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501.
知識の女は感情の女のごとき興味を我々に与えない。
白薔薇は紅薔薇よりも愉快でない。
（ ホルメス ）
502.
桜に百年の樹少なく、
松に千年の緑多し。
（ 雨森芳洲 ）
（ Amenomori Houshuu ）
503.
美しいものを見る機会を逃してはなりません。
美は神様が自らの手でお作りになったものですから。
路傍にも神秘的なものがあります。
全ての美貌、晴れた空、そしてきれいな花の中に美を感じ、喜びましょう。
そして恵みの一杯として神様に感謝しましょう。
（ エマーソン ）
（ Ralph Waldo Emerson ）
504.
冬が来れば春はま近い。
桜は静かにその春を待つ。
（ 松下幸之助 ）
（ Matsushita Kounosuke ）
505.
若き日に薔薇を摘め。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
506.
花が花の本性を現(げん)じたる時最も美なるが如(ごと)く、人間が人間の本性を現じたる時は美の頂上に達するものである。
（ 西田幾多郎 ）
（ Nishida Kitarou ）
507.
花は私たちに美しいという感情を持たせるために咲いている。
そして、悲しいと思わせるために枯れていく。
（ ピーコ ）
（ Peeco ）
508.
自尊心は悪魔の庭園に咲く花である。
（ イギリスのことわざ・格言 ）
（ UK saying ）
509.
真実とバラにはとげがある。
（ ボーン ）
510.
2．（年をとったら）勝ったらあかん負けなはれ
いずれお世話になる身なら　若いもんに花持たせ
一歩下がって譲るのが
円満にいくコツですわ
いつも感謝を忘れずに
どんなときでも、へェおおきに
どんなときでも、へェおおきに
（ 天牛新一郎 ）
（ Tengyuu Shinichirou ）
511.
摘めるうちにバラの蕾(つぼみ)を摘め。
（ ロバート・ヘリック ）
（ Robert Herrick ）
512.
数日のために植えるなら花を植えよ。
数年のために植えるなら木を植えよ。
永遠のために植えるならアイディアを植えよ。
（ オグ・マンディーノ ）
（ Og Mandino ）
513.
親切の花の種をまきなさい。
（ ある父親 ）
514.
人がいちばん鼻をかむのは、教会を除いたら葬式のときだ。
（ マーク・トウェイン ）
（ Mark Twain ）
515.
げんげ田や花咲く前の深みどり
（ 五十崎古郷 ）
（ Ikazaki Kokyou ）
516.
チューリップ買うて五分の遅刻して
（ 岡田順子 ）
（ Okada Junko ）
517.
肉体を与えて心を与えない情婦は、
棘(とげ)のない薔薇(ばら)をふんだんに与える。
（ イラン［ペルシャ］のことわざ・格言 ）
（ Iran saying ）
518.
つくづくと一期(いちご)は夢と花を見る
（ 後藤比奈夫 ）
（ Gotou Hinao ）
519.
わが鬱の色のあぢさゐばさと切る
（ 大竹照子 ）
（ Ootake Teruko ）
520.
枯菊や日々にさめゆく憤り
（ 萩原朔太郎 ）
（ Hagiwara Sakutarou ）
521.
ちるさくら海あをければ海へちる
（ 高屋窓秋 ）
（ Takaya Soushuu ）
522.
花びらを重ねて薔薇の重さあり
（ 長嶺勇 ）
（ Nagamine Isamu ）
523.
桜咲き右脳左脳もさくら色
（ 伊藤青翔 ）
524.
垣間より隣あやかる牡丹(ぼたん)かな
（ 加賀千代女 ）
（ Kagano Chiyojo ）
525.
桜草膝に揺れ車中面映(おもは)ゆし　
（ 戸川稲村 ）
（ Togawa Touson ）
526.
尻なでて落馬さするな花すすき
（ 向井去来 ）
（ Mukai Kyorai ）
527.
藤棚の葉のみ繁りし日々なりき
（ 竹田喜義 ）
528.
病人に一人の時間水中花
（ 稲畑汀子 ）
（ Inahata Teiko ）
529.
友情の花咲きこぼれ一日雪
（ 三橋鷹女 ）
（ Mitsuhashi Takajo ）
530.
一片の落花見送る静(しずか)かな
（ 高浜虚子 ）
（ Takahama Kyoshi ）

531.
ぺちやくちやと乙女椿の咲き殖(ふ)ゆる
（ 細見しゅこう ）
（ Hosomi Shukou ）
532.
こころにもゆふべのありぬ藤の花
（ 森澄雄 ）
（ Mori Sumio ）
533.
藤重く垂れて心の端に触れる
（ 池田澄子 ）
（ Ikeda Sumiko ）
534.
歩をゆるめ時をゆるめて花の下
（ 長嶺千晶 ）
（ Nagamine Chiaki ）
535.
桃咲くと一つこの世の闇消ゆる
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
536.
膝折りてかがめば我もチューリップ
（ 稲畑汀子 ）
（ Inahata Teiko ）
537.
ある時は淋しき花と蘭を活け
（ 稲畑汀子 ）
（ Inahata Teiko ）
538.
湖がうかび上つてくる花野
（ 京極杞陽 ）
（ Kyougoku Kiyou ）
539.
花の散るまでの日数に疲れたる
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
540.
向日葵(ひまわり)や腹減れば炊くひとり者
（ 原石鼎 ）
（ Hara Sekitei ）

541.
ジェラシーの視線は梅に繋がらず
（ 保坂リエ ）
（ Hosaka Rie ）
542.
山門の威厳やはらぐ枝垂梅
（ 加藤静江〔俳人〕 ）
（ Katou Shizue2 ）
543.
いきいきと死んでゐるなり水中花
（ 櫂未知子 ）
（ Kai Michikoto ）
544.
ひともとはかたき莟(つぼみ)やふく寿艸(ふくじゅそう)
（ 黒柳召波 ）
（ Kuroyanagi Shouha ）
545.
あぢさゐはすべて残像ではないか
（ 山口優夢 ）
（ Yamaguchi Yuumu ）
546.
花衣(はなごろも)てふは心に着せるもの
（ 後藤比奈夫 ）
（ Gotou Hinao ）
547.
死なない老人朝顔がうごき咲(さき)
（ 八田木枯 ）
（ Hatta Kogarashi ）
548.
生きることは、
バランスを求めることであり、
美しくなろうとすることだ。
人間だけでなく、
花でも動物でも。
（ 平山郁夫 ）
（ Hirayama Ikuo ）
549.
いまこそ燃える真昼の暑さによって、
戦闘と苦痛によって、
限りなく伸びゆく幹に、
花よ咲け。
（ フリードリヒ・ヘルダーリン ）
（ Friedrich Holderlin ）
550.
花は、
私はきれいでしょうって、
誇っておると思うんです。
ところが、葉っぱは
きれいな花を羨んでおるんです。
（ 藤山寛美 ）
（ Fujiyama Kanbi ）

551.
桜が咲いた、ヒマワリが咲いた、柿はどうした、野菜はどうしたというような話が（被災地の）人々の励みになっている。
もしそれがなかったら、みんな自分を支えることは非常に難しいのではないか。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
552.
あの白百合のように、じめじめした環境にいても、清らかに、すこやかに生き抜くことができない限り、どんな環境にいても、か弱い人間にしかならない。
（ ヘレン・ケラー ）
（ Helen Keller ）
553.
桜の樹の下には屍体(したい)が埋まっている！
これは信じていいことなんだよ。
何故(なぜ)って、
桜の花があんなにも見事に咲くなんて
信じられないことじゃないか。
（ 梶井基次郎 ）
（ Kajii Motojirou ）
554.
快楽は、
ひなげしの花を満開させるがごとし、
摘まんとすればたちまち散る。
（ ロバート・バーンズ ）
（ Robert Burns ）
555.
書かれた文字だけが本ではない。
日の光り、星の瞬き、鳥の声、
川の音だって、本なのだ。

ブナの林の静けさも、
ハナミズキの白い花々も、
おおきな孤独なケヤキの木も、本だ。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
556.
一、友達と仲良くしたか
二、弱いものいじめはしなかったか
三、年寄りに親切にしたか
四、生き物や花を大切にしたか
五、約束は守ったか
六、交通ルールを守ったか
七、親や先生の意見を聞いたか
八、食べ物に好き嫌いを言わなかったか
九、人に迷惑をかけなかったか
十、正しいことに勇気を出して行動したか
（ 「十の反省」 ）
557.
花に負けぬよう、人間は自ら希望の種を蒔(ま)かなければ。
（ 漫画『ガーデン』 ）
558.
花は黙っています。
それなのに花はなぜあんなに快く匂っているのでしょう？
思い疲れた夕など、
窓辺に薫(かお)る一輪の百合(ゆり)の花をじっと抱きしめてやりたいような思いにかられても、
百合の花は黙っています。
そして、ちっとも変わらぬ清楚な姿でただじっと匂っているのです。
（ 牧野富太郎 ）
（ Makino Tomitarou ）
559.
梅おくる風は匂ひのあるじかな
（ 心敬 ）
（ Shinkei ）
560.
仰向きに椿(つばき)の下を通りけり
（ 池内たけし ）
（ Ikenouchi Takeshi ）

561.
距離おくといふこと水仙を隔て
（ 藤井あかり ）
（ Fujii Akari ）
562.
総身の花をゆるがす春の樹に
こころ乱してわれは寄りゆく
（ 斉藤史 ）
563.
満開を見上げる無限落下感
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
564.
花に句に睨(ね)めて狂うぞ鬼懸(おにがか)りなる
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
565.
風去れば色とり戻す秋桜(あきざくら)
（ 稲畑汀子 ）
（ Inahata Teiko ）
566.
痩(やせ)はてゝ香(か)にさく梅の思ひかな
（ 向井去来 ）
（ Mukai Kyorai ）
567.
花の時は気づかざりしが老母草(おもと)の実
（ 黒柳召波 ）
（ Kuroyanagi Shouha ）
568.
長病みの掌(て)に紫陽花(あじさい)の藍(あい)剰(あま)る
（ 澁谷道 ）
（ Shibuya Michi ）
569.
水仙花よくよく冬に生れつき
（ 加賀千代女 ）
（ Kagano Chiyojo ）
570.
山路(やまじ)来て何やらゆかし菫草(すみれそう)
（ 松尾芭蕉 ）
（ Matsuo Bashou ）

571.
空腹のあと食べすぎる昼桜
（ 池田澄子 ）
（ Ikeda Sumiko ）
572.
さくら散る　まひる日傘で行く
（ 橋本夢道 ）
（ Hashimoto Mudou ）
573.
猫の子の花をくはへる朝楽し
（ 池内友次郎 ）
（ Ikenouchi Tomojirou ）
574.
柩(ひつぎ)は藤色に塗ろうという友よ
（ 折笠美秋 ）
（ Orisaka Bishuu ）
575.
蝶とべり飛べよとおもふ掌(て)の菫(すみれ)
（ 三橋鷹女 ）
（ Mitsuhashi Takajo ）
576.
春暮(く)るゝ花なき庭の落花かな
（ 池内たけし ）
（ Ikenouchi Takeshi ）
577.
尼僧きて藤のむらさきくもりけり
（ 秋元不死男 ）
（ Akimoto Fujio ）
578.
一二三四五六七八桜貝
（ 角田竹冷 ）
579.
たんぽぽのぽぽのその後は知りません
（ 坪内稔典 ）
（ Tsubouchi Nenten ）
580.
灯を消してのちの水中花を知らず
（ 佐藤文香 ）
（ Satou Ayaka ）

581.
主義主張異なつてよき花見かな
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
582.
切花は死花にして夏ゆふべ
（ 三橋敏雄 ）
（ Mitsuhashi Toshio ）
583.
風を待ち菫のダンス始まりぬ　
（ 池本喜久恵 ）
（ Ikemoto Kikue ）
584.
散るさくらみんな散りたくなささうに
（ 後藤比奈夫 ）
（ Gotou Hinao ）
585.
子が妻が花挿し呉(く)るる暮春の卓
（ 下村槐太 ）
（ Shimomura Kaita ）
586.
斑猫(はんみょう)のをしへはじめし花のみち
（ 下村槐太 ）
（ Shimomura Kaita ）
587.
灯を消して観る夜桜の息づかひ
（ 堀口星眠 ）
（ Horiguchi Seimin ）
588.
牡丹の花はこの上ない豊かさともに、他のものには見られない寂しさをあわせ持っている。
むしろ寂しさが後に残る。
（ 細見綾子 ）
（ Hosomi Ayako ）
589.
朝顔やすでにきのふとなりしこと
（ 鈴木真砂女 ）
（ Suzuki Masajo ）
590.
秋はまづ目にたつ菊のつぼみ哉(かな)
（ 向井去来 ）
（ Mukai Kyorai ）

591.
乱暴に剪(き)り百合の精見失う
（ 澁谷道 ）
（ Shibuya Michi ）
592.
ぬくみある蛍袋のふくろかな
（ 森田公司 ）
（ Morita Kouji ）
593.
神隠るごとく花野(はなの)に母がゐる
（ 橋本美代子 ）
（ Hashimoto Miyoko ）
594.
自我が縮小しないため（＝縮小しないように）、
自我が容量を保つためには、
壺の花々みたいに、
想い出に水をやらねばならない。
そしてそのように水をやるには
過去の証人たち、つまり友人たちと
定期的に接触していることがどうしても必要だ。
（ ミラン・クンデラ ）
（ Milan Kundera ）
595.
はなということばは、
ほんとうのはなとちがって、
かたちもないし、
いろもかおりもなく、
てでさわることもできない。
詩のなかのはなは、
ほんとうのはながあるからこそうまれてきたんだ。
でも、詩のなかのはなには、
ほんとうのはなとはちがううつくしさがある。
（ 谷川俊太郎 ）
（ Tanikawa Shuntarou ）
596.
日時計の刃が撫で切りに落椿
（ 澁谷道 ）
（ Shibuya Michi ）
597.
陽を受けて椿と猫の微睡(まどろみ)ぬ
（ 小栗釣月 ）
598.
往来の人を魚(うお)とす花氷(はなごおり)
（ 小澤克己 ）
（ Ozawa Katsumi ）
599.
転びても花びらのごと七五三
（ 今井千鶴子 ）
（ Imai Chizuko ）
600.
春の花今は盛りに匂ふらむ
折りてかざさむ手力(たぢから)もがも
（ 大伴家持 ）
（ 【『万葉集』 ）
（ Ootomono Yakamochi ）
（ Manyoushuu ）

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