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2201.
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
（ ヴォーヴナルグ ）
2202.
批評家とは、
他人の思想について思考する人間である。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
2203.
永遠は一瞬の中にある。
（ ショーペンハウアー ）
2204.
軽い苦しみは言葉になるが、大いなる苦悩は沈黙する。
（ セネカ ）
2205.
新聞を読まない人は幸福である。
なぜならば、彼らは自然に目を向け、それを通じて神を見るからである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2206.
生まれつき善良であることは、幸運であり、大きな財産である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2207.
私たちは他人の不幸に堪えられるだけ十分幸福なのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2208.
芸術こそ至上である！
それは生きることを可能にする偉大なもの。
生への偉大な誘惑者、生の大きな刺激である。
（ ニーチェ ）
2209.
女というものは、目の前を通った他の女が自分に注目したかどうかを直感的に悟る術を心得ている。
というのも、女がその身を飾るのは、男に媚びるためではなく他の女たちに誇るためだからである。
（ キルケゴール ）
2210.
心配に対する最上の対策は、
忍耐と勇気である。
（ カール・ヒルティ ）
2211.
愛せなければ通過せよ。
（ ニーチェ ）
2212.
嫉妬深い妻を持つことは夫にとっては痛快である。
彼は二六時中、その愛している女のことを聞いていられるから。
（ ラ・ロシュフコー ）
2213.
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。
（ モンテーニュ ）
2214.
改革の精神は必ずしも自由の精神ではない。
なぜならば、改革の精神は、改革を欲しない民衆に対してそれを強制しようとするかも知れないからである。
（ J・S・ミル ）
2215.
哲学者の全生涯は、まさに死に至ることと、その死を成就することに他ならない。
（ プラトン ）
2216.
いまだかつて、不幸にうちひしがれた者といえば、ただ、幸福に惑わされた者しかいない。
（ セネカ ）
2217.
人間はだれ一人として幸福を求めないものはない。
（中略）ただ、幸福の内容はどんなものか、また、いったいこの世で幸福は見出せるかどうかという点で、人々の考えが一致しないだけである。
（ カール・ヒルティ ）
2218.
心の真の医薬は哲学なり。
（ キケロ ）
2219.
性本能なしにはいかなる恋愛も存在しない。
恋愛はあたかも帆船が風を利用するように、この粗野な力を利用する。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
2220.
ささいなことが私たちの慰めになるのは、ささいなことが私たちの苦しみになるからである。
（ ブレーズ・パスカル ）
2221.
今日の人間は果たして幸福であるために幸福について考えないのであろうか。
むしろ我々の時代は人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど不幸なのではあるまいか。
幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。
（ 三木清 ）
2222.
我々の性格は我々の行動の結果なり。
（ アリストテレス ）
2223.
教育の根は苦いが、
その果実は甘い。
（ アリストテレス ）
2224.
教師の側から知識を授けるよりも、まず知識を求める動機を子供たちが持つように仕向ける。
そのような学校が、真の学校である。
（ ジョン・デューイ ）
2225.
社会の悪役は利己主義にある。
（ エマーソン ）
2226.
孤独の中では、人がその中へ持ち込んだものが成長する。
（ ニーチェ ）
2227.
最善の解決策は常に、
最も単純な解決策である。
（ オッカムのウィリアム ）
2228.
生きるためにはわずかの生気しか必要でないが、行動するためには多くの生気が必要である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2229.
アイデアは、善良で勇敢な人の頭と腕で活用されなければならない。
さもないと、それは夢にすぎない。
（ エマーソン ）
2230.
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。
（ バートランド・ラッセル ）

2231.
人は女に生まれない。
女になるのだ。
（ ボーヴォワール ）
2232.
亀の肉がさまざまな肉の味わいを持っているのと同じく、結婚もまたいろいろと変わった味を持っている。
そして、亀が歩みののろい動物であるのと同じく、結婚もまた足取りののろいものである。
（ キルケゴール ）
2233.
どんな人でも生きているかぎり存在の必要がある。
（ エマーソン ）
2234.
繊細な魂は、誰かが自分に感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
粗野な魂は、自分が誰かに感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
（ ニーチェ ）
2235.
誰かが奴隷なのは、彼自身の意志のせいであり、ある民族が他国の足かせのもとに置かれるのも、同じくその民族の意志のせいである。
（ ヘーゲル ）
2236.
嫉妬の中には、
愛よりも自愛のほうが多くひそんでいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2237.
本のない部屋は、
魂のない肉体のようなものだ。
（ キケロ ）
2238.
汝を傷つけた人間は、汝より強い者か弱い者かのどちらかである。
もし弱い者であれば、その者を許しなさい。
もし強い者であれば、汝自身を許しなさい。
（ セネカ ）
2239.
経験というものは、人が知識において進めば進むほど、その必要性を感じさせるものである。
（ デカルト ）
2240.
人がいらだったり、不機嫌だったりするのは、あまり長い間立ち通しでいたせいであることがよくある。
そういう時、その人の不機嫌に対して理屈をこねあげたりしてはいけない。
椅子を差し出してやるがいい。
（ アラン ）

2241.
友情とは、二つの肉体に宿れる一つの魂のことである。
（ アリストテレス ）
2242.
情熱は･･･人間という原子を回転させる力であり、他人の家を訪ねたり初めて社会的に発言するときの抵抗感を克服させる。
つまりは勢いよく私たちを発進させて、いったん着手したなら容易に続いてゆけるようにさせる熱なのだ。
（ エマーソン ）
2243.
野心は、空を飛ぶことも出来るし、地を這うことも出来る。
（ エドマンド・バーク ）
2244.
理性、判断力はゆっくりと歩いてくるが、
偏見は群れをなして走ってくる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2245.
すべて新しい着物の必要なる事業には気をつけよ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2246.
時間は、
人間の条件の平等化という
特殊な神話的価値を持っている。
（ ジャン・ボードリヤール ）
2247.
友達の間で親密さが不足しているということは、咎(とが)めたら最後、治しようがなくなるような過失である。
（ ニーチェ ）
2248.
欠陥はいつも、それを取り除くために必要な変化よりはずっと耐えやすいものとなっている。
（ デカルト ）
2249.
私は隣人に対する愛を諸君には勧めない。
私が諸君に勧めるのは
遠き者に対する愛である。
（ ニーチェ ）
2250.
健康と自由な一日（＝日々）を与えられれば、帝王の栄華も馬鹿らしく思われるほど幸福になれる。
（ エマーソン ）

2251.
信用は鏡のガラスのようなものである。
ひびが入ったら元通りにはならない。
（ アミエル ）
2252.
自分というものを持って、固く自立している人には、宇宙もまたその味方をして立つ。
（ エマーソン ）
2253.
高慢な人間は、虚栄心の奴隷である。
（ フランシス･ベーコン ）
2254.
治そうと思う者は、
もう半ば治っている。
（ セネカ ）
2255.
幸福は遠くの未来にある限り光彩を放つが、つかまえてみると、もうなんでもない。
幸福を追っかけるなどは、言葉の上以外には不可能なことである。
（ アラン ）
2256.
自己の中に深く没入すれば、
自分の求めるものがそこにあることを知る。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2257.
私の疲れた心よ。
生きるということはなんと困難なことだろうか。
（ アミエル ）
2258.
四ヶ月の交際が一生を保証するだろうか？
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2259.
未完成の仕事に
いつまでもしがみついていることほど
疲れるものはない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2260.
我々の自由とは、
今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）

2261.
自分で自分の価値を過大評価しないように。
（ バートランド・ラッセル ）
2262.
人は軽蔑されたと感じたときによく怒る。
だから自信のある者はあまり怒らない。
（ 三木清 ）
2263.
忠告とは雪のようなものだ。
穏やかに降るほど、長く消えずに残り、心に染み込んでいく。
（ コールリッジ ）
2264.
人にものを教えることはできない。
みずから気づく手助けができるだけだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
2265.
不運が眠っているときには、
起こさないようにそっとしておくことだ。
ちょっとしたつまづきなら軽い傷ですむが、
それがもとで転倒してしまうと、
致命傷を負いかねない。
（ バルタザール・グラシアン ）
2266.
金銭、快楽、名誉を愛する者は、人を愛することができない。
（ エピクテトス ）
2267.
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
（ キルケゴール ）
2268.
我々は問題に直面しないと、考えない。
（ ジョン・デューイ ）
2269.
人間の死ぬのはいつも早すぎるか遅すぎるかよ。
でも一生はちゃんとけりがついてそこにあるのよ。
一本、線が引かれたからには総決算しなけりゃ。
あんたは、あんたの一生以外の何ものでもないのよ。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
2270.
勇気は人間の第一の資質である。
なぜなら、他の資質の土台となる資質であるから。
（ アリストテレス ）

2271.
宗教は抑圧された生物の嘆息であり、
また、それが魂なき状態の心情であると等しく、
無情の世界の感情である。
つまり、それは民衆の阿片である。
（ カール・マルクス ）
2272.
偉大な人とは、物質を変えうる人ではなく、自分自身の心の状態を変えうる人です。
（ エマーソン ）
2273.
自転車は走ればこそ転倒しない。
要領の良い連中は、
不安定な世の中を遊泳する。
（ アラン ）
2274.
知識は恐怖にとっての解毒剤である。
（ エマーソン ）
2275.
夫婦はハサミのごとし。
（ シェリング ）
2276.
働きかけをあきらめることも、場合によっては働きかけそのものとまったく同様の効果をあげるものである。
（ モンテーニュ ）
2277.
人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出会う。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2278.
人間とは一つの総合――無限と有限、時間的なものと永遠的なもの、自由と必然――である。
（ キルケゴール ）
2279.
感傷には常に何らかの虚栄がある。
（ 三木清 ）
2280.
幸福は徳の褒賞ではなくて、徳そのものである。
（ スピノザ ）

2281.
酒の一杯は健康のため、
二杯は快楽のため、
三杯は放縦のため、
四杯は狂気のため。
（ アナカルシス ）
2282.
自尊心とは、空気でふくらませた風船である。
ちょっと突いただけで炸裂して風になってしまう。
（ ヴォルテール ）
2283.
人は愛しているかぎり許す。
（ ラ・ロシュフコー ）
2284.
私は、敵を倒した者より、
自分の欲望を克服した者の方を、
より勇者と見る。
自らに勝つことこそ、
最も難しい勝利だからだ。
（ アリストテレス ）
2285.
どんなものでも、自然という造物主の手から出るときは善であり、人間の手に渡ってからは悪となる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2286.
愚か者が先延ばしにすることを、
賢者はただちに取りかかる
（ バルタザール・グラシアン ）
2287.
雄弁とは、適切なことを言って、後は黙ることだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
2288.
私はアテネ人ではない、
ギリシャ人でもない、
世界市民である。
（ ソクラテス ）
2289.
愚者が賢者から学ぶことよりも、賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。
（ モンテーニュ ）
2290.
世界についての意見は、同時に自らの人格の告白でもあることを、人々は理解していないようだ。
（ エマーソン ）

2291.
愛されたいという要求は、自惚(うぬぼ)れの最たるものである。
（ ニーチェ ）
2292.
わたしたちは生まれて競技場に入り、死んでそこを去る。
競技の終りになってからもっとよく（競技用の）車をあやつる術を学んでなにになる？
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2293.
教師はすべてを知っているのではなく、
むしろ知らない部分についての、
より多くの自覚を持っている者なのである。
（ 田中美知太郎 ）
2294.
他人によって傷つけられるものは、
自分のエゴイズムだけである。
（ 谷川徹三 ）
2295.
成功の暁(あかつき)、
その成功をもってどうするかということを
人間が教えられて来なかったとすれば、
成功の達成も、
つまるところは、
その人間を退屈の餌食(えじき)にするより他はないものである。
（ バートランド・ラッセル ）
2296.
誤った愛の心が三つある。
思い上がりの心、羨(うらや)む心、逆上する心。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
2297.
黙して隠された敵意は、公然と言われた敵意より恐れられるものだ。
（ キケロ ）
2298.
人間は考えることが少なければ少ないほど、よけいに喋る。
（ モンテスキュー ）
2299.
男は建設すべきものも、破壊すべきものもなくなると、非常に不幸を感じるものである。
（ アラン ）
2300.
人間は互いにだまし合うことがなければ、社会生活を継続することはできない。
（ ラ・ロシュフコー ）

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