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現代人の考え方は、
全体を見渡してみると、 程度の差こそあれ、 人間にとって何が有用なのかを決定するための 正確な手段が欠落している。 ジョルジュ・バタイユ
(20世紀フランスの思想家・作家、1897〜1962) 『呪われた部分』(酒井健訳) 〈全文〉
有用なという言葉の根本的な価値が 議論のゆくえを決定しているときにはいつでも、 つまり、人間社会の生活に関わる本質的な問題が 取りざたされるときにはいつでも、 発言者が誰であれ、 また表明される意見がどのようなものであれ、 その議論は必然的に間違っており、 根本の問題が回避されている と言い切ってよい。 __ Link __ じっさい現代人の考え方は、 全体を見渡してみると、 程度の差こそあれ多様であって、 人間にとって何が有用なのかを決定するための 正確な手段が欠落している。 __ Link __ この欠落を十分に示す事実がある。 すなわち我々は、 有用なものと 快楽の彼岸に位置づけようとする原理を、 たとえば名誉とか義務などの原理を、 この上なく不当な仕方で援用せざるをえない、 つねにそうせざるをえない という事実である。 名誉や義務の原理は、 金銭的な利害関係の調節のなかで 偽善的に使用されているのだ。 __ Link __
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( タミル族のことわざ )
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