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1401.
慎重さとは、
求めるべきものと、
避けるべきものを知ることである。
（ キケロ ）
1402.
自分の悩みを数え上げられる人は幸いだ。
（ オウィディウス ）
1403.
なぜ金持ちは貧乏人に対してあんなに過酷なのか。
貧乏人になる心配がないからだ。
なぜ貴族は民衆をあんなに軽蔑するのか。
決して平民になることはないからだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1404.
他人の幸せを願うことは、とりも直さず自分の幸せを求めることである。
（ プラトン ）
1405.
友情は全世界の富に勝れり。
（ プラトン ）
1406.
アメリカでは、人間はみな平等だから、社会的に自分より上の人はいないと誰もが思っている。
ところが、自分よりも劣る者はいないという点に関しては、誰も認めようとはしない。
（ バートランド・ラッセル ）
1407.
一貫して変わらぬ目的を持つということは、必ずしも人生を幸福にするとはいえないが、このような目的を持つことは、幸福な人生のためには不可欠な条件の一つであることは間違いない。
（ バートランド・ラッセル ）
1408.
人は友を敵にしてはいけない。
友は自分に忠言を与えるが、敵は自分に警戒を与える。
（ ソクラテス ）
1409.
自国が決していっそう強大にも弱小にも、富裕にも貧乏にもならないことを欲する人こそ、世界の市民であるといえよう。
（ ヴォルテール ）
1410.
人々は彼らの感情にふさわしい信仰を抱く傾向がある。
残忍な人々は残酷な神を信じ、そして彼らの残忍さを弁明するためにその信仰を利用する。
ただ、親切な人は親切な神を信じ、彼らはどんな場合にも親切であるだろう。
（ バートランド・ラッセル ）
1411.
平和への希望が見えるや
ただちに平和を求め、
平和を持ち得ぬ限りは
戦争のための援助を捜し求める。
これが、正しい理性の命ずるところである。
（ トマス・ホッブズ ）
1412.
その人の馬鹿さ加減が一番よくわかるのは、興奮して自分の考えに固執している時である。
（ モンテーニュ ）
1413.
時は苦しみや争いを癒す。
というのは、（時がたてば）人が変わるからである。
人はもはや同一人ではないのである。
（ ブレーズ・パスカル ）
1414.
私たちの生活の９０パーセントは感情によって支配されている。
（ ホワイトヘッド ）
1415.
世間一般の考えに従って生活することはごく易しい。
また、自分のことだけ考えて孤独の生活を送ることもごく易しい。
だが悟りを開いた人間とは、群集の真っただ中にありながらも、自立の醍醐味を心ゆくまで味わうことのできる人間である。
（ エマーソン ）
1416.
善意の過ちは許せ。
（ カール・マルクス ）
1417.
数学は確実さ、明白さに仕えるしもべである。
（ ヨハン・フリードリヒ・ヘルバルト ）
1418.
世界は断じて神々の力によって我々の為に造られたものではない。
世界には、実に多くの欠陥が具(そな)わっているではないか。
（ ルクレティウス ）
1419.
人が死ぬということは、周囲の人に何らかの傷を与えます。
たとえそれが老衰による死のように仕方ないものであってもです。
（ アルフォンス・デーケン ）
1420.
幸運の愛は、勇者とともにある。
（ オウィディウス ）
1421.
すでに所有しているものに不満を感じるなら、全世界を我が物にしても不幸であろう。
（ セネカ ）
1422.
復讐の知能、人間が今までに一番頭を働かしたのは、この部分である。
（ ニーチェ ）
1423.
その人の不幸は、その人に起こることだけでなく、その人がどのように反応するか、そして苦痛を減らす心理メカニズムが勝つか、それとも苦痛が意識全体を征服する点にまで、苦痛を増加させるメカニズムが勝つか、ということにも左右される。
（ タタルケビッチ ）
1424.
幸福は物事の味にあって、物事そのものにあるのではない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1425.
野心家というものは、類のない幸福が手に入ると思って、常に何ものかを追い回している。
だが、その男の主な幸福は「忙しい」ということである。
（ アラン ）
1426.
美なるものの最も重要な姿は、整っていること、釣り合いがとれていること、明確であることである。
（ アリストテレス ）
1427.
「自分についての知識」には、
自分をよりよくしようとする努力、実践が必ず伴うはずだ。
（ ソクラテス ）
1428.
話の終わりは始めより重要である。
（ フランシス･ベーコン ）
1429.
猟人は犬をもってウサギを狩り、阿諛者(あゆしゃ)は賞賛をもって愚者を狩る。
（ ソクラテス ）
1430.
要するにアダムは単なる試作品である。
イヴを創ってはじめて神は、
人間というものを完成させたのだ。
（ ボーヴォワール ）

1431.
恋をすると、人間は一番いい自分を見せるものだ。
（ ボーヴォワール ）
1432.
不必要なものを手に入れることは、
必需品を手に入れることよりも、
はるかに大きな精神的興奮を催させる。
（ ガストン・バシュラール ）
1433.
目にとって、空は日々の糧。
（ エマーソン ）
1434.
本当に何でも話せる相手は、二、三人だけだ。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1435.
本当の学問には、無駄に終わるような理論や研究は一つもない、と言える。
（ ヴォルテール ）
1436.
心の平安は、いたずらなる欲望の充足によって生じるものでなく、反対にそうした欲望の棄却によって生ずるものである。
（ エピクテトス ）
1437.
大成功はおぼつかないと分かった時になって、人は大風呂敷を軽蔑する。
（ ヴォーヴナルグ ）
1438.
人間の偉大さを測る尺度は、
その仕事に支払った犠牲の多寡(たか)だ
（ ヴィトゲンシュタイン ）
1439.
人間は自分が置かれている環境に
うまく適応している限りで、
その環境の本質を理解することはできない。
（ カール・シュミット ）
1440.
潔癖な心は、法律が禁じないことをも抑制してしまう。
（ セネカ ）

1441.
自分に理のある時は和解に応じ、
先方に理のある時は訴えるのが得策である。
（ ヴォルテール ）
1442.
あらゆる職業の中で、最も生産的で、最も楽しく、最も自由人に適するものは農業である。
（ キケロ ）
1443.
恋愛においては往々にして疑うよりもだますほうが先に立つ。
（ ラ・ロシュフコー ）
1444.
人間にとって苦悩に負けることは恥ではない。
快楽に負けることこそ恥である。
（ ブレーズ・パスカル ）
1445.
戦いほど面白いものはない。
だが、勝利はそれほどでもない。
（ ブレーズ・パスカル ）
1446.
最高（＝最悪）の孤独は、ひとりも親友がいないことだ。
親友がいなければ世界は荒野に過ぎない。
（ フランシス･ベーコン ）
1447.
人は教えることによって、
最もよく学ぶ。
（ セネカ ）
1448.
愛の中には、つねにいくぶんかの狂気がある。
しかし狂気の中にはつねにまた、いくぶんかの理性がある。
（ ニーチェ ）
1449.
財産を築く最短で最良の方法は、あなたに利益をもたらすことが自分たちの得になるということを、人々にはっきりとわからせることである。
（ ラ・ブリュイエール ）
1450.
人間の本質が人間の最高のものであるならば、実践的にも最高かつ最善の掟は、人間に対する人間の愛でなければならない。
（ フォイエルバッハ ）

1451.
うまい洒落(しゃれ)は、洒落るつもりがない時に生まれる。
同様に、我々が心を動かされるのは、その人にこちらの心を動かそうというつもりがまったくない時である。
（ ヴォルテール ）
1452.
我々は現在だけを耐え忍べばよい。
過去にも未来にも苦しむ必要はない。
過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから。
（ アラン ）
1453.
全ての人には個性の美しさがある。
（ エマーソン ）
1454.
純粋に愛することは、隔(へだ)たりへの同意である。
自分の愛する者との間にある隔たりを何より尊重することだ。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1455.
誇張は嘘の小枝だ。
（ バルタザール・グラシアン ）
1456.
定義は、定めるよりも反論する方がやさしい。
（ アリストテレス ）
1457.
何かにつけて憤怒を抱くうちは、
自己を制御していない。
すべての悪に対しては、
平静な抵抗が最高の勝利をおさめる。
（ カール・ヒルティ ）
1458.
富める者が自分のために戦争をする時、死ぬのは貧しき者の方なのだ。
（ サルトル ）
1459.
真実の山では、登って無駄に終わることは決してない。
（ ニーチェ ）
1460.
怒りから己れ自身を抑制するには、人が怒っているのを冷静に観察することである。
（ セネカ ）

1461.
世の中で成功を収めるには、馬鹿のように見せかけ、利口に活動することである。
（ モンテスキュー ）
1462.
私は私の意見を述べる。
それがよい意見だからではなく、私自身の意見だからだ 。
（ モンテーニュ ）
1463.
死の持つ恐怖はただ一つ。
それは明日がないということである。
（ エリック・ホッファー ）
1464.
好奇心というものは、実は虚栄心にすぎない。
たいていの場合、何かを知ろうとする人は、ただそれについて他人に語りたいからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
1465.
女も凡庸な作家も、自画自賛するほどには世間から賞賛されない。
（ ヴォーヴナルグ ）
1466.
万事に先立って汝自身を尊敬せよ。
（ ピタゴラス ）
1467.
汝が汝自身のごとく隣人を愛するとき、汝はまたその隣人を愛するごとく、汝自身をも愛さねばならない。
（ キルケゴール ）
1468.
貧困が犯罪を生む母であるとすれば、知性の欠如はその父である。
（ ラ・ブリュイエール ）
1469.
なにか、悲しくなりそうなことに出会ったときは、つねに自分にこう言いきかせよ。
これは不幸ではない、これに高貴に耐えることが幸福なのだと。
（ アウレリウス ）
1470.
忘れるすべを知っていれば、
むしろ幸せというべきである。
（ バルタザール・グラシアン ）

1471.
男が本当に好きなものは二つ。
危険と遊びである。
そして男が女を愛するのは、それが最も危険な遊びであるからだ。
（ ニーチェ ）
1472.
不正に対する感覚が鈍ること―それは、知性が浅はかな証拠である
（ エマーソン ）
1473.
人間は天使でもなければ、獣でもない。
だが不幸なことに、人間は天使のように振る舞おうと欲しながら、まるで獣のように行動する。
（ ブレーズ・パスカル ）
1474.
克服することができると信じる者は、克服することができる。
この人生の第一課を学ばなかった者は、恐れを克服できないまま日々を過ごす。
（ エマーソン ）
1475.
愛には年齢がない。
それは常に生まれ続けるからである。
（ ブレーズ・パスカル ）
1476.
私は最も正しい戦争よりも、最も不正な平和を選ぶ。
（ キケロ ）
1477.
我々の心が運命を幸福にも不幸にもする唯一の原因であり、支配者なのである。
（ モンテーニュ ）
1478.
我々は、静止しているがゆえに自由であるのではなく、かつての我々とは違ったものになるがゆえに自由なのである
（ ジョン・デューイ ）
1479.
ひまなことは忙しいよりはよいものだ。
余分なものを何一つ持たない我々庶民にとって、
時間だけが財産である。
（ バルタザール・グラシアン ）
1480.
自己の思想を氷の上へ置くことを心得ていない人は、論争の熱の中へ身を投じてはいけない。
（ ニーチェ ）

1481.
苦しみを共にするのではなく、喜びを共にすることが友人をつくる。
（ ニーチェ ）
1482.
ある程度孤独を愛することは、静かな精神の発達のためにも、また、およそ真実の幸福のためにも、絶対に必要である
（ カール・ヒルティ ）
1483.
賢者を幸福にするには、ほとんど何も要らないが、愚者を満足させることは、何を以(も)ってしてもできない。
ほとんどすべての人間が惨めなのは、そのためである。
（ ラ・ロシュフコー ）
1484.
すべての個性には自(おの)ずからの美あり。
（ エマーソン ）
1485.
立派な愛国者であるとは、
自国が商業によって繁栄し、
武力によって強大になるように願うことである。
（ ヴォルテール ）
1486.
希望と怖れは切り離せない。
希望のない怖れもなければ、怖れのない希望もない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1487.
金持ちでも貧乏人でも強い者でも弱い者でも、遊んで暮らしている市民はみんな詐欺師だ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1488.
幸福な人の世界は、
不幸な人の世界とは別の世界である。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
1489.
今こそ好機逸すべからず。
君は現在に生き、あらゆる波に乗って船出し、各瞬間に永遠を見出さねばならない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1490.
神は人間を、その本質が天使と獣類との中間に存在するものとして創られた。
（ アウグスティヌス ）

1491.
笑いとは、地球上で一番苦しんでいる動物が発明したものである。
（ ニーチェ ）
1492.
本能とは、思考に先立つすべての感情と行為である。
（ ヴォルテール ）
1493.
駆けることは何の役にも立たない。
ちょうどよい時に発(た)つべきだ。
（ ラ・フォンテーヌ ）
1494.
運命は、志のある者を導き、志の無い者を引きずっていく。
（ セネカ ）
1495.
ひとつの理論の反証そのものが、
常にわれわれを真理へ一歩近づける。
（ カール・ポパー ）
1496.
これからの社会は「よく詰まった頭脳」より「よく働く頭脳」に属する人物を必要としている。
求められているのは、「官僚型」より「企業家型」の人物である。
（ 渡部昇一 ）
1497.
大多数の人間は、
静かな絶望の生活を送っている。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1498.
男は、相手に苦しみを与えたと思って涙を流すが、女は、相手を十分に苦しめなかったと考えて涙を流す。
（ ニーチェ ）
1499.
心変わりせぬことは、恋愛の妄想である。
（ ヴォーヴナルグ ）
1500.
人間は考えるために生まれている。
ゆえに人間は、ひとときも考えないではいられない。
（ ブレーズ・パスカル ）

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