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3501.
我々は春と夏は改革者であるが、
秋と冬は保守の側に立つ。
朝は改革者で、
夜になると保守主義者になる。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3502.
喜びに向かう思想は、
健康にも向くものである。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）
3503.
自然がどんなに大きな優雅を与えようとも、偉人英傑を作るのは自然だけではなく、自然と手を組んだ運命である。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
3504.
正義なんて滑稽ものだ。
一筋の川で限界づけられるのだから。
ピレネー山脈のこちら側では真実でも、向こう側では誤りなのだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
3505.
嘘には二種類ある。
過去に関する事実上の嘘と、未来に関する権利上の嘘である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）
3506.
君主にとって、歴史ほど優れた女教師はない。
だが、彼女の方は少々散漫な生徒を持って不幸なのである。
（ ヨハン・ヤコプ・エンゲル ）
3507.
クレオパトラの鼻がもう少し低かったら、
世界の歴史は変わっていただろう。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
3508.
結局のところ精神を救い出すのは夫婦である。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）
3509.
明けゆく毎日をお前の最後の日と思え。
そうすれば当てにしない日はお前の儲けとなる。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
3510.
我々は言う。
「彼は無為の中にその一生を過ごした」と。
「私は今日何もなさなかった」と。
冗談ではない。
君は生きたではないか。
それこそが、君たちの仕事の根本であるだけでなく、その最も輝かしいものではないか。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
3511.
思考はヒゲのようなものである。
成長するまでは生えない。
（ ヴォルテール ）
（ Voltaire ）
3512.
孤独が恐ろしいのは孤独そのもののためでなく、むしろ孤独の条件によってである。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
3513.
医者というものは、ほとんどわかっていない未知の病気を治療するために、自分でもわかっていない薬を処方するものである。
（ ヴォルテール ）
（ Voltaire ）
3514.
外国語を少ししか話せない人は、上手く話す人よりも外国語を嬉しがる。
楽しみは半可通の人にある。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
3515.
言葉は貧者(ひんじゃ)の貨幣である。
（ トマス・ホッブズ ）
（ Thomas Hobbes ）
3516.
道徳的理想の勝利は、ほかのいずれの勝利と同じく、「非道徳的」手段によって、つまり暴力・虚言・誹謗・不正によって得られる。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
3517.
作品というのは
考えのデスマスクである。
（ ヴァルター・ベンヤミン ）
（ Walter Benjamin ）
3518.
どんなに小さなことにも細心の注意を払って生きよ。
人生において「少しずつ」というのは小さなことではないのだから。
（ セクストス ）
3519.
老人はよい教訓を言いたがるが、それは、もう悪い手本を示す年ではなくなったことを、ひそかに自慰するためである。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
3520.
自然に従って生きよ。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
3521.
美しいものを見る機会を逃してはなりません。
美は神様が自らの手でお作りになったものですから。
路傍にも神秘的なものがあります。
全ての美貌、晴れた空、そしてきれいな花の中に美を感じ、喜びましょう。
そして恵みの一杯として神様に感謝しましょう。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3522.
哲学は最高の文芸なり。
（ プラトン ）
（ Platon ）
3523.
愛──
その手段においては両性の闘い、
その根底においては両性の命がけの憎悪。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
3524.
人間とは「世の中」自身であるとともにまた世の中における「人」である。
（ 和辻哲郎 ）
（ Watsuji Tetsurou ）
3525.
生き埋めにされた皇帝よりも、乞食暮らしのほうがよい。
（ ラ・フォンテーヌ ）
（ La Fontaine ）
3526.
死と死後とは人知の測り知るべからざるところであるが、
ただ死に対する最良の準備が最もよく生きることにあるは疑いがない。
（ 阿部次郎 ）
（ Abe Jirou ）
3527.
健康というのは平和というのと同じである。
そこに如何(いか)に多くの種類があり、多くの価値の相違があるであろう。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
3528.
どんな時でもそうだが、
今度もたいへん良い機会だ。
それをどう扱うかさえ知っていれば。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3529.
欲望に逆らうことは難しい。
欲望は、欲するものを命がけで手に入れようとするからだ。
（ ヘラクレイトス ）
（ Herakleitos ）
3530.
原理とは、現在だれもが使用中で、すべての人の眼の前に存在するものである。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）

3531.
忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に長くかかり、心に食い込んでいくことも深くなる。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
3532.
完全な作品を作り上げて名声を得ることは、既に得ている名声によって平凡な作品に箔をつけるような、そんな生やさしいものではない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
（ La Fontaine ）
3533.
忍耐は集結された根気である。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
3534.
わが心を打ち明ける友を持たない人々は、己と己の心とを食う人喰い鬼である。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
3535.
夜は、どんな女も美しい。
（ オウィディウス ）
（ Ovidius ）
3536.
素晴らしい人生とは、愛に鼓舞され、知識に導かれた人生だ。
（ バートランド・ラッセル ）
（ Bertrand Russell ）
3537.
野心は
大きな魂よりも小さな魂のほうにとっつきやすい。
それはちょうど火が
宮殿よりも、わらぶき家につきやすいように。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
3538.
理想ほど危険なものはない。
人が一つの理想しか持たなかったとしたら。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）
3539.
希望は、つねに我々を欺くペテン師である。
私の場合、
希望を失ったとき、初めて幸福が訪れた。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
3540.
汝がいっさいを屈服させんと欲せば、汝自身を理性に屈服せしめよ。
（ セネカ ）
（ Seneca ）

3541.
人は敗北主義から独断家になる。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
3542.
相反するものは一致する。
不調和なものが最も美しい調和を作る。
（ ヘラクレイトス ）
（ Herakleitos ）
3543.
自分の働く誠意と家族があれば、人生には光がさします。
（ 梅原猛 ）
（ Umehara Takeshi ）
3544.
美の愛は愛好であるが、美の創造は芸術である。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3545.
偉大な思想は心情から生まれる。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
3546.
自分が今かかっている病気をがまんするほうが、決してかからないかも知れない病気について思い悩むより利口である。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
3547.
我々は朝を生の本質と見、これを神聖に扱わなくてはならない。
（ ショーペンハウアー ）
（ Schopenhauer ）
3548.
自分の腕前を隠す心得があることこそ、
素晴らしい腕前である。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
3549.
アメリカにおいては、
人々を判断するには、
彼らの生活程度から推定される収入の多寡(たか)によるのが早道である。
（ バートランド・ラッセル ）
（ Bertrand Russell ）
3550.
我々の信用は、我々のひとつの財産である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）

3551.
祈ることは、
人生の意味について考えること。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
（ Wittgenstein ）
3552.
私にとっての言語の限界こそが、
私の限界である。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
（ Wittgenstein ）
3553.
心から喜ぶとき、あなたは育(はぐく)まれている。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3554.
外部に支えを求める精神は弱い精神である。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）
3555.
我々は純粋性と暴力との間の選択をするのではなく、
種類の異なった暴力の間で選択するのである。
重要な討議しなければならない問題は、
暴力ではなくて、
その方向と前途である。
（ モーリス・メルロ＝ポンティ ）
（ Maurice Merleau Ponty ）
3556.
器量こそ
乱世における勝敗を決定するものである。
（ 唐木順三 ）
（ Karaki Junzou ）
3557.
人間が自らの運命に適応するように自然は計らう。
人格という果実を与えることによって。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3558.
良書の要約というものはすべて愚劣なものだ。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
3559.
人間は自己の監獄の戸を開く権利なき囚人なり。
人間は神が召還するまで待つべきであり、自己の命を奪うべきにあらず。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
3560.
一番の獣が一番にぎやかなところに住んでいる。
（ バルタザール・グラシアン ）
（ Baltasar Gracian ）

3561.
魚はより深き所を求め、人間は、より良き所を求める。
しかしながら、人間は時によって、其処(そこ)がより良くはなくして、より悪く、極めて悪い所であるのに十分気づきながら、より深い所を求めることがある。
（ シェストフ ）
3562.
楽しみへの期待は、過去の楽しみの回想につながるものなり。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
3563.
富は良心をもたらさない。
しかし良心は、富ばかりでなく、望まれるもの全てを、個人にも国家にももたらすのである。
（ ソクラテス ）
（ Sokrates2 ）
3564.
我々が不意にある事柄について問われた場合に思いつく最初の意見は、一般に我々の意見ではなく、我々の階級・地位・素性につきもののきまり文句にすぎない。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
3565.
子供には過去も未来もない。
だから現在を楽しむ。
大人はとてもそうはいかない。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）
3566.
人間は自分自身の歴史をつくる。
だが、思うままにではない。
自分で選んだ環境のもとでではなくて、すぐ目の前にある、与えられ、持越されてきた環境のもとでつくるのである。
（ カール・マルクス ）
（ Karl Marx ）
3567.
結婚する男は、七年も年老いたと思うであろう。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
3568.
我々を救ってくれるもの、それは友人の助けそのものというよりは、友人の助けがあるという確信である。
（ エピクロス ）
（ Epikouros ）
3569.
美しいものを見つける為に私たちは世界中を旅行するが、自らも美しいものを携えて行かねば、それは見つからないだろう。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
3570.
人間は弱者にして堕落させる存在であり、相争い、かつ世界の秩序を非難し、己を改変するよりも神を変えんとす。
（ セネカ ）
（ Seneca ）

3571.
今日(こんにち)の良心とは幸福の要求である。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
3572.
肉体は、我々の存在が（この世に）野営している仮の小屋である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
（ Joseph Joubert ）
3573.
川の氾濫が土を掘って田畑を耕すように、病気はすべての人の心を掘って耕してくれる。
病気を正しく理解してこれに堪える人は、より深く、より強く、より大きくなる。
（ カール・ヒルティ ）
（ Carl Hilty ）
3574.
節制は楽しみを増し、快楽をいっそう大にす。
（ デモクリトス ）
（ Demokritos ）
3575.
花が花の本性を現(げん)じたる時最も美なるが如(ごと)く、人間が人間の本性を現じたる時は美の頂上に達するものである。
（ 西田幾多郎 ）
（ Nishida Kitarou ）
3576.
おお富よ、
最も不幸をもたらすものでありながら、
人間の間では最大の羨望の的。
（ カルキノースⅡ ）
3577.
幸福の秘訣は欲しがらずに称讃することである。
しかし、それは幸福なことではない。
（ ブラッドリー ）
3578.
知らない女性はどれも愛想がよく見える。
（ モンテーニュ ）
（ Montaigne ）
3579.
同じ職業の者が真の友人になることは、違った職業の者の間においてよりも遙かに困難である。
（ 三木清 ）
（ Miki Kiyoshi ）
3580.
貨幣は私の力を表す。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
（ Jean Paul Sartre ）

3581.
社会情勢から見て人類の不幸は、道徳や政治の面において、「害を及ぼすものが悪である」と定義し得ても、「役に立つものが善である」とはいえないことである。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
3582.
私たちの最も大きな偽りは、
私たちの中にある醜悪を隠すことではなく、
私たちの空虚を隠すことによって
形成される。
そこにないものを隠すことこそ、
もっとも難しい。
（ エリック・ホッファー ）
（ Eric Hoffer ）
3583.
いかなる犯罪の源泉も、
若干の思慮分別の欠如、理性の錯誤、情熱の爆発的な力である。
（ トマス・ホッブズ ）
（ Thomas Hobbes ）
3584.
ここで生きていくのなら、もう慣れている。
よそに行って生きるのも、君の望み通りにできる。
死ぬとすれば、使命を終えただけのことだ。
他には何もない。
だから勇気を出せ。
（ アウレリウス ）
（ Aurelius ）
3585.
我々も宗教を欲するが、それは、もっとも神にふさわしく、最も我々のために作られた宗教である。
一言にしていえば、我々は神と人間に仕えたいのである。
（ ヴォルテール ）
（ Voltaire ）
3586.
信念とは、精神の良心である。
（ シャンフォール ）
（ Shamfort ）
3587.
外からの出来事が人の運の良し悪しに大いに関係することは確かだ。
これには、他人の好意、機会、関係者の死、その人の美徳ゆえの機会などが入る。
だが、自分の運をどう発展させていくかの問題は、その人の手中にしかない。
（ フランシス･ベーコン ）
（ Francis Bacon ）
3588.
偉人とは、あらゆる職業ができる人間である。
裁判所・軍隊・書斎・宮廷等々どこでも立派にやりこなせる人間だと思われる。
（ ラ・ブリュイエール ）
（ La Bruyere ）
3589.
幸福は何処(どこ)にあるのか、
誰がそれを知っているのか。
皆それを求めているのだが、
それは誰にも見つからない。
人々は一生を費やして
幸福を追っかけまわしているのだが、
それを捕まえることもなく死んでいく。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）
3590.
自然と美徳は、社会や財産の産物である学問と芸術によって害される。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
（ Jean Jacques Rousseau ）

3591.
虚栄は理性以上に、我々に我々の思考に反することをさせるのである。
（ ラ・ロシュフコー ）
（ La Rochefoucauld ）
3592.
男性的思考は閑暇のときには退屈する。
だから、カルタや将棋が男の遊びだ。
（ E・アラン ）
（ E. Alain ）
3593.
虚栄は人間の心の中に深くいかりをおろしているので、軍人も兵卒もコックも人足も、それぞれ自慢する。
（ ブレーズ・パスカル ）
（ Blaise Pascal ）
3594.
「私は君に対して率直に振る舞うことにした」こんなことを言う人間は、なんと腐った卑しい人間であることか。
いったい何がしたいのか。
口に出して言うべきことではない。
（ アウレリウス ）
（ Aurelius ）
3595.
あたかも金(かね)に繁殖能力があるかのごとく、金に金を生ませるのは、最も不自然である。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）
3596.
無教養な者であるよりも
乞食(こじき)である方がましだ。
なぜなら、
乞食に欠けているのはお金だけれど、
無教養な者には人間性が欠けているからだ。
（ アリスティッポス ）
（ Aristippus ）
3597.
専門のことであろうが、専門外のことであろうが、要するにものごとを自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を表明できるようになるため。
たった、それだけのことです。
そのために勉強するのです。
（ 山本義隆 ）
3598.
キリスト教道徳は奴隷の道徳、弱者の道徳である。
生の拡大を妨げ、本能の発揮を抑え、人間を萎縮させ、退化させる道徳である。
（ ニーチェ ）
（ Nietzsche ）
3599.
所有の本能は、
人間の本能の基礎である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
（ William James ）
3600.
何故(なにゆえ)に人間が社交するかといえば、自己の財産を保持したいからである。
（ ジョン・ロック ）
（ John Locke ）

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