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ひとつの忠告が役立つと、人間は嬉しくなってそれを普遍的真理のように思いがちである。

[ 出典 ]
河合隼雄[かわい・はやお]
(臨床心理学者、元文化庁長官、1928〜2007)
『こころの処方箋』

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〈全文〉
100%正しい忠告はまず役に立たない
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ともかく正しいこと、しかも、100%正しいことを言うのが好きな人がいる。
(中略)もちろん、正しいことを言ってはいけないなどということはない。
しかし、それはまず役に立たないことくらいは知っておくべきである。


(中略)ひょっとすると(自分の忠告によって相手が)失敗するかもしれぬ。
しかし、この際はこれだという決意をもってするから、忠告も生きてくる。
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己をかけることもなく、責任を取る気も無く、100%正しいことを言うだけで、人の役に立とうとするのは虫がよすぎる。
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そんな忠告によって人間がよくなるのだったら、その100%正しい忠告を、まず自分自身に適用してみるとよい。
「もっと働きなさい」とか、「酒をやめよう」などと自分に言ってみても、それほど効果があるものではないことは、すぐわかるだろう。
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(中略)100%正しい忠告は、まず役に立たないが、ある時、ある人に役だった忠告が、100%正しいとは言い難いことも、もちろんである。
考えてみると当たり前のことだが、ひとつの忠告が役立つと、人間は嬉しくなってそれを普遍的真理のように思いがちである。
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(中略)ある個人の存在が深くかかわってくるとき、そこには、同じことは起こらなくなってくるし、まさにそのときに、その人にのみ通じる正しいことが要求され、それは、一般に人が考えつく、100%正しいこととは、まったく内容を異にするのである。
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