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2301.
知識は恐怖にとっての解毒剤である。
（ エマーソン ）
2302.
幾千の言葉を重ねたところで、
文学は音楽にはかなわない。
優れた音楽は、
疲れた知性に清涼感を与え、
そして悩める感情に慰めをもたらしてくれる。
（ ポール・ブラントン ）
2303.
口で何を言っても、本心を隠すことはできません。
どうしてもまわりに伝わってしまうものですから。
（ エマーソン ）
2304.
恋は炎であると同時に光でなければならない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2305.
信用は鏡のガラスのようなものである。
ひびが入ったら元通りにはならない。
（ アミエル ）
2306.
いかに多くの人々が汝より前進しているかを見るよりも、いかに多くの人々が汝より遅れているかを考えよ。
（ セネカ ）
2307.
苦しみを恐れる者は、その恐怖だけですでに苦しんでいる。
（ モンテーニュ ）
2308.
夫婦の社会では、それぞれの仕事で各自が相手を助け、あるいは相手を支配する。
だから、夫婦は対等だが、異なっている。
彼等は異なるからこそ対等なのである。
（ アラン ）
2309.
世論と共に考えるような人は、
自分で目隠しをし、
自分で耳に栓をしているのである。
（ ニーチェ ）
2310.
自ら思うところを述べる勇気を持たねばならない
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2311.
生きるためにはわずかの生気しか必要でないが、行動するためには多くの生気が必要である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2312.
孤独の中では、人がその中へ持ち込んだものが成長する。
（ ニーチェ ）
2313.
今日の人間は果たして幸福であるために幸福について考えないのであろうか。
むしろ我々の時代は人々に幸福について考える気力をさえ失わせてしまったほど不幸なのではあるまいか。
幸福を語ることがすでに何か不道徳なことであるかのように感じられるほど今の世の中は不幸に満ちているのではあるまいか。
（ 三木清 ）
2314.
共通の運命の下に生きねばならぬとの自覚が、社会人の日常生活の中に深く織り込まれるに至れば、人は自分一個の生活の狭い範囲を超えて、のちの世代を思い、次々に展開していく社会の一種の永遠性をも考えるようになるのである。
（ ギュスターヴ・ティボン ）
2315.
徳の高さは、人が何か特別に頑張った時に判断すべきではない。
日頃の行いで判断すべきである。
（ ブレーズ・パスカル ）
2316.
人はしばしばある意見に反対する。
ところが本当はそれの述べられた調子だけが同感できないのに過ぎないのだが。
（ ニーチェ ）
2317.
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
（ ヴォーヴナルグ ）
2318.
遅延は怒りに対する最良の治療薬。
（ セネカ ）
2319.
高慢な人間は、虚栄心の奴隷である。
（ フランシス･ベーコン ）
2320.
どうして？
どこへ？
なぜ？
いかに？
これらの質問が哲学の全てである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2321.
ささいなことが私たちの慰めになるのは、ささいなことが私たちの苦しみになるからである。
（ ブレーズ・パスカル ）
2322.
我々に関する他人の悪評は、しばしば本当は我々に当てられているのではなく、まったく別の理由から出る腹立ちや不機嫌の表明なのである。
（ ニーチェ ）
2323.
人間が神の失敗作にすぎないのか、それとも神が人間の失敗作にすぎないのか。
（ ニーチェ ）
2324.
全ての享楽と、全ての幸福とは消極的なものだが、苦労は積極的なものだ。
（ ショーペンハウアー ）
2325.
作家は生きているうちは諷刺され、
死ぬと賞賛される。
（ ヴォルテール ）
2326.
女性は実体で、男性は反省である。
（ キルケゴール ）
2327.
脱皮できない蛇は滅びる。
意見を脱皮していくことを妨げられた精神も同じことである。
それは精神であることをやめる。
（ ニーチェ ）
2328.
真理はつねに迫害に打ち勝つという格言は、実際、あのほほえましい虚偽にすぎない。
つまり、人から人へと口真似されて、ついには決まり文句になるが、あらゆる経験によって反駁されるあの虚偽である。
歴史は、真理が迫害によって踏みにじられた実例に満ちている。
（ J・S・ミル ）
2329.
教育の根は苦いが、
その果実は甘い。
（ アリストテレス ）
2330.
侮辱は相手のせいではなく、侮辱されたと思い込むせいだ。
（ エピクテトス ）

2331.
人に好かれるための唯一の方法は、
畜生の中で最も愚かなものの皮をかぶることである。
（ バルタザール・グラシアン ）
2332.
真理は醜いもの。
（ ニーチェ ）
2333.
常に今日のためにのみ働く習慣をつくるがよい。
明日はひとりでにやってくる。
そしてそれとともに新しい明日の力もまた来るのである。
（ カール・ヒルティ ）
2334.
太っ腹に相手を信用してかかり、美点を探すのでなければならぬ。
人間に期待をかける人こそ、もっともよく報いられるものである。
（ アラン ）
2335.
我々は現在についてほとんど考えない。
たまに考えることがあっても、それはただ未来を処理するために、そこから光を得ようとするに過ぎない。
現在は決して我々の目的ではない。
過去と現在は我々の手段であって、未来のみが目的である。
（ ブレーズ・パスカル ）
2336.
我々の性格は我々の行動の結果なり。
（ アリストテレス ）
2337.
人があなたのことを悪く言う。
それが真実なら直せばいい。
それがウソなら笑い飛ばせばいい。
（ エピクテトス ）
2338.
仮に君が怒って破裂したところで、彼らは少しも遠慮せずに、同じことをやりつづけるであろう。
（ アウレリウス ）
2339.
人間への信頼は希望を支える。
（ シュバイツァー ）
2340.
人を欺(あざむ)いて得をするよりは、人を欺かずに損をするほうがよいと思え。
人を欺いて得をしても、限りなく嘆くはめになるが、人を欺かずに損をしても、嘆くのは一度で済むからである。
（ キオン ）

2341.
顔にお白粉(しろい)を塗れば十分なので、心にまで塗る必要はない。
（ モンテーニュ ）
2342.
真実でさえ、時と方法を選ばずに用いられてよいということはない。
（ モンテーニュ ）
2343.
我々が平和の名によって重んじているものは、実は短い休戦にすぎない。
それによって弱い側は、正しい主張であれ、不正な主張であれ、とにかくその主張をあきらめる。
武力によってその主張を生かす機会が来るまでは。
（ ヴォーヴナルグ ）
2344.
いつも駄洒落を言う者は、性格の悪い人間である。
（ ブレーズ・パスカル ）
2345.
真に神を愛する者は、神からも愛されることを願ってはならない。
（ スピノザ ）
2346.
生まれの良い人、
権勢のある人、
富裕な人は、
名誉を受けるに値するとみなされている。
だが本当は、
善い人だけが名誉を受けるに値するのである。
（ アリストテレス ）
2347.
他人の過ちが気に障る時は、即座に自らを反省し、自分も同じような過ちを犯していないか考えてみるといい。
（ アウレリウス ）
2348.
いくつかの偉大な思想だけは、
本当に自分のものにしておかなければならない。
明るくなどとは思いも及ばなかった遠い所まで、
それが光を投げかけてくれるからである。
（ ゲオルク・ジンメル ）
2349.
人は許しながらなお残酷になれるし、
罰しながらなお慈悲深くなれる。
（ アウグスティヌス ）
2350.
生きるためには、
生きるにまかせることだ。
（ バルタザール・グラシアン ）

2351.
空想が人の心に第二の天性を植えつけると、理性でいくら逆らっても無駄である。
（ ブレーズ・パスカル ）
2352.
愛は、憎しみで始まった場合の方が、より大きくなる。
（ スピノザ ）
2353.
流行を避けるのは、流行に迎合するのと同じくらい弱いことである。
（ ラ・ブリュイエール ）
2354.
世界は我々次第である。
我々が落ち込むとき、世界もうなだれているように見える。
（ エリック・ホッファー ）
2355.
語り得ぬことについては、
人は沈黙せねばならない。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
2356.
健やかに死ぬ方法を知らない者は病的に生きることとなろう。
（ セネカ ）
2357.
人間にとって、自分自身の生命ほど保ち続けたいと思うものはないが、これほど大事にしないものもない。
（ ラ・ブリュイエール ）
2358.
今日、自由と支配が同一視されている
（ ミゲル・ベナサジャグ ）
2359.
恋愛は仕事のない人々の仕事である。
（ モンテスキュー ）
2360.
我々が良識の持ち主だと判断する相手は、
ほとんど我々と同意見の人々だけに限られる。
（ ラ・ロシュフコー ）

2361.
遠くにいると恐怖を感じるが、近くに迫るとそれほどでもない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
2362.
恋は幻想の子供であり、幻滅の親である。
（ ウナムーノ ）
2363.
空威張りする人間は、
賢者に軽蔑され、
愚者に感嘆され、
寄生的人間にたてまつられ、
彼ら自身の高慢心の奴隷となる。
（ フランシス･ベーコン ）
2364.
諸君は相手をだましたと思っている。
だが先方は、だまされたふりをしているのだとしたら、どちらが一体だまされているのか。
（ ラ・ブリュイエール ）
2365.
確かに泣くことは赦(ゆる)されているのだ。
涙は激しい怒りを押し流す。
涙は川の流れのように、心を通り抜ける
（ オウィディウス ）
2366.
いかなる財宝とくらべようとも、良友にまさるものはないではないか。
（ ソクラテス ）
2367.
真理は二人から始まる。
（ カール・ヤスパース ）
2368.
心にある感情を隠すことは、心にない感情を装う以上に難しい。
（ ラ・ロシュフコー ）
2369.
少なくとも強い友情というものは、ある不信と抵抗とから始まるのが自然らしい。
（ アラン ）
2370.
時は友情を強めるが、恋愛を弱める。
（ ラ・ブリュイエール ）

2371.
酩酊(めいてい)は一時的な自殺である。
（ バートランド・ラッセル ）
2372.
幸福について考えることは
すでに一つの、おそらく最大の、
不幸の兆しである。
（ 三木清 ）
2373.
行動的な人のように考え、思慮深い人のように行動せよ。
（ アンリ・ベルクソン ）
2374.
瞑想にふける者は、夜のない昼を憎む。
（ ハーバート・スペンサー ）
2375.
すでに女たちから関心を持たれなくなった男は品行を改めるものである。
（ ヴォーヴナルグ ）
2376.
ある真実を教えることよりも、いつも真実を見出すにはどうしなければならないかを教えることが問題なのだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
2377.
友人が片目なら、私は友人を横顔から眺める。
（ ジョセフ・ジュベール ）
2378.
面倒な養生のおかげで
やっと自分の健康を保っているのは、
何かやりきれない病気を患っているようなものである。
（ ラ・ロシュフコー ）
2379.
すべての人が
目に入るものをすべて見ているわけではない。
（ バルタザール・グラシアン ）
2380.
自尊心は我々に嫉妬心を吹き込むが、しばしばその嫉妬心を和らげる役もする。
（ ラ・ロシュフコー ）

2381.
悪とは何か。
弱さから生じるすべてのものだ。
（ ニーチェ ）
2382.
人間の有用性というものは
木の枝の葉のようなものである。
一枚の葉が散ると、
すぐ他の葉がはえてくる。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
2383.
習慣によって、言わば第二の天性が作られる。
（ キケロ ）
2384.
人はときどき英知を持ちながら馬鹿であるが、判断があって馬鹿であることは絶対にない。
（ ラ・ロシュフコー ）
2385.
私は人生をあるがままに楽しむ。
たとえ救貧院に住んでいても、楽しい、胸が躍(おど)る、輝かしい人生が送れるはずだ。
夕日は富豪の大邸宅からも救貧院の窓からも、輝かしく照り返す。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
2386.
純粋さとは、
汚れをじっと見つめうる力である。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
2387.
一人の人間の評価と価値は、心と意志の中にある。
そこに人間の本当の栄誉が宿るのだ。
（ モンテーニュ ）
2388.
些細(ささい)な打ち明け話をする者を警戒せよ。
君から大きな打ち明け話を引き出すためだ。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
2389.
徳性は宝石のようなもので、あっさりした台に嵌（は）めこまれたものが最上である。
（ フランシス･ベーコン ）
2390.
最上の証明とは経験である。
（ フランシス･ベーコン ）

2391.
持って生まれた能力というのは植物と似たようなものだ。
研鑚によって余計なものを刈り取らなければならない。
（ フランシス･ベーコン ）
2392.
怒りに対する最善の手段は猶予である。
怒りに対して、いきなり許しを求めることはせず、熟慮を求めよ。
（ セネカ ）
2393.
感謝は最大の徳であるだけでなく、全ての徳の源である。
（ キケロ ）
2394.
武装平和とは、自国と隣国を信用せず、半ば憎悪、半ば恐怖から武器を放棄しかねる意向上の平和である。
（ ニーチェ ）
2395.
人は人によりてのみ人となり得べし。
人より教育の結果を取り除けば無とならん。
（ カント ）
2396.
人間は万物の尺度だ。
（ プロタゴラス ）
2397.
人間は、自分が自分自身に対して常に最大の敵なのである。
（ アラン ）
2398.
水とパンですましていれば、私は身体の快楽を身にしみて味わう事ができる。
（ エピクロス ）
2399.
夫婦の仲は、あまり続けて一緒にいると冷めやすいし、くっついてばかりいると損なわれやすい。
（ モンテーニュ ）
2400.
我々が自由でありうるために、我々全員が法律の奴隷となる。
（ キケロ ）

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