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
4114.
人間はお互い同士のために創られた。
ゆえに彼らを教えるか、さもなくば耐え忍べ。
（ アウレリウス ）
（ Aurelius ）
4115.
愛は自分自身の愛する能力にもとづいて、愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである。
（ エーリヒ・フロム ）
（ Erich Fromm ）
4116.
私自身の一部分は恐怖と困惑ともって死を眺め、他の一部分はまず好奇心から、とりわけ美と愛が充実して現われるのを見たいとの渇望から、死を望んでいる。
（ ギュスターヴ・ティボン ）
（ Gustave Thibon ）
4117.
心が激している時には人は誤って愛する。
本当に愛するには落ち着いて愛さなければならない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）
4118.
人類の義務の為に一日の快楽を犠牲にできぬ者に禍あれ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）
4119.
人間には、その人がなりたいと思うようになる性質がある。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）
4120.
人間への信仰は、
人間の存在を可能ならしめる神性への信仰を
前提としている。
（ カール・ヤスパース ）
（ Karl Jaspers ）
4121.
信念──真実を知ろうと欲しないこと。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4122.
もし我々にまったく欠点がなければ、他人のあらさがしをこれほど楽しむはずはあるまい。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
4123.
己の敵を誇れ。
されば汝の敵の成功は汝自身の成功となる。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4124.
「何者かであり続けている」ことへの不安から、
何者にもなれない人たちがいる。
（ エリック・ホッファー ）
（ Eric Hoffer ）
4125.
あらゆる借金の中で
人々は税金を一番払いたがらない。
これは政府に対するなんという諷刺であろうか。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
4126.
哲学者たちは世界を解釈しただけだ。
問題は、世界を変革することなのだ。
（ カール・マルクス ）
（ Karl Marx ）
4127.
「人は不確実なもののために働く」、とパスカルは書いている。
けれども正確に言うと、人は不確実なものの「ために」働くのでなく、むしろ不確実なもの「から」働くのである。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
4128.
愛は統一を求むるの情である。
自己の統一の欲求が自愛であり、自他統一の欲求が他愛である。
（ 西田幾多郎 ）
（ Nishida Kitarou ）
4129.
詩は自分の内に持っていなければ、どこにも見つけられない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）
4130.
常識や率直なふるまいほど人を驚かすものはない。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）

4131.
万国の労働者よ、団結せよ！
（ カール・マルクス ）
（ Karl Marx ）
4132.
習慣は第二の自然だといわれているが、人は、自然が第一の習慣だということを知らない。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
4133.
私は、生きようとする生命に取り囲まれた、生きようとする生命である。
（ シュバイツァー ）
（ Albert Schweitzer ）
4134.
孤独は内に閉じこもることではない。
孤独を感じるとき、試みに、自分の手を伸ばして、じっと見詰めよ。
孤独の感じは急に迫ってくるであろう。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
4135.
謙譲というものは、平凡な能力を持つ人間の場合には単なる誠実であるが、偉大な才能のある人間の場合には偽善である。
（ ショーペンハウアー ）
（ Schopenhauer ）
4136.
孤独は、その恐怖や苦痛とともに、孤立であり、自我の避けがたい行為である。
（ J・クリシュナムルティ ）
4137.
人は大きな計画を軽蔑する。
その計画を成功させることが自分にはできないと感じるときには。
（ ヴォーヴナルグ ）
（ Vauvenargues ）
4138.
書物は、それが書かれたときとおなじように思慮深く、また注意深く読まれなければならない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
（ Henry David Thoreau ）
4139.
期待と不安は分かちがたい。
期待のない不安はないし、
不安のない期待はない。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
4140.
たとえいかに必要な改革でも、
弱い心によって成されるならば、
過激に失し、それ自体また改革を必要とするだろう。
（ サミュエル・テイラー・コールリッジ ）
（ Coleridge ）

4141.
死後に残す人々の運命を、自分自身の運命と感じ得る能力が欠如している者ほど、また利己的にのみ生きてきた、利他の喜びを実感した経験のない者ほど、老年に至って自分自身の快楽がゼロに近づくに及んで、いよいよ利己的な形における生命の存続を妄執するものである。
（ J・S・ミル ）
（ J. S. Mill ）
4142.
あまりに細心すぎるのは、繊細（の意味）を取り違えているのだ。
本当の繊細さは、確固とした細心さである。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
4143.
予知するために予見する。
予見するために観察する。
（ オーギュスト・コント ）
（ Auguste Comte ）
4144.
信仰は、人間が生きる拠り所とすべき力の一つだ。
そしてそれが皆無となることは破滅を意味する。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）
4145.
若者からは暴力、老人からは成熟が、その生命を奪う。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
4146.
つきあいには親切心が無くてはならぬ。
ただし、それには限度が必要である。
度を超えれば、親切心は屈従となる。
少なくとも物事にこだわらない親切心が必要である。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
4147.
真実は君の顔に書いてあるし、声にもあらわれる。
恋人同士が目を見るだけで、あらゆることが分かり合えるのと同じく、やがて分かることなのだ。
（ アウレリウス ）
（ Aurelius ）
4148.
成功はすべて人間の悪しき性質を誘い出し、不成功は善き性質を育てる。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
4149.
喜びが何であるかは、元来、多くの苦しみを耐え忍んできた人のみが知っているのだ。
それ以外の人たちは、真の喜びとは似ても似つかぬ単なる快楽を知っているにすぎない。
むしろそのような人々は、真の喜びに耐えることすらできないであろう。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
4150.
自分が崇拝されたり、
服従されたりすることを
夢想する人間は
帝国主義者である。
服装・徽章(きしょう)・名前がものをいう
華やかな女優は
帝国主義者である。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）

4151.
欲しいものではなく、
自分自身を手に入れなさい。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
（ Johann Gottlieb Fichte ）
4152.
知性ある人間は、
猫の前で得意満面をつくったりはしない。
猫ほど見事にそれを無視する生き物はいないからである。
（ イポリット・テーヌ ）
（ Hippolyte Taine ）
4153.
「信仰」は悲惨な人たちには慰めであり、幸運な人たちにとっては恐怖の的である。
（ ヴォーヴナルグ ）
（ Vauvenargues ）
4154.
なによりもまず、いらいらするな。
なぜならすべては宇宙の自然に従っているのだ。
（ アウレリウス ）
（ Aurelius ）
4155.
疑義は哲学者の感知であり、
哲学は疑義に始まる。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
4156.
人生の謎、喜び、哀しみ、そして平安──
こうした神秘的な経験を表現するのには、
言葉よりも音楽のほうが適している。
（ ポール・ブラントン ）
4157.
何人にも恩恵を施す者は、他人より愛されるよりも、多く己を愛す。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）
4158.
神の欲する通りに欲することが、我々を安静にする唯一の知恵である。
（ アミエル ）
（ Henri Frederic Amiel ）
4159.
キリスト教の信仰は二つの真理、すなわち人間の自然性の堕落と、イエス＝キリストの購(あがな)いとを両立させるところである。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
4160.
思考は行動の種子である。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）

4161.
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。
これは女性が人類の幸福の為に自然から享(う)けた賜物である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）
4162.
ほかの人々は食わんがために生き、己自身は生きんがために食う。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
4163.
知性もあらゆる物と同じく消耗する。
学問はその栄養である。
知性を養い、かつそれを消耗する。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）
4164.
自分で実行できることは、決して他人の手を煩わすな。
（ モンテスキュー ）
（ Montesquieu ）
4165.
信じるとは魂の主張を受け入れることであり、信じないというのは魂の主張をしりぞけることである。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
4166.
他人の心情を顧みない者は失敗する。
（ ゼノン ）
（ Zenon ）
4167.
敵となることは罪だ。
敵を持つことは試練だ。
（ ベンジャミン・ウイッチカット ）
4168.
年がら年中嫉妬の種ばかりまいているような女たちは、少しも我々が焼き餅を焼いてやるに及ばないであろう。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）
4169.
変化は存在するが、
変化するものは存在しない。
（ アンリ・ベルクソン ）
（ Henri Bergson ）
4170.
神は知識そのものではなく、知識の種子をわれわれに与えたり。
（ セネカ ）
（ Seneca ）

4171.
心には、理性で分からない理由がある。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
4172.
人間性についての警句を求める人々は、泥水の中に入って探さなければならない。
すると、彼は彼自身の心の中にあるものを発見することになる。
（ ブラッドリー ）
4173.
慰めは
苦悩を存続させながら、
いわば苦悩を苦悩において否定する
という注目すべき体験である。
（ ゲオルク・ジンメル ）
（ Georg Simmel ）
4174.
賢者には、大地は至る所に開かれている。
善良なる魂の祖国は全世界なり。
（ デモクリトス ）
（ Demokritos ）
4175.
我々が小さな欠点を認めるのは、大きな欠点を持っていないと、人に信じさせるためである。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
4176.
習慣を自由になし得る者は人生において多くのことを為し得る。
習慣は技術的なものである故(ゆえ)に自由にすることができる。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
4177.
名声は川のようなものである。
軽くてふくらんだものを浮かべ、重くてがっしりしたものを沈める。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
4178.
知性は、
人性についての自然的理解の欠如によって
性格づけられる。
（ アンリ・ベルクソン ）
（ Henri Bergson ）
4179.
若者は自分の受ける教育の結果をあれこれと思い悩んではならない。
もし毎時間を真剣な気持ちで勉強するならば、あとは成り行きに任せておいても安心である。
どんな学問分野を選ぼうと、ひたすらに努力を続ければ、いつかは同世代のすぐれた代表者として、勝利感にひたれる輝かしい朝が来る。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）
4180.
夢想は思考の日曜日。
（ アミエル ）
（ Henri Frederic Amiel ）

4181.
自然にあるすべてのものは法とともに行動する。
（ カント ）
（ Immanuel Kant ）
4182.
渇きは飲物によって、欲望の熱は征服の満足によって癒される。
（ アミエル ）
（ Henri Frederic Amiel ）
4183.
二重の用心は一重の用心に優る。
（ ラ・フォンテーヌ ）
（ La Fontaine ）
4184.
物事が変わるのではない。
私たちが変わるのだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
（ Henry David Thoreau ）
4185.
夢想家は自分自身に嘘をつくが、
嘘つきは他人にだけ嘘をつく。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4186.
勇気は笑いたいのだ……。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4187.
己のベッドを己のための寺院とせねばならず。
（ ピタゴラス ）
（ Pythagoras ）
4188.
圧制は、自己の秩序を超えて全般を支配しようとするところに存する。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
4189.
我々は嘘の看板を上げて名誉を得ようとする。
徳はただそれ自体のためにのみ追求せられることを欲している。
それで、たまたま人間がほかの動機から徳の仮面を冠っても、徳はやがて我々の面上からそれをはぎとる。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
4190.
人は幸せである限り、多くの友人を持つことができるが、雲行きが悪くなれば孤独に陥るだろう。
（ オウィディウス ）
（ Ovidius ）

4191.
我々自身は不満だらけのものである。
そこにあるものは悲惨と空虚だけである。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
4192.
知識は信仰に従わなければならない。
知識は信仰を出し抜いたり、ましてや、それを裂いたりしてはならない。
（ オーギュスト・コント ）
（ Auguste Comte ）
4193.
理性に従った享楽は禁欲よりも辛い。
あるものを節制する方が、無いのを我慢するよりもずっと辛い徳である。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
4194.
「密(ひそか)なるものの語る声は静か」。
それは、深く隠れた真理はわれわれにいつも静かに語りかけているのに、
われわれはその声を聞く耳を持たない。
赤子の心でその声を聞けという意味です。
（ 梅原猛 ）
（ Umehara Takeshi ）
4195.
人生を生きるためには理性を備えるか、それとも首括(くく)りの輪縄を用意しておかなければならない。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
（ Kenjugakuha Diogenes ）
4196.
人間は他人の嘘にはたやすく気づくものであって、ただその嘘が自分におもねるときか、あるいはちょうど都合のよいときだけ、それを信じるのである。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
4197.
女のもとへ赴こうとするならば鞭を忘れるな！
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
4198.
へつらいとは、悪徳の侍女なり。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
4199.
自己の活動時代を持つ人のみが富者である。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
4200.
どんなに醜怪(しゅうかい)、野蛮、あるいは美しい形態でも、それを眺める人間に内在する何かの属性の表現でないものはない。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）

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