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哲学者・思想家の名言
☆ ６月１６日 ☆
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1.
日本人は「家」を「うち」として把握している。
家の外の世間は「そと」である。
（ 和辻哲郎 ）
2.
現在我々が経験している時間と状況は、それまでの時間と状況が積もり積もってできた結果である。
これは大自然がこれまでに振り出した、あるいは振り出すことのできる、最上のサイの目である。
（ エマーソン ）
3.
良心は、ただただ常に沈黙という形で語る。
（ ハイデッガー ）
4.
不幸なことだが、過重な負担を負わされた教師にとって、子供たちへの本能的な好意を保持することはほとんど不可能であり、次第に、菓子屋の小僧はお菓子にうんざり、という格言と同じことを感じるようになるのは避けがたいであろう。
（ バートランド・ラッセル ）
5.
愛は、全ての徳のアルファにしてオメガである。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
6.
対象それ自体がいかなるものであるということ、それ自体を、われわれの認識能力は明らかにすることはできない。
われわれはただそれに可能な限り迫り得るというだけにすぎない。
（ 中村元 ）
7.
人は通常、金を貸すことを断ることによって友を失わず、
金を貸すことによってたやすく友を失う。
（ ショーペンハウアー ）
8.
汝がいっさいを屈服させんと欲せば、汝自身を理性に屈服せしめよ。
（ セネカ ）
9.
トラウマへの意識が、自分がこれからどうするかという志向を、束縛する。
（ 岸見一郎 ）
10.
祈りは宗教を行動に表したものだ。
つまり、祈りこそ真の宗教である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
11.
人に善くしてやったとき、それ以上の何を君は望むのか。
君が自己の自然にしたがって行動したということだけで充分ではないか。
（ アウレリウス ）
12.
老年においては、名声と富とがかろうじて才能と快楽との代わりをする。
（ ヴォーヴナルグ ）
13.
人類は、生者よりも死者で成り立っている。
（ オーギュスト・コント ）
14.
手は、道具の中の道具である。
（ アリストテレス ）
15.
現実的には、人間がもはや余すところ何もなしというほど不幸の境地になったことは、いまだかつて一度もなかった。
そこで常識が、「抜け目なくやりくりさえすれば、何とかなる」と広言するのも、なるほどもっともである。
（ キルケゴール ）
16.
人間の空虚な事を十分に知ろうとするには、恋愛の原因と結果を考察すれば足りる。
原因は「何も言えない」ことである。
…が、その結果は恐るべきもので、この「何も言えないこと」…人の知る事も出来ない些細たる事が、全地、王侯、軍隊、全世界をも動かすのである。
（ モンテーニュ ）
17.
期待できないことに希望をつなぐな。
（ ピタゴラス ）
18.
現在自分が何を欲しているのかもはっきり分からないのに、将来自分が欲するであろうことを、どうして請け合えるだろう？
（ ラ・ロシュフコー ）
19.
とにかく結婚したまえ。
良妻を得れば幸福になれるし、悪妻を得れば哲学者になれる。
（ ソクラテス ）
20.
人類史は記号の歴史、つまり宗教の歴史である。
（ アラン ）
21.
愛することの反対は憎むことではなく無関心であることだ。
（ カール・ヤスパース ）
22.
他人のために暮らすのはもうたくさんだ。
せめてこのわずかな余生を、みずからのために生きようではないか。
（ モンテーニュ ）
23.
私たちは目的とともに手段も選ばなくてはならない。
（ エーリヒ・フロム ）
24.
誰かを愛することは、その人に幸福になってもらいたいと願うことである。
（ アクィナス ）
25.
この世紀には三通りの人間が見られる。
生きている人間、
死んだ人間、
それに船で海を帆走る人間がそれである。
（ アナカルシス ）
26.
文体は思想の衣
（ セネカ ）
27.
植物は人間から見られる事を求め、見られる事が救済なり。
（ アウグスティヌス ）
28.
愛は自分自身の愛する能力にもとづいて、愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである。
（ エーリヒ・フロム ）
29.
強い心で立ち向かっていく人には、向こうのほうが逃げ出し、降伏するのである。
だから、断じて強気でいかねばならない。
（ モンテーニュ ）
30.
言葉が、嘘によって真実を示すことができるというのも、また真実であって、人はやはり、言葉というものへの信頼を失うことはできない。
まさしく人間とは言語的動物です。
（ 池田晶子 ）
31.
人類の大多数は本を全然読まないし、
残りの少数の中の大部分は絵入り新聞しか読まない。
絵入り新聞よりもましなものを読む人たちでも、
その大多数はちゃんとした本を読んでいるとは言えない。
本を読む層は人類のごく一部の人たちにすぎない。
（ バートランド・ラッセル ）
32.
ひとは誰もが自然のもとに生まれ、人生の大部分を自然のもとで送るわけだが、この自然の権利や決まりというものは、誰もしたがらないことや誰にもできないことを除いて、何一つ禁じていない。
（ スピノザ ）
33.
人間は安楽に満足して生きたいと思うが、
自然は人間に対して、
安楽と無為の満足に甘んじさせず、
労苦や労働に打ち克つ手段の発見に知恵をしぼらせようとして、
労苦や労働の中に人間を放り込む。
（ カント ）
34.
この世で情熱なしに達成された偉大なことなどないと確信する。
（ ヘーゲル ）
35.
人生にあるのは三つの出来事のみだ。
生まれること、生きること、そして死ぬこと。
人は誕生を意識せず、死を前に苦しみ、そして生きていることを忘れる。
（ ラ・ブリュイエール ）
36.
外に出るな。
汝自身の中に立ち帰れ。
内的人間にこそ真理は宿るのである。
（ アウグスティヌス ）
37.
世の中で人の言う通りに生きるのは簡単だ。
また、独りのときに自分の意のままに生きるのも簡単だ。
しかし偉大な人間は、
群集の真っただ中で完璧な優しさを保ちながら、
独りのときの意志を貫くのだ。
（ エマーソン ）
38.
人を誘惑することのできないような者は、人を救うこともできない。
（ キルケゴール ）
39.
人は起こることによって心が乱されるのではなく、起こることをどのように考えるかによって心が乱れるのだ。
（ エピクテトス ）
40.
世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ。
（ ソクラテス ）
41.
（永遠平和は）経験に教えられた我々が、絶対に努力すべきであるし、またそれが可能なことは、「理想としての戦争」という考え方のいかなる残骸をも駆逐し、それを完全に根絶することである。
（ ベネデット・クローチェ ）
42.
民主主義という言葉には、
ひとりでにすたれてしまった意味がある。
語源的には、
人民による統治ということだ。
ところが、現代の民主主義には、
統治する人民がいないことは明らかだ。
なぜって、
人民なるものが存在しないのだからね。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
43.
そう考えない自由が私にあるのだ。
（ アウレリウス ）
44.
人の人生で最大の悲劇は、
生きてはいても、
彼の内部で何かが死んでいることだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
45.
愛とは本来臆病なものであり、控えめなものです。
（ カール・マルクス ）
46.
繊細な魂は、誰かが自分に感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
粗野な魂は、自分が誰かに感謝する義務があると知ると塞ぎ込む。
（ ニーチェ ）
47.
人は、くだらないとして礼儀作法をなおざりにするが、善人か悪人かを礼儀作法で決められることがよくある。
（ ラ・ブリュイエール ）
48.
自負、嫉妬、貪婪(どんらん)は
人の心に火を放てる三の火花なり。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
49.
もし人が、
この世界から親切の絆をたち切ってしまうならば、
どんな家もどんな都市も存続することができない。
（ キケロ ）
50.
犯罪に対する最大の動機は、
罪を回避せんとする希望なり。
（ キケロ ）
51.
意志決定論ほど
人間の尊厳を傷(きずつ)けるものは
ほかに考え得ない。
（ 九鬼周造 ）
52.
微笑は笑いの完成だ。
笑いのうちには、
すぐ鎮まるとはいえ、
常に不安があるからだ。
微笑のうちでは、
いっさいがくつろぎ、
なんの不安も抵抗もないからだ。
（ アラン ）
53.
飲めば飲むほどのどが渇く
（ オウィディウス ）
54.
悪をなす者はみずからにも悪をなす。
（ アウレリウス ）
55.
嘘つきは真実を語りても信じられず。
（ キケロ ）
56.
人は好んで他人の心を推察するが、他人にこちらの心を推察されるのを好まない。
（ ラ・ロシュフコー ）
57.
真の友は最大の財産であり、
また最も得がたい財産である。
（ ラ・ロシュフコー ）
58.
一瞬たりとも
自らを見出したなどと考えることがないように。
自分自身に対して見知らぬ者であり続けなさい。
自分自身の馴染みであること、
ずっと知り合いであることを
求めるのではなくて。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
59.
社会の利益を追求するより、自分の利益を追求する方が、社会の利益につながることが少なくない。
（ アダム・スミス ）
60.
エミール、幸福にならなければならない。
これはあらゆる感覚を持つ存在の目的なのだ。
これは自然が私達に感じさせる基本的な欲求であり、決して私達になくならない唯一つの欲求でもある。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
61.
「罪のない嘘」をつくことは非常に難しく、そんな嘘はめったに存在しない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
62.
その人が一日中考えていることが、その人である。
（ エマーソン ）
63.
いかなる人も、好んで真理から除け者にされる者なし。
（ プラトン ）
64.
ありのままの自分を出すほうが、自分を偽って見せるより、得るものは大きいはずだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
65.
知性を伴わぬ名声と富は、
危険なる持ち物なり。
（ デモクリトス ）
66.
賢人のごとく考え、
凡人のごとく語れ。
（ アリストテレス ）
67.
人間の体は
王様の飾り立てた車のように、
やがては朽ちてしまう。
けれども、
人から人に伝えられる真（まこと）の法（のり）は
いつまでも輝く。
つまり、人から人に真理が伝えられるわけでございましょう。
それは永遠の価値を持っているという意味なんでしょう。
（ 中村元 ）
68.
人間は自然のままならば善である。
社会組織によってのみ邪悪にさせられる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
69.
哲学者たちが何と言おうと、我々の最終目標は快楽なのだ。
（ モンテーニュ ）
70.
教養ある人々に会って真っ先に心打たれること、そしてその中でもとりわけ高邁な精神の持ち主を一目で見分けさせるものは何だろうか。
それはこうした人々が行き当たりばったりでなく、方針を立てて考えを進めていることだ。
（ コールリッジ ）
71.
法の終わるところ、専制がはじまる。
（ ジョン・ロック ）
72.
自分の心の奥底にある考えだけが、真実と生命を内に秘めている。
人間が本当に完全に理解できるものは、これしかないからである。
（ ショーペンハウアー ）
73.
苦難はたいてい未来の幸福を意味し、それを準備してくれるものであるから、私はそうした経験を通じて、苦難のときには希望を抱くようになり、逆にあまり大きな幸福に対しては疑念を抱くようになった。
（ カール・ヒルティ ）
74.
性本能なしにはいかなる恋愛も存在しない。
恋愛はあたかも帆船が風を利用するように、この粗野な力を利用する。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
75.
幸運のクッションに座っている間は、人は眠りこけてしまう。
こづかれ、責められ、打ち負かされ、苦しめられているときには、人は何かを学ぶ好機を与えられている。
（ エマーソン ）
76.
英知は知識にすら制限を加える。
（ ニーチェ ）
77.
自分が、その価値に値しないのに、武勇章をつけて得意になっている連中は虚栄心の強い人間である。
（ アラン ）
78.
書物というのは、
信じるためではなく、
検討されるべき対象として、
つねに書かれるのだ。
（ ウンベルト・エーコ ）
79.
自愛こそ愛すべきものである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
80.
（力という機械仕掛は）確率的には
おおむね不当な結果を生じさせる。
時間の経過はなんの関係もない。
時間がいかに経過しても、
この機械仕掛の作動において、
偶然に正義にかなう結果をもたらす微細な確率を増加させはしない。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
81.
一般に堕落した人々の間では、自由は長く存在することはできない。
（ エドマンド・バーク ）
82.
太陽は日々に新しい。
（ ヘラクレイトス ）
83.
失われる希望というものは
希望ではなく、
期待という如きものである。
個々の内容の希望は
失われることが多いであろう。
しかし、
決して失われることのないものが
本来の希望なのである。
（ 三木清 ）
84.
切れ者らしく見せようという色気が邪魔をして、切れ者になれないことがよくある。
（ ラ・ロシュフコー ）
85.
世界は我々次第である。
我々が落ち込むとき、世界もうなだれているように見える。
（ エリック・ホッファー ）
86.
今日人々がいずれかの宗教を選ぶ場合には、教理や教義によるのではなくて、それを奉じている人々の人格や生活に顧みる場合が多い。
もはや聖典の権威は世間でさほど通用しないが、心情・行いの純粋・誠実なることの権威は高く君臨している。
（ 中村元 ）
87.
才能のある芸術家ほど、
自分の能力を正確に把握している。
レンブラントやラファエロあるいはフェルメールやブリューゲルの
作品の前に立つとき、
絶望的になれるのです。
（ 中島義道 ）
88.
憎悪から友情までの距離は、反感から友情までの距離ほど遠くはない。
（ ラ・ブリュイエール ）
89.
女性が男性を自由にするということは、それ自体は害悪ではない。
これは女性が人類の幸福の為に自然から享(う)けた賜物である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
90.
未来を気づかう心は悲惨なり。
（ セネカ ）
91.
金(かね)は戦争の筋肉あるいは腱(けん)である。
（ キケロ ）
92.
四季は、それぞれの季節がくれば、いつも私たちにとって一番よい。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
93.
怒りのさなかにあっても、
自分の激情と舌とを制御し続けることができ、
このうえなく激しい感情の動揺のさなかでも、
それの爆発を押さえて黙っていられるというのは、
全く英知の、とは言わぬまでも、
少なくとも普通以上の精神の強さを証すものだ。
（ キケロ ）
94.
一貫して変わらぬ目的が具体的に実現されるのは、主として仕事によってである。
（ バートランド・ラッセル ）
95.
すべての知識の拡大は、無意識を意識化することから生じる。
（ ニーチェ ）
96.
我々の最悪の不徳は、我々のいちばん幼い時代の癖から始まり、我々の主要な教育は乳母の手中にある。
（ モンテーニュ ）
97.
人がこれは自分だと主張するものと、単に彼が持っているものとの間に一線を引くのは難しい。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
98.
世間の人が友情と呼称するものは、社交・欲望のかけ合い・駆け引き・親切の交換にすぎない。
つまり、自愛がつねに何か得をしようとする一種の取引にすぎない。
（ ラ・ロシュフコー ）
99.
むら気な女とは、
もはや（その男を）愛していない女である。
浮気な女とは、
すでに他の男を愛している女である。
移り気な女とは、
果たして自分が愛しているのか、
また、誰を愛しているのか
自分でもわからない女である。
無関心な女とは、
誰をも愛さない女である。
（ ラ・ブリュイエール ）
100.
もし自然な陽気さが失われた場合、快活さを取り戻す最善の道は、元気に立ち上がって、いかにも快活そうに振る舞い、快活そうに話すことである。
それでも快活になれなかった場合は、他に何をやっても駄目なものだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
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