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哲学者・思想家の名言
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1.
真理はつねに迫害に打ち勝つという格言は、実際、あのほほえましい虚偽にすぎない。
つまり、人から人へと口真似されて、ついには決まり文句になるが、あらゆる経験によって反駁されるあの虚偽である。
歴史は、真理が迫害によって踏みにじられた実例に満ちている。
（ J・S・ミル ）
2.
虚栄心の強い者は抜きん出たいと思うよりも、自己が秀でていると思ったがゆえに、自己欺瞞や自己謀略のいかなる手段も嫌うことがない。
（ ニーチェ ）
3.
新奇なものと言われるのは、
稀にしか生じないものである。
しかるに、
各種の諸事物のなかですぐれたものもまた、
稀なものである。
（ トマス・ホッブズ ）
4.
優柔不断以外の習慣を持たない人間ほど惨めなものはない。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
5.
もし私が怒っていなかったとすれば、
私はたぶん、
お前を殴りつけていたであろう。
（ ソクラテス ）
6.
人間は思想を隠すためでなく、思想を持ってないことを隠すために語ることを覚えた。
（ キルケゴール ）
7.
自然は、子供が大人になる前には子供が子供であることを欲する。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
8.
「日本」という国が、国旗や国歌や国土以外のものとして存在しているのを、君は見たことがあるかい。
それらは、日本の国旗、日本の国家、日本の国土であって、その日本なんて、どこにもない。
人々の観念の内にしかない。
なのに人は、「日本」という国家が、外に物のように存在していると思って、それが観念であるということを忘れて、その観念のために命を賭けて戦争したりするわけだ。
（ 池田晶子 ）
9.
人は店では品物を入念に吟味するが、
人間のこととなると、外見で判断する。
（ アリスティッポス ）
10.
怒りの教育においてぜひとも必要なのは、
他人の怒りをしっかりと受けとめる能力の開発である。
（ 中島義道 ）
11.
ふつうの旅なら、よく整えられた道に従い、土地の者に聞けば迷うことはありません。
が、この旅（＝人生の旅）では事情が違って、最も好まれる、最も多くすすめられる道が、実は一番誤らせるのです。
（ セネカ ）
12.
だれもがなりたいものは、
たんになることが難しいだけではなく、
「定型」（ステレオタイプ）なのである。
難易度が違うだけで、
彼らのやっていることは、反復練習で、
それ自体は楽しいことでも、
わくわくすることでもない。
（ 鷲田小彌太 ）
13.
社会は、
何も要求しない人には、
何一つ与えない。
ここで要求することとは、
たえず要求することの意味だ。
（ アラン ）
14.
読まれたものは、
熟慮を重ねることによってのみ、
真に読者のものとなる。
食物は食べることによってではなく、
消化によって我々を養う。
（ ショーペンハウアー ）
15.
忠告は雪に似て、静かに降れば降るほど心に長くかかり、心に食い込んでいくことも深くなる。
（ カール・ヒルティ ）
16.
おずおずと頼みごとをするのは、断ってくれというのも同じだ。
（ セネカ ）
17.
金(かね)に目もくれない人はいくらもいるが、金の与え方を心得ている人はほとんどいない。
（ ラ・ロシュフコー ）
18.
神が人間を多種多様に分かつたのは、相互に扶助させようとするためである。
（ セネカ ）
19.
家柄崇拝は
それがあやまった価値基準や社会的不平等の容認に結びつく場合、
由々しい悪となる。
（ バートランド・ラッセル ）
20.
悪が物質から来るものとすれば、
我々には必要以上の物質がある。
もし悪が精神から来るものとすれば、
我々には多すぎるほどの精神がある。
（ ヴォルテール ）
21.
本質と存在の融合が最高度に実現されるのは、まさに愛を通してのみである。
（ プラトン ）
22.
贅沢は富の倦怠を紛らす。
（ セネカ ）
23.
人はそれぞれ、
ある規定された人であって、
ある特殊なものである。
人はただそのようにしてのみ
現実的である。
というのも、
人という単に抽象的なものには、
いかなる真理もないからである。
（ ヘーゲル ）
24.
恋と咳は隠せない。
（ オウィディウス ）
25.
女というものは、目の前を通った他の女が自分に注目したかどうかを直感的に悟る術を心得ている。
というのも、女がその身を飾るのは、男に媚びるためではなく他の女たちに誇るためだからである。
（ キルケゴール ）
26.
苦しみから湧き出る楽しみは甘美なり。
（ オウィディウス ）
27.
全ての芸術、全ての教育は、単に自然の付属物に過ぎない。
（ アリストテレス ）
28.
本能とは、思考に先立つすべての感情と行為である。
（ ヴォルテール ）
29.
女は結婚することによって世界の小さな一部分を自分の領域として与えられる。
法律が彼女を男の身勝手から守ってくれる。
だが、その代わりに女は男の臣下となる。
（ ボーヴォワール ）
30.
ろくに知りもせぬ怪しげな薬を、なおさら知りもせぬ人の体内に注ぐのが、医者である。
（ ヴォルテール ）
31.
金持ちの病気と貧乏人の酒は、遠くにいても聞こえてくる。
（ ヨハン・ゴットフリート・ヘルダー ）
32.
我々は、我々の大切な人の死に涙を流しているのだと言いながら、実は我々自身のために涙を流しているのだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
33.
慈善は婦人の徳、寛大は男子の徳。
（ アダム・スミス ）
34.
誰かにとって必要な人間になりなさい。
（ エマーソン ）
35.
人間は考えるために生まれている。
ゆえに人間は、ひとときも考えないではいられない。
（ ブレーズ・パスカル ）
36.
新聞を読まない人は幸福である。
なぜならば、彼らは自然に目を向け、それを通じて神を見るからである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
37.
駄洒落上手は踏んづけるほどいる。
この種の虫は、国内どこへ行こうと、雨あられと降ってくる。
しかし、本当の洒落の達人となると、稀少の逸材である。
そのように生まれついた者でも、役柄を長くつとめるのはきわめて難しい。
人を笑わせながら、人から尊敬を受けるとなると、ほとんど皆無に近い。
（ ラ・ブリュイエール ）
38.
もし「あなた」と「私」が一個人として、自我の全体の働きを知ることができるなら、そのとき私たちは愛とは何かということを知ることができるでしょう。
これこそ世界を変えることができる唯一の改革であると私は確信します。
（ J・クリシュナムルティ ）
39.
卑怯者は、自己の過失の言い訳をし、潔(いさぎよ)い人は、必ず自己の過失を人に告白する。
（ シュヴァリエ・ド・メレ ）
40.
原理とは、現在だれもが使用中で、すべての人の眼の前に存在するものである。
（ ブレーズ・パスカル ）
41.
絶世の美女もサルから見れば美的価値はメスザルより低い。
（ 土屋賢二 ）
42.
心から喜ぶとき、あなたは育(はぐく)まれている。
（ エマーソン ）
43.
人間の生は、本来の性質からして、なにかに賭けねばならない
（ オルテガ・イ・ガセット ）
44.
我々の自由とは、
今日、自由になるために戦う自由な選択以外のなにものでもない。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
45.
愛は自分自身の愛する能力にもとづいて、愛する人の成長と幸福を積極的に求めることである。
（ エーリヒ・フロム ）
46.
人に好かれようとするよりも、人を好きになるようにしよう。
こう気持ちを切り換えてごらん。
自分に自信がない君も、それだけで何だか自信がわいてくるんじゃないかな。
だって、人に好かれることは、自分じゃどうもできないことだけど、人を好きになることなら、自分でできることだからね。
自分でできることをするのでなければ、やっぱり面白くないじゃないか。
（ 池田晶子 ）
47.
日本人の欠点は、
感覚を偏愛し、
理性に欠ける所にある。
（ 田中美知太郎 ）
48.
わたしのいう大衆とは一つの社会層（＝労働者層）を指すのではなく、今日あらゆる社会層の中に現われており、したがって、われわれの時代を代表するとともに、われわれの時代を支配しているような人間の種類あるいは人間のあり方を指しているのである。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
49.
将来のことに気を取られると、あるがままの現在が見えなくなるだけでなく、しばしば過去をねつ造することになる。
（ エリック・ホッファー ）
50.
動物と違って、人間は世界の中に生きているだけではなく、世界とともに生きている。
（ パウロ・フレイレ ）
51.
後悔などしてみても始まらぬ。
だが後悔もないところには
一層何事も始まらないのだ。
（ 矢内原伊作 ）
52.
凡庸な頭の持ち主が書いた述作でも教えられるところがあり、一読に値し、興味をひく場合がありうる。
それはその人のエキスであり、その思索と研究のいっさいがみのった成果であるためだ。
（ ショーペンハウアー ）
53.
いかに我々は
「相手に勝とうとする気持」だけで議論するのであろうか？
「新しい展開」を求めてゆくという
対話の基本原理を忘れてはならない。
（ 中島義道 ）
54.
事実というものは存在しない。
存在するのは解釈だけである。
（ ニーチェ ）
55.
われわれの経験は
時間と空間との相違によって
著しく強さを異にするものである。
ある事件を一か月の間に経験するのと、
一か年に引きのばして経験するのとでは、
その印象の深さがまるで違う。
（ 和辻哲郎 ）
56.
私たちはこの世に存在している不幸の重荷を、みんなで一緒に担わなければならない。
（ シュバイツァー ）
57.
人間はゲームをするとき、最大限の能力を発揮する。
（ ゴットフリート・ライプニッツ ）
58.
善意の衣をほどよくまとえ。
他人にあらさがしされることはまずない。
世間はそいういう人の短所は見たがらない。
（ バルタザール・グラシアン ）
59.
嫉妬は常に他人との比較においてであり、
比較のないところには嫉妬はない。
（ フランシス･ベーコン ）
60.
内緒話くらい信用されるものはない。
（ ボーヴォワール ）
61.
豊かな心がなければ、富は醜い物乞いでしかない。
（ エマーソン ）
62.
女性は自然の規定に完全に従属しており、したがって美的な意味において自由である。
男性が女性に求婚するに際して、自由を与えるという言葉を使うのは、このためである。
（ キルケゴール ）
63.
真の男の中にはひとりの子供が隠れている。
この子供が遊びたがるのだ。
（ ニーチェ ）
64.
時間と働く力を（同時に）得る最良の方法は、一週に六日（五日でも七日でもなく）、一定の昼の（夜中でない）時間に、規則正しく働くことである。
夜と昼となし日曜日を働き日とすることは、決して時間と働く力を得ることのない最悪の方法である。
（ カール・ヒルティ ）
65.
友情とは、二つの肉体に宿れる一つの魂のことである。
（ アリストテレス ）
66.
貧乏がたいして苦しいものではないと悟ったとき、人間は初めて自分の富を楽しむことができる。
（ セネカ ）
67.
自信は成功の第一の秘訣である。
（ エマーソン ）
68.
蛇に咬(か)まれた者がどんな苦しみを受けねばならないかは、自ら蛇に咬まれたことのある者にしかわからない。
（ キルケゴール ）
69.
科学的に思考する場合、主体による客体への想念は、常に計画という形をとる。
（ ガストン・バシュラール ）
70.
人生で一番大切な事は何か、１つ挙げよと問われたら、私は躊躇なく「できない理由を探すな」と言いたい。
（ 渡部昇一 ）
71.
人生の自然な目的によって計るとき、貧しさは大いなる富となり、限度を知らぬ富は大いなる貧しさとなる。
（ エピクロス ）
72.
理解されるということは、一種の贅沢である。
（ エマーソン ）
73.
偶像崇拝では、人間の特定の能力が絶対視されて偶像化される。
そして人は分離されたかたちで自分を崇拝する。
偶像はその人を飲み込み、彼の熱いナルシシズムの対象となる。
（ エーリヒ・フロム ）
74.
我々は、
他人に幸福を分け与えることにより、
それと正比例して
自分の幸福を増加させるのだ。
（ ジェレミー・ベンサム ）
75.
未来を見る目を失い、現実に先んずる術(すべ)を忘れた人間の行き着く先は、自然の破壊だ。
（ シュバイツァー ）
76.
考えに考え抜けば、解決できない問題はない。
（ ヴォルテール ）
77.
障害を克服できると信ずる者だけが、本当に障害を克服することができる。
（ エマーソン ）
78.
幸福は、その人が真の仕事をするところに存在する。
（ アウレリウス ）
79.
地獄への道は、善意で舗装されている。
（ カール・マルクス ）
80.
一人ひとりは、いまだかつてこの世に存在しなかった独自の存在である。
したがって、自分にしか果たせない使命を持って、この世に存在しているのだ。
もし同じ存在があるとしたら、この世に私が今いる必要はない。
（ マルティン・ブーバー ）
81.
金のためにする仕事はすべて、心を疲弊させる。
（ アリストテレス ）
82.
人間的ということは何であるか、
何が人間的なものであるか、
……戦争を経験した人間はたぶん誰でも
そう自問自答しなければならなかっただろう。
が、重要なのは
その自問自答を持続する意志である。
解答など必要としない懐疑への意志である。
（ 柄谷行人 ）
83.
人生の悲劇は、
生きていながら内部では死んでいること。
（ シュバイツァー ）
84.
努力によって得られる習慣だけが善である。
（ カント ）
85.
暗殺者は世界の歴史を変えなかった。
（ エマーソン ）
86.
汝(なんじ)ら我(われ)に哲学を学ぶべきにあらず。
哲学することを学ぶべし。
（ ソクラテス ）
87.
社会改善のすべての歴史は、
社会の存続のために第一に必要だと思われていた慣習や制度が
次々と不正と横暴という烙印をあまねく押されていく変遷の連続であった。
（ J・S・ミル ）
88.
日常は、
通常そう思われているように
不活性態、惰性態であるどころか、
むしろみずからを力動的に
編成し、また編成替えしていく
不断のプロセスなのである。
言いかえれば、
日常は歴史的に変態する。
（ 鷲田清一 ）
89.
人間は言うことが無くなると、必ず悪口を言う。
（ ヴォルテール ）
90.
「本当にそう思う」ということと、「本当にそうである」ということは、違うことだと覚えておこう。
だって、間違ったことだって、自分がそう思っているのだから、「本当にそう思う」と思えるわけだ。
でも、間違ったことを本当だと思ったって、間違ったことが本当になるわけじゃない。
（ 池田晶子 ）
91.
運のはなはだ悪い人は
安心するがいい。
なぜなら、
なおいっそうの悪運に陥る心配はないから。
（ オウィディウス ）
92.
宗教とは、知性の破壊力に対する自然の防御的反作用である。
（ アンリ・ベルクソン ）
93.
名付けるとは、
名付けられたものを遠ざけて、
それをひとつの名前という便宜的なかたちで所有する
暴力的な行為である。
（ モーリス・ブランショ ）
94.
信仰はまさに
思惟(しい)の終わるところから始まる。
（ キルケゴール ）
95.
人間を目的として尊重し、手段としてだけ利用してはいけない。
（ カント ）
96.
女性は自分を求める人を求めはしない。
むしろ若干冷淡な態度をとる人を求める。
（ カール・ヒルティ ）
97.
最も長生きした人間とは、最も年を経た人間のことではない。
最も人生を楽しんだ人間のことである。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
98.
恐らくは、今日のもので未来を持つものは他に何もないとしても、やはり我々の笑いこそはなお未来を持つのだ！
（ ニーチェ ）
99.
自由こそ、
高度の教養が芽生えてくる土壌である。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
100.
日記は自分の内部に起こりつつある事を、はっきり当人に知らせてくれる。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
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