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曖昧・不確かに関する名言
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1.
大人になるということは、
あいまいさを受け入れる能力を持つということである。
（ フロイト ）
2.
ものごとって、すべて、
とてもあいまいなのよね。
でも、だからこそわたし、
安心していられるの。
（ 『ムーミンシリーズ』（トーベ・ヤンソン） ）
（ トーベ・ヤンソン ）
3.
明日(あす)の百より今日の五十。
（ 日本のことわざ・格言 ）
4.
小さい時から伝統的な日本文化に接し、理解できる子供を育てることこそ、
真の国際人育成なのだと考えます。
日本人としてのアイデンティティーがあいまいなままでは
国際性も何もない。
（ 南部峯希 ）
5.
何一つ確かなものなんてなくなる時は、
全てのことが可能性の中にある
（ アリス・ジェイムズ ）
6.
愛を美化するのは、
もうやめませんかね。
愛こそすべてとか、
愛は何々を救うとか、
最近じゃ、とかく愛を崇高なもののようにとらえがちですが、
そもそも愛は欲望の一種です。
執着の始まりです。
響きはきれいですが、非常にあいまいで危険なものです。
（ ドラマ『聖女』 ）
7.
掌中の一羽の鳥のほうが、
藪の中の二羽よりもましだ。
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
8.
手中の一羽の鳥は、
藪(やぶ)にいる二羽の価値がある。
（ イギリスのことわざ・格言 ）
9.
生きるということは、
次に何が来るか、どう来るかが分からない、
不確かな形式である。
（ アグネス・デ＝ミル ）
10.
この世に定かなものは何もない。
定かでないということ以外は。
（ ジョナサン・スウィフト ）
11.
日本人の好きな色、ハイ、玉虫色。
（ 永六輔 ）
12.
日本語は主語・主体が曖昧なため、
聞く相手にも理解するための配慮を求める言語である。
（ 榎本博明 ）
13.
生きがいということばには、
いかにも日本語らしいあいまいさと、
それゆえの余韻とふくらみがある。
フランス語でいう存在理由とあまりちがわないかも知れないが、
むしろ生存理由といったほうがよさそうに思える。
（ 神谷美恵子 ）
14.
文学研究においても、
細部の考証、吟味ははなはだ精緻であるけれども、
どういう方向から見ているのか、というパースペクティヴは
かなりあいまいなままにされている。
（ 外山滋比古 ）
15.
どいつもこいつも、
己れの未熟を正当化するために、
価値観の多様化などと、
都合のよい言葉を弄(ろう)して、
物ごとの本質を曖昧にし、
自律自省を忘れ、
自己主張ばかりのさばらせるから、
世の中狂っていくんだ。
（ つげ義春 ）
16.
何の職業でもいいのだけれど、
そうなれる資格、レベルに自分をもっていく道筋が
どうもあやふや。
好きなことをやり、
それで食えるようになりたい、
だからそこに向かって懸命になるはずが、
現代はアルバイトで食えてしまう。
それは楽なごまかしになっていくのではないだろうか。
（ 7代目 立川談志 ）
17.
（日本の）戦後民主主義の問題は二つある。
一つは、曖昧さをむしろ武器にやってきたこと。
二つ目は、法治主義というより人治主義だったこと。
（ 田原総一朗 ）
18.
具体的で明確な事実より、
あいまいで中傷的な内容の噂のほうが早く広く伝わる。
事実を聞かされるだけだと
「あ、そう」で終わってしまうが、
結論がわからずあいまいであればあるほど、
人は興味を引きつけられ、
何通りにも推測できるからだ。
（ 樺旦純 ）
19.
人間は、
正確に見ようとすれば、
生きる方が不確かになり、
充分に生きようとすれば、
見る方が曖昧(あいまい)になる。
（ 小林秀雄 ）
20.
唇の玉虫色や夏衣(なつごろも)
（ 三橋鷹女 ）
21.
ファッションとは、欲望の曖昧な対象。
（ 鷲田清一 ）
22.
最も不鮮明な時代は
現在である。
（ ロバート・ルイス・スティーヴンソン ）
23.
人間は鉄の塔の中に閉じ込められていて、他の人間とは符合によってしか交流できない。
ところが、符合は人間同士共通の意味を伝えないので、その意味はあいまいで不確かである。
（ サマセット・モーム ）
24.
幸福というこの語によって指示されるのは、
複雑で不明瞭な何かであり、
各人が自分流儀で定義できるよう
人類が不確定なままにしておくことを欲した諸概念の一つである。
（ アンリ・ベルクソン ）
25.
科学を知らずに実践に囚われてしまう人は
ちょうど舵も羅針盤もなしに船に乗りこむ水先案内のようなもので、
どこへ行くやら絶対に確かでない。
（ レオナルド・ダ・ヴィンチ ）
26.
或(あ)る事物が極めて恐しいものであるためには、
曖昧さが概して不可欠な要素のように思われる。
（ エドマンド・バーク ）
27.
実はね、僕は
疑いや不確かさを持ったまま、
そして答えを知らないまま
生きられるんだ。
（ ファインマン ）
28.
フィクションとは
あいまいさを好み、
未熟な、あるいは生半可な
意見、憶測、直観、感情のもとで
育まれるものである。
（ アルベルト・マングェル ）
29.
曖昧さをしっかり包囲しなければならない。
曖昧なままではいけない。
ダラダラと時間ばかりたってしまう。
（ 土方巽 ）
30.
曖昧さをしっかり包囲しなければならない。
はっきりするというのではなく、
曖昧さを言葉にできなくとも、
把握しているということ。
（ 土方巽 ）

31.
曖昧でしようがないとき、
自分で壊したほうがよい。
（ 土方巽 ）
32.
カオスに浸り過ぎててよいのか、
むしろ曖昧であることに
苛立つように接したほうがよい。
（ 土方巽 ）
33.
進歩し解放されたといえるような科学が
通常、人にもたらすものといえば、
過去に関する傲慢でまず否定的な思い込みであるし、
あきれたことにこのような科学は
人間の問題となると、
あやふやな懐疑主義しか与えないのである。
（ E・アラン ）
34.
心についての体系が
現代の発見から受け取ってきたものは、
それ自体とても重要なものだが、
全体に暗闇と曖昧さを投げ入れ、
人々を知識よりもむしろ懐疑主義へと導いたのである。
（ トマス・リード ）
35.
小説家は自分の方法をもってそれぞれ作品をつくっているわけであるが、
自分の方法と言ってもあいまいなもので、
精密な設計図として内部にあるのではなく、
大ざっばな見積りとしてしかないのである。
いや、見積りという程度のものもなくても、
小説作製は可能である。
（ 梅崎春生 ）
36.
未知数のものに対しても姿勢をとれる。
説明のつくものだけを自分が受けとめるのではなくて、
明確でないものについても対応できる力、
それが、実はぼく自身のなかからもどんどん失われている。
（ 荒川洋治 ）
37.
あいまいな言葉を使って
隠れた実力を発揮するのはつねに
強いほうであって、
なんとか正確な言葉でもって
言質(げんち)を取らなければならないのは
弱いがわの人間なのです。
そこで強権にたいして、
当然にわれわれ民衆は、
できるだけ正確な言葉による言質を取らなければならない。
（ 大江健三郎 ）
38.
論理的であるほうが文化的なのか、
論理がアイマイであることのほうが文化的なのか、
これは文化というもののもっている
きわめてむずかしい課題です。
（ 司馬遼太郎 ）
39.
苦悩には重さと個性とがあるが、
喜びは輪郭のあいまいな形のように
消えうせ、溶けてしまう。
事実、ある喜びとその喜びに伴う事情とを思い出すのは、
私たちにはことのほか困難であり、
一方、喜びに伴う事情の思い出は、
苦悩の思い出を強めるのである。
（ E・M・シオラン ）
40.
生命が最も生命らしくあるためには、
アイマイでなければならない。
アイマイを矛盾といい直してもいい。
知性や理性は生命の本体ではない。
（ 永田耕衣 ）

41.
イデオロギーを軽蔑する政治家はまた
大臣級の人物などという
これまた曖昧陳腐なものの力を過信している。
そして権謀術数を弄(ろう)する。
こんなことでどうして政治が能率的技術になる時があるだろうか。
（ 小林秀雄 ）
42.
正しい論理思考ができる人は、
相手の間違いを論理的・具体的に指摘することができるので、
そもそも偽善などというあいまいな言葉を使って
相手を批判する必要がないのです。
（ パオロ・マッツァリーノ ）
43.
『聖書』が決定の余地をわたしたちに残しておいた、
数多くの曖昧な事柄に関して、
わたしたちが理性を行使するように神は望まれている。
（ ウンベルト・エーコ ）
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