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4301.
社会というものに、
子どもたちがまずは《買える／買えない》という位相で出会うことが
どれほど子どもの魂を蝕んでいるかを、
いちどきちんと見ておいたほうがいい。
（ 鷲田清一 ）
（ Washida Kiyokazu ）
4302.
社会生活というものは、
相互に自分の弱点を提供しあい、
相互にそれを笑うことを許し合って成立している。
いかにも弱者の社会だが、
それもやむをえぬ。
（ 三島由紀夫 ）
（ Mishima Yukio ）
4303.
消費社会。
そこでは購買行為は
必要＝欠乏（needないしはwant）によってではなく
欲望（desire）によって動機づけられている。
それなしには生活が成り立たないというよりも、
「欲しい」、いや「買わないといけない」という強迫に
動機づけられている。
（ 鷲田清一 ）
（ Washida Kiyokazu ）
4304.
人間にあっては、
近いもの（たとえばじぶんの感情、性、家族）、
大事なこと（たとえば政治）ほど、
見えにくいものだ。
言葉にはなりえないもののうちに
それでも言葉を駆使して潜り込んでゆくこと。
このことを、胆に銘じたいものだ。
（ 鷲田清一 ）
（ Washida Kiyokazu ）
4305.
社会のなかで一人ひとりが
それぞれ異なった存在として認められていること、
ということは、
自分が手抜きをすれば
全体もまたうまくいかないだろうと
意識できているということ。
これが、民主主義の社会というものが成り立つための条件なのです。
（ 鷲田清一 ）
（ Washida Kiyokazu ）
4306.
大衆を指導する者は、断じて、大衆に指導されることを拒否しなければならぬ。
（ マハトマ・ガンジー ）
（ Mahatma Gandhi ）
4307.
地上は限りない戦いのために見えない血であふれています。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
4308.
（人を）裁けるのは……神だけだろう。
もし神というものがいるのならね。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
4309.
国際人の条件として一番大事なのは、日本人としての教養を身につけることですよ。
言葉はいわばツールに過ぎないし、別に外国で教育を受けていなくたっていいんですよ。
（ 杉原泰馬 ）
4310.
戦争は簡単であり、これに必要な知識は極めて低級なように見えるが、実行してみると、その反対である。
（ クラウゼヴィッツ ）
（ Clausewitz ）
4311.
「革命のためには殺人は許容されるのか？」　人間の社会には思想の潮流が二つあるんだ。
生命以上の価値が存在する、という説と、生命に優るものはない、という説とだ。
人は戦いを始めるとき前者を口実にし、戦いをやめるとき後者を理由にする。
（ SF小説『銀河英雄伝説』 ）
（ Ginga Eiyuu Densetsu ）
4312.
私は、「人間は人間に服従しない」あるいは、「人間は人間を征服出来ない、つまり、家来にすることが出来ない」それが民主主義の発祥の思想だと考えている。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4313.
剣を以(もっ)て得た国土は再び剣を以て奪われるが、鍬(くわ)を以て得たものは永遠である。
（ モムゼン ）
4314.
人々はじっさいには不自由が好きなんだ。
（ 村上春樹 ）
（ Murakami Haruki ）
4315.
人々はローマが偉大であるからローマを愛したのではない。
ローマは人々がローマを愛したから偉大となったのだ。
（ チェスタートン ）
（ Chesterton ）
4316.
進歩をめざす人類の歴史をひもとくと、一つの事実がくっきりと浮かび上がってくる。
衝動に訴えれば相手の反感をかき立てるばかりで、こちらの目的は達せられない。
道徳の立場から説得し、理性に訴えてこそ、提案は受け入れられる。
（ サミュエル・ゴンパーズ ）
4317.
天下りって言わないでさ、ハッキリ汚職って言った方がいいよ。
天下りというのは汚職そのものなんだから。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
4318.
日本の国民は、だんだん、 じわじわ何も考えないように させられてるんじゃないでしょうか？
（ 忌野清志郎 ）
（ Imawano Kiyoshirou ）
4319.
君主が思慮深い側近に全面的に仕事を委(ゆだ)ねた場合、目を放した隙(すき)にその側近が政権を奪うから、その君主の統治は長続きしない。
（ マキャヴェリ ）
（ Niccolo Machiavelli ）
4320.
親切運動をする時は、相手に名前も告げず、説明もしない。
相手に何かを言わせるすきも与えない。
親切運動は、匿名の行為であると同時に、したほうにとっても、されたほうにとっても、気持ちよい行為でなくてはならないのです。
（ ドナ・ウィック ）
4321.
家庭の問題を理解できる女性ならば、国家を運営する問題をより理解できる。
（ マーガレット・サッチャー ）
（ Margaret Thatcher ）
4322.
いずこに指導原理ありや？
いかなる叡智(えいち)の光ありや？
美(うる)わしくも怖(おそろ)しきは浮世なれ
かよわき人の子は背負切れぬ荷をば負わされ
（ ウマル・ハイヤーム ）
（ Omar Khayyam ）
4323.
次の戦争を確信する者は、
他ならぬその確信によって
戦争の発生を促すことに協力しているのだ。
平和を確信する者は、
のんびりしているうちに
知らず知らず戦争に巻き込まれてしまう。
ただ危険を見、
一瞬もそれを忘れない者のみが、
理性的に振る舞い、
その危険を追い払うために可能なことを
果たすことができるのである。
（ カール・ヤスパース ）
（ Karl Jaspers ）
4324.
（自分の存在意義は）なんと言うか、清涼剤……。
全部赤なら赤、黒なら黒、白なら白なんて世界じゃ、面白くないじゃないか。
白い中に一人黒いのがいると、そのほうが面白いんじゃないか。
（ 伊東正義 ）
4325.
精神を通じて平和への一つの思いが諸民族の間に生まれ育つ、その度合いに応じてのみ、平和の維持のために作られた諸機関は、それに求められ望まれていることを果たすことができるでありましょう。
（ シュバイツァー ）
（ Albert Schweitzer ）
4326.
あり余る物の恵みの中で、豊かになったと感じている時、実はその歴史の中で最も貧しい人間になっていく。
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
（ Judea ）
4327.
政治家は自分でも自分が言ってることを信じていないから、他人が信じてくれるとびっくりする。
（ シャルル・ド・ゴール ）
（ Charles De Gaulle ）
4328.
人の上に立つ者は「才」と「徳」との二つを合わせ持っていることが一番望ましい。
しかし、才と徳二つの兼備は難しい場合、「才」のほうをとるのか「徳」のほうをとるのかと、二者択一を迫られたら、迷うことなく「徳」のある人物をとる。
（ 李沆 ）
4329.
日本の学生は勉強しない、政治運動もしない。
つまり、学生はいないということでしょう。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
4330.
私はヒューマニストですという看板を掲げて行動することはたやすいことです。
しかし、何食わぬ顔をしながら、本当のヒューマニストとして行動することは大変難しいものです。
（ 草野仁 ）

4331.
人々はすでに非暴力の境地に達した。
これは世界における平和の宣言であろう。
（ マハトマ・ガンジー ）
（ Mahatma Gandhi ）
4332.
歴史──たいていは悪党である支配者と、たいていは愚か者である兵士によって引き起こされる、主として取るに足らぬ出来事に関する、たいていは嘘の記述。
（ アンブローズ・ビアス ）
（ Ambrose Bierce ）
4333.
市民と軍人と分けて戦争するなんて出来るのかよ。
私服の軍人もいるだろうし、銃を持つ市民だっているだろうに。
だから戦争はバカのやることなんだよ。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
4334.
お互いの違いを確認して、その違っている部分が好きになれなきゃいけません。
男と女の話じゃありません。
宗教も政党も、みんなそうです。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
4335.
世界が平和になるのなら、私たちは喜んでピエロになろう。
これは暴力に対する私たちなりの抗議だ。
人それぞれやり方は違うだろう。
だが、私たちのやり方はこれなんだ。
（ ジョン・レノン ）
（ John Lennon ）
4336.
大局観とは、
多数の利益を重視し、
細かい所をわざと見ない思考法だ。
それは決して独裁とか乱暴とかと言わない。
「民主主義だからできない」というならば、
民主主義は悪い制度になる。
（ 宋文洲 ）
（ Sou Bunshuu ）
4337.
本来自己啓発とは、
目的ではなく手段である。
この世で、この社会で、
何かを達成するために自分を強化する手段。
自己啓発セミナー・講師・書籍にはまっている人の多くは、
自己啓発が目的化している。
まるで新興宗教の信者だ。
人間的に成長した、心が磨けたというのなら、
今度はそれを行動で証明しよう。
（ 七瀬音弥 ）
（ Nanase Otoya ）
4338.
戦に敗れても必ずしもその国は亡びないが、もし、民が道義を重んずる心を失った時には、その国は亡びる。
（ 中島董一郎 ）
4339.
相(あい)共に賢愚──聖徳太子の十七条憲法第十条の中の言葉である。
人と自分の意見が違うことはざらにあることだ。
違うからといって、相手を怒ってはいけない。
自分が賢で彼が愚なのではない。
どちらも凡人で賢にして愚なのだ。
箸の両端のように対立しているのでなく、端のない鐶(みみわ)のようにいずれは一つになるのだ。
そう思ったら、信仰や思想がいくら違っても仲よくできないわけはない。
（ 山本健吉 ）
（ Yamamoto Kenkichi ）
4340.
清らかな良心のみを
我々の確かな褒賞とし、
歴史に我々の行動の最終的な審判をゆだね、
我々の愛する国土を導くべく
前進しようではないか。
（ ジョン・F・ケネディ ）
（ John F. Kennedy ）

4341.
平和という奴は自堕落で、戦争になって初めてしゃんとなる。
（中略）つまりは、きちんとしとかないと戦争はできないってことよ！
（ ベルトルト・ブレヒト ）
（ Bertolt Brecht ）
4342.
人おのおのが志を遂げられる世の中に、したいものだなぁ。
（ 司馬遼太郎 ）
（ Shiba Ryoutarou ）
4343.
程度の差はあるけれども、僕たちはブルジョアジイに寄生している。
それは確かだ。
だがそれはブルジョアジイを支持しているのとはぜんぜん意味が違うのだ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4344.
あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。
そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである
（ マハトマ・ガンジー ）
（ Mahatma Gandhi ）
4345.
天性の教養、という言葉もへんだが、そんなものをお持ちのお方は、案外なんでもなく、当然の事として革命を迎える事が出来るのかも知れない。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4346.
地球は、すべての人の必要を満たすことはできても、彼らの欲を満たしきることはできない。
（ マハトマ・ガンジー ）
（ Mahatma Gandhi ）
4347.
正義？
所謂階級闘争の本質は、そんなところにありはせぬ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4348.
人間は、人が見ているとちゃんとするけど、見ていないとズルをする動物です。
（ 宮台真司 ）
（ Miyadai Shinji ）
4349.
社会的理想像ほど、急速に、かつ予期せぬ形で変化するものはない。
（ ピーター・ドラッカー ）
（ Peter Drucker ）
4350.
歴史の自信というものがないのだ。
まるっきりないのだ。
だから、矢鱈(やたら)に肩をいからして、「かれは賤(いや)しきものなるぞ。」などと人の悪口ばかり言つて、傲慢な姿勢を執(と)らざるを得なくなるのだ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）

4351.
あのな、坊主。
国やしゃべる言葉ががちがう人は、べつの考え方をもっとることはしってるか？
（ 上橋菜穂子 ）
4352.
社会システム理論の視座から言えば、「見る人」がいないとちゃんとできない成員が大半である社会は、一定以上は複雑になれません。
（ 宮台真司 ）
（ Miyadai Shinji ）
4353.
数人の意見を聞いて、数人なのに国民の意見みたいに言うんじゃねェよ。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
4354.
金儲けをしたいのなら、（政治家ではなく）経済人になればいい。
なんで政治家になるのかというところが、まったくけじめがつかなくなっている。
（ 内田健三 ）
4355.
いまやれる小さなことを丁寧にやっていけば自然に流れていく。
大きなことを言ってたって世の中動かない。
（ 畑崎廣敏 ）
4356.
国家の治乱は、一日に治まり、一日にして乱れる。
（ 徳川家康 ）
（ Tokugawa Ieyasu ）
4357.
一つの社会の財の価値は、結局はそこに生きる人々の価値から生まれる。
（ ジョージ・ギルダー ）
4358.
心を変えろ、心を。
日本を背負う気になってみろ。
その気になって背負えば、日本などは軽いものだ。
いやそれがむしろ悲しい。
病み呆けた老婆よりも軽い。
（ 司馬遼太郎 ）
（ Shiba Ryoutarou ）
4359.
だれでも自由に意見をいえること、それ自体はいいことですが、批判するだけなららくなんですねえ……。
（ 相田みつを ）
（ Aida Mitsuwo ）
4360.
自国民の教化には、まず民衆の精神の啓発が第一です。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）

4361.
戦いは、大軍を投入して短期間に勝を決せよ。
（ マキャヴェリ ）
（ Niccolo Machiavelli ）
4362.
原発はいつの日か　必ず人間に牙をむく
私たちがそれを忘れれば　いつか孫たちが問うだろう
「あなたたちの世代は何をしたのですか」
（ 吉田信 ）
4363.
不景気だ、不景気だってみんなで言っていると、本当に不景気になります。
（ 永六輔 ）
（ Ei Rokusuke ）
4364.
欲求とは、あらゆる発展の背後にあるものです。
（ ジョセフ・マーフィー ）
（ Joseph Murphy ）
4365.
僕たちは、自分の国で起きていることだけでなく、世界中のあらゆる国の出来事について責任を持たなければならない。
（ ジョン・レノン ）
（ John Lennon ）
4366.
社会共存の道は、人々自ら権利をまもり幸福を求むると同時に、他人の権利幸福を尊重し、いやしくもこれを侵すことなく、もって自他の独立自尊を傷つけざるにあり。
（ 福沢諭吉 ）
（ Fukuzawa Yukichi ）
4367.
科学や技術の限りない発達にも関わらず、社会的な堕落や腐敗は今や頂点に達し、人類は自らの内面から危機に直面している。
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
（ Judea ）
4368.
不思議なことに、ナショナリストがもっとも強固な侵略主義者となることが多い。
自国の誇りは持つものの、他者が侵略されたときの痛みにはまったく鈍感になるのである。
これははっきりいってナショナリストとはいえず、単なるエゴイストであるにすぎない。
自分の利益になるならば、他人の家に勝手に押し入って強盗をしてもよいという自分勝手な論法とまったく同じである。
そのような人は、自国にとっても危険きわまりなく、断固として批判し、否定しなければならない。
（ 末木文美士 ）
4369.
私は戦争反対運動には参加しません。
もし、あなたが平和運動を行うときは、ぜひ私を誘ってください。
（ マザー・テレサ ）
（ Mother Teresa ）
4370.
わたしがしてきたことは大海の一滴に過ぎません。
けれども、もしそのひとしずくがなかったら、今、海の水は、その分少ないわけです。
みなさんご自身や家庭についても同じことが言えます。
とにかく一歩一歩進んでいくことです。
（ マザー・テレサ ）
（ Mother Teresa ）

4371.
正義は人生の指針たりとや？
さらば血に塗られたる戦場に
暗殺者の切尖(きっさき)に
何の正義か宿れるや？
（ ウマル・ハイヤーム ）
（ Omar Khayyam ）
4372.
私たちが作っている社会は、人間関係の網のようなもの。
私たち一人ひとりは、網の結び目。
結び目からたくさんの糸を出し、たくさんの結び目としっかり結びついている人は、社会の中で安定した立場にいる。
（ 依田明 ）
4373.
国の繁栄は、老人の扱いによって決まる。
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
（ Judea ）
4374.
人間は恋と革命のために生れて来たのだ。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4375.
ベトナム、ナイジェリア、イスラエル、そして聞いたこともないようなあらゆる戦争について、僕たちは責任を負っているんだ。
すべては僕らに責任がある。
（ ジョン・レノン ）
（ John Lennon ）
4376.
結局のところ、「社会」というのは、複数の人の集まりという単純な定義以上のものではない。
それ以上の意味は、人の作り出した観念だということだ。
（ 池田晶子 ）
（ Ikeda Akiko ）
4377.
宗教は人類の性病である。
政治は人類のガンである。
（ アンリ・ド・モンテルラン ）
（ Montherlant ）
4378.
闘争の対象の無い自由思想は、まるでそれこそ真空管の中ではばたいている鳩のようなもので、全く飛翔(ひしょう)が出来ません。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4379.
「官僚が悪い」という言葉…（中略）民衆だって、ずるくて汚くて慾が深くて、裏切って、ろくでも無いのが多いのだから、謂(い)わばアイコとでも申すべきで
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4380.
ソレルスの「暴力論」ではないが、反戦とは「反戦についてのシンポジウムをする」ことなどではなく、自らの手で戦争の息の根を止めるための「具象的行為」をなすべきである。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）

4381.
政府がちょっと手を貸せば、どんなに馬鹿げたことでも大多数の国民が信じるようになる。
（ バートランド・ラッセル ）
（ Bertrand Russell ）
4382.
私には夢がある。
私の四人の子供が肌の色によってではなく、人格によって判断される国に住む日が来るだろうという夢だ。
（ キング牧師 ）
（ King Bokushi ）
4383.
ボランティア活動というのは、余程気をつけてやらないと、逆効果を生ぜしめたりするものなのである。
それが嫌な人は、微に入り細にわたってやって頂きたい。
（ 河合隼雄 ）
（ Kawai Hayao ）
4384.
自由思想の本来の姿は、反抗精神です。
破壊思想といっていいかも知れない。
圧制や束縛が取りのぞかれたところにはじめて芽生える思想ではなくて、圧制や束縛のリアクションとしてそれらと同時に発生し闘争すべき性質の思想です。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4385.
国家としての「国」という言葉ができたのは、明治維新以降、世界史的にみても、19世紀の半ば過ぎからこっちにすぎません。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
4386.
私は「障害」を「障がい」と置き換えることには反対です。
「障害」という言葉が引っかかるからこそ、それを社会的に解消しなければならないわけで、表現をソフトにすることは決してバリアフリー社会の実現に資するものではありません。
（ 熊谷俊人 ）
4387.
道徳教育で立派な子供ができるのであれば世話はないが、まともに道徳教育をコドモが信じ込んだらどんな結果になるのかは、戦前の社会がよい見本を示している。
今でもまた同じことをくり返したいオトナたちがゴマンといるようだが。
（ 末木文美士 ）
4388.
政治的手腕──それは、明日、あるいは来週、来月、来年に何が起こるかを予言する能力であり、そして後日、どうしてそれが起こらなかったかを説明できる能力でもある。
（ ウィンストン・チャーチル ）
（ Winston Churchill ）
4389.
権力は肉体を奪えても自由は奪えない。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
4390.
人間は、タダで得た権利だと大切に思わなくなる。
（ 塩野七生 ）
（ Shiono Nanami ）

4391.
殺人──一人の人間が他の一人の人間のために殺されること。
殺人には四種類ある。
すなわち、兇悪(きょうあく)な殺人、恕(ゆる)すべき殺人、正当と認め得る殺人、賞讃に値する殺人、この四種類である。
だが、どの種類に属しようと、殺される当人にとっては大きな問題ではない
──かような分類は、もっぱら法律家の便宜のために設けられているのである。
（ アンブローズ・ビアス ）
（ Ambrose Bierce ）
4392.
世界は至る所完全なのだ、苦悩を負った人間さえ加わらなければ。
（ シラー ）
（ Friedrich Von Schiller ）
4393.
世間は、わからない。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4394.
ここで気をつけてほしいのは、法律はそれを「してはいけない」としているのであって、「悪い」としているわけではないということだ。
なぜなら、法律がいけないとすることが悪いことなのだったら、どうしてそんな法律があるのだろう。
つまり、多くの人はそれを悪いことだと思っていないからだって、これ、わかるかな。
（ 池田晶子 ）
（ Ikeda Akiko ）
4395.
怖いものを怖いと思わないことほど、
怖いことはない。
怖いと思うからこそ、
（人は）怖いものを避けようと行動する。
（ 楳図かずお ）
（ Umezu Kazuo ）
4396.
私には、その役人のヘラヘラ笑いが気にいらなかったのだ。
ご自分の言う事に確信の無い証拠だ。
ごまかしている証拠だ。
いい加減を言っている証拠だ。
もしあの、ヘラヘラ笑いの答弁が、官僚の実体だとしたなら、官僚というものは、たしかに悪いものだ。
あまりに、なめている。
世の中を、なめ過ぎている。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
4397.
「どんなに激しく議論しても、終わった後は仲良く握手」とよく言う。
だが、「議論＆握手」なんて、ただの欺瞞だ。
格好つけだ。
自分にとって本当に大切なテーマなら、対立者と簡単に握手なんか、できるわけがない。
（ 七瀬音弥 ）
（ Nanase Otoya ）
4398.
治(をさ)まれる世の事(こと)無さに
飽きたりといひし頃こそ
かなしかりけれ
（ 石川啄木 ）
（ Ishikawa Takuboku ）
4399.
世界中の子供たちよ、
君たちはきらきら光る宝石なんだから、
大人になった時、
同じようにきらきら光る宝石に傷をつけたりなんかしないよね？
さあ、力を合わせてがんばろう。
小さな宝石たちがせいいっぱい、きらきら輝けるような世界を
築いていこうではないか。
（ パブロ・カザルス ）
（ Pablo Casals ）
4400.
革命は、ひとが楽に生きるために行うものです。
悲壮な顔の革命家を、私は信用いたしません。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）

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