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哲学者・思想家の名言
☆ ６月１３日 ☆
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1.
与えるとはどういうことか。
いちばん広く浸透している誤解は、与えるとは、何かを「あきらめる」こと、剥(は)ぎとられること、犠牲にすること、という思いこみである。
（ エーリヒ・フロム ）
2.
長篇小説を読むということは、
同化吸収の悦楽なのである。
それは感情移入ではない。
読者は主人公の立場に自分を置くのではなく、
主人公の身に起こることを自身に同化し吸収するのだ。
（ ヴァルター・ベンヤミン ）
3.
文明人は鉄道客車をつくったが、
自己の足を使うことを失った。
（ エマーソン ）
4.
考えてばかりいないで、とにかくやるべきことをやれ。
人生とは、頭で考えたり難癖をつけたりして、変わるようなものではない。
（ エマーソン ）
5.
私が孤独であるとき、私は最も孤独ではない。
（ キケロ ）
6.
壮大な人物は堪えがたいほど利己的である。
（ エマーソン ）
7.
価値は人間の勝手な決めつけにすぎない。
そう思えば爽快ではないか。
（ 土屋賢二 ）
8.
心の奥底に達してあらゆる病を癒せる音楽、それは温かい言葉だ。
（ エマーソン ）
9.
自分がこうしたいと思う映像を頭に思い浮かべ、その映像をずっと抱き続けていると、じきに考えていた通りのことが起きるものなのだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
10.
人がどんなに我々を誉めても、それは何ひとつ新しく我々に教えることにはならない。
（ ラ・ロシュフコー ）
11.
人は思っているほど、幸福でもないし、不幸でもない。
（ ラ・ロシュフコー ）
12.
決断を留保したり、行動を留保したりして、ひたすら思索をつむという習慣は、思想を思想として考えているだけでくらしをたてることのできる人々にだけ、可能なことで、民衆のもちうる傾向ではない。
（ 鶴見俊輔 ）
13.
優しい言葉をかけるのには、お金も時間も要りません。
にもかかわらず、優しい言葉は多くのことをなしえます。
（ ブレーズ・パスカル ）
14.
成すべき事をせよ、すると力が得られる。
（ エマーソン ）
15.
死に対する用心深さが死を恐ろしいものにし、死の接近を促進する。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
16.
ある認識の正しさは、
けっしてそのまま真理と一致するわけではないのだが、
正しさというものは、
いかなるものであれ、
真理と何らかのかたちでかかわっている。
（ ヴァルター・ベンヤミン ）
17.
私はあまり自分の意見を重んじないが、
他人の意見もあまり重んじない。
私は人の意見を聞かない代わりに、
自分の意見を人に押しつけることは更に少ない。
（ モンテーニュ ）
18.
自分を他人に貸すことは必要だが、自分だけにしか自分を与えてはならぬ。
（ モンテーニュ ）
19.
教育者は
他のどのような職業人よりも、
遠い将来を見定めることに関わっているのである。
（ ジョン・デューイ ）
20.
自分の欲望を満たそうと努力することよりも、
むしろそれを制限することによって
幸福を得る。
（ J・S・ミル ）
21.
王侯の寛容は、人民の忠誠を勝ち取るひとつの政略にすぎない。
（ ラ・ロシュフコー ）
22.
意見を持つだけの人は、ほとんど世に益をもたらさない。
しかし、確信を持つ人は、自ら生活する社会を改革することができるものだ。
（ エマーソン ）
23.
およそ愛と呼ばれるものすべて。
──所有欲と愛、
この二つの語をそれぞれ聞いて受ける感じは、
いかに異なっていることか。
──だが、じつは同じ衝動が
そのように二通りの呼ばれ方をしているだけかもしれない。
（ ニーチェ ）
24.
真の快楽は節制に伴う。
（ アリスティッポス ）
25.
本当の学問には、無駄に終わるような理論や研究は一つもない、と言える。
（ ヴォルテール ）
26.
魂は肉体より分離されるやいなや煙のごとく消え去る。
（ エピクロス ）
27.
責任とは
倫理的な前提にほかならず、
彼を罰したいという権威ある者の欲望を正当化するために
持ち出されることが多い。
（ エーリヒ・フロム ）
28.
競争心と嫉妬は、同じ技術、同じ才能、自分と同等の人々の間にしか存在しない。
（ ラ・ブリュイエール ）
29.
敬虔の念とは、むしろ精神を平静にして万事を眺めることのできる態度に外(ほか)ならない。
（ ルクレティウス ）
30.
処世の道では、習慣は格言にまさる。
習慣は生きた格言が本能となり、肉となったものである。
（ アミエル ）
31.
愛とは、他者の完全性への永続的な憧れである。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
32.
我々は春と夏は改革者であるが、
秋と冬は保守の側に立つ。
朝は改革者で、
夜になると保守主義者になる。
（ エマーソン ）
33.
行動に際して、あまりに臆病になったり神経質になることがないように。
すべての人生が実験なのだ。
実験すればするほどうまくいく。
（ エマーソン ）
34.
君はどこを見つめているのか。
どこを目指そうというのであろう。
（ セネカ ）
35.
優位の座ぶとんに納まっている者はいねむりをするものだ。
圧され、苦しめられ、打ち負かされて、何かを学ぶ機会が恵まれるというものである。
（ エマーソン ）
36.
この人生は生きる価値があると言えるだろう。
なぜなら、人生は自分で作るものであるからだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
37.
男は自分の秘密よりも他人の秘密のほうを誠実に守る。
女はそれと反対に、
他人の秘密よりも自分の秘密のほうを大事にする。
（ ラ・ブリュイエール ）
38.
大自然の秩序は宇宙の存在を立証する。
（ カント ）
39.
教育は
幸運なる人々には飾りとなり、
不運なる人々には避難所となる。
（ デモクリトス ）
40.
「私は君に対して率直に振る舞うことにした」こんなことを言う人間は、なんと腐った卑しい人間であることか。
いったい何がしたいのか。
口に出して言うべきことではない。
（ アウレリウス ）
41.
全ての条件が同じなら、
最も単純な理屈が正しい。
（ オッカムのウィリアム ）
42.
子ども達は批判よりも模範を必要とする。
（ ジョセフ・ジュベール ）
43.
貧困が犯罪を生む母であるとすれば、知性の欠如はその父である。
（ ラ・ブリュイエール ）
44.
人生の謎、喜び、哀しみ、そして平安──
こうした神秘的な経験を表現するのには、
言葉よりも音楽のほうが適している。
（ ポール・ブラントン ）
45.
人間性についての警句を求める人々は、泥水の中に入って探さなければならない。
すると、彼は彼自身の心の中にあるものを発見することになる。
（ ブラッドリー ）
46.
運命が一つの扉を閉じたならば、信念が別の扉を開く。
空いている扉を見つけよ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
47.
文学は、
感性的な個人的次元を捨象することなく、
同時に、個人を越えた社会構造のような次元を同時にとらえる。
つまり、文学批評では、
自分自身を捨象することなく、
世界をとらえることができる。
（ 柄谷行人 ）
48.
我々の人生は、我々の生きようとする意志と世界との対決であり、この対決において我々は、生きようとする意志を低下させないように、たえず抵抗しなければならない。
（ シュバイツァー ）
49.
精神的活動無き閑暇は一種の死であり、人間の生きながらの埋葬なり。
（ セネカ ）
50.
有益な書物とは、読者に補足を要求せずにはおかぬような書物のことである。
（ ヴォルテール ）
51.
人道主義は、人間を一つの目的のために決して犠牲にしないことより成り立つ。
（ シュバイツァー ）
52.
時こそが最大の改革者である。
（ フランシス･ベーコン ）
53.
我々が恋愛について話し始めるや否や、ただちに第一の問題が出て来る。
すなわち、人は何を愛するかという問題である。
これに対して人がなし得る唯一の答えは、人は愛されるにふさわしきものを愛す、ということである。
（ キルケゴール ）
54.
民主主義国家には
政治的な不十分さがあるが、
それを民主主義のせいだとするのは
完全に誤っている。
われわれはむしろ自分自身に、
すなわち民主主義国家の市民に
その責を帰すべきである。
（ カール・ポパー ）
55.
崇高な英知は
悦びの中ではなく、
悲惨さの中にある。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
56.
誘惑に恐れる者には、すべてが誘惑となる。
（ ラ・ブリュイエール ）
57.
人を信じなさい。
そうすれば、人はあなたに誠実にふるまうだろう。
人に寛大でありなさい。
そうすれば、人も寛大さを示してくれるだろう。
（ エマーソン ）
58.
あたかも一万年も生きるかのように行動するな。
不可避のもの（＝人生の終わり）が君の上にかかっている。
（ アウレリウス ）
59.
雌犬(めすいぬ)は女主人に似る。
（ プラトン ）
60.
弁護士とは、
悪い奴を悪い奴と知りながら弁護して、
その悪い奴から悪い金をもらう、
悪い人間。
（ 堀秀彦 ）
61.
生は適切に活用すれば十分に長い。
（ セネカ ）
62.
人生は、幼年期には遠くから見た舞台装飾に、老年期には間近に見た舞台装飾に似ている。
（ ショーペンハウアー ）
63.
人間的行為の宗教がないところには、いかなる宗教も存在し得ない。
（ サミュエル・クラーク ）
64.
我々は、すでに持っているものについてはたまにしか考えないが、まだ持っていないものについては常に考える。
（ ショーペンハウアー ）
65.
いつも大きすぎる課題を負わされてきたために、
才能が実際よりも乏しく見える人が少なくない。
（ ニーチェ ）
66.
心は正しい目標をなくすと、偽りの目標にはけ口を向けるものだ。
（ モンテーニュ ）
67.
ずるい人間は、すぐに他人もずるいと思い込む。
（ ラ・ブリュイエール ）
68.
狂気はどこにあるか。
それを汝らに植え付けねばならぬのだが。
（ ニーチェ ）
69.
最も教育された者とは、人生のよいことにも悪いことにも最もよく耐えられる者である。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
70.
ほとんどいつも私は、自分自身との対話を書いている。
私自身と二人っきりで話していることを、書いているのだ。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
71.
私の顔というのは、
私には見えない
──少なくとも最初は見えない。
私はそいつを、
自分では気づかない打ち明け話のように
前の方に突っ立てており、
逆に他人の顔の方が、
私に私の顔を教えてくれるのである。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
72.
男同士は本来、互いに無関心なものだが、女は生まれつき敵同士である。
（ ショーペンハウアー ）
73.
ぼくたちには政治が必要なのだ。
さまざまな利害の衝突を暴力に訴えることなく調整するために、ぼくたちの力が対立しあうのではなくたがいに加算されるために、戦争や恐怖や野蛮からまぬがれるために、政治が必要なのだ。
だからこそ、ぼくたちには国家が必要なのだ。
（ アンドレ・コント＝スポンヴィル ）
74.
自卑は、人間が自己を他人の人々よりも劣ると信じる謬見(びゅうけん)から生ずる悲しみである。
（ スピノザ ）
75.
怒りの結果は、怒りの原因よりはるかに重大である。
（ アウレリウス ）
76.
愛は能動的な活動であり、
受動的な感情ではない。
（ エーリヒ・フロム ）
77.
美学的に完璧なものが世の中に二つある。
時計と猫だ。
（ アラン ）
78.
われわれは、
苦しんでいる時と悦(よろこ)んでいる時とでは、
或(ある)いはまた好意的である時と憎しみを抱いている時とでは、
同じ状態で判断を下すとは言えない。
（ アリストテレス ）
79.
偉大な善行の時代は過ぎ去って、現代は当て込みの時代なのだ。
（ キルケゴール ）
80.
人が多くの理性とわずかばかりの英知を持つことはない。
（ ヴォーヴナルグ ）
81.
自分の仕事に、自分の言葉に、そして友人に正直であれ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
82.
異常な事態だ。
哲学がこの三語「Je m’en fous.」（どうだっていいじゃないか）の中に収まってしまうとは。
（ モンテスキュー ）
83.
人間のことは何にてあれ、大いなる心労に値せず。
（ プラトン ）
84.
真面目に恋をする男は、恋人の前では困惑し、拙劣であり、愛嬌もろくに無いものである。
（ カント ）
85.
隣人の馬は、私のものではないから、
私の馬より値打ちがある。
（ モンテーニュ ）
86.
より高く持ち上げようとしたが為に失敗した場合が多い。
（ セネカ ）
87.
誰でも真の理性を以(もっ)て
人生の生活方針を定めようとするならば、
乏しさに甘んじて、
心を平静に生活することこそ
人間にとって此(こ)の上もない莫大な富なのである。
（ ルクレティウス ）
88.
私は最も正しい戦争よりも、最も不公平な平和を選ぶ。
（ キケロ ）
89.
美しい対象を目撃するすべての人が共有できないような感覚が
経験に入り込む限り、
その情趣は美的なものではない。
（ ジョン・デューイ ）
90.
認識のあらゆる場合において我々はつねに良心的であることを要求されている。
良心は人間の客観に対する関係でなく、主体に対する関係である。
倫理は主体の主体に対する関係のうちにある。
（ 三木清 ）
91.
われわれは現実の精神生活のうちに生きてはたらいている観念をただ漠然と意識しているだけにすぎないが、それを明瞭な概念的自覚のもとにもたらすということは、哲学の重要な課題である。
（ 中村元 ）
92.
よりいっそう愛するよりほかに、
恋に対する治療法はない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
93.
長いこと論争している場合は、たいてい、彼らは何を論じ合っているのか彼ら自身分からなくなっている証拠である。
（ ヴォルテール ）
94.
幸福はどこにあるのか？
名誉を愛する人は、他人の行為の中にあると考える。
快楽を愛する人は、自分の感情の中にあると考える。
悟った人は、自分の行動の中にあると考える。
（ アウレリウス ）
95.
いかに多くの者が光を見る資格がないか。
それでも夜は明ける。
いかに多くの者が、この世に生まれたことを嘆いているか。
それでも自然は新しい子孫を生み、この世に存在しなかったことをむしろ望んだ者たちをも、存在せしめている。
（ セネカ ）
96.
世間の一部の人からは
大学は自由主義の府であるかのように云われているが、
私の見るところでは
必ずしもそうではない。
むしろ大学の改革にとって差当り必要なことは、
その一切の封建的なものの打破である。
（ 三木清 ）
97.
文明人とは、
非常に経験の積んだ、
非常に賢い野蛮人のことだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
98.
友情の続かざるものは性格の悪しき人間なり。
（ デモクリトス ）
99.
幸運と愛とは勇気とともにあり。
（ オウィディウス ）
100.
あらゆる有用なことのなかでもいちばん有用なこと、つまり人間をつくる技術はまだ忘れられている。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
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