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3301.
支配することが最も少ない政府が、最良の政府である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3302.
すべての社会主義は、
奴隷制度を付随的に伴う。
（ ハーバート・スペンサー ）
3303.
愛せよ、さらば汝も愛されん。
およそ愛は代数方程式の両辺のごとく数学的に公正なり。
（ エマーソン ）
3304.
我々が影響を与えている人たちから、逆にどれほど影響を受けているかは語りつくせない。
（ エリック・ホッファー ）
3305.
復讐する時、人間はその仇敵と同列である。
しかし、許す時、彼は仇敵よりも上にある。
（ フランシス･ベーコン ）
3306.
（人々に）道を示す自由、これが天才の要求できるすべてである。
（ J・S・ミル ）
3307.
老人の忠告は冬の太陽のようなものだ。
光を与えるが暖めはしない。
（ ヴォーヴナルグ ）
3308.
我々は自己の過失を利用しうるほど長生きはしない。
一生を通して過失を犯す。
そして多くの過失を犯した末、できうる最上のことは改心して死ぬことである。
（ ラ・ブリュイエール ）
3309.
人間的行為の宗教がないところには、いかなる宗教も存在し得ない。
（ サミュエル・クラーク ）
3310.
人間のすべての性質のなかで、
嫉妬は一番みにくいもの、
虚栄心は一番危険なものである。
心の中のこの二匹の蛇からのがれることは、
素晴らしくこころよいものである。
（ カール・ヒルティ ）
3311.
人をだめにする最大の方法は、
好きなことをやらせ、
好き放題にさせ、
褒めまくることだ。
いうところの褒め殺しである。
これによく抵抗できる人は少ない。
（ 鷲田小彌太 ）
3312.
行いの悪い者に腹を立てるのは時間の無駄である。
動かない車に怒るのと同じようなものだから。
（ バートランド・ラッセル ）
3313.
恐れる者は恐れることなかれ。
だが恐れぬ者は恐れよ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3314.
識別がうまくできぬものは事務の中にうまく入っていけないであろう。
しかし、あまり細かく識別しすぎる人はそこからうまく抜け出せなくなる。
（ フランシス･ベーコン ）
3315.
人間の価値は、引き裂かれた複数の自己認識にある。
（ エリック・ホッファー ）
3316.
些細な犠牲によって、礼儀正しさは成立している。
（ エマーソン ）
3317.
全ての芸術、全ての教育は、単に自然の付属物に過ぎない。
（ アリストテレス ）
3318.
世界を悪質で醜いものだと理解したキリスト教の解決は、世界を悪質で醜いものにしてきた。
（ ニーチェ ）
3319.
諸君の内なるすべての新大陸と新世界とのためのコロンブスとなり、貿易のではなく、思想の新しい航路を拓きたまえ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3320.
医者というものは、ほとんどわかっていない未知の病気を治療するために、自分でもわかっていない薬を処方するものである。
（ ヴォルテール ）
3321.
美味とは、食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである。
（ ジョン・ロック ）
3322.
我々は言う。
「彼は無為の中にその一生を過ごした」と。
「私は今日何もなさなかった」と。
冗談ではない。
君は生きたではないか。
それこそが、君たちの仕事の根本であるだけでなく、その最も輝かしいものではないか。
（ モンテーニュ ）
3323.
科学は熱狂や迷信の毒に対する素晴らしい解毒剤である。
（ アダム・スミス ）
3324.
私たちの強さは弱さから生まれる。
（ エマーソン ）
3325.
習慣は、それが習慣であるからこそ従われるべきで、それが合理的であるとか、正しいということから従われるべきではない。
（ ブレーズ・パスカル ）
3326.
そぶりのほうは、すでにとっくに愛していないと物語っているのに、永い習慣から会い続ける。
（ ラ・ブリュイエール ）
3327.
人間相互の尊敬を結ぶ綱は、
一般的に必要から生じたものである。
というのは、全ての人間が支配者になりたがるが、
みながそれになるわけにはいかないため、
種種の階級が存在せねばならなくなるからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3328.
この地上における二人の暴君、
それは偶然と時間だ。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
3329.
我々は春と夏は改革者であるが、
秋と冬は保守の側に立つ。
朝は改革者で、
夜になると保守主義者になる。
（ エマーソン ）
3330.
どこに死が我々を待っているか分からないのだから、いたる所で待とうではないか。
（ モンテーニュ ）

3331.
世界中で価値のあるものはただひとつ、活動的な魂です。
（ エマーソン ）
3332.
孤独な人間は、たまたま出会った者に、すぐ握手を求めるようになる。
（ ニーチェ ）
3333.
男は意志で女は情操である。
人類というこの舟で、
意志は舵、情操は帆である。
（ エマーソン ）
3334.
言葉は貧者(ひんじゃ)の貨幣である。
（ トマス・ホッブズ ）
3335.
好機とは、何かを受け入れたり、何かをなすべき唯一の一瞬をいう。
（ プラトン ）
3336.
すべての答えは出ている。
どう生きるかということを除いて。
（ サルトル ）
3337.
ものごとは確信を持って始めると、疑惑に包まれて終わるのがオチである。
しかし初めに疑ってかかり、じっくりそれに耐えれば、最後は確信に満ちたものになる。
（ フランシス･ベーコン ）
3338.
食べ物を選ぶように、言葉も選べ。
（ アウグスティヌス ）
3339.
快楽を控えることでなく、快楽に勝って負けないのが最上である。
（ アリスティッポス ）
3340.
楽しみへの期待は、過去の楽しみの回想につながるものなり。
（ キケロ ）

3341.
我々を救ってくれるもの、それは友人の助けそのものというよりは、友人の助けがあるという確信である。
（ エピクロス ）
3342.
忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に長くかかり、心に食い込んでいくことも深くなる。
（ カール・ヒルティ ）
3343.
富は良心をもたらさない。
しかし良心は、富ばかりでなく、望まれるもの全てを、個人にも国家にももたらすのである。
（ ソクラテス ）
3344.
突飛な意見を持つことを恐れるな。
今日認められている意見は皆、かつては突飛だったのだ。
（ バートランド・ラッセル ）
3345.
処世の道では、習慣は格言にまさる。
習慣は生きた格言が本能となり、肉となったものである。
（ アミエル ）
3346.
老人はよい教訓を言いたがるが、それは、もう悪い手本を示す年ではなくなったことを、ひそかに自慰するためである。
（ ラ・ロシュフコー ）
3347.
どんなに小さなことにも細心の注意を払って生きよ。
人生において「少しずつ」というのは小さなことではないのだから。
（ セクストス ）
3348.
忍耐は集結された根気である。
（ フランシス･ベーコン ）
3349.
我々は朝を生の本質と見、これを神聖に扱わなくてはならない。
（ ショーペンハウアー ）
3350.
結婚する男は、七年も年老いたと思うであろう。
（ フランシス･ベーコン ）

3351.
希望はうまい朝食だが、晩飯にしてはまずい。
（ フランシス･ベーコン ）
3352.
器量こそ
乱世における勝敗を決定するものである。
（ 唐木順三 ）
3353.
真の友情とは、はるかに功利を超越したものである。
（ ルイ・ド・ボナール ）
3354.
健康というのは平和というのと同じである。
そこに如何(いか)に多くの種類があり、多くの価値の相違があるであろう。
（ 三木清 ）
3355.
私にとっての言語の限界こそが、
私の限界である。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
3356.
生き埋めにされた皇帝よりも、乞食暮らしのほうがよい。
（ ラ・フォンテーヌ ）
3357.
美の愛は愛好であるが、美の創造は芸術である。
（ エマーソン ）
3358.
我々の後悔は、我々が行った悪を遺憾に思う心であるというよりはむしろ、それがやがて我が身にふりかかりはしないか、とあやぶむ心である。
（ ラ・ロシュフコー ）
3359.
アメリカにおいては、
人々を判断するには、
彼らの生活程度から推定される収入の多寡(たか)によるのが早道である。
（ バートランド・ラッセル ）
3360.
人は敗北主義から独断家になる。
（ 三木清 ）

3361.
相反するものは一致する。
不調和なものが最も美しい調和を作る。
（ ヘラクレイトス ）
3362.
人間は自分自身の歴史をつくる。
だが、思うままにではない。
自分で選んだ環境のもとでではなくて、すぐ目の前にある、与えられ、持越されてきた環境のもとでつくるのである。
（ カール・マルクス ）
3363.
完全な作品を作り上げて名声を得ることは、既に得ている名声によって平凡な作品に箔をつけるような、そんな生やさしいものではない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
3364.
子供には過去も未来もない。
だから現在を楽しむ。
大人はとてもそうはいかない。
（ ラ・ブリュイエール ）
3365.
人間が自らの運命に適応するように自然は計らう。
人格という果実を与えることによって。
（ エマーソン ）
3366.
人間は自己の監獄の戸を開く権利なき囚人なり。
人間は神が召還するまで待つべきであり、自己の命を奪うべきにあらず。
（ ソクラテス ）
3367.
我々の信用は、我々のひとつの財産である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
3368.
良書の要約というものはすべて愚劣なものだ。
（ モンテーニュ ）
3369.
一番の獣が一番にぎやかなところに住んでいる。
（ バルタザール・グラシアン ）
3370.
人間とは「世の中」自身であるとともにまた世の中における「人」である。
（ 和辻哲郎 ）

3371.
情熱は人を承服させる唯一の雄弁家である。
情熱のある朴訥な人が、
情熱のない雄弁な人よりも
よく相手を承服させるのである
（ ラ・ロシュフコー ）
3372.
素晴らしい人生とは、愛に鼓舞され、知識に導かれた人生だ。
（ バートランド・ラッセル ）
3373.
汝がいっさいを屈服させんと欲せば、汝自身を理性に屈服せしめよ。
（ セネカ ）
3374.
欲望に逆らうことは難しい。
欲望は、欲するものを命がけで手に入れようとするからだ。
（ ヘラクレイトス ）
3375.
哲学は最高の文芸なり。
（ プラトン ）
3376.
希望を捨てろ。
ここから入るすべての者たちよ！
（ ダンテ・アリギエーリ ）
3377.
理想ほど危険なものはない。
人が一つの理想しか持たなかったとしたら。
（ アラン ）
3378.
美しいものを見つける為に私たちは世界中を旅行するが、自らも美しいものを携えて行かねば、それは見つからないだろう。
（ エマーソン ）
3379.
わが心を打ち明ける友を持たない人々は、己と己の心とを食う人喰い鬼である。
（ フランシス･ベーコン ）
3380.
魚はより深き所を求め、人間は、より良き所を求める。
しかしながら、人間は時によって、其処(そこ)がより良くはなくして、より悪く、極めて悪い所であるのに十分気づきながら、より深い所を求めることがある。
（ シェストフ ）

3381.
我々が不意にある事柄について問われた場合に思いつく最初の意見は、一般に我々の意見ではなく、我々の階級・地位・素性につきもののきまり文句にすぎない。
（ ニーチェ ）
3382.
死と死後とは人知の測り知るべからざるところであるが、
ただ死に対する最良の準備が最もよく生きることにあるは疑いがない。
（ 阿部次郎 ）
3383.
自分の腕前を隠す心得があることこそ、
素晴らしい腕前である。
（ ラ・ロシュフコー ）
3384.
自然に従って生きよ。
（ セネカ ）
3385.
おお富よ、最も不幸をもたらすものでありながら、人間の間では最大の羨望の的。
（ カルキノースⅡ ）
3386.
節制は楽しみを増し、快楽をいっそう大にす。
（ デモクリトス ）
3387.
人間にふさわしい態度は、死に対して無関心であるのでもなく、烈しい気持ちをいだくのでもなく、侮蔑するのでもなく、自然の働きの一つとしてこれを待つことである。
（ アウレリウス ）
3388.
善がなければ、人間はただの虫けらにすぎないし、うるさい有害な劣悪な動物にとどまろう。
（ フランシス･ベーコン ）
3389.
自然が暴威をふるわないところでは、自然は合理的な姿に己を現してくる。
（ 和辻哲郎 ）
3390.
教育は
幸運なる人々には飾りとなり、
不運なる人々には避難所となる。
（ デモクリトス ）

3391.
夜は、どんな女も美しい。
（ オウィディウス ）
3392.
猫に崇敬の念を抱くことは、
美的感性への入り口である。
（ エラズマス・ダーウィン ）
3393.
専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。
たった、それだけのことです。
そのために勉強するのです。
（ 山本義隆 ）
3394.
人間は疑念を持つが、これは科学の芽生えである。
（ エマーソン ）
3395.
科学者が天才視されないのは、単なる理性の児戯にすぎないからだ。
（ ニーチェ ）
3396.
己の敵に何を持って復仇すべきか？
できる限り多くの善を行うべく努力せよ。
（ エピクテトス ）
3397.
人間の心は三つの部門、すなわち知力・理性・情熱に分けられる。
知力と情熱は他の動物にも具(そな)わるも、理性は人間のみ具わる。
（ ピタゴラス ）
3398.
人間が互いに害し合おうと内心考えをめぐらしながらも、相互依存し合うことを余儀なくされているなどは、大きな見ものである。
（ ヴォーヴナルグ ）
3399.
外からの出来事が人の運の良し悪しに大いに関係することは確かだ。
これには、他人の好意、機会、関係者の死、その人の美徳ゆえの機会などが入る。
だが、自分の運をどう発展させていくかの問題は、その人の手中にしかない。
（ フランシス･ベーコン ）
3400.
どんな時でもそうだが、
今度もたいへん良い機会だ。
それをどう扱うかさえ知っていれば。
（ エマーソン ）

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