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2701.
苦痛に二種あるように、快楽にも二種ある。
一方は肉体的快楽であり、他方は予想の快楽である。
（ エルヴェシウス ）
（ Elvetius ）
2702.
世の中で生きるには、人々とつきあうことを知らなければならない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）
2703.
過度に謙遜な人を真に受けてはいけない。
ことに、自分で自分を皮肉るような態度を信用してはいけない。
その背後には、たいがい虚栄心と名誉心の強烈な一服がひそんでいる。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
2704.
この世界における大事件の歴史は、犯罪史のほかの何ものでもない。
（ ヴォルテール ）
（ Voltaire ）
2705.
迷信は神々に対する無感覚の恐怖から成り、宗教は神々に対する敬虔なる崇拝から成る。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
2706.
雄弁も長たらしくなると退屈する。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
2707.
心を打ち明けるということは、王冠や主権と同じく、最高の地位の者にだけ許された贅沢であり、それは相手のご機嫌取りをすることも、相手に迎合することもなく、真実を語ることである。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
2708.
信仰が殉教者を作るのではなく、信仰をつくるのが殉教者である。
（ ウナムーノ ）
（ Unamuno ）
2709.
情熱が道理をわきまえていることはめったになく、
たいていは盲目だ。
（ サム・キーン ）
（ Sam Keen ）
2710.
誠実な友として相携（たずさ）えて共に耐え抜いてきた苦労にまさる強いきずなはない。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
2711.
いかに我々は
「相手に勝とうとする気持」だけで議論するのであろうか？
「新しい展開」を求めてゆくという
対話の基本原理を忘れてはならない。
（ 中島義道 ）
（ Nakajima Yoshimichi ）
2712.
世界のファッショたちはおしなべて道徳屋であることは有名である。
彼らはすべて風紀屋である。
服装まで妙な制服にしたがるのである。
（ 戸坂潤 ）
（ Tosaka Jun ）
2713.
誤謬(ごびゅう)を犯すは人間の性(さが)なり。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
2714.
病気は、いわゆる人間必滅の心の経験である。
病気は身体に現れた恐怖である。
（ アミエル ）
（ Henri Frederic Amiel ）
2715.
愚者ほど自分が才人をだますのに適していると思い込む。
（ ヴォーヴナルグ ）
（ Vauvenargues ）
2716.
家に終始いることは精神病の一種を育む。
この意味では、どんな家も病院だ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
（ Henry David Thoreau ）
2717.
私には著書を作る病癖があり、しかも著書を作った後にはこれを恥じる病癖がある。
（ モンテスキュー ）
（ Montesquieu ）
2718.
富は徳の荷物
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
2719.
ある状況についての幻想を捨てたいという願いは、
幻想を必要とする状況を捨てたいという願いである。
（ カール・マルクス ）
（ Karl Marx ）
2720.
怒りは自己に悦(よろこ)びへつらう感情である。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
2721.
富は消費するためにある。
消費する目的は、名誉と善行である。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
2722.
才能によって世に出るように精を出せ。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2723.
死の観念は我々を欺く。
それは、我々に生きることを忘れさせるからである。
（ ヴォーヴナルグ ）
（ Vauvenargues ）
2724.
力強い勇気は、万人の心を打つ。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2725.
学習という
本来罰になりえないものを
懲罰として使用してはならないのです。
（ ルドルフ・シュタイナー ）
（ Rudolf Steiner ）
2726.
完全な肉体は、それ自体が魂である。
（ ジョージ・サンタヤーナ ）
（ George Santayana ）
2727.
節制や不屈の精神、自由、荘厳といった理念を理解することがなければ、
決して音楽家にはなれない。
（ プラトン ）
（ Platon ）
2728.
狂人を演じるのも、時には楽しい。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2729.
敵に勝つ者のみが勇敢なるにあらず、自己の快楽に克(か)つ者もまた然(しか)り。
（ デモクリトス ）
（ Demokritos ）
2730.
人生は生きる価値があるものだということを信じなさい。
そうすればあなたの信念が偉業を成し遂げる手助けをしてくれる。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）

2731.
しばしば悲鳴は論文に勝る。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
2732.
だまっている奴は物騒だ。
騒ぎ立てる奴はそうでもない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
（ La Fontaine ）
2733.
人生とは自らの道である。
一つのことを試みることであり、一つの道を端的に示すことである。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
（ Jean Paul Sartre ）
2734.
髭は哲学者をつくらない。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
（ Plutarch ）
2735.
せいぜい自分に
恥をかかせたらいいだろう。
恥をかかせたらいいだろう、私の魂よ。
自分を大事にする時など、
もうないのだ。
人の一生は短い。
（ アウレリウス ）
（ Aurelius ）
2736.
善人においては、現世にても死後にても、悪は発生せず。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
2737.
我々に与えられた時間は、決して短いわけではなく、実はその多くを浪費しているだけなのである。
人生は十分に長く、その全体が有効に費やされるならば、最も偉大なことをも完成できるほど豊富に与えられている。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2738.
倦怠する者が倦怠に身をもてあますように、
羨望する者は、羨望で身をいじめる。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）
2739.
才気は多くの無用な思想を持つことにあり、
良識は必要な知識をよく身につけることにある。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）
2740.
正義は美徳の最上の栄光なり。
（ キケロ ）
（ Cicero ）

2741.
大抵の場合、
富が、優れた人達の許(もと)よりも
劣悪な人間の許に多く存するのは
なぜであろうか。
あるいはそれは、
富は盲目である為(ため)、
人間の心を判別することも、
最善なるものを選ぶことも
出来ないからであろうか。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）
2742.
優柔不断以外の習慣を持たない人間ほど惨めなものはない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）
2743.
生物学的に考察すると、人間は最も恐ろしい猛獣であり、しかも、同じ種族を組織的に餌食にする唯一の猛獣である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）
2744.
何故(なぜ)女が不幸に対して男より深い同情を示すかといえば、推理能力に弱みを持っているからである。
（ ショーペンハウアー ）
（ Schopenhauer ）
2745.
無から有は生じない。
（ エピクロス ）
（ Epikouros ）
2746.
私は知恵を貨幣に鋳造したい。
つまり、知恵を鋳造して、覚えやすく、伝えやすい箴言と格言とことわざとにしたい。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）
2747.
懐疑は無限の探求にほかならない。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
2748.
すべての定義が失敗するほど、人間は幅広く、多岐多様なものである。
（ マックス・シェーラー ）
2749.
働きのよろこびは、自分でよく考え、実際に経験することからしか生まれない。
それは教訓からも、また、残念ながら、毎日証明されるように、実例からも決して生まれはしない。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
2750.
肉体的快楽は、刺激の強いものであるため、他の快楽を楽しむ能力のない人々によって追求される。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）

2751.
人間が宗教をつくるのであって、宗教が人間をつくるのではない。
（ カール・マルクス ）
（ Karl Marx ）
2752.
食卓は祭壇の一種で、
祭日や饗宴の日には
飾らなければならない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）
2753.
着想が豊かだからといって、
その人間が知的だとは必ずしもいえない。
配下に多くの兵士がいるからといって
統率する将軍が立派だとは限らないのと同じだ。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
2754.
文明人は奴隷状態において
生まれ、生活し、死ぬ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）
2755.
時はわれらに生を与えると同時に、生を奪い始む。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2756.
人間に関することで、自分に無関係なものはない。
（ カール・マルクス ）
（ Karl Marx ）
2757.
幸福は受け取られるべきものではなくして、それにねうちする行為に伴う報償という意味において作られるべきものである。
（ 天野貞祐 ）
2758.
聖書は教義ではなくて文学である。
（ ジョージ・サンタヤーナ ）
（ George Santayana ）
2759.
我々は、自分の欠点を何か一つ克服するごとに、その分だけ高慢になっていく。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
2760.
我々が偉人に近づけば近づくほど、平凡人だということが明らかになる。
従者にとって偉人が立派に見えることは稀である。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）

2761.
生活が順調なる時は多くの友が取り巻くも、天運に恵まれず生活が左前になれば、ひとり置き去りにされる。
（ オウィディウス ）
（ Ovidius ）
2762.
自立への大きな一歩は、胃を満たすことである。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2763.
なんらかの行為がいかにも目覚ましく見えても、偉大な計画の結果でないかぎり、それを偉大なものとは見てはならない。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
2764.
何人も本意から悪人たるものなし。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
2765.
智はいつも情に一杯食わされる。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
2766.
名門、名声は悪を示す仰々しき飾りなり。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
（ Kenjugakuha Diogenes ）
2767.
我々は己れのものを
他人と比較することなしに
愉しむのがよい。
他人が自分より幸福であることに
苦しめられるのであれば、
人はけっして幸福だとはいえない。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
2768.
同情を表示するのは軽蔑のしるしと感じられる。
同情が示されると、
直ちに相手の怖れの対象でないことがはっきりするからである。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
2769.
風刺的な傾向を持つ人間は、
他人に自分の機知を恐れさせると同時に、
自分も他人の記憶を恐れなければならない。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
2770.
無知であると思わせるのは、
時として最大の英知である。
（ バルタザール・グラシアン ）
（ Baltasar Gracian ）

2771.
哲学というものは、たしかに、結構なものだよ、ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。
しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。
（ プラトン ）
（ Platon ）
2772.
思想と文化は常に
民衆の自発的なものであらざるを得ない。
（ 戸坂潤 ）
（ Tosaka Jun ）
2773.
内容なき思惟(しい)は空虚であり、概念なき直感は盲目である。
（ カント ）
（ Immanuel Kant ）
2774.
恋をして、しかも賢くあることは不可能だ。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
2775.
学問は人格に移る。
（ オウィディウス ）
（ Ovidius ）
2776.
自分の意見を隠すか、さもなければ、その意見の陰に自分を隠すか、そのいずれかがよい。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
2777.
敵があなたを怖がらせる方法をよく観察すれば、
敵が最も恐れていることを見つけることができる。
（ エリック・ホッファー ）
（ Eric Hoffer ）
2778.
もし人間の精神が理解できるほど単純なのであれば、人間はあまりに単純なためにそれを理解できないだろう。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
2779.
紳士とは、
大道で追いはぎを働かない人間、
何人(なんぴと)をも殺さない人間、
つまり、その悪徳が破兼恥ではない人物のことである。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）
2780.
才能は称賛の方へなびく。
称賛の声は才能を幻惑する人魚である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）

2781.
愛は、全ての徳のアルファにしてオメガである。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
（ Andre_comte Sponville ）
2782.
庶民階級出の者は、みな庶民の敵に回って彼らを圧迫する。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
2783.
利益と必要が、あらゆる社交性の根本である。
（ エルヴェシウス ）
（ Elvetius ）
2784.
よい格言は、時の歯がたつには堅すぎる。
そして、いかなる時代にも栄養のたしになるが、幾千年の歳月にも食いつくされはしない。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
2785.
人生のどんな状況にあっても、自分自身と対話し、この対話によってどれだけ得るところがあるか自問することを忘れないことだ。
（ エピクテトス ）
（ Epictetus ）
2786.
ここに印刷された言葉は考えであり、実際、身をもって経験しなければなりません。
（ アウグスティヌス ）
（ Augustine ）
2787.
野獣は野獣を知る。
同じ羽毛の鳥はおのずから一緒に集まる。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）
2788.
すべての人間は、他人の中に鏡を持っている。
（ ショーペンハウアー ）
（ Schopenhauer ）
2789.
道徳を云々(うんぬん)するものにとっては、
退屈こそひとつの重要な問題である。
というのは、
人類の罪悪の少なくとも半分は、
退屈を恐れるあまり
おかされるものであるから。
（ バートランド・ラッセル ）
（ Bertrand Russell ）
2790.
知的に閑暇を満たし得ることは、文明の至上の産物である。
（ バートランド・ラッセル ）
（ Bertrand Russell ）

2791.
不節制は快楽に毒である。
節制は快楽の禍いではなくて、その薬である。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
2792.
習俗のなかに埋没し、
閉じた社会のなかで満足するものは、
全く非創造的な俗人である。
（ 唐木順三 ）
（ Karaki Junzou ）
2793.
流行の推移は、貧者(ひんじゃ)の巧知が富者の虚栄心に課する税金である。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
2794.
魂は肉体より分離されるやいなや煙のごとく消え去る。
（ エピクロス ）
（ Epikouros ）
2795.
邪悪なる善は甘い蜜に潜む。
（ オウィディウス ）
（ Ovidius ）
2796.
道徳とは個人における畜群本能である。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
2797.
暗殺者は世界の歴史を変えなかった。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
2798.
人間というものは、つねに利己的で神の助け以外には救いようがない。
（ オーギュスト・コント ）
（ Auguste Comte ）
2799.
あらゆる政治理念の中で、
多分最も危険なのは、
人々を完全に出来る、幸福に出来る、
という願望だ。
この世に天国を築く試みは、
いつもこの世に地獄を作って来た。
（ カール・ポパー ）
（ Karl Popper ）
2800.
威厳と恋は融合することなく、
また、ともに永く持続するものにあらず。
（ オウィディウス ）
（ Ovidius ）

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｜36｜37｜38｜39｜40｜
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