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2101.
ドイツは旅行するのに、
イタリアは滞在するのに、
イギリスは思索するのに、
フランスは生活するのに適している。
（ ダランベール ）
2102.
この世紀には三通りの人間が見られる。
生きている人間、
死んだ人間、
それに船で海を帆走る人間がそれである。
（ アナカルシス ）
2103.
ほほえましい人生を送りたいなら、
まずは気分の良い生活を身につけるべきだ。
（ スピノザ ）
2104.
妻と子供をもった男は、
運命を質に入れたようなものだ。
（ フランシス･ベーコン ）
2105.
沈黙は、
横柄、俗悪、羨望から来る、あらゆる否定に対する、
最も安全な応答である。
（ チンメルマン ）
2106.
理性は情念の奴隷である。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
2107.
最も熱烈な恋愛は、最も冷たい週末を有す。
（ ソクラテス ）
2108.
数日では分からないことも、
数年経てば分かる。
（ エマーソン ）
2109.
立法者は何よりもまず中庸を得た精神の持ち主でなければならず、政治および道徳における正義は、常に両極端の間に位置するものである。
（ モンテスキュー ）
2110.
計画と希望の一致ほど、
人と人の絆を固く結びつけるものはない。
（ キケロ ）
2111.
最も大切なことは、生きることそのものではなくて、善く生きること、美しく生きることである。
（ ソクラテス ）
2112.
どの一つの科学も、数学なしでは十分に知ることはできない。
（ ロジャー・ベーコン ）
2113.
人間の一世(ひとよ)おもへばおのがじし
負い来(き)し業(ごう)を果たさむとする
（ 森信三 ）
2114.
文体は、精神の現れた姿である。
他人の文体を真似ることは、
仮面をかぶることに相当する。
（ ショーペンハウアー ）
2115.
富は賢者のもとにあっては奉仕し、愚者のもとにあっては命令する。
（ セネカ ）
2116.
算数は上手く数える学問である。
（ ペトルス・ラムス ）
2117.
人生の意味とは、
我々が人生の中で見つけたり、
あるいは発見できるような
何かしら隠されたものではなく、
我々自身が自らの人生に付与しうるものであることを教えてくれています。
（ カール・ポパー ）
2118.
恥ずべき利得よりも損失を選ぶこと。
損失は一時の苦痛をもたらすだけだが、
恥ずべき利得はいつまでも苦痛となるから。
（ キロン ）
2119.
理解は感嘆にまさる。
しかし製作は理解にまさる。
（ アラン ）
2120.
自己の過誤から学びうるがゆえに、
知識が発展し、科学が進歩する
（ カール・ポパー ）
2121.
今日までのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である。
(ver.0)
（ カール・マルクス ）
2122.
金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている。
（ アラン ）
2123.
少しをするために多く学んでおかねばならぬ。
（ モンテスキュー ）
2124.
人間とは一つの総合――無限と有限、時間的なものと永遠的なもの、自由と必然――である。
（ キルケゴール ）
2125.
老人が長く生きてきたことを証明するものを、年齢以外に何も持っていないことほど不名誉なことはない。
（ セネカ ）
2126.
人生は振り返らなければ理解できないが、
前を向かなければ進んで行かない。
（ キルケゴール ）
2127.
若い時は、一日は短く一年は長い。
年をとると、一年は短く一日は長い。
（ フランシス･ベーコン ）
2128.
自分に平和をもたらすのは、ほかならぬ自分自身なのだ。
（ エマーソン ）
2129.
勇気──攻撃する勇気は最善の殺戮(さつりく)者だ。
死をも殺戮する。
（ ニーチェ ）
2130.
教師はすべてを知っているのではなく、
むしろ知らない部分についての、
より多くの自覚を持っている者なのである。
（ 田中美知太郎 ）

2131.
人生は本来善でも悪でもない。
生き方しだいで善の舞台とも悪の舞台ともなる。
（ モンテーニュ ）
2132.
成功の暁、その成功をもってどうするかということを人間が教えられて来なかったとすれば、
成功の達成も、つまるところは、その人間を退屈の餌食にするより他はないものである。
（ バートランド・ラッセル ）
2133.
未だかつて、自分は本当に幸福だと感じた人間は一人もいなかった。
――もしそんなのがいたら、多分酔っぱらってでもいたのだろう。
（ ショーペンハウアー ）
2134.
恋文を書くには、まず何を言おうとしているかを考えずに書きはじめること。
そして何を書いたかを知ろうとせず書き終わらなければならない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2135.
私たちは三つの教育を受ける。
一つは両親から。
もう一つは教師から。
残りの一つは社会から教えられる。
そして、この三番目は、初めの二つの教えに全て矛盾するものである。
（ モンテスキュー ）
2136.
洞察力の最大の欠点は、的(まと)に達しないことではなく、その先まで行ってしまうことである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2137.
貧しくとも、君の生活を愛したまえ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2138.
いかなる人間の知識も、その人の経験を超えるものではない。
（ ジョン・ロック ）
2139.
ラブレターを書くには、まず何を言おうとしているかを考えずに書きはじめること。
そして何を書いたかを知ることなく書き終わらなければなければならない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2140.
もし私が再びこの人生を繰り返さねばならないとしたら、私の過ごしてきた生活を再び過ごしたい。
過去を悔やまず、未来を恐れもしないから。
（ モンテーニュ ）

2141.
知と愛とは同一の精神作用である。
（ 西田幾多郎 ）
2142.
若者の多くは、ぶしつけや無作法を天真爛漫のつもりでいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2143.
人は、説明のついた明瞭な事柄よりも、説明のつかない不明瞭な事柄をいっそう重要に受け取る。
（ ニーチェ ）
2144.
人間は「自分の死後に、何が起ころうとしているのか」に思いをはせることが大事である。
（ バートランド・ラッセル ）
2145.
死と太陽は直視することは不可能である。
（ ラ・ロシュフコー ）
2146.
自然に見えたいという欲求ほど、自然になるのを妨げるものはない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2147.
いかに世間が判断を誤りやすいとはいえ、偽の偉さを厚遇する例の多さは、真の偉さを冷遇する場合を、さらに上回るものがある。
（ ラ・ロシュフコー ）
2148.
知者は学問を軽蔑し、愚者は学問を崇拝する。
識者は学問を活用する。
（ フランシス･ベーコン ）
2149.
人間の幸福は、決して神や仏が握っているのではない。
自分自身の中にそれを左右するカギがある。
（ エマーソン ）
2150.
引っ込み思案は、若者には美点になるが、年配には欠点でしかない。
（ アリストテレス ）

2151.
民衆を自分の道具にするために民衆に媚びるというのが、
普通選挙の手品師・ペテン師の業である。
（ アミエル ）
2152.
他人の自我にたえず耳を貸さねばならぬこと――それこそまさに読書ということなのだ。
（ ニーチェ ）
2153.
人は、他人と違っているのと同じくらい自分自身とも違っている時がある。
（ ラ・ロシュフコー ）
2154.
雄弁とは、適切なことを言って、後は黙ることだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
2155.
生きるとは何のことか――生きるとは、死にかけているようなものを絶えず自分から突き放していくことである。
（ ニーチェ ）
2156.
結婚は、愛という多くの短い愚行を終わらせる。
一つの長い愚行として。
（ ニーチェ ）
2157.
たいていの男は、誰も自分の妻をさらってくれないことを嘆く。
（ ニーチェ ）
2158.
人間の死ぬのはいつも早すぎるか遅すぎるかよ。
でも一生はちゃんとけりがついてそこにあるのよ。
一本、線が引かれたからには総決算しなけりゃ。
あんたは、あんたの一生以外の何ものでもないのよ。
（ サルトル ）
2159.
制服というものは、人間に安堵と尊敬とを同時に与える。
そして全ての服装は、多かれ少なかれ制服である。
（ アラン ）
2160.
愛されたいという要求は、自惚(うぬぼ)れの最たるものである。
（ ニーチェ ）

2161.
何もかも知ろうとして苦労はするな。
さもないと、何ひとつ覚えられない。
（ デモクリトス ）
2162.
三十年の結婚生活の後にも、貞淑な妻に優雅ささえあれば、彼女は結婚の最初の日のように夫の気に入る。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2163.
わたしたちは生まれて競技場に入り、死んでそこを去る。
競技の終りになってからもっとよく（競技用の）車をあやつる術を学んでなにになる？
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2164.
妬みによって幸福になる人間はどこにもいない。
（ バルタザール・グラシアン ）
2165.
恋と同じで、
憎悪も人を信じやすくさせる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2166.
自然に帰れ。
自然の中の人間こそ真の姿である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2167.
失敗は一種の教育である。
（ ジョン・デューイ ）
2168.
鳥の歌声がいつも同じ調子にしか聞こえてこないというのは、無頓着な人間の粗雑な耳だけのことです。
（ ローザ・ルクセンブルク ）
2169.
我(われ)思う。
ゆえに我あり。
（ デカルト ）
2170.
人生は、段々に諦めていくこと。
絶えず我々の抱負、我々の希望、我々の所有、我々の力、我々の自由を減らしていくことの修行である。
（ アミエル ）

2171.
愛する事を教えてくれたあなた。
今度は忘れる事を教えて下さい。
（ アイリス・マードック ）
2172.
人間は互いにだまし合うことがなければ、社会生活を継続することはできない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2173.
文明とは何か？
善良な女性の力だ、
と私は答える。
（ エマーソン ）
2174.
人間はその身に降りかかることよりも、それをどう受け止めるかによって傷つくことが多い。
（ モンテーニュ ）
2175.
嫉妬の中には、
愛よりも自愛のほうが多くひそんでいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
2176.
登山の喜びは、山頂を極めたときに頂点に達する。
（ ニーチェ ）
2177.
私たちが愛する人々の幸福を願うのは当然である。
だが、自分たちの幸福を棄ててまで、これを願うべきではない。
（ バートランド・ラッセル ）
2178.
誰かが奴隷なのは、彼自身の意志のせいであり、ある民族が他国の足かせのもとに置かれるのも、同じくその民族の意志のせいである。
（ ヘーゲル ）
2179.
よもや他人の迷惑にはなるまいと思っているときに、他人の迷惑になっていることがよくあるものである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2180.
友達の間で親密さが不足しているということは、咎(とが)めたら最後、治しようがなくなるような過失である。
（ ニーチェ ）

2181.
私は隣人に対する愛を諸君には勧めない。
私が諸君に勧めるのは遠き者に対する愛である。
（ ニーチェ ）
2182.
恋が強烈でないのは恋の自然に反しており、恋が変わりなく続くのは、強烈であるべき恋の自然に反している。
（ モンテーニュ ）
2183.
人にものを教えることはできない。
みずから気づく手助けができるだけだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
2184.
危険な行き過ぎが二つある。
理性をただちに否定することと、理性の他は何も認めないことだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
2185.
自分で自分の価値を過大評価しないように。
（ バートランド・ラッセル ）
2186.
幸福は遠くの未来にある限り光彩を放つが、つかまえてみると、もうなんでもない。
幸福を追っかけるなどは、言葉の上以外には不可能なことである。
（ アラン ）
2187.
我々の自由とは、
今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
（ サルトル ）
2188.
アイデアは、善良で勇敢な人の頭と腕で活用されなければならない。
さもないと、それは夢にすぎない。
（ エマーソン ）
2189.
平等主義は愛と見せかけようとしている憎しみである。
（ アミエル ）
2190.
人がいらだったり、不機嫌だったりするのは、あまり長い間立ち通しでいたせいであることがよくある。
そういう時、その人の不機嫌に対して理屈をこねあげたりしてはいけない。
椅子を差し出してやるがいい。
（ アラン ）

2191.
欠陥はいつも、それを取り除くために必要な変化よりはずっと耐えやすいものとなっている。
（ デカルト ）
2192.
本のない部屋は、
魂のない肉体のようなものだ。
（ キケロ ）
2193.
希望とは、目覚めている人間が見る夢である。
（ アリストテレス ）
2194.
怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる。
（ ピタゴラス ）
2195.
人は女に生まれない。
女になるのだ。
（ ボーヴォワール ）
2196.
愛せなければ通過せよ。
（ ニーチェ ）
2197.
亀の肉がさまざまな肉の味わいを持っているのと同じく、結婚もまたいろいろと変わった味を持っている。
そして、亀が歩みののろい動物であるのと同じく、結婚もまた足取りののろいものである。
（ キルケゴール ）
2198.
私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。
（ モンテーニュ ）
2199.
人生から友情を取り去ることは、世界から太陽を取り去ることに等しい。
（ キケロ ）
2200.
忠告とは雪のようなものだ。
穏やかに降るほど、長く消えずに残り、心に染み込んでいく。
（ コールリッジ ）

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