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1201.
喧嘩をつくるのは倦怠だ。
その証拠は、いちばん喧嘩好きなのは、仕事や心配のいちばん少ない人間に決まっているからだ。
（ アラン ）
1202.
人は往々にして自分が不幸に思えることに、ある種の悦びを感じることで、不幸である自分を慰める。
（ ラ・ロシュフコー ）
1203.
良き書物を読むことは、過去の最も優れた人達と会話をかわすようなものである。
（ デカルト ）
1204.
重要な思想を誰にでもわからせるように表現するほど難しいことはない。
（ ショーペンハウアー ）
1205.
神は男を飼い馴らす為のみに女を創った。
（ ヴォルテール ）
1206.
心が受け入れようとしているものしか、目には見えない。
（ アンリ・ベルクソン ）
1207.
めったに使われない思考の自由の代償として、人々は言論の自由を要求する。
（ キルケゴール ）
1208.
決定的なものは「是が非でも」の上にしか打ち立てられない。
（ ニーチェ ）
1209.
すばらしい英知は、
極度の無知と同じく、狂愚として非難される。
（ ブレーズ・パスカル ）
1210.
物事をうまく成し遂げたことに対する最大の報酬は、それを成し遂げたということである。
（ エマーソン ）
1211.
考えることは己自身と親しむことである。
（ ウナムーノ ）
1212.
休息はよいことであるが、倦怠はその兄弟である。
（ ヴォルテール ）
1213.
人に退屈だと思われないようにすることを大切だと思っている人々に限って、きまって我々を飽きさせる。
（ ラ・ロシュフコー ）
1214.
あらゆる宗教のうちでキリスト教は、疑いもなく最も寛容を教えたはずの宗教である。
しかし、現在までのところ、キリスト教徒はすべての人間の内で最も不寛容な人たちであった。
（ ヴォルテール ）
1215.
不当な軽蔑をはねつける必要に迫られると、どんな謙虚な人もプライドと同意識の昂奮(こうふん)に否応なしに追い込まれる。
（ コールリッジ ）
1216.
軽薄な人間は運勢を信じ、強者は因果関係を信じる。
（ エマーソン ）
1217.
友人や恩人たちの欠点について終始遠慮なく語るようになったら、もう彼らに対して持つべき感情を永く持続できない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1218.
人が何を食べているかより、誰と食べているかを見ることだ。
（ エピクロス ）
1219.
多くの人間は、その記憶があまりにもよいという唯一の理由から思索者になれない。
（ ニーチェ ）
1220.
もっといい時代はあるかもしれないが、これは我々の時代なのだ。
我々はこの革命のただなかに、この生を生きるよりほかはないのである。
（ サルトル ）
1221.
善も悪も、我々に快楽と苦痛を引き起こすものにほかならない。
（ ジョン・ロック ）
1222.
幸福なる生活は、心の平和において成り立つ。
（ キケロ ）
1223.
言葉の中に、話し手の心の状態と人格と気質が見える。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
1224.
真理は子供の口から出る。
（ プラトン ）
1225.
良心を持つだけでは十分ではない。
大切なのはそれをうまく使うことだ。
（ デカルト ）
1226.
偏見を捨てるのに、もう遅すぎるなんてことは決してない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1227.
私の理性は、曲げられたり折られたりするようには仕込まれていない。
そうされるのは、私の膝である。
（ モンテーニュ ）
1228.
王侯の寛容は、人民の忠誠を勝ち取るひとつの政略にすぎない。
（ ラ・ロシュフコー ）
1229.
どこから見ても確かな格言は、千のうち一つしかない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1230.
迅速に決断し、行動できるように自己訓練しておくことを、誰しも心がけるべきである。
（ チャールズ・エバレット ）

1231.
腹蔵なく、生一本(きいっぽん)になって生きていけ。
（ オーギュスト・コント ）
1232.
どんな革命も、一人の人間が心に思いついた、ひとつの思想にほかならなかった。
（ エマーソン ）
1233.
言葉は空虚なもので、事実はつねに言葉よりも雄弁である。
（ 三木清 ）
1234.
仕事は最初が肝心だ。
（ プラトン ）
1235.
我々は目当て以上のものを狙う。
（ エマーソン ）
1236.
肉体があまり安楽すると、精神が腐敗してくる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1237.
人生の多くの贅沢といわれる慰安の多くは、人類の向上に対する不可避的な障害のみならず、人間的な障害でもある。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
1238.
我々は他人の知識によって物知りにはなれるが、賢くなるには、我々自身の知恵によるしかない。
（ モンテーニュ ）
1239.
苦難の道は永くもあれば、また暗くもある。
次第に明るくなるような道は別の道である。
（ キルケゴール ）
1240.
全世界を知り、己自身を知らない者がある。
（ ラ・フォンテーヌ ）

1241.
明日は、試練に応じた新しい力をもたらすであろう。
（ カール・ヒルティ ）
1242.
万物は流転する。
（ ヘラクレイトス ）
1243.
いかなる財産も、ちょっとしたチャンスに手に入れたものである。
（ ショーペンハウアー ）
1244.
贋(にせ)の紳士とは、自己の欠点を他人にも自分にもごまかす連中であり、真の紳士とは、それらを完全に認識し、それらを告白する人間である。
（ ラ・ロシュフコー ）
1245.
迷信は弱々しい精神の宗教である。
（ エドマンド・バーク ）
1246.
卑しい人たちは、
偉人の欠点や愚行に
非常な喜びを感じる。
（ ショーペンハウアー ）
1247.
どんな問題にも両面がある
（ プロタゴラス ）
1248.
知識がなくて想像力を持っている人間は、
足がないのに翼を持っているようなものだ。
（ ジョセフ・ジュベール ）
1249.
健康な身体は客間で、病身は監獄である。
（ フランシス･ベーコン ）
1250.
順境の際、
招待されし時のみ我を訪れ、
逆境の際、
招待されずとも訪れるが真の友人なり。
（ テオフラストス ）

1251.
孤独を愛する者は野獣か、そうでなければ神である。
（ アリストテレス ）
1252.
友情は魂の結びつきである。
（ ヴォルテール ）
1253.
智恵とは大目に見るべき事を知ること。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
1254.
傲慢は、自分以外の者すべてへの軽蔑である。
（ テオフラストス ）
1255.
上り坂と下り坂は、一つの同じ坂である。
（ ヘラクレイトス ）
1256.
会社や仕事が自分に合うかどうかは、
とにかくやってみなければ分かりません。
人間は体全体で何かを理解します。
（ 中島義道 ）
1257.
我らは常に命の短きを嘆きながら、あたかも命の尽きる時期などなきがごときに振る舞う。
（ セネカ ）
1258.
すべて偉大なことは、小規模に、少人数から始まるものだ。
（ カール・ヒルティ ）
1259.
自愛こそ、この世でいちばんのへつらいである。
（ ラ・ロシュフコー ）
1260.
わずかな狂気も交じらない天才はいない。
（ アリストテレス ）

1261.
さあ、サイコロは投げられた。
私はルビコン河を渡るのだ。
この道は私を戦いに導くだろう。
だが私はたじろぎはしない。
私は私の手で見出した「この道」を駆け抜けて進むのだ。
（ キルケゴール ）
1262.
恋愛と友愛は互いにしりぞけ合う。
（ ラ・ブリュイエール ）
1263.
世界について知りたいなら、細部を見過ごしてはならない。
（ ヘラクレイトス ）
1264.
大学は天才を嫌う。
修道学校が聖者を嫌うように。
（ エマーソン ）
1265.
ひとり徒歩で旅したときほど
豊かに考え、豊かに存在し、豊かに生き、
あえて言うならば、私自身であったことはない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
1266.
自分自身を理解していないうちから、人に理解してもらおうなどと思うべきではない。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1267.
無人島で紳士たり得る人は、
真の人なり。
（ エマーソン ）
1268.
まず前もって服従することを学んでいなければ、
人に上手に命令することはできない。
（ アリストテレス ）
1269.
反論し論破するために読むな。
信じて丸呑みするためにも読むな。
話題や論題を見つけるためにも読むな。
しかし、熟考し熟慮するために読むがよい。
（ フランシス･ベーコン ）
1270.
偉大な人物の栄光は、
それを手に入れるために用いた手段によって
常に計られるべきである。
（ ラ・ロシュフコー ）

1271.
汝を高むる者は
ただ汝自身の中にあり。
（ 阿部次郎 ）
1272.
男は妻や愛人（＝恋人）が嫌いになると、逃げようとする。
だが、女は憎い男には仕返ししようと、手元に抑えておきたがる。
（ ボーヴォワール ）
1273.
女が裏切るときの最初の兆候は、その夫に対して昔のような礼儀正しさと注意深さとを取り戻すことにある。
（ アラン ）
1274.
自己の所有以上を望まぬ者は富者なり。
（ キケロ ）
1275.
優しくなりなさい。
あなたの出会う人々は皆、困難な戦いに挑んでいるのだから。
（ プラトン ）
1276.
決して人に向かって、顔色が悪いねなどと言ってはならない。
（ アラン ）
1277.
人間はすべての財を背に負う放浪者のように、あらゆる経験を背負っていく。
（ オルテガ ）
1278.
親切にしなさい。
あなたが会う人はみんな、厳しい闘いをしているのだから。
（ プラトン ）
1279.
懐疑は賢者の冠である。
（ アラン ）
1280.
偉大な人間は、
必然的に懐疑家である。
（ ニーチェ ）

1281.
偉大な知恵は懐疑的である。
（ ニーチェ ）
1282.
何故(なぜ)に宗教が必要であるか──かかる問いを発するのは、自己の生涯の真面目ならざるを示すものである。
（ 西田幾多郎 ）
1283.
根づきたいという魂の欲求は、最も重要でありながら、最もないがしろにされている。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1284.
立派な箴言はちょうど塩のように、
決して利かなくなることのない食物である。
（ ニーチェ ）
1285.
生まれて一度も、立派な決心をしない人はほとんどない。
ただそれが続かないのだ。
昨日結んだ紐(ひも)が、今日はや緩むのを見れば、明日は解けはせぬかと案じられるではないか。
結んだ紐は、日に日に締め直せば、固く締まってくる。
（ ジェームズ・ミル ）
1286.
人に従うことを知らない者は、
良き指導者になり得ない。
（ アリストテレス ）
1287.
おずおずとお願いする者は、（相手に）拒絶することを教えている。
（ セネカ ）
1288.
良心をもって残酷の苦患を加えることが、道徳主義者には一つの喜びなのだ。
これこそ彼らが「地獄」を発明した理由だ。
（ バートランド・ラッセル ）
1289.
最も危険なのは、質より量へ逃避することだ。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
1290.
誰も我々の前では、我々の不在のときに語るように、我々のことを語らない。
人と人とのあいだに存する結合は、このような相互の欺瞞(ぎまん)の上に築かれたものにほかならない。
（ ブレーズ・パスカル ）

1291.
真の平等主義と過激な平等主義との間には、
天地の差がある。
前者は決して、誰も彼もが命令を発するのだとか、
誰一人命令を受ける者はないのだとかいうことではなく、
同輩の言うことに耳を傾け、
同輩に命令する、
ということなのである。
（ モンテスキュー ）
1292.
不平は自信の欠乏であり、意志の薄弱である。
（ エマーソン ）
1293.
軽い悲しみには声がある。
重い悲しみはものを言えぬ。
（ セネカ ）
1294.
真の恋愛は
尊敬というものなしには成立しない。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
1295.
私たちは知りすぎている一方で、感じなさすぎる。
ついには、人生の大切な源泉である創造的な感動を感じなくなるのだ。
（ バートランド・ラッセル ）
1296.
復讐と恋愛においては、女は男よりも野蛮である。
（ ニーチェ ）
1297.
手紙では人は赤面しない。
（ キケロ ）
1298.
善にも強ければ、悪にも強いというのが、もっとも強力な力である。
（ ニーチェ ）
1299.
最大の犯罪は、欲望によらず飽満によりて引き起こされる。
（ アリストテレス ）
1300.
轢(ひ)かれる危険が最も多いのは、ちょうど一つの車を避(よ)けた時である。
（ ニーチェ ）

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