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101.
人は耳当たりのいい言葉には心を開き、
耳の痛い言葉には心を閉ざす。
（ 七瀬音弥 ）
102.
交わした言葉が、
笑い合ったささやかなことが、
言い合いしたつまらないことが、
相手のことを考えた時間が、
ともに目にした光景が、
すべてゆっくりと消化され、
わたしの栄養になりエネルギーになった。
それは失われたのではなく、
今もわたしの内にある。
あり続ける。
（ 角田光代 ）
103.
言語能力が低いほど、
うつ的な気分になりやすい。
悩んだ時に、それを言語化して言葉で解決できないからです。
（ 榎本博明 ）
104.
「素直な心」「熱意」「努力」といった言葉は、
あまりにプリミティブ（素朴・原始的）なために、
誰も気に留めない。
しかし、そういう単純な原理こそが
人生を決めていくポイントなのだ。
（ 稲盛和夫 ）
105.
末期医療の末期って、
無神経な言葉だと思いませんか。
（ 永六輔 ）
106.
言葉は話さないが、あたかも言葉を一部、理解しているかのように反応してくれるイヌやネコが、
最高のコミュニケーションの相手であることは間違いない。
彼らは「話さないからこそ」、
そして「話さないがそれなりに反応があるからこそ」、
人間にとっては都合がよいのである。
（ 香山リカ ）
107.
女性からセクハラと怒られないためには、
言葉を選ぶんじゃなくて、
言う相手を選ぶのがコツ。
（ 齋藤孝 ）
108.
明晰ならざるもの、
フランス語にあらず。
（ アントワーヌ・ド・リヴァロル ）
109.
今世紀の一流の数学者の一人が
いみじくも言っているように、
同時に詩人の心を持たなければ
数学者にはなれない。
もっとも、この言葉の正しさを理解するには、
何か実在しないものを創り出すのが詩人だとか、
想像と作り事は同じだとかいう、
古い先入観を捨てなければいけない。
（ ソフィア・コワレフスカヤ ）
110.
古来「病は気から」といわれますが、
それは医学的にみても正しいことです。
しかし、その良い気分や悪い気分を決定づけるものとして、
まず（使う）言葉の存在があります。
（ 佐藤富雄 ）
111.
最も優しい言葉は、
その人の名を呼ぶことである
（ 一般のことわざ・格言 ）
112.
言葉はねえ、言霊(ことだま)というのが本当なのよ。
言葉は魂から出てくる叫びなんだから。
（ 中村天風 ）
113.
どんなおしゃべり屋も、
一生の間に１０億語以上の言葉を発することはないだろう。
（ アンリ・ポアンカレ ）
114.
真実の言葉は美しくなく、
美しい言葉は真実はでない。
（ 老子 ）
115.
まさに「言葉は心の使い」です。
言葉は人の心を表現する使いのようなもので、
表現された言葉を聞けば、
志の高い人か卑しい人かがわかります。
（ 佐藤富雄 ）
116.
ときには、木々の光りを浴びて、
言葉を深呼吸することが必要だ。
（ 長田弘 ）
117.
笑顔は万言(まんげん)に勝るインターナショナル・サインである。
（ 中村天風 ）
118.
親切な言葉は王冠にまさる。
（ テニスン ）
119.
今日の社交となづけられるものは、
単なる追従(ついしょう)と、美辞の交換にすぎない。
（ 九条武子 ）
120.
言葉（の本質）はコミュニケーションの手段や機能ではない。
それは枝葉の問題であって
（言葉の）根幹は沈黙だよ。
（ 吉本隆明 ）
121.
文化はOSであり、
言葉はネックトップ、
すなわち脳の中に入れるアプリのようなものです。
そのアプリのおかげで
人間には創造性があるのです。
（ ダニエル・デネット ）
122.
神は常に、私たちの心の中にいるのだと思います。
そして、いろいろな形を借りて私たちの前に現れるのだと。
それは笑顔だったり、
昇る太陽だったり、
優しい言葉や、
あなたのことはみんな分かっていますよという眼差しだったり。
あるいは、滑稽なジョークに姿を変えていることもあるでしょう。
私たちがひどく苦しんでいる時には、
そんな自分のありさまを笑い飛ばせる力になって現れるかもしれません。
（ シェール ）
123.
意味の対立する言葉の組み合わせを多く覚えておくと、
様々な物語や批評が理解しやすくなる。
（ 石原千秋 ）
124.
（言葉の）本質は沈黙にあるということ、
そのことを徹底的に考えること。
（ 吉本隆明 ）
125.
吐き出された言葉には、
真実だろうと嘘だろうと意味がある。
（ アニメ『デッドマウント・デスプレイ』 ）
126.
愛は行動。
言葉だけではだめ。
言葉だけで済んだことなど、
一度だってなかったわ。
（ オードリー・ヘプバーン ）
127.
石（＝墓石）に最小限の文字を刻みこむように、
記憶に最小限のことばを刻むことは、
いまでも詩人の仕事の一つたりえているだろうか。
（ 長田弘 ）
128.
孤高。
それは、昔から下手(へた)なお世辞の言葉として使い古され、
そのお世辞を奉られている人にお目にかかってみると、
ただいやな人間で、
誰でもその人につき合うのはご免、
そのような質(たち)の人が多いようである。
（ 太宰治 ）
129.
「変わっている人」は、ほめ言葉です。
他の人と違うからこそ、
存在価値があるのです。
（ 七瀬音弥 ）
130.
ネットや携帯を使っていくらコミュニケーションをとったって、
本物の言葉をつかまえたという実感が持てないんじゃないか。
（ 吉本隆明 ）

131.
言葉を深呼吸する。
あるいは、言葉で深呼吸する。
（ 長田弘 ）
132.
言葉は思うところを偽るために人間に与えられた。
（ フランスのことわざ・格言 ）
133.
人は言葉の生き物。
（ 宮本輝 ）
134.
何も言わず
何も書かずにいると
あぶり出しのように
詩がかすかに浮かんでくる気配
だが言葉で掬(すく)おうとすると
どこかへ消え去る
（ 谷川俊太郎 ）
135.
この世に“思い残すことはない”などと語る人の言葉をきくと、何かそらぞらしく、ウソをついているなと思えてならんのです。
（ 富安風生 ）
136.
人間は言葉を信じなければ生きてゆけない。
言葉に対する不信を口にする人間も、
その不信を述べる言葉は信ぜざるを得ないし、
言葉なしでは
いかなる思想も感想も形をなさないのは分りきったことである。
（ 谷川俊太郎 ）
137.
どうどうと雪解(ゆきげ)に借りし詫(わび)ことば
（ 秋元不死男 ）
138.
女の言葉をあてにするのは、
ウナギのしっぽをつかむようなものだ。
（ スペインのことわざ・格言 ）
139.
一(ひと)と本(ほん)の青麦若(も)し死なずんばてふ(ちょう)語かなし
（ 中村草田男 ）
140.
私は、ほんとうは「自立」などというものは人間にとってはあり得ないのではないかと思う。
女だけでなく、男にしても。
女は男を必要とするし、
男も女を必要とする。
その意味では、自立という言葉は無意味である。
（ 大庭みな子 ）

141.
じっさいにはないものでも、
ひとはこころのなかでいろいろにおもいえがくことができる。
それができるのは、
ことばがあるから。
詩のなかでは、
どんなくうそうをしてもいい。
くうそうはうそとはちがう。
（ 谷川俊太郎 ）
142.
私の辞書に「明日まで待つ」という言葉はない。
（ 大前研一 ）
143.
響(ひびき)爽(さわや)かいただきますといふ言葉
（ 中村草田男 ）
144.
愛は孤独と相対的な言葉だが、
決してその反対語なのではない。
（ 福永武彦 ）
145.
口あけて己が言葉を待つ夜長
（ 藤井あかり ）
146.
数学の言葉はごまかしを許さない。
また数学の結論は
岩のように強固であり、
どんな詭弁をろうしても、
それを論破することはできないだろう。
（ A・ローレンツ ）
147.
手ぶらでは、
空しい言葉しか返ってこない。
（ ラテンのことわざ・格言 ）
148.
言葉は翼を持つが、
思うところに飛ばない。
（ ジョージ・エリオット ）
149.
女性は澄んだ鏡のようなもので、
わずかに息を吹きかけただけでも曇る。
（ テオドオール・ヒッペル ）
150.
執着するような場を持つ者は
正直な言葉を吐けないことが多い。
（ 大庭みな子 ）

151.
言葉による傷は一番治りにくい。
（ スペインのことわざ・格言 ）
152.
言葉で表現できなくなった時、音楽が始まる。
（ クロード・ドビュッシー ）
153.
偶然という言葉は
神を冒涜するものである。
太陽のもと、何一つ偶然はない。
（ レッシング ）
154.
人間の言葉のうちで
「私は知りません」ほど
情けない言葉はありません。
（ フローレンス・ナイチンゲール ）
155.
「言葉にしなくても愛は伝わるはず」
これは思い上がりというものです。
（ 柴門ふみ ）
156.
どんな言葉も、
話し手の魂が納められている寺院である。
（ オリバー・ウェンデル・ホームズ ）
157.
女は異国の土地である。
どんなに若いころ移住したとしても、
男はついにその慣習、その政治、その言語を理解しないだろう。
（ コヴェントリー・パットモア ）
158.
運命は偶然よりも必然である。
〈運命は性格の中にある〉という言葉はけっして等閑(なおざり)に生まれたものではない。
（ 芥川龍之介 ）
159.
牛は角によって捕らえられ、
人は言葉によって縛られる。
（ 古代ローマのことわざ・格言 ）
160.
言葉にすることで楽になることもある。
（ 石田衣良 ）

161.
口先だけで愛してると言われても、
簡単に無視できるけど、
態度で示されると、ついほだされてしまう。
（ ウォルター・スタンレー・ムーニーハム ）
162.
賢者には一語にて足る。
（ ラテンのことわざ・格言 ）
163.
「正義」――この言葉に、
地球上における、私どもの「幸福」が包まれている。
正義こそ、
文明の精髄であり、
社会の真髄であり、
そして政治の総括である。
国家が繁栄するかいなかは、
正義を大事にするかいなかにかかっている。
（ ルイ・バルボーザ ）
164.
真実の言葉ほど、強力なものはない。
（ フィリピンのことわざ・格言 ）
165.
この世で最高の言葉でも、
理解できなければ、
ただむなしく響くだけ。
（ アナトール・フランス ）
166.
矢が弓の弦から離れるや否や、
その矢は射手のものではない。
言葉は唇から離れるや否や、
ましてや、それが何枚にもに印刷された後は、
もはや話し手の自由にはならない。
（ ハインリッヒ・ハイネ ）
167.
音の言葉はあらゆる人種に等しくあり、
メロディーは音楽家がすべての心に語りかける絶対的な言葉なのだ。
（ リヒャルト・ワーグナー ）
168.
人々が一致する唯一のものは、言行不一致である。
（ ホレース・スミス ）
169.
涙は眼の上品な言葉である。
（ ロバート・ヘリック ）
170.
人はどこへ行っても、
弱い思想に強い言葉の外套を着せるのが好きだ。
（ パウル・フォン・ハイゼ ）

171.
医者には三つの武器がある。
第一に言葉、第二に薬草、第三にメスである。
（ ヒポクラテス ）
172.
話し手のパフォーマンス（自己表現）のうち、
情報として聞き手が受け取るのは
「言語表現」が３０％、
顔の表情や仕草、服装など「非言語表現」が７０％。
これが話者の印象を決定する。
（ 佐藤綾子 ）
173.
富貴(ふうき)なる者は
人を送るに財を以(もっ)てし、
仁人は人を送るに言を以てす。
（ 『史記』 ）
174.
音楽の言葉はあらゆる世代、国に共通している。
音楽は心で知るものであり、
誰でも理解することができる。
（ ジョアキーノ・ロッシーニ ）
175.
人はその言(げん)をもってその賢愚を知る。
（ 『曽我物語』 ）
176.
文章を書くことはさらに思考能力を高めます。
会話でも、含蓄のある言葉が使えるようになる。
書き言葉に習熟することで、
会話のレベルが一気に上がるんです。
（ 齋藤孝 ）
177.
無益の句よりなる一千言よりも、
聞きて安穏を得る一つの益ある句を勝(まさ)れたりとす。
（ 『法句経』 ）
178.
誠実さを持てば、
言葉や行動に騙す意思など生まれるはずがない。
（ スティーブン・Ｒ・コヴィー ）
179.
相手の言葉を自分の言葉に置き換えながら聞くことで、
相手の主張の本質がみえる。
（ 橋下徹 ）
180.
愛の中には、言葉よりも多くの沈黙がある。
恋する男が恋人に語りかけるとき、
恋人はその言葉よりも沈黙に聴き入っている。
（ マックス・ピカート ）

181.
言葉と行動は、
神の力のまったく異なったモードである。
言葉も行動であり、
行動も言葉の一種である。
（ エマーソン ）
182.
言葉が負わせた傷は、
暴力が負わせた傷よりもひどい。
（ モロッコのことわざ・格言 ）
183.
見ることは喋ることではない。
言葉は眼の邪魔になるものです。
（ 小林秀雄 ）
184.
（日本語では、雨にまつわる言葉が）五月雨から秋雨から、いろんなのがある。
空そのものは、あまり日本人の関心を引いていない。
でも、そこから降ってくるものについては、大変な注意を払っている。
（ 井上ひさし ）
185.
僕は（ユーモアを使って）
言葉に出さない質問を（相手に）投げかけている。
「あなたって性格いいんですか？」
「あなたって冗談はわかるの？」
こんなこと、そのままは聞けないじゃない。
だから、ある種のリトマス試験紙にかけているんですよね。
だって、そうじゃないとわかんないもん。
（ 萩本欽一 ）
186.
山眠り鴉(からす)も言葉控へをり
（ 堀口星眠 ）
187.
言葉というものを、
非常に瞬間的に生きたり死んだりする、とても動的なものとしてとらえなきゃいけない。
（ 谷川俊太郎 ）
188.
民主主義は他人の人権を尊重する。
「共存の感覚」ですね。
憎悪や猜疑(さいぎ)やその他の悪徳は仕方がないことです。
その悪徳を前提にして、
しかしお互いの人権を尊重していこうじゃないか──
俗な言葉でいえばガマンしようということですね。
（ 宮沢俊義 ）
189.
東洋には古くから大勢ということばが流行していて、
一つの新しい傾向が芽ばえてくると、
その価値を確かめもしないうちから
遅れずについていこうとしてあせる気持があった。
（ 柳田国男〔柳田國男〕 ）
190.
人間は、みな、同じものだ。
これは、いったい、思想でしょうか。
僕はこの不思議な言葉を発明したひとは、
宗教家でも哲学者でも芸術家でも無いように思います。
民衆の酒場からわいて出た言葉です。
（中略）この不思議な言葉は、
民主々義とも、またマルキシズムとも、全然無関係のものなのです。
（中略）ただの、イライラです。
嫉妬です。
思想でも何でも、ありゃしないんです。
（ 太宰治 ）

191.
闇というのは、今までは
光を引き算して作っていくものだ、
つまり光の欠落した状態だと考えられてきたけど、
そうじゃなくて、
今ある光の状態に暗黒をプラスして生成するものですよ。
つまり暗闇は生産であり、余剰のものであるべきだ。
そのなかでは言葉もふくらんでいくべきである。
（ 寺山修司 ）
192.
「人は人を裁けない」
という言葉ほど、犯罪者や悪人にとって
都合のよい言葉はない。
（ 七瀬音弥 ）
193.
人間は、
一つの言葉、一つ名の記録のために、
さすらいをつづけてゆく動物である。
（ 寺山修司 ）
194.
虚栄心の強い人間ほど自由を好む。
その言葉の甘美な響きは、
弱者を惹きつけるんだ。
（ アニメ『リプライハマトラ』 ）
195.
悲しみは、言葉をうつくしくしない。
悲しいときは、黙って、悲しむ。
（ 長田弘 ）
196.
感動したことを詠むのではない。
自分の書いた言葉が、発端の思い以上の何かを現し得たとき、
そのことに感動するのだ。
（ 三橋敏雄 ）
197.
若き日の読書は
自分が歩む人生への予言的な言葉との出会いである。
（ 柳田邦男 ）
198.
言の葉を選びてバレンタインデー
（ 稲畑廣太郎 ）
199.
射た矢は拾えるが、
一度放たれた言葉は取り戻せない。
（ 朝鮮（韓国・北朝鮮）のことわざ・格言 ）
200.
粉はふるいにかけるほど細かくなり、
言葉は口数が多いほど荒くなる。
（ 朝鮮（韓国・北朝鮮）のことわざ・格言 ）

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