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光に関する名言
｜1−100｜
｜101−166｜
101.
老人の忠告は冬の太陽のようなものだ。
光を与えるが暖めはしない。
（ ヴォーヴナルグ ）
102.
俳句というものは奇妙なもので、
たくさんの句の中から選び出されますよね。
そうすると、その俳句が光り出すんです。
選ばれて名句になるんです。
名句だから選ばれるんじゃありません。
（ 永六輔 ）
103.
すりきれても、すりきれても
人はそれでも身をけずる。
汚れても、汚れても
人はそれでもけがれない。
さびついても、さびついても
人はそれでも光っている。
（ 広告コピー ）
104.
言葉のうちに命があった。
命は人間を照らす光であった。
光は暗闇の中で輝いている。
暗闇は光を理解しなかった。
（ 『新約聖書』 ）
105.
夜明けの明星のひかり、一番電車のひびき、人の足音、水汲む音、
―― 朝の天地は尊くも美しい。
心おだやかにして体ゆたかなり。
（ 種田山頭火 ）
106.
春ここに生まるる朝の日を受けて
山河草木みな光あり
（ 佐佐木信綱 ）
107.
一本のロウソクで、
多くのロウソクに火をつけても、
初めのロウソクの光は弱まらない。
（ 『タルムード』 ）
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
108.
ユーモアを身にまとう
そうすれば今まで夢中でやってきた
競争や自己主張が
あまり意味がないように思えてきます
周りの人の笑い声や泣き顔が
とてもきれいに光って見えてくるのです。
（ 鎌田實 ）
109.
月光裡(げっこうり)しだれてさくらけぶらへり
（ 大野林火 ）
110.
逆光の汽船を夏と見しことも
（ 佐藤文香 ）
111.
師弟共に道の光を認めて、
向上の一路を辿(たど)る。
これ「共育」の本義なり。
（ 芦田恵之助 ）
112.
夕日影町一ぱいのとんぼ哉(かな)
（ 小林一茶 ）
113.
愛すれば　愛の数ほど　星光る
（ 伊木透 ）
114.
炎天に昼月(ひるづき)無用の光り加へ
（ 大野林火 ）
115.
噴水に月光しかとまじるとき
（ 中村汀女 ）
116.
神を捨てる者は、
ランプを持って歩き続けるために
太陽の光を消すような者である。
（ クリスティアン・モルゲンシュテルン ）
117.
笑いは、部屋いっぱいに注ぐ陽光だ。
（ ヘーゼルデン財団 ）
118.
月光の畳を歩く浮力かな
（ 大竹照子 ）
119.
稜線(りょうせん)の一樹一樹や稲光
（ 藤井あかり ）
120.
夜毎、空には神秘な星の光が輝き、地上には正しく生きることを考え、悩みながら人間が生きている！
（ 井上靖 ）
121.
月光にこゑとめがたし青葉木菟(あおばずく)
（ 山口誓子 ）
122.
石も木も眼(まなこ)にひかるあつさかな
（ 向井去来 ）
123.
水馬(あめんぼう)二つ光輪ぶつけ合ひ
（ 高澤良一 ）
124.
光学の法則は男には当てはまらない。
ルーペで見たとたん、
とても小さくなってしまうからだ。
（ グレーテ・ヴァイザー ）
125.
いかに多くの者が光を見る資格がないか。
それでも夜は明ける。
いかに多くの者が、この世に生まれたことを嘆いているか。
それでも自然は新しい子孫を生み、この世に存在しなかったことをむしろ望んだ者たちをも、存在せしめている。
（ セネカ ）
126.
お前の心中の薄明るく輝く星の前に魂を沈めて道を求めよ。
お前がその光を常に守り敬うならば光もまた強くなる。
その時お前は道の入口を見出したと知れ。
道の終わりに達すれば光は突然無限の光となる。
（ マーヴァ・コリンズ ）
127.
光の存在がものを見えるようにし、
また見えなくもしている。
けれどたとえこの上なく気高い創造物でさえ、
暗黒と地上の影がなければ、
いつまでも人の目に止まらない。
そして天空の星も見えなくなる。
（ トーマス・ブラウン ）
128.
この世　あの世と申すは
人間の我見
ごらんなさい
この無辺の光の波を
境界線はどこにもない
（ 榎本栄一 ）
129.
ひかりとあそびたい
わらったり
哭(な)いたり
つきとばしあったりして
あそびたい
（ 八木重吉 ）
130.
水の光り。
日の光り。
やわらかな風。
葉のしたたり。
おおきな木。
花の色。
草の色。
土の色。
鳥の影。
雲の影。
ふだんはいそがしさのなかに忘れてしまっている「何か」が、
それらのあいだにあるとおもう。
いつもは忘れている「何か」、
それが何か思いだせない「何か」、
何かとしかいえない「何か」を思いだしたいとき、
そこにいったら思いだせるような気がする。
そうした心がふっと開かれてゆくような、
開かれた場所が好きだ。
（ 長田弘 ）

131.
月光はすばやし刃物探しあて
（ 八田木枯 ）
132.
ゆつくりと光が通る牡丹(ぼたん)の芽
（ 能村登四郎 ）
133.
月光に指をあやつり林檎むく
（ 那須乙郎 ）
134.
月光にちくと刺されし湯ざめかな
（ 八田木枯 ）
135.
竹伐つて藪(やぶ)にひかりを横たへぬ
（ 那須乙郎 ）
136.
月見して如来(にょらい)の月光三昧(ざんまい)や
（ 松瀬青々 ）
137.
冬館ランプは光から古び
（ 藤井あかり ）
138.
月光を撒くごとく百合ひらきけり
（ 金子敦 ）
139.
手を目にかざすと高い山が隠れるように、毎日の生活が、世界のいたるところにある美しい光と秘密を隠してしまう。
目の前の邪魔ものを打ち払えば、心の中の光が見える。
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
140.
今は、心の収穫がどれほど少なくても
それを感謝し、一年の終わりの到来に備える季節なのです。
今もなお明るい時間が減り続け、暗い時間が増えています。
ですが真の光が自然界で消えることはないように、魂の光も消えません。
干潮を大切になさり、暗闇を恐れないで下さい。
夜が昼になるように、光がよみがえり、また満ち足りた時が戻ってきます。
（ サラ・バン・ブラナック ）

141.
百星の明は一月の光に如かず
（ 『淮南子』 ）
142.
正しい者の道は、夜明けの光のようだ。
いよいよ輝きを増して真昼となる。
（ 『旧約聖書』 ）
（ ユダヤの名言・格言・ことわざ ）
143.
人生を幸福にするためには、日常の瑣事(さじ)に苦しまなければならぬ。
雲の光り、竹のそよぎ、群雀(むらすずめ)の声、行人(こうじん)の顔・・・あらゆる日常の瑣事の中に堕地獄の苦痛を感じなければならぬ。
（ 芥川龍之介 ）
144.
私たちに与えられた光は、
ただじっとそれを見つめているためではなく、
まだ私たちから匿(かく)されている、
遠い先のものを開けて見るために、
与えられているのだ。
（ ジョン・ミルトン ）
145.
人生には明るい面と暗い面があります。
相対的な世界は光と影から成り立っているからです。
もしあなたが悪しき思いに身を任せると、あなた自身が醜くなります。
すべてに良い点だけを見つけなさい。
そうすれば、あなたは美しい資質を吸収するでしょう。
（ パラマハンサ・ヨガナンダ ）
146.
俺は俺の弱さが好きなんだよ。
苦しさや辛さも好きだ。
夏の光や風の匂いや蝉の声や、そんなものが好きなんだ。
どうしようもなく好きなんだ。
（ 村上春樹 ）
147.
音楽は、
光学が光の幾何学であるように、
音の算術である。
（ クロード・ドビュッシー ）
148.
マスカット剪(かじ)るや光りの房減らし
（ 大野林火 ）
149.
滴りの思ひこらせしとき光る
（ 中村汀女 ）
150.
寒波来ぬ月光とみに尖りつつ
（ 竹下しづの女 ）

151.
流燈(りゅうとう)のあと月光を川流す
（ 大野林火 ）
152.
偕老や雨を光らす崖すみれ
（ 秋元不死男 ）
153.
そよぐもの尾花ともなく光りけり
（ 稲畑汀子 ）
154.
翡翠(かわせみ)の一閃(いっせん)枯野(かれの)醒ましゆく
（ 堀口星眠 ）
155.
駈けめぐり土光るなり五月なり
（ 秋元不死男 ）
156.
月光にいのち死にゆくひとと寝る
（ 橋本多佳子 ）
157.
ものの芽のほぐるる先の光りをり
（ 深見けん二 ）
158.
朝露の日の出とともに光り初む
（ 大久保白村 ）
159.
俺が俺がという俺などは個性としても上々のものではなさそうである。
自分を抑えに抑えてしかもおのずから光を放たずにはおかぬのが、本ものではあるまいか。
俗な言い方をするなら、もっと浮世離れた方が浮世への影響力も高まるということだ。
（ 外山滋比古 ）
160.
色それぞれやさしけれ末枯(うらがれ)光る
（ 池内友次郎 ）

161.
玉虫の光残して飛びにけり
（ 高浜虚子 ）
162.
ものの芽にはじまる山の光かな
（ 小林千史 ）
163.
くるまつて光よ風よ春　春　春
（ 飛鳥もも ）
164.
梅雨晴間光の蝶の湧き上がる
（ 小栗釣月 ）
165.
ものの芽を光の粒と見て過ぎぬ
（ 上田五千石 ）
166.
月光が怕(こは)くて母へ逃げこみぬ
（ 八田木枯 ）
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