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101.
文章の極意は、過不足なし。
（ 里見弴 ）
（ Satomi Ton ）
102.
簡単な言葉で言い表せないほど薄弱な思想は、捨て去って良い証拠である。
（ ヴォーヴナルグ ）
（ Vauvenargues ）
103.
死んだとき忘れられたくなかったら、読まれるにたる物を書くか、書かれるにたることをしろ。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
（ Benjamin Franklin ）
104.
詩人は狂わない。
狂うのはいつもチェスの名人だ、数学者だ、それに出納(すいとう)係だ。
何故なら、想像は狂気を生みはしない。
狂気を生むのは実は理性なのである。
（ チェスタートン ）
（ Chesterton ）
105.
興奮して書いた手紙は、
翌日必ず読み直して、
それからポストに入れましょう。
（ 作者不詳 ）
106.
言葉を正確に使えないということは、
思想も精神も曖昧だということだ。
（ 唐木順三 ）
（ Karaki Junzou ）
107.
錯誤行為──言い違い、聞き違い、読み違い、書き違いは受ける側の願望を表わしてる。
（ フロイト ）
（ Sigmund Freud ）
108.
長い話を切り詰めて、短い言葉で適切に語れるのは賢い人である。
（ エウリピデス ）
（ Euripides ）
109.
重要な思想を誰にでもわからせるように表現するほど難しいことはない。
（ ショーペンハウアー ）
（ Schopenhauer ）
110.
大まかに言えば、短い言葉が最も良い。
おまけに古い言葉なら一層良い。
（ ウィンストン・チャーチル ）
（ Winston Churchill ）
111.
好きなことを書きなさい。
それ以外の法則はありません。
（ オー・ヘンリー ）
（ O. Henry ）
112.
文学の役割は
景気をつけること。
元気をつけること。
（ 丸谷才一 ）
（ Maruya Saiichi ）
113.
「愛をこめて」、これは何かメッセージを伝えたい時、或(ある)いは文章を書いた時、その最後に必ず添える言葉です。
どのような人間関係においても、その根っこの所に必要なのは「愛」。
愛のないところに幸せや成功はない。
私はずっとそう思っています。
（ IKKO ）
114.
何故(なぜ)書くかと言われると、自分の読みたい小説を自分のために書くとしか言えません。
夜なんか書いていて思わず一人でケッケッと笑い出してしまうような作品は成功します。
（ 井上ひさし ）
（ Inoue Hisashi ）
115.
『文章の書き方』なんていう本は
あまり読まないほうがいいと思う。
自分は文章が書ける、
という前提でものをいう
神経のずぶとい人たちのことばだから、
まず信用できない。
（ 荒川洋治 ）
（ Arakawa Youji ）
116.
筆者の骨折りと読者の骨折りとは
正(まさ)に反比例をなしている。
（ 堺利彦 ）
（ Sakai Toshihiko ）
117.
逢いたいと書いてはならぬ月と書く
（ 池田澄子 ）
（ Ikeda Sumiko ）
118.
私はいい仕事をする人は、いい文章が書ける人だということを疑っていない。
（ 藤原和博 ）
（ Fujihara Kazuhiro ）
119.
手紙では人は赤面しない。
（ キケロ ）
（ Cicero ）
120.
人物評論というものは、他人をあげつらうことではない。
他人にかこつけて自らを語ることである。
（ 大宅壮一 ）
（ Ooya Souichi ）
121.
言葉には話し言葉、読み言葉がありますが、
書き言葉が残され、読まれることは
人間の知的生活の基本だと思います。
言葉の芸術、言葉の力が弱くなることは、
文化全体の生命力が衰えたことになります。
（ 黒井千次 ）
（ Kuroi Senji ）
122.
歴史作品を書く秘訣は、無視すべき事柄を知ることにある。
（ ジェームズ・ブライス ）
（ James Bryce ）
123.
大方(おおかた)取るべき所を取り、
捨つるべき所を捨つるは上手なり
（ 二条良基 ）
（ Nijou Yoshimoto ）
124.
文章（の良し悪し）は、用いる言葉の選択で決まる。
（ ジュリアス・シーザー ）
（ Julius Caesar ）
125.
文はあんまりすらすら読まれると忘れられる。
所々難しい漢字を転がしてつまずいてもらう必要がある。
（ 山本夏彦 ）
（ Yamamoto Natsuhiko ）
126.
いいかね、
地球が太陽をひとめぐりするあいだ（＝１年間）、
土の中で眠って
芽をだす日を待っている種のように、
待つことだ。
ことばがおまえの中で熟しきるまでには、
それくらい長いときが必要なのだよ。
（ ミヒャエル・エンデ ）
（ Michael Ende ）
127.
言い訳する才能は、作家にとって、とっても大切な才能なのよ。
言い訳が下手で短かったら、長い文章書けないでしょ。
一言だったら本にはならないわ・・・。
（ リチャード・H・モリタ ）
（ Richard H. Morita ）
128.
簡潔こそ、機智の真髄である。
（ シェイクスピア ）
（ Shakespeare ）
129.
女が男から受け取りたい唯一の恋文は、男が書くはずもないような手紙だ。
（ イギリスのことわざ・格言 ）
（ UK saying ）
130.
私は不器用で、何か積極的な言動に及ぶと、必ず、無益に人を傷つける。
友人の間では、私の名前は、「熊の手」ということになっている。
いたわり撫(な)でるつもりで、ひっ掻いている。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）

131.
書き留めることで、考えは整理される。
そうしてクリアになった理想や思いは、
繰り返し書くことで自分の中にどっしりと根づいていく。
日記にはそんな効用がある。
（ 齋藤孝 ）
（ Saitou Takashi ）
132.
読書好きな連中は、「いい文章を書くには本をたくさん読まなきゃダメだ」と主張する。
だが、そういう人ほど、魅力的な文章が書けない。
（ 七瀬音弥 ）
（ Nanase Otoya ）
133.
ドラマって対立、トラブル、もめごとなんです。
（ ジェームス三木 ）
（ James Miki ）
134.
詩は、奇抜さではなく巧みな過剰によって驚かせなければいけません──
読者に、
自分自身の最高の考えを言葉にしたものという印象を与え、
それがほとんどひとつの思い出のように見えなければならないのです。
（ ジョン・キーツ ）
135.
自分の目で見たものを、自分の言葉で伝えてこそジャーナリストだ。
（ ドラマ『エンゼルバンク～転職代理人』 ）
136.
もしあなたが本当に読みたい本があるとしたら、
それはまだ書かれていない。
だからあなたが書くべきなのだ。
（ トニ・モリスン ）
（ Toni Morrison ）
137.
書くことで人は孤独になれる。
自然に自分と向き合うことになる。
（ 齋藤孝 ）
（ Saitou Takashi ）
138.
人を動かすことに詩の価値がある。
（ 西條八十 ）
（ Saijou Yaso ）
139.
女というのは本能的に嘘つきというわけではないけれど、多面的で、男のように単純な性じゃない。
なかなか複雑で、だから面白いし、書きたくなるんだ。
女の存在の方が文学的だよね。
（ 渡辺淳一 ）
（ Watanabe Junichi ）
140.
編集とは、情報に何らかの処理をして、新たな文脈を生み出すこと。
（ 松岡正剛 ）
（ Matsuoka Seigou ）

141.
本当におもしろいのは、
書いているうちに
筆が自然に外れていくことなんですね。
そっちへ行っちゃだめ、というのに外れていく。
それがいちばんおもしろいんです。
（ 井上ひさし ）
（ Inoue Hisashi ）
142.
文学に於(おい)て、最も大事なものは、「心づくし」というものである。
作者のその「心づくし」が読者に通じたとき、文学の永遠性とか、或(ある)いは文学のありがたさとか、うれしさとか、そういったようなものが始めて成立するのである。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
143.
ヘミングウェイは、その日の執筆をやめるとき、必ず文の途中で終わらせていたそうです。
そうすることで、翌日仕事に戻ったとき、すぐに前日の作業を思い出し、｢終わらせなきゃ｣モードで始められるというのが理由です。
（ ライフハッカー記事 ）
144.
作品を作るということは、自分の心の中を覗(のぞ)き続けるということだ。
どんなに醜くても、情けなくても、向き合わなくてはならない。
（ ドラマ『重版出来！』 ）
145.
文学とは私にとって修辞学や言葉の美だけのものではなかった。
それはまず、人間の真実であり、生きた人間と、その心の闘いを描くものの筈だった。
（ 遠藤周作 ）
（ Endou Shuusaku ）
146.
書きことばには政治性があり、話しことばには社会性がある。
（ 寺山修司 ）
（ Terayama Shuuji ）
147.
私が語るのではない。私をとおして
この世界が語るのだ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
148.
言葉は思うところを表現するために与えられた。
言葉は心の代弁者であり魂の姿である。
（ モリエール ）
（ Moliere ）
149.
無類に哀切な死を描き得るのは、無類に冷静な心だけである。
（ 吉本隆明 ）
（ Yoshimoto Takaaki ）
150.
最高のコラムとは、読んだ人が怒り心頭に発して、新聞を投げ捨てるものだ。
（ ウィリアム・サファイア ）

151.
書を校するのは
塵(ちり)を掃(はら)ふが如(ごと)し。
（ 『夢渓筆談』 ）
152.
作家って何でもあり、
小説って何でもあり、
真っ白なカンバスに好き勝手に絵を描けばいい、
と思っていたのです。
作家は“全能の神”で、
登場人物は作家が思った通りに動くんだ、
って考えていました。
でも、それは間違っていましたね。
（登場人物は）作家の思い通りには動かないのです。
（ 池井戸潤 ）
153.
どんな悪党が小説書いたって、誰も文句言うやつはいないわけです。
そういうことで言えば、人間について、文化芸術ほど自由なことはないんです。
（ 吉本隆明 ）
（ Yoshimoto Takaaki ）
154.
生きていくのに、本は必ずしも必要じゃないかもしれない。
読まなくても生きていけるかもしれない。
だが、たった一冊の本が人生を動かすこともある。
誰かに救いをもたらすこともある。
（ ドラマ『重版出来！』 ）
155.
自分は今、あることをノートに書こうとしていると思うと、
そうでない時より特に注意深く見るし、
書きながら、実際当を得た言葉も生まれてくる。
（ サマセット・モーム ）
（ Somerset Maugham ）
156.
物語は愛の贈り物です。
（ ルイス・キャロル ）
（ Lewis Carroll ）
157.
人は理解してもらうために書くのではない。
理解するために書くのだ。
（ セシル・デイ＝ルイス ）
（ Ceci Day Lewis ）
158.
天才とは、いつでも自身を駄目だと思っている人たちである。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
159.
詩人は言葉を新しくする。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
160.
（漫画を）描く側の苦しみは、作品の出来に比例するんだよ。
（ ドラマ『重版出来！』 ）

161.
「対話的な気持で書く」というのが
（文章の）書き方のコツだと思う。
自分の内部に甲乙二人がいて、
その両者がいろんなことを語り合う。
ああでもない、こうでもないと議論をして、
考えを深めたり新しい発見をしたりする。
そういう気持で考えた上で、
文章にまとめると
うまく行くような気がします。
（ 丸谷才一 ）
（ Maruya Saiichi ）
162.
馬と詩人は養う必要はあるが、太らせてはならぬ。
（ シャルル9世 ）
163.
夜中に命がけで書いたラブレターほど、翌朝読むに耐えないものはない。
また、投函したとたん猛烈に書き直したくなる。
（ ジョセフ・マーフィー ）
（ Joseph Murphy ）
164.
芸術家よ、創れ！
語るなかれ！
吐くひと息も詩であれ！
（ ゲーテ ）
（ Goethe ）
165.
悪妻が文豪をつくる。
（ 松本清張 ）
（ Matsumoto Seichou ）
166.
誰でも自分の中に“１冊の優れた本”を抱えている。
（ ロバート・G・アレン ）
（ Robert G. Allen ）
167.
言葉でも文章でも相手がわからなければ何にもならないんだもの。
平易な言葉で分かるような言い方をしなければ駄目なんだ。
（ 五島昇 ）
（ Gotou Noboru ）
168.
ジャーナリストは、真実でないと自ら心得ている事柄を語る。
しかも、それをしゃべり続けているうちに、真実になるかもしれないと願っている。
（ アーノルド・ベネット ）
（ Arnold Bennett ）
169.
汝は書くことが無いと言う。
ならば書くことが無いことを書け。
（ 小プリニウス ）
（ Small Plinius ）
170.
正しく書く事によって
初めて考えをより明瞭にかつ確実にすることが出来る。
（ 志賀直哉 ）
（ Shiga Naoya ）

171.
本当の真実というものは、
いつでも真実らしくないものだ。
真実をより真実らしく見せるためには、
どうしてもそれに嘘を混ぜる必要がある。
だから人間は常にそうしてきたものだ。
（ ドストエフスキー ）
（ Dostoevskii ）
172.
話すように書かねばならぬ。
（ ヴォルテール ）
（ Voltaire ）
173.
よい言葉の一句は、
悪い本の一冊にまさる。
（ ジュール・ルナール ）
（ Jules Renard ）
174.
その文章さえよければ、悪い作家から引用することを私は決して恥じない。
（ セネカ ）
（ Seneca ）
175.
真の詩人の真の在り方は、
夢幻状態とはおよそ隔絶したものである。
おのれの夢を描こうと欲するものは、
極度に醒めていなければならぬ。
（ ポール・ヴァレリー ）
（ Paul Valery ）
176.
文章の一つの大切なルールは、真実を語ることである。
これが第一に大切なことであり、第二に大切なことであり、第三に大切なことである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
（ Henry David Thoreau ）
177.
私にとって、
詩は目的ではなく情熱である。
（ エドガー・アラン・ポー ）
（ Edgar Allan Poe ）
178.
お前が書くものは、
お前に最もよく似ている。
（ アラブのことわざ・格言 ）
（ Arab saying ）
179.
書けば原稿料を稼げる作家に
意外とおしゃべりが多いのも、
話すことで頭の中にあった考えがはっきりした形になってくるということを、
他の職業の人よりは深く理解しているからなのです。
（ 塩野七生 ）
（ Shiono Nanami ）
180.
弱い考えほど、強い言葉を必要とする。
（ ドグ・ホートン ）

181.
簡潔こそが英知の真髄である。
（ シェイクスピア ）
（ Shakespeare ）
182.
名高い詩人や芸術家らは、往々にしてメランコリーあるいは狂気である。
アイアスのごときはそれだ。
しかしそのような素質は、近頃でも、ソクラテスや、エンペドクレスや、プラトンその他多くの人々、ことに詩人の中に認められる。
（ アリストテレス ）
（ Aristotle ）
183.
私の本は水だ。
偉大な天才の本はぶどう酒だ。
しかし、みんなは水を飲む。
（ マーク・トウェイン ）
（ Mark Twain ）
184.
あなた自身が信じていないことは、口で言っても、書いても、また、どのような行動をしてみても、他人を動かすことはできない。
（ ナポレオン・ヒル ）
（ Napoleon Hill ）
185.
小説を書くためのルールは三つある。
残念ながら、どんなルールなのかは誰も知らない。
（ サマセット・モーム ）
（ Somerset Maugham ）
186.
文章が上手い人じゃなくて、
人生が小説のようになってる人が小説家。
みんな人生で書いてるんです。
何かがあって、
その軌跡の上を滑っていくわけ。
漫画家もそう。
（ やなせたかし ）
（ Yanase Takashi ）
187.
安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは、生のよろこびを書きつづる。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
188.
本物の涙は、悲しい一ページからではなく、見事に置かれた言葉の奇跡から引き出される。
（ ジャン・コクトー ）
（ Jean Cocteau ）
189.
強く辛辣な言葉は、根拠が弱いことを示している。
（ ヴィクトル・ユーゴー ）
（ Victor Hugo ）
190.
ああ、作家は、
おのれのすがたをむき出しにしてはいけない。
それは作家の敗北である。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）

191.
もし著者が読者より賢くなければ、読む必要はない。
もし賢ければ、彼は多くの点で読者と異なった考え方をするであろう。
（ ジョン・ラスキン ）
（ John Ruskin ）
192.
作家は、歩くように、いつでも仕事をしていなければならぬ。
生活と同じ速度で、呼吸と同じ調子で、絶えず歩いていなければならぬ。
どこまで行ったら一休み出来るとか、これを一つ書いたら、当分、威張って怠けていてもいいとか、そんな事は、学校の試験勉強みたいで、ふざけた話だ。
なめている。
（ 太宰治 ）
（ Dazai Osamu ）
193.
一人の日々を深くするものがあるなら、
それは、どれだけ少ない言葉でやってゆけるかで、
どれだけ多くの言葉でではない。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
194.
良い言葉の一つは、
多くの本の一冊に勝る。
（ ジュール・ルナール ）
（ Jules Renard ）
195.
筋の面白さは、言ひ換えれば
物の組み立て方、
構造の面白さ、
建築的の美しさである。
（ 谷崎潤一郎 ）
（ Tanizaki Junichirou ）
196.
一年に２、３回以上ものを考える人はほとんどいない。
私が世界的な名声を確立したのは、一週間に１、２回ものを考えたからだ。
（ ジョージ・バーナード・ショー ）
（ George Bernard Shaw ）
197.
筆に霊(れい)あり。
（ 日本の古いことわざ ）
198.
「なぜだろう」という純粋な疑問を、目の前の世界に投げかける。
すると、「あたりまえ」の世界が、くるりと一回転する。
そのあと、じぶんに返ってくる言葉が、詩とよばれる言葉です。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
199.
何をなすべきかを語る言葉は、
果敢な言葉。
しばしば戦端をひらいてきた言葉です。
何をなすべきでないかを語る言葉は、
留保の言葉。
戦争の終わりにつねにのこされてきた言葉です。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
200.
自分だけに興味を発動するのが〈手記〉で、周囲の人間に飽くなき関心と分析力をもつのが〈小説〉である。
（ 田辺聖子 ）
（ Tanabe Seiko ）

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