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哲学者・思想家の名言
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4701.
あなたがたは高められたいと願うとき、上方を仰ぎみる。
だがわたしはもう高みにいるから、下方を見下ろす。
あなたがたの誰が、高められて、しかも同時に哄笑(こうしょう)することができるだろうか？
最高の山頂に立つ者は、すべての悲劇と悲劇的厳粛を笑うのである。
（ ニーチェ ）
4702.
善とは一言で言えば人格の実現である。
（ 西田幾多郎 ）
4703.
人が財産を使うに際しては、慎重さとためらいとがある。
それは善行ではないし、手腕も能力も必要とはしない。
（ カント ）
4704.
神は許されても、牛は許されない。
（ アクィナス ）
4705.
過ぎ去った過去の奴隷にならずに、浄化の海に飛び込んで深く潜り込み、どこまでも泳いでゆけ。
そして、自らを尊び、新しいパワーを身につけ、人生を新たなる高き視野から見直し、それがなぜ、そのようであったかを知って、戻ってくるがよい。
（ エマーソン ）
4706.
追憶は後方へ向かって反復されるが、本当の反復は前方に向かって反復される。
（ キルケゴール ）
4707.
その未来を先取りして経験し、それが良いか悪いか、理解し感じとるのだ。
これは、明らかに主に性格の問題である。
（ タタルケビッチ ）
4708.
一羽の燕が、また或(あ)る一朝夕が春をもちきたすのではなく、それと同じように、至福なひと・幸福なひとをつくるものは一朝夕や短時日ではない。
（ アリストテレス ）
4709.
死がいかなる場所において汝を待ち受けているか不明なり。
ゆえに、いかなる場所においても死を待ち受けよ。
（ セネカ ）
4710.
自然は認識の対象でもなく、
意志の素材でもない。
自然はそのうちに
人間を包んで生きているのである。
（ 唐木順三 ）
4711.
靴屋は素晴らしい靴をつくる。
それは彼が他に何もつくれないからだ。
（ エマーソン ）
4712.
この無限の空間の永遠の沈黙は、私に恐怖を起こさせる。
（ ブレーズ・パスカル ）
4713.
不道徳行為を望むのは、大きな誤謬の永続を望むことである。
（ ショーペンハウアー ）
4714.
絶望であることを知らない絶望。
言いかえれば、人が自己を、しかも永遠的な自己を持っているということについての絶望的な無知。
（ キルケゴール ）
4715.
肉体のために生きるのではなく、肉体なしには生きられないように振る舞うべきである。
（ セネカ ）
4716.
自分自身の思想を信じ、自分にとって真実であるものを信じ、自分の心で万人の真実を信じる者が天才である。
（ エマーソン ）
4717.
幸いなるかな、天の流転(るてん)に従いて静かに流転する人々。
（ モンテーニュ ）
4718.
自分の力の成長が、
理想の真実の光である。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
4719.
善、愛、高潔な心を動かしやすい行為や愛の業(ごう)を行わせることができるのは、つねにただ他人の苦悩に対する認識にほかならない。
（ ショーペンハウアー ）
4720.
子は子の全財産を子とともに運ぶ。
（ キケロ ）
4721.
慰めは苦悩を存続させながら、いわば苦悩を苦悩において否定するという注目すべき体験である。
（ ゲオルク・ジンメル ）
4722.
復仇は、みずから呼んで「刑罰」となす。
それは、一つの虚言をもって良心のやましくないことをよそおうものだ。
（ ニーチェ ）
4723.
世界は深い。
昼が考えたより深い。
（ ニーチェ ）
4724.
心は魂の眼であって、力の本源ではない。
（ ヴォーヴナルグ ）
4725.
ひとかどの仕事をしようと思ったら、残像との対話が不可欠だ。
（ 鶴見俊輔 ）
4726.
極端な行動は虚栄、普通の行動は習慣、卑劣な行動は恐怖に帰されるならば、過失を犯すことはまずなかろう。
（ ニーチェ ）
4727.
運命の悲しみと歓びとは、自然の声に黙す。
（ ヴォーヴナルグ ）
4728.
「文化国家」とは、近代的観念にすぎない。
一方は他方を食っていき、他方は一方の犠牲において繁栄する。
文化のすべて偉大な時代は、政治的には没落の時期である。
（ ニーチェ ）
4729.
時間をぜんぜん消費しなければ、年において若くとも、時間においては老いていることもありえる。
（ フランシス･ベーコン ）
4730.
笑いとは張り詰められていた予期が突如として無に変わることから起こる情緒である。
（ カント ）

4731.
考えることは自由である。
（ キケロ ）
4732.
距離は称讃の偉大なプロモーターである。
（ ドゥニ・ディドロ ）
4733.
歴史は農業と同じように、高い丘からではなく谷間から、つまり卓越した人間からではなく、平均的な社会水準から養分を摂取するのである。
（ オルテガ ）
4734.
精神には二種類ある。
ひとつは幾何学の精神、ひとつは繊細と呼ばれる精神である。
幾何学の精神は緩やかであるが厳格かつ堅固(けんご)な見方をする。
繊細の精神は柔軟な考え方をし、愛するものの多様な部分に対して同時に働きかける。
（ ブレーズ・パスカル ）
4735.
幾何学の精神と繊細の精神の違い──幾何学の精神はその諸原理は明らかであるが、一般への応用にはなじまない。
繊細の精神は（その諸原理は明らかではないが）、その原理が一般への応用がきき、すべての人の眼前にある。
（ ブレーズ・パスカル ）
4736.
音楽は人生と同じく、本質的には無効である。
（ サンタヤーナ ）
4737.
私にとっては、わずかばかりの自分の知識を本にするよりも、独り学ぶ楽しみのほうがはるかに大きい。
（ デカルト ）
4738.
本質と存在の融合が最高度に実現されるのは、まさに愛を通してのみである。
（ プラトン ）
4739.
生きることが重要なのではない。
君の奴隷だってみんな生きているし、動物もみんな生きているよ。
重要なのは立派に、思慮深く、勇敢に死ぬことなのだ。
（ セネカ ）
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