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2201.
治そうと思う者は、
もう半ば治っている。
（ セネカ ）
2202.
他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと――それこそまさに読書ということなのだ。
（ ニーチェ ）
2203.
私たちは三つの教育を受ける。
一つは両親から。
もう一つは教師から。
残りの一つは社会から教えられる。
そして、この三番目は、初めの二つの教えに全て矛盾するものである。
（ モンテスキュー ）
2204.
脱皮できない蛇は滅びる。
意見を脱皮していくことを妨げられた精神も同じことである。
それは精神であることをやめる。
（ ニーチェ ）
2205.
法は人間の活動を除去すべきものではなく、指導だけを行なうべきものである。
それは、自然のつくった川の岸が、流れをせき止めるためのものではなく、流れに方向を与えるためのものであるのと同じである。
（ トマス・ホッブズ ）
2206.
この世にあるもので、
最も公平に分配されているのが
良識である。
（ デカルト ）
2207.
自然に見えたいという欲求ほど、自然になるのを妨げるものはない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2208.
他人によって傷つけられるものは、自分のエゴイズムだけである。
（ 谷川徹三 ）
2209.
するのが怖いということは、
次にすべきことがハッキリしているということだ。
（ エマーソン ）
2210.
人間のことは何にてあれ、大いなる心労に値せず。
（ プラトン ）
2211.
自ら思うところを述べる勇気を持たねばならない
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2212.
「名誉を軽んぜよ」と書物に書く人も、我が名を書物に記す。
（ キケロ ）
2213.
人に好かれるための唯一の方法は、
畜生の中で最も愚かなものの皮をかぶることである。
（ バルタザール・グラシアン ）
2214.
人間が神の失敗作にすぎないのか、それとも神が人間の失敗作にすぎないのか。
（ ニーチェ ）
2215.
女、この生きている謎を解くためには、それを愛さなければならない。
（ アミエル ）
2216.
金銭を崇拝する人間は、自分自身の努力を通して、あるいは自分自身の活動の中に幸福を得ようとする望みを捨てた人間である。
（ バートランド・ラッセル ）
2217.
幸福を得るには、あらゆる人間の性質の中で、勇気が最も必要である。
（ カール・ヒルティ ）
2218.
哲学者の全生涯は、まさに死に至ることと、その死を成就することに他ならない。
（ プラトン ）
2219.
世界についての意見は、同時に自らの人格の告白でもあることを、人々は理解していないようだ。
（ エマーソン ）
2220.
人生は本来善でも悪でもない。
生き方しだいで善の舞台とも悪の舞台ともなる。
（ モンテーニュ ）
2221.
夫婦の仲というものは、あまり終始一緒にいると、かえって冷却するものである。
（ モンテーニュ ）
2222.
幸福は徳の褒賞ではなくて、徳そのものである。
（ スピノザ ）
2223.
高慢は、つねにかなりの愚かさに結びついている。
高慢はつねに破滅の一歩手前で現れる。
高慢になる人は、すでに勝負に負けているのである。
（ カール・ヒルティ ）
2224.
世論は振り子の運動の法則に従う。
（ ショーペンハウアー ）
2225.
自制心のない者に、自由はない。
（ ピタゴラス ）
2226.
教師の側から知識を授けるよりも、まず知識を求める動機を子供たちが持つように仕向ける。
そのような学校が、真の学校である。
（ ジョン・デューイ ）
2227.
どんなに金言名句をたくさん知っていても、どんなに良い気質を備えていても、機会が来るたびに具体的に行動に出なければ、人格は少しも向上しない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2228.
知と愛とは同一の精神作用である。
（ 西田幾多郎 ）
2229.
美とは無言の欺きである。
（ テオフラストス ）
2230.
心配に対する最上の対策は、忍耐と勇気である。
（ カール・ヒルティ ）

2231.
人間の死ぬのはいつも早すぎるか遅すぎるかよ。
でも一生はちゃんとけりがついてそこにあるのよ。
一本、線が引かれたからには総決算しなけりゃ。
あんたは、あんたの一生以外の何ものでもないのよ。
（ サルトル ）
2232.
宗教は抑圧された生物の嘆息であり、
また、それが魂なき状態の心情であると等しく、
無情の世界の感情である。
つまり、それは民衆の阿片である。
（ カール・マルクス ）
2233.
自分というものを持って、固く自立している人には、宇宙もまたその味方をして立つ。
（ エマーソン ）
2234.
真理はつねに迫害に打ち勝つという格言は、実際、あのほほえましい虚偽にすぎない。
つまり、人から人へと口真似されて、ついには決まり文句になるが、あらゆる経験によって反駁されるあの虚偽である。
歴史は、真理が迫害によって踏みにじられた実例に満ちている。
（ J・S・ミル ）
2235.
愛せなければ通過せよ。
（ ニーチェ ）
2236.
常に今日のためにのみ働く習慣をつくるがよい。
明日はひとりでにやってくる。
そしてそれとともに新しい明日の力もまた来るのである。
（ カール・ヒルティ ）
2237.
恋愛に年齢というものはない。
それはいつでも生まれる。
（ ブレーズ・パスカル ）
2238.
私の疲れた心よ。
生きるということはなんと困難なことだろうか。
（ アミエル ）
2239.
最善の解決策は常に、
最も単純な解決策である。
（ オッカムのウィリアム ）
2240.
真の人間、世にいう、「堅い背骨のある人間」が欲しいものだ。
わが国の人口統計は過大に報告されている。
この国土の千マイル四方に、
何人、真の人間がいるというのか！
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）

2241.
金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている。
（ アラン ）
2242.
たいていの男は、誰も自分の妻をさらってくれないことを嘆く。
（ ニーチェ ）
2243.
男は建設すべきものも、破壊すべきものもなくなると、非常に不幸を感じるものである。
（ アラン ）
2244.
理性、判断力はゆっくりと歩いてくるが、偏見は群れをなして走ってくる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2245.
心の真の医薬は哲学なり。
（ キケロ ）
2246.
自然に帰れ。
自然の中の人間こそ真の姿である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2247.
阿呆は話さない愚者だが、話す愚者よりもよい。
（ ラ・ブリュイエール ）
2248.
人間は「自分の死後に、何が起ころうとしているのか」に思いをはせることが大事である。
（ バートランド・ラッセル ）
2249.
ほとんどすべての人が小さな恩義に喜んで恩返しをする。
多くの人が中くらいの恩義を恩に着る。
しかし大きな恩義に対して恩知らずでない人はほとんど一人もいない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2250.
結婚は、愛という多くの短い愚行を終わらせる。
一つの長い愚行として。
（ ニーチェ ）

2251.
勇気──攻撃する勇気は最善の殺戮(さつりく)者だ。
死をも殺戮する。
（ ニーチェ ）
2252.
死と太陽は直視することは不可能である。
（ ラ・ロシュフコー ）
2253.
新聞を読まない人は幸福である。
なぜならば、彼らは自然に目を向け、それを通じて神を見るからである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2254.
すべて新しい着物の必要なる事業には気をつけよ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2255.
人間は互いにだまし合うことがなければ、社会生活を継続することはできない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2256.
障害を克服できると信ずる者だけが、本当に障害を克服することができる。
（ エマーソン ）
2257.
人生は、段々に諦めていくこと。
絶えず我々の抱負、我々の希望、我々の所有、我々の力、我々の自由を減らしていくことの修行である。
（ アミエル ）
2258.
我々は問題に直面しないと、考えない。
（ ジョン・デューイ ）
2259.
嫉妬深い妻を持つことは夫にとっては痛快である。
彼は二六時中、その愛している女のことを聞いていられるから。
（ ラ・ロシュフコー ）
2260.
社会の悪役は利己主義にある。
（ エマーソン ）

2261.
人間はだれ一人として幸福を求めないものはない。
（中略）ただ、幸福の内容はどんなものか、また、いったいこの世で幸福は見出せるかどうかという点で、人々の考えが一致しないだけである。
（ カール・ヒルティ ）
2262.
人間が他の動物よりも賢くて強くて繊細で高級だというのは、
単に人間自身の尺度でもって他の生物たちを価値評価した結果でしかない。
（ 竹内芳郎 ）
2263.
人生の色々な楽しみは通りすがりに味わうときに、人生を楽しくしてくれるが、一旦それを人生の目的とすると、とたんに物足りなくなる。
（ J・S・ミル ）
2264.
徳性は宝石のようなもので、あっさりした台に嵌（は）めこまれたものが最上である。
（ フランシス･ベーコン ）
2265.
危険な行き過ぎが二つある。
理性をただちに否定することと、理性の他は何も認めないことだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
2266.
面倒な養生のおかげで
やっと自分の健康を保っているのは、
何かやりきれない病気を患っているようなものである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2267.
誰か過去をほめず、現在をののしらない老人を見たことがあるか。
彼らはみな自分の悲惨と悲哀を世の中のせい、人々の考え方のせいにしている。
（ モンテーニュ ）
2268.
自尊心は我々に嫉妬心を吹き込むが、しばしばその嫉妬心を和らげる役もする。
（ ラ・ロシュフコー ）
2269.
この世は絶え間のないシーソーだ。
（ モンテーニュ ）
2270.
最上の証明とは経験である。
（ フランシス･ベーコン ）

2271.
長生きするには、
ゆっくり生きることが必要である。
（ キケロ ）
2272.
長生きをしたければ中庸の道を歩け。
（ キケロ ）
2273.
平等主義は愛と見せかけようとしている憎しみである。
（ アミエル ）
2274.
共通の運命の下に生きねばならぬとの自覚が、社会人の日常生活の中に深く織り込まれるに至れば、人は自分一個の生活の狭い範囲を超えて、のちの世代を思い、次々に展開していく社会の一種の永遠性をも考えるようになるのである。
（ ギュスターヴ・ティボン ）
2275.
女たちにとっての地獄は老いである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2276.
持って生まれた能力というのは植物と似たようなものだ。
研鑚によって余計なものを刈り取らなければならない。
（ フランシス･ベーコン ）
2277.
人は人によりてのみ人となり得べし。
人より教育の結果を取り除けば無とならん。
（ カント ）
2278.
人はしばしばある意見に反対する。
ところが本当はそれの述べられた調子だけが同感できないのに過ぎないのだが。
（ ニーチェ ）
2279.
希望とは、目覚めている人間が見る夢である。
（ アリストテレス ）
2280.
一人ひとりの人間が、
究極の絶対的な自由を持っている。
（ サルトル ）

2281.
ビロードのクッションに大勢で座らされるよりも、カボチャに座って独り占めした方がいい。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2282.
哲学者とは何か？
つねに尋常でない事物を経験し、見聞し、猜疑(さいぎ)し、希望し、夢見る人間だ。
（ ニーチェ ）
2283.
侮辱は相手のせいではなく、侮辱されたと思い込むせいだ。
（ エピクテトス ）
2284.
作家は生きているうちは諷刺され、
死ぬと賞賛される。
（ ヴォルテール ）
2285.
自分の情念だけで血を騒がせるのは、人間の危険な特権である。
（ アラン ）
2286.
人生の舵取りは、金庫の数字合わせのようなものである。
つまみをひとひねりしても、金庫が開くことは稀である。
前進と後退のそれぞれが、目標へ向かう一歩なのだ。
（ エリック・ホッファー ）
2287.
人はときどき英知を持ちながら馬鹿であるが、判断があって馬鹿であることは絶対にない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2288.
運を開く秘訣は、各人が持つ喜びの中にある。
（ エマーソン ）
2289.
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。
（ モンテーニュ ）
2290.
３週間互いに研究しあい、３ヶ月間愛し合い、３年間喧嘩をし、３０年間我慢しあう。
そして子供達が同じことをまた始める。
（ イポリット・テーヌ ）

2291.
忘れっぽい人は幸いである。
というのは、彼らは自らの失敗からさえ、"より良きものを得る"からである。
（ ニーチェ ）
2292.
死に対する用心深さが死を恐ろしいものにし、死の接近を促進する。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2293.
心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。
そして、自分を過去の末裔(まつえい)であるという迷信を忘れるんだ。
あの未来の生を思い巡らせば、工夫し、発明すべきものが限りなくある。
（ ニーチェ ）
2294.
習慣によって、言わば第二の天性が作られる。
（ キケロ ）
2295.
幸運をもたらす富や順境は素直に受け入れよ。
ただし、それを手放すときは渋るべからず。
（ アウレリウス ）
2296.
よもや他人の迷惑にはなるまいと思っているときに、他人の迷惑になっていることがよくあるものである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2297.
科学や芸術は一種の贅沢にすぎない。
虚偽の装飾にすぎない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2298.
些細(ささい)な打ち明け話をする者を警戒せよ。
君から大きな打ち明け話を引き出すためだ。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
2299.
登山の喜びは、山頂を極めたときに頂点に達する。
（ ニーチェ ）
2300.
怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる。
（ ピタゴラス ）

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