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1001.
我々が皆自分の不幸を持ち寄って並べ、それを平等に分けようとしたら、ほとんどの人が今自分が受けている不幸の方がいいと言って立ち去るであろう。
（ ソクラテス ）
1002.
慎重な者の指針は、
時勢に従うことである。
（ バルタザール・グラシアン ）
1003.
子供はすべて外国人だ。
（ エマーソン ）
1004.
苦境には科学的価値がある。
よく学ぶ者は決して見逃さない、絶好の機会なのだ。
（ エマーソン ）
1005.
その女を手に入れる事ができない期間だけ、
男はその女に熱狂させられる。
（ キルケゴール ）
1006.
つまづいた人のために手を差し伸べようと身をかがめないのは、正義の拒絶である。
それは人類共通の正しい行いなのだから。
（ セネカ ）
1007.
普通、人間は機会さえあれば悪いことをするものである。
（ アリストテレス ）
1008.
私たちは、いわば二回この世に生まれる。
一回目は存在するために、二回目は生きるために。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1009.
犯罪には恐怖がつきまとう。
それが刑罰である
（ ヴォルテール ）
1010.
人間が自由であり得るためには、神があってはならない。
（ シェリング ）
1011.
人は自分自身の道理で己れを説き伏せることはできても、相手の道理でしか相手を説き伏せられない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
1012.
全体というのは、一個人の拡大された影である。
（ エマーソン ）
1013.
ある者は過去の記憶を蒸し返して、われとわが身をさいなみ続ける。
ある者はまだ見ぬ罪におびえて、われとわが身を傷つける。
どちらも愚かきわまることだ。
過去はもはや関係がなく、未来はまだ来ぬ。
（ セネカ ）
1014.
恋愛においては、あまり好きにならないことが、好きにならせる確実な方法である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1015.
人間は戦わねばならない。
困難こそ、進歩するためのチャンスとなるのだ。
（ ジョン・デューイ ）
1016.
たいていの女は（己れの）情熱よりも弱さのために（男に）なびく。
だから、強引な男がそう見ばえもしないのに他の者より成功するのだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
1017.
大衆を擁護して声高に叫ぶ者が、
大衆の幸福を最も気遣っている
と考えるのは、よくある誤りである。
（ エドマンド・バーク ）
1018.
不動の心構えの人だけが、本当の優しさを持つことができる。
（ ラ・ロシュフコー ）
1019.
感覚は、偽りの見せかけで理性をたぶらかす。
（ ブレーズ・パスカル ）
1020.
愛と憎しみは正確な対立物と見ることは
完全な誤りである。
愛の対立物は
愛でないもの…つまり無関心である。
（ ゲオルク・ジンメル ）
1021.
結婚するときはこう自問せよ。
「年をとってもこの相手と会話ができるだろうか」
そのほかは年月がたてばいずれ変化することだ。
（ ニーチェ ）
1022.
一生を真に充実して生きる道は、結局今日という一日を真に充実して生きる外(ほか)ないでしょう。
実際一日が一生の縮図です。
（ 森信三 ）
1023.
成功したいと望んでいる者は、心の安静、自己自身および他人に対する精神の平和、また多くは自尊心をも、放棄せねばならぬだろう。
（ カール・ヒルティ ）
1024.
葬式は、
死者に対する務めというよりは、
生者に対する慰めである。
（ アウグスティヌス ）
1025.
習慣であるが故にこれをなすという人は、何らの選択をも行なわない。
（ J・S・ミル ）
1026.
君の魂の中にある英雄を放棄してはならぬ。
（ ニーチェ ）
1027.
よい作家になりたいなら、書くことだ。
（ エピクテトス ）
1028.
余り高望みをして、目前の職業を失うな。
（ エマーソン ）
1029.
人の社交本能も、その根本は何も直接的な本能ではない。
つまり、社交を愛するからではなく、孤独が恐ろしいからである。
（ ショーペンハウアー ）
1030.
彼の言葉があるように彼の人生もある。
（ セネカ ）

1031.
何についてもいうな、｢なくした｣と。
｢返した｣と言え。
（ エピクテトス ）
1032.
人をだましたと思っている者自身が、実はだまされているのだ。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1033.
文体の第一の美点は、明晰なことである。
（ アリストテレス ）
1034.
信念は、嘘よりも危険な真理の敵である。
（ ニーチェ ）
1035.
疑い深い人は、自ら招いて、裏切られることになる。
（ ヴォルテール ）
1036.
人生において多くの美しいものを手に入れた者は、その代わりにやはり多くのものを提供しなければならない。
（ シュバイツァー ）
1037.
母親は息子の友人が成功すると妬む。
母親は息子よりも息子の中の自分を愛しているのである。
（ ニーチェ ）
1038.
危険にあまり注意しすぎると、多くの場合、危険に落ち込む。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1039.
将来を思い煩うな。
現在為すべきことを為せ。
その他は神の考えることだ。
（ アミエル ）
1040.
人間の行動は、思考の最上の通訳者だ。
（ ジョン・ロック ）

1041.
人間的欠陥の主な原因は、幼少期に身に付いた偏見である。
（ デカルト ）
1042.
教えることのできない子供というものはない。
あるのは子供達にうまく教えられない学校と教師だけである。
（ M・アドラー ）
1043.
祈りは神を変えず、祈る者を変える。
（ キルケゴール ）
1044.
天才を知る者は天才である。
（ ヘーゲル ）
1045.
好きなことをする自由があるとき、人はたいてい互いの真似をし合う。
（ エリック・ホッファー ）
1046.
金銭に対する欲は避くべし。
富を愛するほどに狭量かつ卑しき精神はなし。
（ キケロ ）
1047.
思想を持ち、理想を持つは、永遠の悦びにして歓喜の花なり。
（ エマーソン ）
1048.
人生の幸福にとっては、我々のあり方、すなわち人柄こそ、文句なしに第一の要件であり、最も本質的に重要なものである。
（ ショーペンハウアー ）
1049.
あなた自身を最大限に利用しなさい。
というのは、あなたにとってあるのはそれだけなのだから。
（ エマーソン ）
1050.
大事もなしうる者は、
小事もなしうる。
（ アリストテレス ）

1051.
意見というものは結局
感情によって決められる、
知性によってではなく
（ ハーバート・スペンサー ）
1052.
家を建てるのは住むためで、人に見せるためではない。
（ フランシス･ベーコン ）
1053.
人を笑わせるのは良いが、自分自身が笑われるのはいけない。
（ ヘラクレイトス ）
1054.
文体は思想の衣
（ セネカ ）
1055.
自分に欠けているものを嘆くのではなく、自分の手元にあるもので大いに楽しむ者こそ賢者である。
（ エピクテトス ）
1056.
楽天主義は意志の所産だが、厭世主義は人間が自己を放棄した時の状態である。
（ アラン ）
1057.
行動するときには規則に従い、裁くときには例外を斟酌せねばならない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
1058.
偉大なる行為を目指す者は、おおいに苦しまなければならない。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
1059.
宗教は民衆の阿片(あへん)である。
（ カール・マルクス ）
1060.
高い地位は偉大な人物をいっそう偉大にし、卑小な人物をいっそう卑小にする。
（ ラ・ブリュイエール ）

1061.
利得には聖堂がないが、崇められる。
（ ヴォルテール ）
1062.
自分が不幸なとき、他の人たちを非難するのは無教養者、自分自身を非難するのは教養の初心者、そして他人をも自分をも非難しないのが本当の教養人である。
（ エピクテトス ）
1063.
雄弁家たちは功名心にかられやすい。
なぜならば、雄弁は彼ら自身にも、またほかの人々にも英知に見られるからである。
（ トマス・ホッブズ ）
1064.
高位にある人間は、三重に奴隷である。
すなわち、君主または国家の奴隷であり、名声の奴隷であり、仕事の奴隷である。
（ フランシス･ベーコン ）
1065.
偏見は判断を持たない意見である。
（ ヴォルテール ）
1066.
たとえ話は嘘ではない。
なぜならば、それは決して起こらなかった事柄を述べているのだから。
（ ショーペンハウアー ）
1067.
一兵卒は、
軍曹や伍長に対するほどには、
将軍に対して嫉妬心を抱かない。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
1068.
王侯にささげる忠節は第二の自愛である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1069.
快楽に抵抗するは賢者、快楽の奴隷になるは愚者。
（ エピクテトス ）
1070.
喧嘩をつくるのは倦怠だ。
その証拠は、いちばん喧嘩好きなのは、仕事や心配のいちばん少ない人間に決まっているからだ。
（ アラン ）

1071.
人生の多くの贅沢といわれる慰安の多くは、人類の向上に対する不可避的な障害のみならず、人間的な障害でもある。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1072.
若い頃私は、頭の良い人を尊敬した。
年をとった今私は、思いやりのある人を尊敬する。
（ アブラハム・ヘシェル ）
1073.
日本人は「家」を「うち」として把握している。
家の外の世間は「そと」である。
（ 和辻哲郎 ）
1074.
我々は他人の知識によって物知りにはなれるが、賢くなるには、我々自身の知恵によるしかない。
（ モンテーニュ ）
1075.
すばらしい英知は、
極度の無知と同じく、狂愚として非難される。
（ ブレーズ・パスカル ）
1076.
最大の災害は自ら招くものである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1077.
すぐれた精神であっても、それを評価する基準がないために過小に評価されることがある。
かかる精神は試金石のない貴金属のようなものである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
1078.
勤勉は一つの美徳だが、
ほかのあらゆる美徳を包含する。
（ キケロ ）
1079.
精神の高邁さとは、
非礼を平然と耐えること。
（ デモクリトス ）
1080.
言葉は空虚なもので、事実はつねに言葉よりも雄弁である。
（ 三木清 ）

1081.
友への同情は、堅い殻の下にひそんでいるのがいい。
（ ニーチェ ）
1082.
人間の最大の誘惑は、あまりにも小さなことに満足してしまうことだ。
（ トマス・マートン ）
1083.
あらゆる真実は一度発見されれば理解するのは容易だ。
肝心なのは真実を発見することだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
1084.
我々の計画というのは、目標が定かでないから失敗に終わるのだ。
どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない。
（ セネカ ）
1085.
重要な思想を誰にでもわからせるように表現するほど難しいことはない。
（ ショーペンハウアー ）
1086.
迅速に決断し、行動できるように自己訓練しておくことを、誰しも心がけるべきである。
（ チャールズ・エバレット ）
1087.
あなたの悲哀がいかに大きくても、世間の同情を乞おうとしてはならない。
なぜなら、同情の中には軽蔑の念が含まれているからだ。
（ プラトン ）
1088.
考えることは己自身と親しむことである。
（ ウナムーノ ）
1089.
全世界を知り、己自身を知らない者がある。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1090.
孤独を愛する者は野獣か、そうでなければ神である。
（ アリストテレス ）

1091.
会社や仕事が自分に合うかどうかは、
とにかくやってみなければ分かりません。
人間は体全体で何かを理解します。
（ 中島義道 ）
1092.
心が受け入れようとしているものしか、目には見えない。
（ アンリ・ベルクソン ）
1093.
おそらく快楽は、
苦痛の半分の印象も我々に与えない。
（ ジェレミー・ベンサム ）
1094.
最も不知なるものこそ、神とすることに適している。
（ モンテーニュ ）
1095.
罰を受けずに王侯を恥ずかしめるには、彼らに備わっていない徳を褒め称えればよい。
（ ラ・ロシュフコー ）
1096.
自然は常に教育よりも一層大きな力を持っていた。
（ ヴォルテール ）
1097.
人が何を食べているかより、誰と食べているかを見ることだ。
（ エピクロス ）
1098.
豊かな心がなければ、富は醜い物乞いでしかない。
（ エマーソン ）
1099.
まず、どのように生きたいのかを自らに問え。
そしてなすべきことをなせ。
（ エピクテトス ）
1100.
敗戦当夜、食事をする気力もなくなった男は多くいた。
しかし、夕食をととのえない女性がいただろうか。
（ 鶴見俊輔 ）

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