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2101.
愛されたいという要求は、自惚(うぬぼ)れの最たるものである。
（ ニーチェ ）
2102.
自然に帰れ。
自然の中の人間こそ真の姿である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2103.
人間は考えることが少なければ少ないほど、よけいに喋る。
（ モンテスキュー ）
2104.
高慢な人間は、虚栄心の奴隷である。
（ フランシス･ベーコン ）
2105.
愛し合わなくなった時に、愛し合ったことを恥ずかしく思わない人は、めったにいない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2106.
他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと――それこそまさに読書ということなのだ。
（ ニーチェ ）
2107.
私たちは三つの教育を受ける。
一つは両親から。
もう一つは教師から。
残りの一つは社会から教えられる。
そして、この三番目は、初めの二つの教えに全て矛盾するものである。
（ モンテスキュー ）
2108.
自分自身を信頼すれば、他の多くの事柄に対する信頼が生まれる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2109.
文明とは何か？
善良な女性の力だ、
と私は答える。
（ エマーソン ）
2110.
我々に関する他人の悪評は、しばしば本当は我々に当てられているのではなく、まったく別の理由から出る腹立ちや不機嫌の表明なのである。
（ ニーチェ ）
2111.
今日の人間は果たして幸福であるために幸福について考えないのであろうか。
むしろ我々の時代は人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど不幸なのではあるまいか。
幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。
（ 三木清 ）
2112.
死と太陽は直視することは不可能である。
（ ラ・ロシュフコー ）
2113.
人は、他人と違っているのと同じくらい自分自身とも違っている時がある。
（ ラ・ロシュフコー ）
2114.
情熱は･･･人間という原子を回転させる力であり、他人の家を訪ねたり初めて社会的に発言するときの抵抗感を克服させる。
つまりは勢いよく私たちを発進させて、いったん着手したなら容易に続いてゆけるようにさせる熱なのだ。
（ エマーソン ）
2115.
友情とは、二つの肉体に宿れる一つの魂のことである。
（ アリストテレス ）
2116.
たいていの男は、誰も自分の妻をさらってくれないことを嘆く。
（ ニーチェ ）
2117.
批評家とは、他人の思想について思考する人間である。
（ サルトル ）
2118.
若い時は、一日は短く一年は長い。
年をとると、一年は短く一日は長い。
（ フランシス･ベーコン ）
2119.
いかに世間が判断を誤りやすいとはいえ、偽の偉さを厚遇する例の多さは、真の偉さを冷遇する場合を、さらに上回るものがある。
（ ラ・ロシュフコー ）
2120.
民衆を自分の道具にするために民衆に媚びるというのが、
普通選挙の手品師・ペテン師の業である。
（ アミエル ）
2121.
人生から友情を取り去ることは、世界から太陽を取り去ることに等しい。
（ キケロ ）
2122.
人生は、段々に諦めていくこと。
絶えず我々の抱負、我々の希望、我々の所有、我々の力、我々の自由を減らしていくことの修行である。
（ アミエル ）
2123.
いかなる人間にも、三つの望みがある。
健康であること、
正直な手段で金持ちになること、
そして美しくあること。
（ プラトン ）
2124.
作家は生きているうちは諷刺され、
死ぬと賞賛される。
（ ヴォルテール ）
2125.
我(われ)思う。
ゆえに我あり。
（ デカルト ）
2126.
貧しくとも、君の生活を愛したまえ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2127.
洞察力の最大の欠点は、的(まと)に達しないことではなく、その先まで行ってしまうことである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2128.
我々の自由とは、
今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
（ サルトル ）
2129.
私の疲れた心よ。
生きるということはなんと困難なことだろうか。
（ アミエル ）
2130.
老人が長く生きてきたことを証明するものを、年齢以外に何も持っていないことほど不名誉なことはない。
（ セネカ ）

2131.
汝を傷つけた人間は、汝より強い者か弱い者かのどちらかである。
もし弱い者であれば、その者を許しなさい。
もし強い者であれば、汝自身を許しなさい。
（ セネカ ）
2132.
嫉妬の中には、
愛よりも自愛のほうが多くひそんでいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2133.
欠陥はいつも、それを取り除くために必要な変化よりはずっと耐えやすいものとなっている。
（ デカルト ）
2134.
誰かが奴隷なのは、彼自身の意志のせいであり、ある民族が他国の足かせのもとに置かれるのも、同じくその民族の意志のせいである。
（ ヘーゲル ）
2135.
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。
（ バートランド・ラッセル ）
2136.
楽しかった思い出ほどわびしいものはない。
苦しかった思い出ほど楽しいものはない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2137.
希望は底の深い海の上でなければ、決してその翼を広げない。
（ エマーソン ）
2138.
自分で自分の価値を過大評価しないように。
（ バートランド・ラッセル ）
2139.
宗教は抑圧された生物の嘆息であり、
また、それが魂なき状態の心情であると等しく、
無情の世界の感情である。
つまり、それは民衆の阿片である。
（ カール・マルクス ）
2140.
感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）

2141.
愛せなければ通過せよ。
（ ニーチェ ）
2142.
人間の細部において個別に判断する者こそ、最も真実を言い当てるだろう。
（ モンテーニュ ）
2143.
常に今日のためにのみ働く習慣をつくるがよい。
明日はひとりでにやってくる。
そしてそれとともに新しい明日の力もまた来るのである。
（ カール・ヒルティ ）
2144.
愛する事を教えてくれたあなた。
今度は忘れる事を教えて下さい。
（ アイリス・マードック ）
2145.
失敗は一種の教育である。
（ ジョン・デューイ ）
2146.
私たちは他人の不幸に堪えられるだけ十分幸福なのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2147.
人は女に生まれない。
女になるのだ。
（ ボーヴォワール ）
2148.
未完成の仕事に
いつまでもしがみついていることほど
疲れるものはない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
2149.
不運が眠っているときには、
起こさないようにそっとしておくことだ。
ちょっとしたつまづきなら軽い傷ですむが、
それがもとで転倒してしまうと、
致命傷を負いかねない。
（ バルタザール・グラシアン ）
2150.
真理はつねに迫害に打ち勝つという格言は、実際、あのほほえましい虚偽にすぎない。
つまり、人から人へと口真似されて、ついには決まり文句になるが、あらゆる経験によって反駁されるあの虚偽である。
歴史は、真理が迫害によって踏みにじられた実例に満ちている。
（ J・S・ミル ）

2151.
徳の高さは、人が何か特別に頑張った時に判断すべきではない。
日頃の行いで判断すべきである。
（ ブレーズ・パスカル ）
2152.
私たちは無知によって道に迷うことはない。
自分が知っていると信じることによって迷うのだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2153.
いかなる人間の知識も、その人の経験を超えるものではない。
（ ジョン・ロック ）
2154.
道徳的現象なるものは存在しない。
あるのはただ、現象の道徳的解釈である。
（ ニーチェ ）
2155.
引っ込み思案は、若者には美点になるが、年配には欠点でしかない。
（ アリストテレス ）
2156.
今日までのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である。
(ver.0)
（ カール・マルクス ）
2157.
亀の肉がさまざまな肉の味わいを持っているのと同じく、結婚もまたいろいろと変わった味を持っている。
そして、亀が歩みののろい動物であるのと同じく、結婚もまた足取りののろいものである。
（ キルケゴール ）
2158.
男は建設すべきものも、破壊すべきものもなくなると、非常に不幸を感じるものである。
（ アラン ）
2159.
友達の間で親密さが不足しているということは、咎(とが)めたら最後、治しようがなくなるような過失である。
（ ニーチェ ）
2160.
本のない部屋は、
魂のない肉体のようなものだ。
（ キケロ ）

2161.
女というものは、目の前を通った他の女が自分に注目したかどうかを直感的に悟る術を心得ている。
というのも、女がその身を飾るのは、男に媚びるためではなく他の女たちに誇るためだからである。
（ キルケゴール ）
2162.
もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。
過去を悔やまず、未来を恐れもしないから。
（ モンテーニュ ）
2163.
自分に平和をもたらすのは、ほかならぬ自分自身なのだ。
（ エマーソン ）
2164.
金銭、快楽、名誉を愛する者は、人を愛することができない。
（ エピクテトス ）
2165.
最善の解決策は常に、
最も単純な解決策である。
（ オッカムのウィリアム ）
2166.
恋愛に年齢というものはない。
それはいつでも生まれる。
（ ブレーズ・パスカル ）
2167.
人にものを教えることはできない。
みずから気づく手助けができるだけだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
2168.
アイデアは、善良で勇敢な人の頭と腕で活用されなければならない。
さもないと、それは夢にすぎない。
（ エマーソン ）
2169.
人は、運命を避けようとしてとった道で、しばしば運命に出会う。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2170.
真の音楽家とは音楽を楽しむ人であり、真の政治家とは政治を楽しむ人である。
（ アリストテレス ）

2171.
若者の多くは、ぶしつけや無作法を天真爛漫のつもりでいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2172.
性本能なしにはいかなる恋愛も存在しない。
恋愛はあたかも帆船が風を利用するように、この粗野な力を利用する。
（ オルテガ ）
2173.
少しをするために多く学んでおかねばならぬ。
（ モンテスキュー ）
2174.
知と愛とは同一の精神作用である。
（ 西田幾多郎 ）
2175.
時は、時をよく用いる者には親切である。
（ ショーペンハウアー ）
2176.
私は隣人に対する愛を諸君には勧めない。
私が諸君に勧めるのは遠き者に対する愛である。
（ ニーチェ ）
2177.
人がいらだったり、不機嫌だったりするのは、あまり長い間立ち通しでいたせいであることがよくある。
そういう時、その人の不機嫌に対して理屈をこねあげたりしてはいけない。
椅子を差し出してやるがいい。
（ アラン ）
2178.
愚者が賢者から学ぶことよりも、賢者が愚者から学ぶことのほうが多い。
（ モンテーニュ ）
2179.
感傷には常に何らかの虚栄がある。
（ 三木清 ）
2180.
この世にあるもので、
最も公平に分配されているのが
良識である。
（ デカルト ）

2181.
危険な行き過ぎが二つある。
理性をただちに否定することと、理性の他は何も認めないことだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
2182.
人生の色々な楽しみは通りすがりに味わうときに、人生を楽しくしてくれるが、一旦それを人生の目的とすると、とたんに物足りなくなる。
（ J・S・ミル ）
2183.
脱皮できない蛇は滅びる。
意見を脱皮していくことを妨げられた精神も同じことである。
それは精神であることをやめる。
（ ニーチェ ）
2184.
世論と共に考えるような人は、
自分で目隠しをし、
自分で耳に栓をしているのである。
（ ニーチェ ）
2185.
働きかけをあきらめることも、場合によっては働きかけそのものとまったく同様の効果をあげるものである。
（ モンテーニュ ）
2186.
どうして？
どこへ？
なぜ？
いかに？
これらの質問が哲学の全てである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2187.
我々は現在についてほとんど考えない。
たまに考えることがあっても、それはただ未来を処理するために、そこから光を得ようとするに過ぎない。
現在は決して我々の目的ではない。
過去と現在は我々の手段であって、未来のみが目的である。
（ ブレーズ・パスカル ）
2188.
哲学者とは何か？
つねに尋常でない事物を経験し、見聞し、猜疑(さいぎ)し、希望し、夢見る人間だ。
（ ニーチェ ）
2189.
人は愛しているかぎり許す。
（ ラ・ロシュフコー ）
2190.
私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。
（ モンテーニュ ）

2191.
習慣はもしそれに反対しなければ間もなく当然のことになってしまう。
（ アウグスティヌス ）
2192.
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。
（ モンテーニュ ）
2193.
法は人間の活動を除去すべきものではなく、指導だけを行なうべきものである。
それは、自然のつくった川の岸が、流れをせき止めるためのものではなく、流れに方向を与えるためのものであるのと同じである。
（ トマス・ホッブズ ）
2194.
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
（ キルケゴール ）
2195.
運を開く秘訣は、各人が持つ喜びの中にある。
（ エマーソン ）
2196.
人生は振り返らなければ理解できないが、
前を向かなければ進んで行かない。
（ キルケゴール ）
2197.
よもや他人の迷惑にはなるまいと思っているときに、他人の迷惑になっていることがよくあるものである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2198.
愚か者が先延ばしにすることを、
賢者はただちに取りかかる
（ バルタザール・グラシアン ）
2199.
富は海水に似ている。
飲めば飲むほど渇く。
名声についても同じことが当てはまる。
（ ショーペンハウアー ）
2200.
偉大な人とは、物質を変えうる人ではなく、自分自身の心の状態を変えうる人です。
（ エマーソン ）

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