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無知、および好奇心の欠如は、快い両耳である。
だが、そのような耳に気づくには、モンテーニュと同様に作られた頭脳を必要とする。 ディドロ
[ドゥニ・ディドロ] (18世紀フランス啓蒙思想の作家・哲学者、1713〜1784) モンテーニュが言うように、無知な人や好奇心の欠如した人の耳は、本人にとって実に心地よい耳である。
なぜなら、耳に入ってきた情報が理解できなかったり、そもそも関心がなかったりすると、嫌な情報も含め、すべて耳の段階でシャットアウトされるので、心煩わせることもなく、日々穏やかに過ごせるからである。 もっとも、そのことを自覚できるのは、モンテーニュのような優れた頭脳の持ち主だけであるが。
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