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生命の神聖視は、生命そのものを絶対唯一の意味あるものと見なすようになるのでは、真実なものではなく、偽りもので、生命のあり方の全体にとって有害である。
そうなると人間が超越者の位置を占めるようになり、これは事実上信仰喪失の現れである。

[ 出典 ]
カール・ヤスパース
(20世紀ドイツの哲学者・精神科医、1883〜1969)
『原爆と人間の未来』

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〈全文〉
生への畏敬は、戦争での殺戮(さつりく)を前にしての戦慄(せんりつ)の中においても、確かに嘘ごとではない。
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しかしこの生への畏敬は、決して最後のものなのではない。
生命の神聖視は、生命そのものを絶対唯一の意味あるものと見なすようになるのでは、真実なものではなく、偽りもので、生命のあり方の全体にとって有害である。
そうなると人間が超越者の位置を占めるようになり、これは事実上信仰喪失の現れである。
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人間はおのれの任務をやり遂げることによってのみ、自分の生命を聖化することができるのである。
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それに対して生命そのものに対する畏敬というものは、何が何でも生命でありさえすればいいという欲望、生命そのものの神聖さを口にすることで満足してしまう愚かさに、ともすれば変わりやすい。
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生命を賭(と)すること、生命を犠牲にすることは、それなしでは人間にふさわしい生を得ることもできず、救いの道を見出すこともできないであろうような、人間にとって必須の条件であるが、それも生命を賭すること、生命を犠牲にすることそのものにではなく、それが理性と愛から出た、人間として生きる上での契機となっている点に、意味があるのである。
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