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1101.
エメラルドは人にほめられなくても、その価値を失わない。
（ アウレリウス ）
1102.
おまえの心を明るく楽しくしようと思うならば、共に暮らす人びとの長所を思え。
（ アウレリウス ）
1103.
孤独を愛する者は野獣か、そうでなければ神である。
（ アリストテレス ）
1104.
金銭は肥料のようなものであって、ばら蒔かなければ役に立たない。
（ フランシス･ベーコン ）
1105.
アドバイスは結果を見てから評価されるものだ。
その意図によってではない。
（ キケロ ）
1106.
人を信頼（信用）しなさい。
そうすれば人はあなたに正直になるだろう。
素晴らしい人物として接しなさい。
そうすれば素晴らしさを示してくれるだろう。
（ エマーソン ）
1107.
人は往々にして自分が不幸に思えることに、ある種の悦びを感じることで、不幸である自分を慰める。
（ ラ・ロシュフコー ）
1108.
最大の災害は自ら招くものである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1109.
心が受け入れようとしているものしか、目には見えない。
（ アンリ・ベルクソン ）
1110.
人間を目的として尊重し、手段としてだけ利用してはいけない。
（ カント ）
1111.
夫をつかまえるのは技、とどめておくのは努力。
（ ボーヴォワール ）
1112.
多くの人間は、その記憶があまりにもよいという唯一の理由から思索者になれない。
（ ニーチェ ）
1113.
王侯にささげる忠節は第二の自愛である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1114.
物事をうまく成し遂げたことに対する最大の報酬は、それを成し遂げたということである。
（ エマーソン ）
1115.
すべての不運や、つまらぬ物事に対して、
上機嫌にふるまうことである。
上機嫌の波はあなたの周囲にひろがり、
あらゆる物事を、あなた自身をも、
軽やかにするだろう。
（ アラン ）
1116.
もし、友人が陰でしゃべっていることをお互いに知ったら、たとえ真面目にありのままにしゃべっているのだとしても、友情はほとんど保たれない。
（ ブレーズ・パスカル ）
1117.
めったに使われない思考の自由の代償として、人々は言論の自由を要求する。
（ キルケゴール ）
1118.
真の欲求なくして真の満足はない。
（ ヴォルテール ）
1119.
涙したことのない若者は無粋であり、
笑うことのない老人は愚か者だ。
（ サンタヤーナ ）
1120.
自(みずか)ら老人たることを知る者は少ない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1121.
重要な思想を誰にでもわからせるように表現するほど難しいことはない。
（ ショーペンハウアー ）
1122.
すばらしい英知は、
極度の無知と同じく、狂愚として非難される。
（ ブレーズ・パスカル ）
1123.
偏見は判断を持たない意見である。
（ ヴォルテール ）
1124.
けちは、気前のよさ以上に倹約の敵である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1125.
言葉の中に、話し手の心の状態と人格と気質が見える。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
1126.
いったい何が我々の感覚以上に我々に情報を与えることができようか。
（ ルクレティウス ）
1127.
人々は閑暇を犠牲にして富裕を得る。
だが、富裕は自由な閑暇があってこそはじめて望ましいものとなる。
富裕のために自由な閑暇を犠牲にしなければならないならば、私にとって富裕が何になるだろうか。
（ ショーペンハウアー ）
1128.
我々の計画というのは、目標が定かでないから失敗に終わるのだ。
どの港へ向かうのかを知らぬ者にとっては、いかなる風も順風たり得ない。
（ セネカ ）
1129.
喧嘩をつくるのは倦怠だ。
その証拠は、いちばん喧嘩好きなのは、仕事や心配のいちばん少ない人間に決まっているからだ。
（ アラン ）
1130.
知識がなくて想像力を持っている人間は、
足がないのに翼を持っているようなものだ。
（ ジョセフ・ジュベール ）

1131.
子どもに純真な心をも持ち続けさせるよい方法は一つしかないと思われる。
それは、子どものまわりにいるすべての人が純真なものを尊重し、愛することだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1132.
性格のための証拠は、いかなる細事からでも取り出し得る。
（ セネカ ）
1133.
人に退屈だと思われないようにすることを大切だと思っている人々に限って、きまって我々を飽きさせる。
（ ラ・ロシュフコー ）
1134.
革命とは、既存の秩序に対する反逆ではない。
それは存来の秩序を破壊するに足る一つの新しい秩序の樹立である。
（ オルテガ ）
1135.
頑固者は、
打ち砕くことはできるが、
服従させることはできない。
（ セネカ ）
1136.
不当な軽蔑をはねつける必要に迫られると、どんな謙虚な人もプライドと同意識の昂奮(こうふん)に否応なしに追い込まれる。
（ コールリッジ ）
1137.
知恵を伴わなくても正義は大いに強力なものだが、正義を欠いた知恵はまったく通用しないであろう。
（ キケロ ）
1138.
唯一の善は知識であり、
唯一の悪は無知であることである。
（ ソクラテス ）
1139.
言葉を正確に使えないということは、
思想も精神も曖昧だということだ。
（ 唐木順三 ）
1140.
敗戦当夜、食事をする気力もなくなった男は多くいた。
しかし、夕食をととのえない女性がいただろうか。
（ 鶴見俊輔 ）

1141.
良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。
（ デカルト ）
1142.
幸福はどこにあるのか？
名誉を愛する人は、他人の行為の中にあると考える。
快楽を愛する人は、自分の感情の中にあると考える。
悟った人は、自分の行動の中にあると考える。
（ アウレリウス ）
1143.
野心家の主な幸福は忙しいということである。
（ アラン ）
1144.
人は他人に親切を尽くすことに喜びを感じる。
しかし他人に親切にされるのを恥ずかしく思う。
なぜなら、親切を与えるのは優越の証(しるし)であり、それを与えられるのは劣等の証(しるし)であるからだ。
（ アリストテレス ）
1145.
良心を持つだけでは十分ではない。
大切なのはそれをうまく使うことだ。
（ デカルト ）
1146.
幸福な人生を阻む大敵は
外にあるのではなく、内にある。
すなわち、あなたの心の中に潜んでいる。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1147.
力のある者は騒がない。
力のある者ほどじっとしていて働きかける。
真の道徳は、言葉の終わったところから始まる。
（ シュバイツァー ）
1148.
世界について知りたいなら、細部を見過ごしてはならない。
（ ヘラクレイトス ）
1149.
我々は不幸な人々を叱責する。
それは、不幸な人々を憐憫せずにすますためである。
（ ヴォーヴナルグ ）
1150.
楽しいから笑うのではない。
笑うから楽しいのだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）

1151.
哲学とは疑うことである。
（ モンテーニュ ）
1152.
行動するキッカケを逃すな。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1153.
大人物と小人物との差異は、一度意を決すれば死ぬまでやるという覚悟があるかないかにある。
（ シェリング ）
1154.
人間とは、自分の運命を支配する自由な者のことである。
（ カール・マルクス ）
1155.
いかなる財産も、ちょっとしたチャンスに手に入れたものである。
（ ショーペンハウアー ）
1156.
世界ではなく、自分自身を征服せよ。
（ デカルト ）
1157.
本当に幸福になれる者は、人に奉仕する道を探し求め、ついにそれを見出した者である。
（ シュバイツァー ）
1158.
罰を受けずに王侯を恥ずかしめるには、彼らに備わっていない徳を褒め称えればよい。
（ ラ・ロシュフコー ）
1159.
これまでに激しい苦悩も味わわず、自我の大きな劣敗を経験しなかった、いわゆる打ち砕かれたことのない人間は、何の役にも立たない。
（ カール・ヒルティ ）
1160.
法律がなければ刑罰もない。
（ フォイエルバッハ ）

1161.
しつけ三原則──
「ハイの返事」「あいさつ」「はきものをそろえる」
（ 森信三 ）
1162.
もっといい時代はあるかもしれないが、これは我々の時代なのだ。
我々はこの革命のただなかに、この生を生きるよりほかはないのである。
（ サルトル ）
1163.
未熟な愛は言う、｢愛してるよ、君が必要だから｣と。
成熟した愛は言う、｢君が必要だよ、愛してるから｣と。
（ エーリヒ・フロム ）
1164.
どんな人も
他人の経験によって学び取るほど利口ではない。
（ ヴォルテール ）
1165.
人生の多くの贅沢といわれる慰安の多くは、人類の向上に対する不可避的な障害のみならず、人間的な障害でもある。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1166.
戦争の目的は平和である。
（ アリストテレス ）
1167.
雄弁家はその深遠さにおいて足りないところを話の長さで補う。
（ モンテスキュー ）
1168.
魂の病は身体のそれよりも危険であり、かつ怖ろしい。
（ キケロ ）
1169.
あらゆる宗教のうちでキリスト教は、疑いもなく最も寛容を教えたはずの宗教である。
しかし、現在までのところ、キリスト教徒はすべての人間の内で最も不寛容な人たちであった。
（ ヴォルテール ）
1170.
万物は流転する。
（ ヘラクレイトス ）

1171.
快楽に抵抗するは賢者、快楽の奴隷になるは愚者。
（ エピクテトス ）
1172.
謙遜は、人の称賛を嫌がるように見えるが、その実、もっと遠まわしに称賛されたい欲望にすぎない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1173.
精神の高邁さとは、
非礼を平然と耐えること。
（ デモクリトス ）
1174.
人と一緒にいる時が、最も孤独な時だ。
（ キケロ ）
1175.
何事にも耐え忍べる者は、何事も思い切ってできる。
（ ヴォーヴナルグ ）
1176.
自分がもし他の人々よりも賢いとすれば、
それは自分が無知であることを自覚しているからだろう。
（ ソクラテス ）
1177.
金(かね)が人生で何をなしうるか、金が人生で何をなしえないか。
この二つの問題を正しく解く人は、金の真の正当な価値を知る人である。
（ サンタヤーナ ）
1178.
金属は利用とともに光る。
（ オウィディウス ）
1179.
正しく考えるとき、我々は神の中にある。
正しく生きるとき、神が我々の中にある。
（ アウグスティヌス ）
1180.
迷信は弱々しい精神の宗教である。
（ エドマンド・バーク ）

1181.
自愛こそ、この世でいちばんのへつらいである。
（ ラ・ロシュフコー ）
1182.
人間にとって真の大敵は胸中の敵である。
（ セネカ ）
1183.
因襲にぜんぜん屈服しない男女から成り立つ社会のほうが、みんなが画一的になるような社会よりも面白い社会であろう。
（ バートランド・ラッセル ）
1184.
善や悪はただの名目にすぎず、容易にくるくるどちらにでも移し変えることができる。
（ エマーソン ）
1185.
腹蔵なく、生一本(きいっぽん)になって生きていけ。
（ オーギュスト・コント ）
1186.
自分の実力が不十分であることを知ることが、自分の実力を充実させる。
（ アウグスティヌス ）
1187.
自分の才能を目立たせないことが、
真の才能である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1188.
知恵とは、求めるべきもの及び避けるべきものについての知識なり。
（ キケロ ）
1189.
偏見を捨てるのに、もう遅すぎるなんてことは決してない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1190.
自分に欠けているものよりも、自分がすでに持っているものについて思いをめぐらせ。
（ アウレリウス ）

1191.
精神的活動無き閑暇は一種の死であり、人間の生きながらの埋葬なり。
（ セネカ ）
1192.
我々は他人の知識によって物知りにはなれるが、賢くなるには、我々自身の知恵によるしかない。
（ モンテーニュ ）
1193.
どこから見ても確かな格言は、千のうち一つしかない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1194.
若い頃私は、頭の良い人を尊敬した。
年をとった今私は、思いやりのある人を尊敬する。
（ アブラハム・ヘシェル ）
1195.
かの金持ちは財産を所有するにあらず、奴の財産が奴を所有するなり。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
1196.
どんな問題にも両面がある
（ プロタゴラス ）
1197.
偉人たちが偉大なことを企てるのは、それが偉大なことだからである。
しかるに、馬鹿者たちが偉大なことを企てるのは、それを容易だと思い込むからである。
（ ヴォーヴナルグ ）
1198.
苦しみは、苦しむ者がその限界を知っていて、その恐怖に想像を加えなければ、堪えられないこともなく、また永続するものでもない。
（ アウレリウス ）
1199.
不正を非難する人は、自分が不正を行うことを恐れて非難するのではない。
自分の不正が見破られることを恐れて非難するのである。
（ プラトン ）
1200.
年とった人々は異議が多すぎ、相談が長すぎ、冒険が少なすぎ、後悔が早すぎ、めったに仕事をとことんまでやりとげず、いいかげんな成功で満足する。
（ フランシス･ベーコン ）

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