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バートランド・ラッセルの名言
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1.
理性的な人間なら、
自分が絶対に正しいなどと
むやみに信じたりはしないだろう。
私たちは常に、
自分の意見にある程度の疑いをまじえなければいけない。
2.
諸君が自分自身に対して関心を持っているのと同じように、他人が諸君に関心を持っているとは期待するな。
3.
我々にとって最も不愉快な人種は、相手を見境なく分類して、分かり切ったレッテルを貼る人々である。
4.
幸福の秘訣はこういうことだ。
あなたの幸せをできるかぎり幅広く探せ。
5.
静かな生活が偉大な人々の特徴である。
偉大な事業は、粘り強い仕事なしに達成されるものではない。
6.
あなたの得意なこと、
それが幸福をもたらしてくれる。
7.
戦争は誰が正しいかを決めるのではない。
誰が生き残るかを決めるのだ。
8.
牢獄は肉体の自由を奪うことはできるが、
精神の自由までは奪えない。
9.
現実の人生というのは、大抵の人にとっては、実に長い次善の人生である。
つまり、理想や可能性との永遠の妥協である。
10.
有閑階級なしでは、
人類は野蛮状態から脱却することはなかったであろう。
11.
知識を身につける機会があれば、たとえ不完全なものでも無視してはいけない。
無視するのは、劇場に行って芝居を見ないのと同じだ。
12.
自分に起こるどんなことも、宇宙から見ればまったく取るに足らないことだ。
13.
もしこの世で、もう誰も一日に四時間以上働くことを強制されなくなるとすれば、知的好奇心を持った者は、誰でも自分の学問的趣向に従うことができるであろうし、どんな画家も、その絵がそれだけの良いものであれば、飢え死にしないで絵が描ける（＝絵を描いて暮らせる）であろう。
14.
あなたが欲しいもののいくつかをなしで済ませることが、幸せになるには不可欠である。
15.
人間は半ば社会的な動物であり、半ば孤独な動物である。
16.
愛というものは、
地中深くにしっかりと根を張り、
また、天にも届かんばかりの大きな枝を張った大樹になるべきものである。
17.
戦争──それはつまるところ無益な殺し合いだ。
「よい戦争」とか「悪い平和」なんてものはない。
あるのはただ「悪い戦争」と「よい平和」だけだ。
18.
浪費するのを楽しんだ時間は、浪費された時間ではない。
19.
どんなことも、これでいいと思ってはいけない
20.
因襲にぜんぜん屈服しない男女から成り立つ社会のほうが、みんなが画一的になるような社会よりも面白い社会であろう。
21.
良心をもって残酷の苦患を加えることが、道徳主義者には一つの喜びなのだ。
これこそ彼らが「地獄」を発明した理由だ。
22.
不幸な人間は、いつも自分が不幸であるということを自慢しているものです。
23.
私たちは知りすぎている一方で、感じなさすぎる。
ついには、人生の大切な源泉である創造的な感動を感じなくなるのだ。
24.
何か不運に見舞われそうになったら、起こり得る最悪の事態について真剣に、慎重に考えてみよう。
この起こり得る最悪の事態をしっかり見据えたら、それも結局大した災難ではないと思うための理由を考えてみよう。
その理由は必ずあるものだ。
25.
人々は彼らの感情にふさわしい信仰を抱く傾向がある。
残忍な人々は残酷な神を信じ、そして彼らの残忍さを弁明するためにその信仰を利用する。
ただ、親切な人は親切な神を信じ、彼らはどんな場合にも親切であるだろう。
26.
一貫して変わらぬ目的を持つということは、必ずしも人生を幸福にするとはいえないが、このような目的を持つことは、幸福な人生のためには不可欠な条件の一つであることは間違いない。
27.
アメリカでは、人間はみな平等だから、社会的に自分より上の人はいないと誰もが思っている。
ところが、自分よりも劣る者はいないという点に関しては、誰も認めようとはしない。
28.
よい生活は、恐怖や束縛やお互いの自由に対する干渉の上に築くことはできない。
29.
愛国心とは喜んで人を殺し、
つまらぬことのために死ぬことだ。
30.
愛情を受け取る人間は、一般的にいえば、愛情を与える人である。

31.
不幸な人間を見つけるのは容易だ。
いつも自分が不幸であるということを自慢している。
32.
権威に対する抵抗それ自体にすでに価値があるのだとか、
普通でない意見は当然正しいはずであるなどと考えたがるのは、
非常に危険である。
街灯に石を投げたり、
シェイクスピアは詩人でないと主張したりしても、
有益な目的にはまだ何の役にも立たないのである。
33.
結婚生活は、双方がそこから多くの幸せを得ることを期待しなければ、幸福と呼べる可能性が高くなる。
34.
人生の目的については、今までよりはるかに大きな聡明さがどうしても必要とされるようになってきた。
しかし、この気狂い沙汰ともいうべき時代にあって、どこにそのようなすぐれた知識が見いだされるであろうか。
35.
民主主義はしばしば嫉(ねた)みによって成立する。
36.
愛というものは、
性欲をはるかに超越したものである。
つまり、愛というのは、
人生の大半において、
大多数の男女が襲われて苦しみ悩む、
あの孤独というものから逃避するための重要な手段なのである。
37.
今日(こんにち)世界の問題の根本原因となっているのは、愚か者が自信満々である一方、識者は疑念しか持てなくなっていることだ。
38.
恋愛のために出世をすべて犠牲にするのは、痛ましくも英雄的である場合もあるが、愚行であろう。
だが、出世のために恋愛をすべて犠牲にすることも同じく愚行で、けっして英雄的ではない。
39.
自分で自分の価値を過大評価しないように。
40.
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。

41.
幸福になる秘訣をお教えしよう。
できるだけいろいろなものに興味を持ち、物ごとであれ人間であれ興味を感じるものを無視せず、できるだけ好意的に接することだ。
42.
人間は「自分の死後に、何が起ころうとしているのか」に思いをはせることが大事である。
43.
成功の暁、その成功をもってどうするかということを人間が教えられて来なかったとすれば、
成功の達成も、つまるところは、その人間を退屈の餌食にするより他はないものである。
44.
人間、関心を寄せるものが多ければ多いほど、ますます幸福になるチャンスが多くなる
45.
世論に対して関心を示さないのは、
まさに一つの力であり、
幸福の源泉である。
46.
酩酊(めいてい)は一時的な自殺である。
47.
自分の意見と違う意見に腹を立てず、そういう意見が出た理由を理解しようとする術を学ぶことが大事である。
48.
最上のタイプの愛情は、相互に生命を与え合うものだ
49.
道徳を云々するものにとっては、退屈こそひとつの重要な問題である。
というのは、人類の罪悪の少なくとも半分は、退屈を恐れるあまりおかされるものであるから。
50.
他人と比較してものを考える習慣は、
致命的な習慣である。

51.
生活のための闘争と言っているものは、正直なところ、成功のための闘争にほかならない。
52.
知的に閑暇を満たし得ることは、文明の至上の産物である。
53.
科学がなければ、愛は無力である。
愛がなければ、科学は破壊的である。
54.
道徳律はつねに変化している。
55.
よい結婚はしたほうがよく、悪い結婚はしないほうがよい。
56.
極端な希望は極端な悲惨から生まれる。
57.
優柔不断ほど疲れることはない。
そして、これほど大きなエネルギーの無駄もない。
58.
数学は、何にでも応用できる結論の集まりとなっている。
59.
世界の災いの一つは、
何か特定のことを独断的に信ずる習慣である。
60.
知性には、活発な好奇心が必要とされる。
しかし、それは特定の種類のものでなければならない。

61.
外的条件が決定的に不幸でない限り、
そしてその人の情熱と興味が
彼自身の内部に向かってではなく、
外部（＝他者や社会）に向かって動いている限り、
人間は幸福を達成することができるのである。
62.
ファシズムが展開するもととなった精神的体系の創始者たちは、
すべてある共通の特徴を持っている。
彼らは、議論よりも暴力を、
平和よりも戦争を、
民主主義よりも貴族政治を、
科学的客観性よりも宣伝を優位におく。
63.
社会主義は宗教とは何の関係もない。
それは経済理論であって、
いかなるキリスト教徒、いかなる回教徒、仏教徒あるいはバラモンの帰依者も、
何らの論理的矛盾なしに社会主義者たりうるのである。
64.
幸福な人とは、客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味を持っている人である。
65.
不幸なことだが、過重な負担を負わされた教師にとって、子供たちへの本能的な好意を保持することはほとんど不可能であり、次第に、菓子屋の小僧はお菓子にうんざり、という格言と同じことを感じるようになるのは避けがたいであろう。
66.
人間が教育・陶冶(とうや)の文化的要素を自分のものにすることができれば、それが彼らの思考と意欲の生活を形作り、少なくとも部分的には、自分自身に直接重要な事柄にだけでなく、個人を越えた大きな目標に専心する誘因となるのである。
67.
数学の美しさは、我々の天性の最も弱い部分に訴えることはなく、絵画や音楽のキラキラするような外形も持たない。
だが、最高の芸術だけが我々に示すことのできるような、高い純粋性と厳密な完成度を持った美しさである。
68.
もし平和が名誉をもって維持され得ないならば、そのような平和はいかなる平和でもない。
69.
突飛な意見を持つことを恐れるな。
今日認められている意見は皆、かつては突飛だったのだ。
70.
科学は既に知っていること。
哲学は未知のこと。

71.
行いの悪い者に腹を立てるのは時間の無駄である。
動かない車に怒るのと同じようなものだから。
72.
素晴らしい人生とは、愛に鼓舞され、知識に導かれた人生だ。
73.
アメリカにおいては、
人々を判断するには、
彼らの生活程度から推定される収入の多寡(たか)によるのが早道である。
74.
ファシズムが展開するもととなった精神的体系の創始者たちは、
すべてある共通の特徴を持っている。
彼らは感情や認識の中にではなく、
意志の中に善を求め、
幸福よりも権力を高く評価する。
75.
ファシズムが展開するもととなった精神的体系の創始者たちは、
すべてある共通の特徴を持っている。
厳しさというものを、
徳を得るための自己陶冶(とうや)とは見ず、
他人に対する支配権を獲得するための手段と見るのであって、
幸福を彼岸に追いやってしまうのである。
76.
飲酒は一時的な自殺である。
飲酒がもたらす幸福は単に、消極的なものや不幸の一時的な中絶にすぎない。
77.
たいていの人は頭を働かせるくらいなら死んだ方がましだと思っている。
そればかりか、彼らは実際にそうする。
78.
大きな恐怖感に締めつけられている状態では、
一人の人間や集団あるいは国民が、
人道的に行動し、
良識と分別をわきまえてものを考えることを
期待するのは、
どだい無理な話である。
79.
個人的な幸福のための努力を放棄し、
一時的な欲望に対する熱意のすべてを追放し、
永遠なものに対する情熱に燃えること。
80.
私は、世界中があまりにも働きすぎ、労働それ自体がすでに立派であり美徳であるという信念が非常に大きな害を引き起こしているので、近代的工業国家に対して、これまで説いてきたのとは全く違ったことを説く必要があるのではないかと思う。

81.
もっぱら機械との接触に熱中することから、事務屋のこじつけとでも呼べるものが生じる。
すなわち、個人および社会が、まるで魂も生命もないものであるかのごとく扱われ、事務屋が、まるで神的な存在であるかのごとく扱われるのである。
82.
権力の不平等のあるところでは、いずこにおいても、自尊心は、他人の支配に屈服している人間の間では見当たりそうもない。
83.
一貫して変わらぬ目的が具体的に実現されるのは、主として仕事によってである。
84.
将来の戦争は勝利に終わるのではなく、相互の全滅に終わる。
85.
人はみな、自分の幸福を望んでいる。
しかし、文明の技術の上で一つとなった今日の世界では、
他人の幸福を望む気持ちが一つにならない限り、
自分の幸福を望んでも無駄である。
86.
正しく理解するなら、数学には真理だけでなく、最高の美しさ──彫刻芸術が持つような冷たく厳しい美しさ──もある。
87.
ある民族がたくさんの余暇を持って幸福な気持ちになりうるには、その民族に教養がなければならない。
しかも、精神的な楽しみという観点からも、直接役に立つ技術的な知識という観点からも教育されていなければならない。
88.
結婚のロマンチックな幸福をあきらめると、結婚は幸福なものになる。
89.
賢人は、妨げうる不幸を座視することはしない一方、避けられない不幸に時間と感情を浪費することもしないだろう。
90.
最悪の可能性を時間をかけてじっくりと見つめ、本当に確信を持って、「いやはや、結局、そんなにたいしたことではないのだ」と自分に言ってみると、あなたはその心配がほとんど消え去っていることを発見するだろう。

91.
ファシズムが展開するもととなった精神的体系の創始者たちは、
すべてある共通の特徴を持っている。
彼らはキリスト教的な形の厳しさに対して、
スパルタ的な形の厳しさを代表する。
92.
本当に心を満足させる幸福は、私たちのさまざまな能力を精いっぱいに行使することから、また私たちの生きている世界が充分に完成することから生まれるものである。
93.
父親の生物学的機能は、子供をその無力のあいだに保護することである。
この生物学的機能が国家に継承されるならば、父親はその存在事由を失う。
94.
どこの国にも、もっと広い視野に立てる人間がたくさんいるにちがいない。
どこの国の人間であれ、そういう能力を持った人々にこそ、人間に味方しようとする者は呼びかけるべきだ。
95.
自責の念を致命的に傷つけられた人は、もはや精神的に健全な、分別のある人間のような考え方はしなくなる。
96.
純粋数学者は音楽家と同じように、整えられた美しさを持つ独自の世界を自由に作り出す創作家である。
97.
愛を怖れることは生命を怖れることだ。
そして生命を怖れる者はすでに、四分の三、死んでいるのと変わらない。
98.
教育なるものは、真理への願望を培(つちか)うべきものであって、ある特定の信条が真理であるといった確信を涵養(かんよう)すべきものではない。
99.
父親たちの根本的な欠陥は、子供を自分の名誉にしたいと考えていることである。
100.
自己を過小評価する人は、いつも成功したことに驚いているのに対し、自己を過大評価する人は、いつも失敗したことに驚いている。

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