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3301.
もし、事物の現象形態と本質とが直接に一致するならば、一切の科学は不要である。
（ カール・マルクス ）
3302.
人格は知性より重要だ。
偉大な精神は、考えるときと同様に生きるうえでも強い。
（ エマーソン ）
3303.
嫉妬こそベーコンがいったように悪魔に最もふさわしい属性である。
なぜなら嫉妬は狡猾に、闇の中で、善いものを害することに向かって働くのが一般であるから。
（ 三木清 ）
3304.
真実を語るべきであって、多くを語るべきなのではない。
（ デモクリトス ）
3305.
浅薄な哲学は人の心を無神論に傾け、深遠な哲学は人の心を宗教へ導く。
（ フランシス･ベーコン ）
3306.
孤独な人間は、たまたま出会った者に、すぐ握手を求めるようになる。
（ ニーチェ ）
3307.
支配することが最も少ない政府が、最良の政府である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3308.
愛──
その手段においては両性の闘い、
その根底においては両性の命がけの憎悪。
（ ニーチェ ）
3309.
消化ということには、健康上一種の怠惰が必要である。
およそ体験を消化するにもやはり同じ事だ。
（ ニーチェ ）
3310.
人をだめにする最大の方法は、
好きなことをやらせ、
好き放題にさせ、
褒めまくることだ。
いうところの褒め殺しである。
これによく抵抗できる人は少ない。
（ 鷲田小彌太 ）
3311.
美しいものを見る機会を逃してはなりません。
美は神様が自らの手でお作りになったものですから。
路傍にも神秘的なものがあります。
全ての美貌、晴れた空、そしてきれいな花の中に美を感じ、喜びましょう。
そして恵みの一杯として神様に感謝しましょう。
（ エマーソン ）
3312.
人間は神にもなれず
さりとて悪魔となりて満足することもできず、
つまり五里霧中に彷徨(ほうこう)する哀れな生物である。
（ 西田幾多郎 ）
3313.
心のうちを打ち明けるのは、
虚栄のため、
しゃべりたいため、
他人の信頼を惹きつけたいため、
秘密の交換をしたいためなのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
3314.
もし平和が名誉をもって維持され得ないならば、そのような平和はいかなる平和でもない。
（ バートランド・ラッセル ）
3315.
世界中で価値のあるものはただひとつ、活動的な魂です。
（ エマーソン ）
3316.
どんな父親でも手加減して子をなぐる。
（ ラ・フォンテーヌ ）
3317.
人間相互の尊敬を結ぶ綱は、
一般的に必要から生じたものである。
というのは、全ての人間が支配者になりたがるが、
みながそれになるわけにはいかないため、
種種の階級が存在せねばならなくなるからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3318.
肉的愛、言いかえれば外的美から生ずる生殖欲、また一般的には精神の自由以外の他の原因を持つすべての愛は容易に憎しみに移行する。
（ スピノザ ）
3319.
優雅は、正しさと魅力の成果である。
（ ヴォルテール ）
3320.
学者先生はしきりに
「それゆえ」という言葉をお使いになるが、
なんで「それゆえ」なのか、
俗人にはさっぱりわからない。
なんだか、偉そうな言葉でごまかしているようだ。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
3321.
忍苦とは、
晴れ晴れした日の予感を抱き、
現在をその日のために、
どうしても歩まねばならぬ当然の道として、
黙って進むことである。
（ 串田孫一 ）
3322.
好機とは、何かを受け入れたり、何かをなすべき唯一の一瞬をいう。
（ プラトン ）
3323.
ある程度の年齢になると、人生とは、自分の考え方しだいで変えられるものだということが分かる。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3324.
聴く者には何も理解できず、
語る当人も同様に理解していない。
これが形而上学だ。
（ ヴォルテール ）
3325.
いったん灰になることがなくて、どうして新しくよみがえることが望めよう。
（ ニーチェ ）
3326.
老人の忠告は冬の太陽のようなものだ。
光を与えるが暖めはしない。
（ ヴォーヴナルグ ）
3327.
快楽に浸る者は暗愚であり、高慢、過大な自己評価、他人へのさげすみ、盲目的で分別のない自己利益の追求、気ままなぜいたく、怠惰など、これらは快楽が生み出す最高の悪である。
（ セネカ ）
3328.
思弁が終わる、まさにそのときに信仰が始まる。
（ キルケゴール ）
3329.
ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3330.
人生には正真正銘の本質的な価値などない。
人生はただ、欲望と幻影によって動き続けるだけだ。
（ ショーペンハウアー ）

3331.
党派における裏切り者はやすやすと成功してしまう。
（ フランシス･ベーコン ）
3332.
我々は自己の過失を利用しうるほど長生きはしない。
一生を通して過失を犯す。
そして多くの過失を犯した末、できうる最上のことは改心して死ぬことである。
（ ラ・ブリュイエール ）
3333.
（人々に）道を示す自由、これが天才の要求できるすべてである。
（ J・S・ミル ）
3334.
私は君たちに、君たちの官能を殺せと勧めるのではない。
私が勧めるのは官能の無邪気さだ。
（ ニーチェ ）
3335.
諸君の内なるすべての新大陸と新世界とのためのコロンブスとなり、貿易のではなく、思想の新しい航路を拓きたまえ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
3336.
出てけ、失せろ。
最期の言葉なんてものは、生きてるうちに言いたいことを全部言わなかったバカ者どもが口にするものだ。
（ カール・マルクス ）
3337.
いかなる人も、好んで真理から除け者にされる者なし。
（ プラトン ）
3338.
世界を悪質で醜いものだと理解したキリスト教の解決は、世界を悪質で醜いものにしてきた。
（ ニーチェ ）
3339.
そぶりのほうは、すでにとっくに愛していないと物語っているのに、永い習慣から会い続ける。
（ ラ・ブリュイエール ）
3340.
自然は神の芸術なり
（ ダンテ・アリギエーリ ）

3341.
真心をもって人を助ければ、必ず自分も人から助けられる。
これは人生の最も美しい見返りの一つである。
（ エマーソン ）
3342.
どうかしましたか。
誰かにそう言われる時は、
必ずどうかしている。
（ 串田孫一 ）
3343.
他人の欠点を笑ってばかりいるのは、
臆病の証拠である。
（ トマス・ホッブズ ）
3344.
行いの悪い者に腹を立てるのは時間の無駄である。
動かない車に怒るのと同じようなものだから。
（ バートランド・ラッセル ）
3345.
世界とは一冊の本であり、旅に出ない者は同じ頁ばかり読んでいるのだ。
（ アウグスティヌス ）
3346.
精神を思う存分働かせたいと願うなら、体の健康に留意することだ。
（ デカルト ）
3347.
読書は単に知識の材料を提供するだけである。
それを自分のものにするのは思索の力である。
（ ジョン・ロック ）
3348.
人間たちよ、あなたがたはどこから来たのか。
そして、何に由来してこのように悪しきものとなったのか。
（ サラミスのヒッポダマス ）
3349.
最善の法律は慣習から生まれる。
（ ジョセフ・ジュベール ）
3350.
すべての社会主義は、
奴隷制度を付随的に伴う。
（ ハーバート・スペンサー ）

3351.
寂寥(せきりょう)の極(きわみ)、天に通ず。
（ 森信三 ）
3352.
悲観主義は弱さを招き、楽観主義はパワーをもたらす。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
3353.
羊飼いは、全群を導く一匹の羊を必要とする。
さもなくば、彼みずからその羊にならねばならぬ。
（ ニーチェ ）
3354.
山を動かす技術があるところでは、山を動かす信仰はいらない。
（ エリック・ホッファー ）
3355.
自然に強制を加えてはならず、むしろ、これに従うべきなり。
（ エピクロス ）
3356.
嫉妬は常に恋と共に生まれる。
しかし必ずしも恋と共には滅びない。
（ ラ・ロシュフコー ）
3357.
友たるものは、推察と沈黙に熟達した者でなければならない。
（ ニーチェ ）
3358.
習慣は、それが習慣であるからこそ従われるべきで、それが合理的であるとか、正しいということから従われるべきではない。
（ ブレーズ・パスカル ）
3359.
我々は言う。
「彼は無為の中にその一生を過ごした」と。
「私は今日何もなさなかった」と。
冗談ではない。
君は生きたではないか。
それこそが、君たちの仕事の根本であるだけでなく、その最も輝かしいものではないか。
（ モンテーニュ ）
3360.
高邁な思想は心情から生じ、大いなる愛情は理性から生まれる。
（ ルイ・ド・ボナール ）

3361.
自然がどんなに大きな優雅を与えようとも、偉人英傑を作るのは自然だけではなく、自然と手を組んだ運命である。
（ ラ・ロシュフコー ）
3362.
復讐する時、人間はその仇敵と同列である。
しかし、許す時、彼は仇敵よりも上にある。
（ フランシス･ベーコン ）
3363.
犠牲行為によって計画される道徳は、半野蛮的階級の道徳である。
（ ニーチェ ）
3364.
実際には我々は何ものをも認識しない。
なぜなら、真理は深淵の底に横たわっているものであるから。
（ デモクリトス ）
3365.
我々は一人で世の中を歩いている。
我々が望むような友情は夢であり、寓話である。
（ エマーソン ）
3366.
この地上における二人の暴君、
それは偶然と時間だ。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
3367.
何事が起ころうとも、そこから利益を引き出す力は私の中にある
（ カール・ヒルティ ）
3368.
人間のすべての性質のなかで、
嫉妬は一番みにくいもの、
虚栄心は一番危険なものである。
心の中のこの二匹の蛇からのがれることは、
素晴らしくこころよいものである。
（ カール・ヒルティ ）
3369.
相手側の言い分を聞いてやろう、
という気持ちがなくなったら、
もうその人の負けである。
（ ラ・ロシュフコー ）
3370.
我々のうちに存在するものは全て同一である。
生と死、醒と睡、若と老。
（ ヘラクレイトス ）

3371.
真実は疑いなく美しい。
しかし、嘘もまた同様である。
（ エマーソン ）
3372.
正義なんて滑稽ものだ。
一筋の川で限界づけられるのだから。
ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向こう側では誤りなのだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3373.
君主にとって、歴史ほど優れた女教師はない。
だが、彼女の方は少々散漫な生徒を持って不幸なのである。
（ ヨハン・ヤコプ・エンゲル ）
3374.
人間は、
真理に対しては氷、
虚偽に対しては火である。
（ アミエル ）
3375.
感受性の欠如は、おそらく基本的には自己認識の欠如であろう。
（ エリック・ホッファー ）
3376.
美味とは、食物そのものにあるのではなく、味わう舌にあるものである。
（ ジョン・ロック ）
3377.
人道主義は、人間を一つの目的のために決して犠牲にしないことより成り立つ。
（ シュバイツァー ）
3378.
恐れる者は恐れることなかれ。
だが恐れぬ者は恐れよ。
（ ブレーズ・パスカル ）
3379.
食べ物を選ぶように、言葉も選べ。
（ アウグスティヌス ）
3380.
虻(あぶ)が刺したくらいでは、
威勢よく走っている馬を止めることはできない。
（ ヴォルテール ）

3381.
どこに死が我々を待っているか分からないのだから、いたる所で待とうではないか。
（ モンテーニュ ）
3382.
全ての芸術、全ての教育は、単に自然の付属物に過ぎない。
（ アリストテレス ）
3383.
私たちの強さは弱さから生まれる。
（ エマーソン ）
3384.
期待できないことに希望をつなぐな。
（ ピタゴラス ）
3385.
ものごとは確信を持って始めると、疑惑に包まれて終わるのがオチである。
しかし初めに疑ってかかり、じっくりそれに耐えれば、最後は確信に満ちたものになる。
（ フランシス･ベーコン ）
3386.
快楽を控えることでなく、快楽に勝って負けないのが最上である。
（ アリスティッポス ）
3387.
孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、むしろ孤独の条件によってである。
（ 三木清 ）
3388.
嘘には二種類ある。
過去に関する事実上の嘘と、未来に関する権利上の嘘である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
3389.
我々は春と夏は改革者であるが、
秋と冬は保守の側に立つ。
朝は改革者で、
夜になると保守主義者になる。
（ エマーソン ）
3390.
愛せよ、さらば汝も愛されん。
およそ愛は代数方程式の両辺のごとく数学的に公正なり。
（ エマーソン ）

3391.
人間的行為の宗教がないところには、いかなる宗教も存在し得ない。
（ サミュエル・クラーク ）
3392.
医者というものは、ほとんどわかっていない未知の病気を治療するために、自分でもわかっていない薬を処方するものである。
（ ヴォルテール ）
3393.
神に代わって人間を支配する三つの力である、金と名誉と享楽との関係を断ったときに、人は初めて自分を自由に感じることができる。
（ カール・ヒルティ ）
3394.
外国語を少ししか話せない人は、上手く話す人よりも外国語を嬉しがる。
楽しみは半可通の人にある。
（ ニーチェ ）
3395.
社会をつくるまえの人間の自然状態が戦争であったこと、しかも、いわゆる戦争ではなく、すべての人に対する、すべての人の戦争であったことは、否定できない。
（ トマス・ホッブズ ）
3396.
公然と大きい目標を立て、そののち内心自分がそれにはあまりに無力だと認める者は、通常またその目標を公然と撤回するだけの力もなく、そののち偽善者となることは避けられない。
（ ニーチェ ）
3397.
結局のところ精神を救い出すのは夫婦である。
（ アラン ）
3398.
なんと多くの人間が罪のない者たちの血と命で生きていることか！
（ ラ・ロシュフコー ）
3399.
女性の本質は献身であるが、その外形は抵抗である。
（ キルケゴール ）
3400.
真の懐疑家は論理を追求する。
しかるに独断家は全く論説しないか、ただ形式的に論説するのみである。
（ 三木清 ）

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