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3301.
自然は我々に耳を二つと舌を一つ与えているが、それはもっとよく聞いて、余計にしゃべらないためである。
（ ゼノン ）
3302.
最高の原理である神の意志から、
知性、世界精神、自然の順に流出する。
（ アヴィケブロン ）
3303.
科学的に思考する場合、主体による客体への想念は、常に計画という形をとる。
（ ガストン・バシュラール ）
3304.
起こったことをそのまま受け入れることは、不幸を克服する第一歩である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3305.
本当の友人どうしならば、
たがいに美点を競いあうとか相手を羨(うらや)むとかいうことはなく、
両方とも同じように成功しようが、
どちらか一方が相手ほど成功しないことになろうが、
腹を立てたりせず、
ほどほどに耐えます。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
3306.
書く力も資格もない者が書いた冗文や、
からっぽ財布を満たそうと、
からっぽ脳みそがひねり出した駄作は、
書籍全体の九割にのぼる。
（ ショーペンハウアー ）
3307.
厳密さは、最も自然で最も直線的な方法を伴っている。
（ ダランベール ）
3308.
労働力は、ただ生ける個人の能力として存(そん)するのみである。
したがって、その生産は、彼の生存を前提する。
個人の生存を与えられたものとすれば、労働力の生産は、彼自身の再生産または維持である。
（ カール・マルクス ）
3309.
自分のすべての素質をできうるかぎり作りあげることが
各個人個人の使命である。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
3310.
（数学における）証明とは、君に強制的にやらせる作業ではない。
君を導く筋道だと思いたまえ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
3311.
意味は人間にとって宿命です。
（ ロラン・バルト ）
3312.
機械化や分業が進むにつれて、
労働時間の延長によるにせよ、
一定時間内に要求される労働の増加や、
機械のスピードアップなどによるにせよ、
それだけ労働の量も増加する。
（ カール・マルクス ）
3313.
過ちを犯した人たちを
我々が叱るのは、
彼らを改めさせるためというよりも、
自分自身はそうした過ちを免れていることを
彼らに納得させるためなのだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
3314.
ただ思惟の努力によってのみ真理は認識される。
（ ヘーゲル ）
3315.
悪徳の上り坂は緩やかである。
（ セネカ ）
3316.
良識または理性と呼ばれ、
物事を正しく判断し、
真実と誤謬(ごびゅう)を峻別する力は、
どんな人間にも生まれつき平等に備わっている。
（ デカルト ）
3317.
本流が雨水を集め、あふれ、怒号し、流れ、
流れることによって下流に導かれ、
その過程を終わるがごとく、
滅びゆく者の道筋はすべてそのようである。
（ アウグスティヌス ）
3318.
人生それ自体は
虚構であり、疑惑であり、
また夢の中に夢見るごとし。
（ エマーソン ）
3319.
運命の女神は、
同じ人間を背負い続けるのに飽きる。
（ バルタザール・グラシアン ）
3320.
仕事をしていて、
〈さあこれで切り上げよう〉と自分に言い聞かせるのは、
人間の肉体的欲求である。
私たちが哲学するときには、
いつもいつもこの欲求と戦いながら、
考え続けなければならない。
おかげで哲学という仕事は、
本当に骨が折れる。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
3321.
ファシスト政治は
自立した反対意見を育む教育機関の信頼性を貶(おとし)めようとする──
そうした声を拒絶するメディアや大学が、
現状に取って代わるまで。
典型的なのは、「偽善である」という非難を投げつける手法だ。
（ ジェイソン・スタンリー ）
3322.
生命の神聖視は、生命そのものを絶対唯一の意味あるものと見なすようになるのでは、真実なものではなく、偽りもので、生命のあり方の全体にとって有害である。
そうなると人間が超越者の位置を占めるようになり、これは事実上信仰喪失の現れである。
（ カール・ヤスパース ）
3323.
聴く者には何も理解できず、
語る当人も同様に理解していない。
これが形而上学だ。
（ ヴォルテール ）
3324.
優雅は、正しさと魅力の成果である。
（ ヴォルテール ）
3325.
どうかしましたか。
誰かにそう言われる時は、
必ずどうかしている。
（ 串田孫一 ）
3326.
嫉妬は常に恋と共に生まれる。
しかし必ずしも恋と共には滅びない。
（ ラ・ロシュフコー ）
3327.
（人々に）道を示す自由、
これが天才の要求できるすべてである。
（ J・S・ミル ）
3328.
羊飼いは、全群を導く一匹の羊を必要とする。
さもなくば、彼みずからその羊にならねばならぬ。
（ ニーチェ ）
3329.
明けゆく毎日をお前の最後の日と思え。
そうすれば当てにしない日はお前の儲けとなる。
（ モンテーニュ ）
3330.
快楽に浸る者は暗愚であり、高慢、過大な自己評価、他人へのさげすみ、盲目的で分別のない自己利益の追求、気ままなぜいたく、怠惰など、これらは快楽が生み出す最高の悪である。
（ セネカ ）

3331.
我々の心には二つの扉がある・・・欲望と恐怖と。
（ アウグスティヌス ）
3332.
人間相互の尊敬を結ぶ綱は、
一般的に必要から生じたものである。
というのは、全ての人間が支配者になりたがるが、
みながそれになるわけにはいかないため、
種種の階級が存在せねばならなくなるからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3333.
女性は自然の規定に完全に従属しており、したがって美的な意味において自由である。
男性が女性に求婚するに際して、自由を与えるという言葉を使うのは、このためである。
（ キルケゴール ）
3334.
人生には正真正銘の本質的な価値などない。
人生はただ、欲望と幻影によって動き続けるだけだ。
（ ショーペンハウアー ）
3335.
私は君たちに、君たちの官能を殺せと勧めるのではない。
私が勧めるのは官能の無邪気さだ。
（ ニーチェ ）
3336.
世界とは一冊の本であり、旅に出ない者は同じ頁ばかり読んでいるのだ。
（ アウグスティヌス ）
3337.
学者先生はしきりに
「それゆえ」という言葉をお使いになるが、
なんで「それゆえ」なのか、
俗人にはさっぱりわからない。
なんだか、偉そうな言葉でごまかしているようだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
3338.
世界中で価値のあるものはただひとつ、活動的な魂です。
（ エマーソン ）
3339.
消化ということには、健康上一種の怠惰が必要である。
およそ体験を消化するにもやはり同じ事だ。
（ ニーチェ ）
3340.
外国語を少ししか話せない人は、上手く話す人よりも外国語を嬉しがる。
楽しみは半可通の人にある。
（ ニーチェ ）

3341.
精神を思う存分働かせたいと願うなら、体の健康に留意することだ。
（ デカルト ）
3342.
思弁が終わる、まさにそのときに信仰が始まる。
（ キルケゴール ）
3343.
出てけ、失せろ。
最期の言葉なんてものは、生きてるうちに言いたいことを全部言わなかったバカ者どもが口にするものだ。
（ カール・マルクス ）
3344.
真心をもって人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。
これは人生の最も美しい見返りの一つである。
（ エマーソン ）
3345.
思考はヒゲのようなものである。
成長するまでは生えない。
（ ヴォルテール ）
3346.
老人の忠告は冬の太陽のようなものだ。
光を与えるが暖めはしない。
（ ヴォーヴナルグ ）
3347.
もし、事物の現象形態と本質とが直接に一致するならば、一切の科学は不要である。
（ カール・マルクス ）
3348.
もし平和が名誉をもって維持され得ないならば、そのような平和はいかなる平和でもない。
（ バートランド・ラッセル ）
3349.
些細な犠牲によって、礼儀正しさは成立している。
（ エマーソン ）
3350.
孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、むしろ孤独の条件によってである。
（ 三木清 ）

3351.
お前は主人から可愛がられ、おだてられたからといって、それだけで奴隷でなくなると思うのか？
奴隷よ、お前は実におめでたい。
お前の主人はお前をおだてているが、いまにお前を打つであろう。
（ ブレーズ・パスカル ）
3352.
生きることの最大の障害は、期待を持つということである。
それは明日に依存して、今日を失うことである。
（ セネカ ）
3353.
忍苦とは、
晴れ晴れした日の予感を抱き、
現在をその日のために、
どうしても歩まねばならぬ当然の道として、
黙って進むことである。
（ 串田孫一 ）
3354.
革命は些細なことではない。
しかし、些細なことから起こる。
（ アリストテレス ）
3355.
支配することが最も少ない政府が、
最良の政府である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3356.
人間には進歩か退歩かのいずれかがあって、
その中間はない。
現状維持と思うのは、
実は退歩している証拠だ。
（ 森信三 ）
3357.
人格は知性より重要だ。
偉大な精神は、考えるときと同様に生きるうえでも強い。
（ エマーソン ）
3358.
肉的愛、言いかえれば外的美から生ずる生殖欲、また一般的には精神の自由以外の他の原因を持つすべての愛は容易に憎しみに移行する。
（ スピノザ ）
3359.
悪が物質から来るものとすれば、
我々には必要以上の物質がある。
もし悪が精神から来るものとすれば、
我々には多すぎるほどの精神がある。
（ ヴォルテール ）
3360.
名声は人々のささやきに他ならないが、それはしばしば腐敗しきった息である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）

3361.
忘れるということができない者は、分別のある者にならない。
（ キルケゴール ）
3362.
ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3363.
競技場では、競技相手の攻撃を好意をもって避ける。
人生という競技場でも、共に競技をしている人たちを大目に見てあげようではないか。
人を疑ったり憎んだりせずに避けることは可能なのだから。
（ アウレリウス ）
3364.
女性の本質は献身であるが、その外形は抵抗である。
（ キルケゴール ）
3365.
人道主義は、人間を一つの目的のために決して犠牲にしないことより成り立つ。
（ シュバイツァー ）
3366.
我々が広々とした自然にこれほど居たがるのは、自然が我々に関してなんら意見を持っていないからである。
（ ニーチェ ）
3367.
連載を毎週続けるのに
必要な才能というものがあるとしたら、
それは「不幸に恵まれる」才能だろう。
（ 土屋賢二 ）
3368.
どんな父親でも手加減して子をなぐる。
（ ラ・フォンテーヌ ）
3369.
言葉は貧者(ひんじゃ)の貨幣である。
（ トマス・ホッブズ ）
3370.
この世に運などない。
全ては試練、刑罰、保証ないしは先見である。
（ ヴォルテール ）

3371.
平等が自然の法則であることは間違いである。
自然は何一つ平等なものを作っていない。
自然の法則は服従と隷属である。
（ ヴォーヴナルグ ）
3372.
すべての答えは出ている。
どう生きるかということを除いて。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
3373.
愚かなことを言ったり、愚かなことを行なったりしたと悟ったところで何にもならない。
我々が悟らねばならないのは、もっとたっぷりと重たいレッスンなのだ。
我々は救いようの無い間抜け以外の何ものでもないということなのだから。
（ モンテーニュ ）
3374.
自分がどんな人間かはっきりさせようとするのは、
自らの歯を噛もうとするようなものだ。
（ アラン・ワッツ ）
3375.
正義なんて滑稽ものだ。
一筋の川で限界づけられるのだから。
ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向こう側では誤りなのだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3376.
期待できないことに希望をつなぐな。
（ ピタゴラス ）
3377.
処世の道では、習慣は格言にまさる。
習慣は生きた格言が本能となり、肉となったものである。
（ アミエル ）
3378.
我々は春と夏は改革者であるが、
秋と冬は保守の側に立つ。
朝は改革者で、
夜になると保守主義者になる。
（ エマーソン ）
3379.
実際には我々は何ものをも認識しない。
なぜなら、真理は深淵の底に横たわっているものであるから。
（ デモクリトス ）
3380.
快楽を控えることでなく、快楽に勝って負けないのが最上である。
（ アリスティッポス ）

3381.
山を動かす技術があるところでは、
山を動かす信仰はいらない。
（ エリック・ホッファー ）
3382.
人間は神にもなれず
さりとて悪魔となりて満足することもできず、
つまり五里霧中に彷徨(ほうこう)する哀れな生物である。
（ 西田幾多郎 ）
3383.
食べ物を選ぶように、言葉も選べ。
（ アウグスティヌス ）
3384.
嘘には二種類ある。
過去に関する事実上の嘘と、未来に関する権利上の嘘である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3385.
すべての社会主義は、
奴隷制度を付随的に伴う。
（ ハーバート・スペンサー ）
3386.
我々は一人で世の中を歩いている。
我々が望むような友情は
夢であり、寓話である。
（ エマーソン ）
3387.
習慣は、それが習慣であるからこそ従われるべきで、それが合理的であるとか、正しいということから従われるべきではない。
（ ブレーズ・パスカル ）
3388.
真実を語るべきであって、多くを語るべきなのではない。
（ デモクリトス ）
3389.
ものごとは確信を持って始めると、疑惑に包まれて終わるのがオチである。
しかし初めに疑ってかかり、じっくりそれに耐えれば、最後は確信に満ちたものになる。
（ フランシス･ベーコン ）
3390.
なんと多くの人間が罪のない者たちの血と命で生きていることか！
（ ラ・ロシュフコー ）

3391.
笑いは消化を助ける。
胃散よりはるかに効く。
（ カント ）
3392.
感受性の欠如は、
おそらく基本的には自己認識の欠如であろう。
（ エリック・ホッファー ）
3393.
愛せよ、さらば汝も愛されん。
およそ愛は代数方程式の両辺のごとく数学的に公正なり。
（ エマーソン ）
3394.
何事が起ころうとも、そこから利益を引き出す力は私の中にある
（ カール・ヒルティ ）
3395.
他人の欠点を笑ってばかりいるのは、
臆病の証拠である。
（ トマス・ホッブズ ）
3396.
君主にとって、歴史ほど優れた女教師はない。
だが、彼女の方は少々散漫な生徒を持って不幸なのである。
（ ヨハン・ヤコプ・エンゲル ）
3397.
心のうちを打ち明けるのは、
虚栄のため、
しゃべりたいため、
他人の信頼を惹きつけたいため、
秘密の交換をしたいためなのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
3398.
人間は自由であり、
常に自分自身の選択によって行動するべきものである。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
3399.
自然がどんなに大きな優雅を与えようとも、偉人英傑を作るのは自然だけではなく、自然と手を組んだ運命である。
（ ラ・ロシュフコー ）
3400.
悲観主義は弱さを招き、楽観主義はパワーをもたらす。
（ ウィリアム・ジェームズ ）

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｜36｜37｜38｜39｜40｜
｜41｜42｜43｜44｜45｜
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