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101.
法に支配されぬ者は、法に守られることもない。
（ アニメ『よんでますよ、アザゼルさん。Z』 ）
102.
法を知らぬは人の為(ため)ならず、法を行わぬは人の為ならず。
（ アディソン・マイズナー ）
103.
夫(そ)れ警察の法たる事無きを以(もっ)て至れりと為す。
事を治むる之(これ)に次ぐ。
（ 国木田独歩 ）
104.
最善の法律は慣習から生まれる。
（ ジョセフ・ジュベール ）
105.
（男に）惚れた女をだれが法でつかまえておけようか？
命にかけて言うが、恋は、かつて人間がつくったいかなる法よりも強い法なのだ。
（ ジェフリー・チョーサー ）
106.
（日本の）戦後民主主義の問題は二つある。
一つは、曖昧さをむしろ武器にやってきたこと。
二つ目は、法治主義というより人治主義だったこと。
（ 田原総一朗 ）
107.
よい法律家は悪い隣人である。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
108.
大自然こそ、法なのです。
大自然、環境問題を大切にするというのは、それこそが生きるものの法だからです。
（ 永六輔 ）
109.
個人の間では、法律や契約書や協定が、信義を守るのに役立つ。
しかし権力者の間で信義が守られるのは、力によってのみである。
（ マキャヴェリ ）
110.
武装する権利は誰にでもあるが、法は守られなければならない。
（ ジョージ・W・ブッシュ ）
111.
法と支配者と自分より賢明な人に従うことは、
節度あることである。
（ ストバイオス ）
112.
法律はこれを犯すものが存在することを前提としてつくられるが、
ゴルフ規則は不正を行うプレイヤーがいないことを前提としてつくられている。
（ 大谷光明 ）
113.
人類の暴君たる法は、
（人類の）本性に反する多くのことをなすべく、
しばしば我々に強制す。
（ プラトン ）
114.
法律は生活の一部であって、しかもそれが存在の理由としては、（生活）全体を生かすもので無ければなりません。
（ 与謝野晶子 ）
115.
私をだましたな。
だが告訴するのはやめておこう。
法に訴えては、いたずらに時が流れるばかりだ。
いっそ私自身の手で、お前を滅ぼしてくれる。
（ コーネリアス・ヴァンダービルト ）
116.
生命力のあるものは、生きるために、創造するために、自らの法律を生活するために、あらゆるものをけちらかすものなのだ。
それは防ぎようのないことだ。
（ サン・テグジュペリ ）
117.
ライオンと牛を
同じ法律に従わせることは
圧制である。
（ ウィリアム・ブレイク ）
118.
法律は正義を行うためにあるのではない。
秩序を保つためにある。
（ 作者不詳 ）
119.
善悪の基準を自分の外に求めるという思い込みの根は、とにかく深い。
まさにこの思い込みのために、人類において、道徳や法律は時代や国によって相対的になっているのであって、本当は話がまったくあべこべなのだけど、ここ数千年、人類はそのことに気がついていない。
（ 池田晶子 ）
120.
男は法律をつくり、女は風俗をつくる。
（ セギュール夫人 ）
121.
男の約束は法律に優先する。
（ 米長邦雄 ）
122.
私たち女には、男に私淑(ししゅく)したり兄事(けいじ)したりしているほうが、人生はよほど多様になり深みを増し、そして愉しくなるのではないかと思う。
男女平等は、せめて、法律上のことで留めてはどうだろう。
いつも「平等」で肩ひじ張っていては、肉体的にまず疲れてしまうであろうし。
（ 塩野七生 ）
123.
裁判官としての職務は、法律を解明することに存し、法理を制定することではない。
（ フランシス･ベーコン ）
124.
女性はその容貌によって、法律よりも多くの力を持つ。
そしてその涙によって、論争よりも多くの力を持つ。
（ サヴァーユ ）
125.
習慣は法律よりもなすところが多い。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
126.
悪い人々がいなければ、
よい法律家もいないだろう。
（ チャールズ・ディケンズ ）
127.
職場では知識や技術、または法律や規則が重視される。
仕事の能率向上がしばしば討議される。
しかし、一人ひとりの心の動きには無関心なことが多い。
このようなことが職場の人間関係を悪化させている。
（ 中澤次郎 ）
128.
一般的に言われる「死ぬ」ということには、
三つの意味があります。
生物的な死、法律的な死、社会的な死です。
生物としての肉体が滅び、
法律上で死亡と位置づけられ、
社会環境において死んだと認知されます。
これが皆に共通する死です。
（ 矢作直樹 ）
129.
子供の頃、おばあさんが、──そんなことをすると地獄におちますよ。
と言って、私たちのいたずらを戒めたものだが、「上手な地獄の利用法」は、法の戒めをおそれぬこと（あるいは合法の下におかされている数えきれぬ罪）を戒めるために、地獄のおそろしさを教えてやることなのではないだろうか。
（ 寺山修司 ）
130.
人を取り締まる役目にある者は、決して個人的な動機で権力を振るってはいけないんだ。
個人的な動機に正義はない。
父さんたち（＝取り締まる者）の動機は、常に法の下(もと)にあるべきなんだ。
（ アニメ『ノー・ガンズ・ライフ』 ）

131.
行為の前に道徳がある。
法律は行為を予想する。
（ シャトーブリアン ）
132.
現代では、国家権力をふくめて、あらゆる抑圧との闘いに有効なのは、犯罪そのものではなくて犯罪的想像力である。
それは言語による犯罪空間の形成ということであり、歴史の表面にはあらわれない血の惨劇によって、私たちの「内なる法」を破るということである。
（ 寺山修司 ）
133.
神は人に空気を与え、法律は人にそれを売りつける。
（ ヴィクトル・ユーゴー ）
134.
時の言うことに耳を傾けよ。
時は最も賢明なる法律顧問なり。
（ ペリクレス ）
135.
法則に反して命が助かるよりは、
法則に従って死ぬほうがましだ。
（ フランスのことわざ・格言 ）
136.
法律は正義であるがゆえに従う
といって服従している者は、
自分の想像する正義に服従しているのであって、
法律の本質に服従しているのはない。
（ ブレーズ・パスカル ）
137.
良心の自由は、あらゆる人間において、いかなる法律や制度に先行もし、優位にもある生得権利である。
その権利は、法律が決して賦与(ふよ)するものでもなく、また法律によって奪われるものでもない。
（ グッドウィン ）
138.
法律の終わりは圧制の始まりである。
（ ウィリアム・ピット ）
139.
一つの世代は、その法律に将来の世代を服属させる権利をもつものでなく、かつ職務におけるあらゆる世襲は、愚劣かつ暴圧的である。
（ 「人権宣言集」 ）
140.
二つの平和な暴力がある。
法律と礼儀作法がそれである。
（ ゲーテ ）

141.
命令は神の最初の法である。
（ アレキサンダー・ポープ ）
142.
バレンタインデーとは、
この世には努力や法律や政治では決して解決できない格差が存在するということを、
年に一度改めて思い出すために設けられたイベントである。
（ 七瀬音弥 ）
143.
ここで気をつけてほしいのは、法律はそれを「してはいけない」としているのであって、「悪い」としているわけではないということだ。
なぜなら、法律がいけないとすることが悪いことなのだったら、どうしてそんな法律があるのだろう。
つまり、多くの人はそれを悪いことだと思っていないからだって、これ、わかるかな。
（ 池田晶子 ）
144.
殺人──一人の人間が他の一人の人間のために殺されること。
殺人には四種類ある。
すなわち、兇悪(きょうあく)な殺人、恕(ゆる)すべき殺人、正当と認め得る殺人、賞讃に値する殺人、この四種類である。
だが、どの種類に属しようと、殺される当人にとっては大きな問題ではない
──かような分類は、もっぱら法律家の便宜のために設けられているのである。
（ アンブローズ・ビアス ）
145.
ある生死をきめる法律規則が定まっているならば、人は、自分の運命をその法律、規則に順応させて救うことができる。
しかし、偶然だけには、どうにも、たちむかうことはできぬ。
（ 遠藤周作 ）
146.
法律ってのは世界を回すためにある。
おまえを守るためじゃない。
（ 漫画『ワールドドリガー ）
147.
まず自分を愛す。
法律というものは、ただ一人の偉人さえ生み出したことはない。
（ シラー ）
148.
社会が決める法律には正しさは必ずしもないとすれば、正しさはどこにあるか、わかるね。
そう、自分にあるんだ。
善悪を正しく判断する基準は、自分にある、自分にしかないんだ。
（ 池田晶子 ）
149.
国民の法を破るは、
政府の作りし法を破るにあらず、
自ら作りし法を破るなり。
その法を破りて刑罰を被るは、
政府に罰せらるるにあらず、
自ら定めし法によりて罰せらるるなり。
（ 福沢諭吉 ）
150.
権利（法）と暴力、
いまの人たちなら、
この二つは正反対のもの、対立するものと見なすのではないでしょうか。
けれども、権利と暴力は密接に結びついているのです。
権利（法）からはすぐに暴力が出てきて、
暴力からはすぐに権利（法）が出てくるのです。
（ フロイト ）

151.
ヤミ屋やパンパン（＝売春）程度の罪は
万人が殆(ほとん)ど例外なく犯している。
これにくらべれば、
自ら大罪を自覚して犯しながら
美名をつくることを知り、
法律の裏をくゞる用意を知り、
権力を利用することを知り、
依存することを知り、
国法を利用することをも知る、
政治家の罪悪などは
比較にならぬ悪ではないか。
（ 坂口安吾 ）
152.
法律とはたいてい、
その社会の体制に適合させてつくられるものであって、
内なるモラルとはまったく関係がない。
つまり善悪というものを、
人間の道徳で測ろうとすると、
法律は絶対ではない……ということです。
（ 寺山修司 ）
153.
法律の内容が明確であるということは、
法律にもとづいて発動される政府の強制力に対するコントロールが明確であることにほかならない。
（ 川島武宜 ）
154.
いまの世の中では
高潔で貧乏をしている人よりも
銭を儲けてよい生活をしている人の方が尊敬される。
だから法律にさえ違反しなければ、
或いは違反しても発覚しなければ
どんなことをしても銭を儲けた方が勝ちだ、
と思っている。
（ 町田康 ）
155.
いじめのかなりの部分は、学校の外で行われれば立派な犯罪です。
では学校の中で行われればどうでしょうか？
「罪に問われない、学校は法の外にある」という考え方は、
多くのひとがもっているかもしれませんが、
ただの錯覚です。
（ 中井久夫 ）
156.
すべては政治化する。
これが現代の特徴である。
単に一法律学説のみではない、
経済学説も、社会学説も、哲学説も、
文学や芸術も、
政治化する傾向を有し、また政治化しているのが現代である。
（ 三木清 ）
157.
多くの社会──特に、政治権力に対するコントロールについて大きな関心をもつ現代の民主主義社会──では、
「法律」のことばの意味をできるかぎり明確にすることに
大きな努力が払われてきた。
（ 川島武宜 ）
158.
「法律」は、われわれの権利義務に関する重大な
──それについて政治権力の強制力が発動される──
内容を定めるものであり、
したがってその内容が明確であることは、
われわれにとって高度に必要である。
（ 川島武宜 ）
159.
「人間の法律とはなんですか？」
「人間を絞殺する一つの口実です」
（ ジョージ・バーナード・ショー ）
160.
法律においては、他人の権利を侵害する時には罰せられる。
道徳においては、侵害しようと考えるだけで罪である。
（ カント ）

161.
女は結婚することによって世界の小さな一部分を自分の領域として与えられる。
法律が彼女を男の身勝手から守ってくれる。
だが、その代わりに女は男の臣下となる。
（ ボーヴォワール ）
162.
人間を法律に服従させるという思想は、人間を隷属させることであり、神の法則に従うという思想は、人間を解放する思想である。
（ トルストイ ）
163.
秩序は神の最初の法なり。
（ アレキサンダー・ポープ ）
164.
「阿呆(あほう)も狂気も、それ自体として捉(とら)えられたことは一度もなかった。
　それらを捉えている歴史上の総体──さまざまの概念、さまざまの制度、法治と治安上の処置によって作りあげられてしまったのです。
　
（ 寺山修司 ）
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