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1201.
臨終まつことなし
今が臨終
なむあみだぶつ
（ 浅原才一 ）
（ Asahara Saiichi ）
1202.
慈悲の眼に憎しと思うものあらじ
とがある者をなおもあわれめ
（ 古歌 ）
1203.
世の中が
便利になって
一番困っているのが
実は
人間なんです
（ 浅田正作 ）
（ Asada Shousaku ）
1204.
われわれのいたるところに光がある。
（ 曽我量深 ）
（ Soga Ryoujin ）
1205.
やどかりが
自分の殻を
自分だと言ったら
おかしいだろう
私は　自分の殻を
自分だと思っている
（ 浅田正作 ）
（ Asada Shousaku ）
1206.
多くの人たちは、宗教の本質について、かなしき錯覚のもとに、法をもとめようとしている。
そして一様に、みずからの想像する驚異の世界を発見することが出来ずして、却(かえ)っておしえの常凡なるに失望している
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1207.
私たちはほとけの慈悲に馴れて、ほとけを弄(もてあそ)んではならない。
みずからの弱い貧しさをかえりみると同時に、めぐまれた救いのよろこびを味わう。
弱き者こそ強くありたい。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1208.
救われるということは、生かされて生きておるということが分かることや。
（ 米沢英雄 ）
（ Yonezawa Hideo ）
1209.
人間はともに苦しんでくれる人がいるかぎり、生きていけるのです。
いのちは、だからこそともに苦しみ、ともに喜び、ともに悲しんでくれる人との出会いが開かれる世界を求めているのです。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1210.
私の事実を事実として認めてくれる、どんな愚かさも、どんな迷いも、まずそれを事実として認めてくれる。
そういう時に（子供は）安心して心が開けてくるんです。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1211.
目が覚めるためには目が覚める材料を持っていなければならない。
なんにもない人が気づくわけにはいかない。
そうすると、もがくしか手がない。
つまり苦しむのです。
そしてまた迷うのです。
そして業をつくり、そして苦しむ。
苦しんでまた迷う。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1212.
まことに死は、私たちをして永遠の生へと更生せしめるものなのです。
（ 水島見一 ）
1213.
人の生を受くるは難(かた)く、
やがて死すべきものの、
今、命あるは有り難し。
（ 『法句経』 ）
（ Hokkukyou ）
1214.
悩みから救われるにはどうしたらいいでしょうという質問をよく受けます。
救われる、救われないは、自分の心の問題です。
とらわれない心になれば救われます。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1215.
答えをもつということは、人間は答えに照らして理解するよりも、判定することに夢中になる。
判定するということは、そこにレッテルをはるということです。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1216.
衆生としての救いというのは、苦悩がなくなることではないのです。
人間は苦悩しているがゆえに、苦悩がなくなれば救われると思うのですけれども、ただ苦悩がなくなったというだけならば、退屈というより深い問題がかならずそこに出てくるのです。
人間の命は、苦悩がなくなっても満たされないものとして生きているのでしょう。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1217.
この古い畳の上で
しずかに　いのちのながれに
心耳(みみ)をすまし
ここが私の
一ばんだいじな棲処(ところ)としり
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1218.
行き先が分かれば
行き方が分かる
往き先が分かれば
生き方が分かる
（ 仏教の法語 ）
1219.
人間は万能の神でも仏でもないのですから、人を完全に理解することもできないし、良かれと思ったことで人を傷つけることもあります。
そういう繰り返しの中で、人は何かに許されて生きているのです。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1220.
何人も、詐(いつわ)りのない世界に住みたいとおもう。
いつわりの多い世の中であるそれだけ、信じ合う世界にあこがれる。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1221.
信仰と信心は違う。
信仰の中には、はからいが入り、いろいろな煩悩が入りうる。
信仰というのは幸せを得たい、願い事が叶うように、苦しみをとってもらいたい、そういう願いで信仰に入る。
（ 細川巌 ）
1222.
静けさを、暗い寂寞(せきばく)とのみ見てはならない。
むしろ自分のたましいを喚(よ)び覚ます、平和な心の灯とも観られよう。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1223.
このわが身
思い知らされるほかに
聞くということも
信ずるということも
ないように思う
（ 浅田正作 ）
（ Asada Shousaku ）
1224.
頭をうち
つまずくので
自分の殻が破れる
おろかなるゆえ
これをくりかえしあゆむ
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1225.
自分のモノサシで問うのではなく、自分のモノサシを問う。
（ 仏教の法語 ）
1226.
自分が分からない人は
他人を責める
自分が分かった人は
他人を痛む
（ 安田理深 ）
（ Yasuda Riijin ）
1227.
われわれが“因”と考えているものは“縁”である。
縁は無量。
因は一つ。
病気や交通禍は死の縁であって因でない。
死の因は生である。
病気によってはじめて死ぬのでない。
生まれることが死の因だ。
生れた時に死ぬことは決まっている。
これを生死無常という。
（ 曽我量深 ）
（ Soga Ryoujin ）
1228.
自分の心が一番しまつに困る。
承知せぬのは自分の心である。
（ 曽我量深 ）
（ Soga Ryoujin ）
1229.
子供のためによかれと思っていても、それ（＝親の愛情）が条件から出発しているんなら、それは子供の心を開かない。
どういう私が出てきても、それを受け止めてもらえるという時、はじめて安んずるという心が出てくるんでしょう。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1230.
何人の運命も、その終極においては公平である。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）

1231.
「生きている価値」といったことは、客観的に「これこれのことをしたら生きてる価値がある」というふうに決められるものであろうか。
ムー（無相）には、どうも、「生きてる価値」といったものは、至って、主観的なものではないかと、思われるんだけれどどうであろうか？
（ 木村無相 ）
（ Kimura Musou ）
1232.
仏道において、師といい友といい仏というのは、いうならば私を否定してくださる先生。
私を否定することにおいて、私を目覚ましめ、私を破ってくださるものの前に身を引き据えるところに、初めて私自身を知らされるのでありましょう。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1233.
よしよしと言ってくださる人の前では決して自分に目覚めるということはないことであります。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1234.
人間は生まれる場所や立場は違っても、一様に土にかえるか海に消えます。
なんと平等なことでしょう。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1235.
愛する者の死と真向きになったとき、人は初めてその人への愛の深さに気づきます。
「私の命と取り替えてください」と祈る時の、その純粋な愛の高まりこそ、この世で最も尊いものでしょう。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1236.
信心ができたということはわかるものなのか。
わかるとしたら、どうしたらわかるか。
そうですね。
わからないものです。
それがわからないのでは目的達成したかどうかわからないではないか。
そのとおり。
信心を獲(え)たかどうかわからないが、だんだんとわかってくるものがある。
教えがだんだんとわかってきて、それに順(したが)っていこうという力がだんだんと深くなってくる。
（ 細川巌 ）
1237.
私が毎月の法話で話すことはいつも同じ、唯一つです。
「皆さん、どうぞ心を安らかにして下さい。」これしかありません。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1238.
現代生活において、私たちが失っている最大のもの、それが（今生きているということに）不可思議さを感ずる心だと思います。
不可思議さという言葉を有難さという言葉におきかえてもいいでしょう。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1239.
自分の賜(たまわ)っている命の尊さに気づかないとき、外にあるものを追い求めるのです。
外にあるものをどれほど追い求めても、貧しさは消えない。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1240.
自分でも気のつかん（＝答えの出ない）深い大きな問いをいただくことです。
これが生きた宗教です。
その問いとは何か。
人間に生まれた以上、このことのために人間に生まれてきたんだなあという生きておる充実した驚きと感動を毎日毎日かみしめて生きていきたい。
そのことです。
（ 和田稠 ）

1241.
たかぶりの血
あまり頭にのぼらず
ここ　底辺にいるおかげ
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1242.
近代はすべての方面において、驚異に満たされている。
人々は、あまりに驚くべく強いられている。
しかし地上に於(お)ける営みは、畢竟(ひっきょう)、平凡な人間の道を辿(たど)りつづけるに過ぎない。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1243.
人間が世間の隅で
苦労して
生きてゆくすがたは
あの国宝の
仏像より尊い
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1244.
自力の生活というのは、自分が生きていることをあたりまえと考えるところから出発する生活です。
自分のした努力を頼みにし、自分のした努力を誇る生活です。
（中略）自分の努力を誇る人は、その努力が人から正当に評価されなければ努力ができなくなるのです。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1245.
恋を得たことのない人は不幸である。
それにもまして、恋を失ったことのない人はもっと不幸である。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
1246.
一(ひとつ)の悪業(あくごう)によって一の悪果(あっか)を見る。
その悪果故(ゆえ)に、又新(あらた)なる悪業を作る。
斯(かく)の如(ごと)く展転して、遂(つい)にやむときないぢゃ。
車輪のめぐれどもめぐれども終(おわ)らざるが如くぢゃ。
これを輪廻(りんね)といひ、流転(るてん)といふ。
（ 宮沢賢治 ）
（ Miyazawa Kenji ）
1247.
突っかい棒が
ひとつ　またひとつ
ひとりでにはずれ
いまは わがいのちひろびろ
さて これから
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1248.
生きるための
一切の努力をなげすてて
眠りこけていたわたしであったのに
目がさめてみたら
生きていた
（中略）
いや
生かされていた
（ 東井義雄 ）
（ Toui Yoshio ）
1249.
南無阿弥陀仏をいくらとなえても仏法は弘(ひろ)まらん。
それはどう生きとるか、その生きざまを見て仏法は伝わるもんやと思う。
ただ南無阿弥陀仏いうたって、わしはあかんと思うんや。
だから自分がどういうふうに生きているかということが一番大事ことやな。
仏法に生きるというのはそういうもんやと思う。
（ 米沢英雄 ）
（ Yonezawa Hideo ）
1250.
信仰の篤いことは尊ぶべきことである。
しかし、みずからの迷える信念の満足のために祈り、みずから安んじているのは、悲しいことである。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）

1251.
あの人
この人
もう一度
話したいとおもう人は
茫茫とした歳月のなかにいる
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1252.
この濁りある沼が
私の浄土でございますと
あるとき
いっぴきの鮒が
申しました
（ 榎本栄一 ）
（ Enomoto Eiichi ）
1253.
単に慾望の満足をはかるために、愛を翫(もてあそ)んではならない。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1254.
生物的にはあたりまえのことを、罪と自覚し、痛みと感ずるところに、人間であることが唯一保たれる、と言っていいかも知れません。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1255.
ありがたいというのは、資格がない、あるはずがないということが、それにもかかわらず現にあるときに、ありがたいと感ずるのです。
ですからありがたいという歓喜は、懺悔と讃嘆という二つを内容として持っているのです。
してもらえるはずのない身という懺悔と、その身がいま現にしてもらっているという讃嘆とに生きる心が念仏です。
（ 宮城顗 ）
（ Miyagi Shizuka ）
1256.
絶え間なき地上の争いは、ことごとく不自然な差別から生まれる久遠(くおん)のなやみである
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
1257.
手本にはなれんが、見本ぐらいにはなれる。
（ 高光大船 ）
（ Takamitsu Daisen ）
1258.
出発点は聞にある。
信ずる必要はない。
信ずるということは要求されない。
ただ聞いていくことだけが求められている。
（ 細川巌 ）
1259.
そのままと仰(おお)せらるるに、そのままになろうと、かかり、ひとり苦しむ。
（ 木村無相 ）
（ Kimura Musou ）
1260.
人に育てられ
人になり
仏に育てられ
はじめて
仏となる
（ 仏教の法語 ）

1261.
眼横鼻直（がんのうびちょく）──目の前にある物事をありのままに見ることが大事だということ。
（ 道元 ）
（ Dougen ）
1262.
風が吹く仏来給(きたも)ふけはひあり
（ 高浜虚子 ）
（ Takahama Kyoshi ）
1263.
あなたはどこに行こうが、
そこにいる。
（ 仏教の言葉 ）
1264.
百生(ひゃくなり)や蔓(つる)一すじの心より
（ 加賀千代女 ）
（ Kagano Chiyojo ）
1265.
考えてみれば、
世間を維持しているのが強者です。
いや、世間の甘い汁を吸って生きているのが
強者であって、
その甘い汁を吸っている連中の集合体を
名づけて“世間”と呼んでいるわけですから、
世間イコール強者なんです。
だから、世間は強者を叩かない。
（ ひろさちや ）
（ Hiro Sachiya ）
1266.
弱者は世間の流れに棹(さお)さして生きることができません。
いつの世にあっても、
弱者は世間とよそよそしい関係になってしまうのです。
（ ひろさちや ）
（ Hiro Sachiya ）
1267.
強者に対しては、
世間のほうが遠慮してくれます。
強者を叩くなんてことはしない。
（ ひろさちや ）
（ Hiro Sachiya ）
1268.
弱者にとっては、世間は冷酷です。
そして世間は彼に重圧をかけてきます。
（ ひろさちや ）
（ Hiro Sachiya ）
1269.
人間の生死は、
たまたま巡り合う運命なのだから、
どんな時であろうと
巡り合ったその時に安んじ、
それに随順する態度であれば、
哀しみや喜びの入り込む隙なんて
ないじゃありませんか。
（ 玄侑宗久 ）
（ Genyuu Soukyuu ）
1270.
世間は強者を叩かない。
叩かれるのは弱者です。
そして、弱者は（強者や世間から）甘い汁を吸われる。
（ ひろさちや ）
（ Hiro Sachiya ）

1271.
じぶん一人でもいい、
踏止(ふみとど)まろう。
踏止まることがなんの効果のないことでも、
それでいい。
法燈をつぐという仏家の言葉がある。
末世の混濁のなかで、
一人無上の法をまもって、
次代に引きつぐことをいうのだ。
僕も、人間の良心をつぐ人間になろうと考えた。
（ 金子光晴 ）
（ Kaneko Mitsuharu ）
1272.
青山元不動、白雲自去来
［青山(せいざん)元(もと)不動、白雲(はくうん)自(おのずか)ら去来(きょらい)す］
※四字熟語「白雲去来」
（ 『禅林句集』 ）
1273.
書亦(また)古意に擬するを以(もっ)て善しと為(な)し、
古跡に似るを以て巧(たくみ)と為さず。
（ 空海〔弘法大師〕 ）
（ Kuukai ）
1274.
最初期の仏教で考えていた我執とは、
われに属さないものを、
われに属すると思うこと、
すなわち我の延長ならざるものを
我の延長と見なすことなのである。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1275.
われわれ一人一人の個人は、可視的な、計量され得る世界においては、員数をみたす一つの単位であるにすぎないが、独自のしかたで全宇宙を含んでいるという点で、まったく独自のものである。
この境地に立ってはじめて、一人一人が「尊い」ということが言えるのである。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1276.
真実の平和はわれわれの心のなかからあらわれる。
「われはののしられた、われは害せられた、われはやぶれた、われは強奪された。」という思いをいだいている人にはうらみのしずまることがない。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1277.
愛する人々にも死後には会うことができない。
死ぬ際にはすべてを失うのである。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1278.
未来の世の中は多勢の人々の協力によって形成されるのであるが、甲なら甲という人だけがなし得る独自の「未来形成のはたらき」がある。
それはまた乙という人だけがなし得る独自の「未来形成のはたらき」とは異なったものである。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1279.
われわれは他人から害をくわえられた場合に、なかなかそれをわすれることができない。
いつかはこのうらみをはらしてやろうと思う。
しかし他人をうらんでいるかぎり、しじゅう心に一物もっているわけであり、心の平和はえられない。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1280.
仏法でよく「捨てよ」というが、
これのみが「得る」所以(ゆえん)である。
つまり物を見る時、
物と自分との間に介在物を置かないことである。
じかに見届けることが肝要なのだ。
それでないと物の中には入りこめぬ。
（ 柳宗悦 ）
（ Yanagi Muneyoshi ）

1281.
日本の宗教社会には、未来に現われるメシアというものの出現を、具体的に説くという性格は、きわめて乏しいといえる。
したがって、弥勒(みろく)＝メシアを待望して、至福千年というか、千年王国論を展開するような宗教運動というものにも欠けていることになる。
（ 宮田登 ）
（ Miyata Noboru ）
1282.
知識は夜空の星のように、
無限に存在する。
知ることができる主体の全ては、
尽きることがない。
故に、その本質を直接知ることが最良だ。
（ ロンチェンパ ）
1283.
日本人という人種は、
仏教の根本原理を、遺伝的によく体得しているように思われる。
彼らは『徒然草』の兼好法師に説かれないでも、
僕位の年齢に達するまでには、
出家悟道の大事を知って修業し、
いつのまにか悟りを啓(ひら)いて、
あきらめの好(よ)い人間に変ってしまう。
（ 萩原朔太郎 ）
（ Hagiwara Sakutarou ）
1284.
金銭、地位、名誉というようなものは、計量され得るもので、他人と代置され得るものである。
ところがその人独自の活動、はたらきというものは、代置され得ない。
（ 中村元 ）
（ Nakamura Hajime ）
1285.
愚者は口数が少なければよく、王は隠れていたらよく、手品はたまに見るのがよい。
宝石は稀だから高価である。
（ サキャ・パンディタ ）
（ Sakya Pandita ）
1286.
善因善来、悪因悪来。
（ 仏教の教え ）
1287.
物がなければ、物にわずらわされることはない。
（ 仏教の教え ）
1288.
人の情けは世にある時。
（ 仏教の教え ）
1289.
いたずらに他人の力を頼み、その施しを待ってはならない。
（ 仏教の教え ）
1290.
己の心を捨て、世のため、人のために施すのが仏の心。
（ 仏教の教え ）

1291.
すべてを得ようとすれば、すべてを失う。
（ 仏教の教え ）
1292.
もしその能に当たるときは、事、通すること快し。
用、その宜(よろ)しきを失すれば労するといえども益無し。
（ 空海〔弘法大師〕 ）
（ Kuukai ）
1293.
心をやすらかに静かに持つのは、心を養う第一の方法である。
（ 仏教の教え ）
1294.
人が良くなれば自分も良くなると考える事が大切です。
（ 仏教の教え ）
1295.
時代の流れとともに老若の交代が行われるのが、この世の常である。
（ 仏教の教え ）
1296.
病のないのは第一の利、足るのを知るのは第一の富、信頼あるのは第一の親しみ、悟りは第一の楽しみである。
（ 仏教の教え ）
1297.
智恵は豊かな清い心から生まれる。
（ 仏教の教え ）
1298.
努力して自分の利益を達成したかったら、まず他人のためにすべきだ。
自分の利益だけを心掛けると、自分の利益は達成されないものだ。
（ サキャ・パンディタ ）
（ Sakya Pandita ）
1299.
信は最上の富、誠は最上の味。
功徳を積むのはこの世の最上の営みである。
（ 仏教の教え ）
1300.
何事も静かな心が事をなす。
（ 仏教の教え ）

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