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1501.
もう少し多くを知り、
もう少しゆっくり生きよ。
（ バルタザール・グラシアン ）
1502.
いかに押しつぶしても個人的人格は専制である。
（ J・S・ミル ）
1503.
世論はいわば世界の女王であるが、
力は世界の暴君である。
（ ブレーズ・パスカル ）
1504.
恋に肩をたたかれた時には、いつもは詩的な調べに耳をかさないような男でさえ詩人になる。
（ プラトン ）
1505.
障碍(しょうがい)を好機に変えるとき、人間がその独自性を最大限に発揮するということは、今なお真実である。
（ エリック・ホッファー ）
1506.
自然は人間に一枚の舌と二つの耳を与えた。
だから人は話すことの二倍だけ聞かねばならない。
（ ゼノン ）
1507.
人生は短い。
わずかな時しか生きられないからというよりも、そのわずかな時のあいだにも、私たちは人生を楽しむ時をほとんど持たないからだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1508.
我々は、
光のもとで暗闇を、
幸福のもとで悲惨を、
満足のもとで苦痛を思い起こすことはまれである。
しかし、その逆はいつもである。
（ カント ）
1509.
怪物と闘う者は、
その過程で自らも怪物にならないよう、
気をつけなければならない。
長い間深淵をのぞきこむとき、
その深淵もじっとこちらを見つめているのだ。
（ ニーチェ ）
1510.
愛または憎しみと共演しないとき、女は凡庸な役者だ。
（ ニーチェ ）
1511.
健康の維持は義務である。
生理的道徳と称するものの存在を知る人はまれである。
（ ハーバート・スペンサー ）
1512.
狭量になるのは、
狭量な人間に対した時だけにせよ。
（ イポリット・テーヌ ）
1513.
うぬぼれというものが
ついぞなかったら、
人生はてんで楽しくあるまい。
（ ラ・ロシュフコー ）
1514.
苦しみを味わうことがない人間は、人間愛から生まれる感動も快い同情の喜びも知ることはあるまい。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1515.
人は、善意を別にすれば、何にでも手向かうことができる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1516.
苦難はたいてい未来の幸福を意味し、それを準備してくれるものであるから、私はそうした経験を通じて、苦難のときには希望を抱くようになり、逆にあまり大きな幸福に対しては疑念を抱くようになった。
（ カール・ヒルティ ）
1517.
愛することの反対は憎むことではなく無関心であることだ。
（ カール・ヤスパース ）
1518.
私たちは、死の心配によって生を乱し、生の心配によって死を乱している。
（ モンテーニュ ）
1519.
戦争は従属ほど負担が重くない。
（ ヴォルテール ）
1520.
人間はみな、発見の航海の途上にある探求者である。
（ エマーソン ）
1521.
めいめいの弱点を見つけ出すことが、
人々の意思を操る術だ。
（ バルタザール・グラシアン ）
1522.
毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。
（ ニーチェ ）
1523.
単に撤退するのではなく、撤退する目的を持ちたまえ。
（ エマーソン ）
1524.
恋愛は掟を関知せず。
（ ポエティウス ）
1525.
希望は頼りにならないものであるが、心地よい道を経て、我々を人生の終わりまで運ぶことだけのことはしてくれる。
（ ラ・ロシュフコー ）
1526.
絶望とは死に至る病である。
自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。
それは死を死ぬことである。
（ キルケゴール ）
1527.
無知を恐れるなかれ。
偽りの知識を恐れよ。
（ ブレーズ・パスカル ）
1528.
いつまでもただの弟子でいるのは、師に報いる道ではない。
（ ニーチェ ）
1529.
壮大な人物は堪えがたいほど利己的である。
（ エマーソン ）
1530.
人を不安にするものは、事柄そのものではなく、むしろそれに関する人の考えである。
（ カール・ヒルティ ）

1531.
宴会と同じように、人生からも、飲みすぎもせず、喉が乾きもしないうちに立ち去るのが一番良い。
（ アリストテレス ）
1532.
我々は、我々の大切な人の死に涙を流しているのだと言いながら、実は我々自身のために涙を流しているのだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
1533.
恋愛の楽しみは愛することにある。
（ ラ・ロシュフコー ）
1534.
偽善とは、不徳が徳に対してほんのわずか捧げた敬意である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1535.
親友が逆境に陥ったとき、我々はきまって不愉快でない何かをそこに見出す。
（ ラ・ロシュフコー ）
1536.
人がこれは自分だと主張するものと、単に彼が持っているものとの間に一線を引くのは難しい。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1537.
あらかじめ死を考えておくことは、自由を考えることである。
死を学んだ者は、奴隷であることを忘れた者である。
死の修得は我々をあらゆる隷属(れいぞく)と約束から解放する。
（ モンテーニュ ）
1538.
嫉妬は自分よりも高い地位にある者、自分よりも幸福な状態にある者に対して起こる。
（ 三木清 ）
1539.
個人に、自分の思うことを言ったり教えたりする自由が与えられない統治が、もっとも暴力的な統治である。
（ スピノザ ）
1540.
友情とは、誰かに小さな親切をしてやり、お返しに大きな親切を期待する契約である。
（ モンテスキュー ）

1541.
諸君は私から哲学を学ぶのではない。
哲学することを学ぶのだ。
（ カント ）
1542.
自分の苦悩をまぬがれた者は、他人の苦悩を軽くしてやる責務を感じなければならない。
（ シュバイツァー ）
1543.
自分について多くを語ることは、自分を隠す一つの手段となり得る。
（ ニーチェ ）
1544.
革命は、成功するまではすべて失敗の連続である。
（ ローザ・ルクセンブルク ）
1545.
男の幸せは「われ欲す」、女の幸せは「彼欲す」ということである。
（ ニーチェ ）
1546.
悪人は善人のずる賢さに気づいていつも驚く。
（ ヴォーヴナルグ ）
1547.
その文章さえよければ、悪い作家から引用することを私は決して恥じない。
（ セネカ ）
1548.
言論が堕落したところでは精神も堕落している。
（ セネカ ）
1549.
最も難しい三つのこと──
秘密を守ること、
他人から受けた危害を忘れること、
そして、暇な時間を利用すること。
（ キケロ ）
1550.
人の価値は、不運の時、へこたれないかどうかである。
（ プルタルコス［プルターク］ ）

1551.
人間の生の営みはすべて、今にある。
過去はすでに為されたものであり、未来は不確かなものだから。
（ アウレリウス ）
1552.
怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である。
（ アウレリウス ）
1553.
一度も危険に身をさらしたことがなければ、自分の勇気を保証することはできない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1554.
一粒の木の実は、いくつもの森を生む。
（ エマーソン ）
1555.
死人のみが、戦争の終わりを知る。
（ プラトン ）
1556.
人間は意欲すること、そして創造することによってのみ幸福である。
（ アラン ）
1557.
我々は、我々を称讃する人たちを常に愛するが、我々が称讃する人たちを必ずしも愛しはしない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1558.
人生は常に頂上に近づくほど困難が増してくる。
寒さは厳しくなり責任は重くなる。
（ ニーチェ ）
1559.
我々はみな、生まれたばかりだという感傷をいだきつつこの世を去る。
（ エピクロス ）
1560.
子供達は活動する瞬間、自らを個性化する。
（ ジョン・デューイ ）

1561.
物事は、
あるがままのものではなく、
見かけどおりのものである。
（ バルタザール・グラシアン ）
1562.
教育もまた、教育を必要としないだろうか？
（ カール・マルクス ）
1563.
我々は、
他人に幸福を分け与えることにより、
それと正比例して
自分の幸福を増加させるのだ。
（ ジェレミー・ベンサム ）
1564.
世界の快癒はいろいろな処置をほどこすことによってではなく、ものの考え方を改めることによってもたらされるのだと世界自身が気づくときに、ようやく世界は立ちなおることができよう。
（ シュバイツァー ）
1565.
生きるということだって、
他のいかなることだって、
正義という一大事にくらべれば、
二の次だとしなければならない。
（ ソクラテス ）
1566.
勇者の気持ちを味わいたければ、ありったけの気力をふるって、勇者らしく振る舞うことだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1567.
私が生まれるということは不条理である。
私が死ぬということも不条理である。
（ サルトル ）
1568.
私は、（その人から）何も学ぶべきものがないほど愚かな人に会ったことはない。
（ ガリレオ・ガリレイ ）
1569.
歴史は青年によって創られてきた。
（ エリック・ホッファー ）
1570.
楽観主義者は、どこでも青信号を見る人のこと。
悲観主義者とは、赤信号しか見えない人のこと。
本当に賢い人は色盲です。
（ シュバイツァー ）

1571.
長所を発見しようと思えば、
どんなものにでも発見できる。
どんな人間とも恋愛感情をもつことができる。
あんなやつ二度と会いたくないという蛇蝎(だかつ)のごとき相手でも、
長所をやすやすと発見できる。
（ 鷲田小彌太 ）
1572.
すべての知識の源は、疑いではなく、驚きである。
（ アブラハム・ヘシェル ）
1573.
絶望した側が戦いに勝つことがよくある。
（ ヴォルテール ）
1574.
多くの愚者は自分に飽き、嫌になることによって悩む。
（ セネカ ）
1575.
勇気は逆境における光である。
（ ヴォーヴナルグ ）
1576.
堅忍は暴力よりも有効であって、まとめて取れないものも少しずつやれば大抵は手に入る。
絶えず続いているということは恐ろしいものである。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
1577.
もし君が自分のために生きようと望むならば、他人のために生きねばなりません
（ セネカ ）
1578.
歴史は、自由な国においてのみ真実に書かれうる。
（ ヴォルテール ）
1579.
独創力とは、思慮深い模倣以外の何ものでもない。
（ ヴォルテール ）
1580.
太陽は日々に新しい。
（ ヘラクレイトス ）

1581.
男は自分を愛してくれなくなった女に対して激昂するが、すぐにあきらめる。
女は捨てられるとそれほど騒ぎ立てないが、長い間慰められない思いを胸に抱く。
（ ラ・ブリュイエール ）
1582.
女というのは
（好きなだけ）泣かせてやらなければならない。
泣きぬくと、
泣くべきものがなくなって、
あとはすぐに忘れてしまうものなのだ。
（ キルケゴール ）
1583.
人生の楽しみではなく、喜びを求めていこう。
（ J・S・ミル ）
1584.
どんな女の過失も、男の責任である。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
1585.
強欲を棄て去りたくば、その母たる贅沢を棄てよ。
（ キケロ ）
1586.
真実は皆のものではない。
それを追い求める者のみが手に入れることができる。
（ アイン・ランド ）
1587.
優れた所がありながら、疎んじられる人がおり、欠点だらけでも好かれる人がいる。
（ ラ・ロシュフコー ）
1588.
四季は、それぞれの季節がくれば、いつも私たちにとって一番よい。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1589.
優位の座ぶとんに納まっている者はいねむりをするものだ。
圧され、苦しめられ、打ち負かされて、何かを学ぶ機会が恵まれるというものである。
（ エマーソン ）
1590.
言論が詭弁であるかどうかは、（言論）技術の働きそのものによってではなく、論者の意図によって決まる。
（ アリストテレス ）

1591.
人は幸福を探し始めると、たちまち幸福を見つけられない運命に陥る。
（ アラン ）
1592.
暗黒の中では、我々の想像力は、明るい光の中におけるよりもたくましく働くのを常とする。
（ カント ）
1593.
よい生活は、恐怖や束縛やお互いの自由に対する干渉の上に築くことはできない。
（ バートランド・ラッセル ）
1594.
人は棚ぼた式の幸福をあまり好まない。
自分でつくり上げることを欲するのだ。
（ アラン ）
1595.
人の一生は短い。
君の人生はもうほとんど終わりに近づいているのに、君は自分に尊敬をはらわず、君の幸福を他人の魂の中に置くことをしているのだ。
（ アウレリウス ）
1596.
不当に非難することより不当に称賛してしまうことの方が、（相手の）良心の呵責を呼び起こす。
（ ニーチェ ）
1597.
人間の幸福の敵は、苦痛と退屈である。
（ ショーペンハウアー ）
1598.
素晴らしき結婚は、盲目の妻と、耳の聞こえぬ夫の間で生まれる。
（ モンテーニュ ）
1599.
神と自然は、何一つ無駄なことはしない。
（ アリストテレス ）
1600.
結婚のための愛は人間をつくるが、友情の愛は人間を完成する。
（ フランシス･ベーコン ）

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