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301.
（大人にあげるにふさわしいプレゼントに、花なんかどう？）
ものの一週間で枯れるものに数千〜数万円。
（花は）ブランド物のバッグより、実はずっと贅沢なんだ。
（ 漫画『暗殺教室』 ）
（ Ansatsu Kyoushitsu ）
302.
野に咲く花にも役目があります。
この世に必要でない人はいません。
それに気付くかどうか、それが大事なのです。
（ 美輪明宏 ）
（ Miwa Akihiro ）
303.
ふだん着でふだんの心桃の花
（ 細見綾子 ）
（ Hosomi Ayako ）
304.
隣の家の花は赤い。
（ 一般のことわざ・格言 ）
（ 他人のものは何でも良いものに感じられる ）
（ Ippan saying ）
（ Tanin Mono Nandemo Yoi Mono Kanjirareru ）
305.
花冷(はなびえ)が花の命を引き延ばす
（ 小林榮子 ）
（ Kobayashi Eiko ）
306.
大空に覆ふばかりの袖もがな
春咲く花を風に任せじ
（ 詠み人知らず ）
307.
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱(ねぎ)のように
束ねないでください
（ 新川和江 ）
（ Shinkawa Kazue ）
308.
蛍草(ほたるぐさ)のそのやさしさへ歩みをり
（ 加藤楸邨 ）
（ Katou Shuuson ）
309.
死ぬ病得て安心や草の花
（ 森澄雄 ）
（ Mori Sumio ）
310.
ほそい指の女の笑みやすみれ咲く
（ 片岡義順 ）
（ Kataoka Gijun ）
311.
きのふ花翌(あす)を紅葉(もみじ)や今日(けふ)の月
（ 与謝蕪村 ）
（ Yosano Buson ）
312.
他人は時の花。
（ 日本のことわざ・格言 ）
（ Nihon saying ）
313.
白く乾いた土にはそっと水を注いでやろう。
日かげにある花はそっとひなたに出してあげよう。
（ 徳永康起 ）
（ Tokunaga Yasuki ）
314.
草の花兎(うさぎ)が食べてしまひけり
（ 山本あかね ）
（ Yamamoto Akane ）
315.
身の不遇託(かこ)つ快楽よ花の下
（ 宇多喜代子 ）
（ Uda Kiyoko ）
316.
食べたものは腐ったものになるが、
与えたものはバラの花になる。
（ イラン［ペルシャ］のことわざ・格言 ）
（ Iran saying ）
317.
咲くも無心
散るも無心
花は嘆かず
今を生きる
（ 坂村真民 ）
（ Sakamura Shinmin ）
318.
黒い土に根を張り
どぶ水を吸って、
なぜ、きれいに咲けるのだろう。
私は大勢の人の愛の中にいて、
なぜみにくいことばかり
考えるのだろう。
（ 星野富弘 ）
（ Hoshino Tomihiro ）
319.
この子が綺麗なのは、
心の中に薔薇を一輪持ってるからだ。
（ サン・テグジュペリ ）
（ Saint Exupery ）
320.
友達は誰しも、他の人の太陽であるとともに、ヒマワリである。
引っぱりもすれば従いもする。
（ ジャン・パウル ）
（ Jean Paul ）
321.
仔猫は、
動物王国の庭に膨らむ
バラの蕾(つぼみ)だ。
（ ロバート・サウジー ）
（ Robert Southey ）
322.
道ばたの空地に群るるつゆ草の
澄みたる藍は草にまぎれず
（ 芹澤たみ ）
323.
お呼びがかからなくなった時が引き際。
花も黙って散っていく。
（ 福井敏雄 ）
324.
巡り来て再び仰ぐ初桜
（ 鈴鹿野風呂 ）
（ Suzuka Noburo ）
325.
戦争の次は花見のニュースなり
（ 山口優夢 ）
（ Yamaguchi Yuumu ）
326.
ことごとく申(もう)は尽(つくさ)じ花の春
（ 黒柳召波 ）
（ Kuroyanagi Shouha ）
327.
己れ毒と知らで咲きけり罌粟(けし)の花
（ 高浜虚子 ）
（ Takahama Kyoshi ）
328.
たとえ、どんなに悲しくとも、十七音の字面(じづら)に悲しさが顔を出しては、俳句らしさは死んでしまう。
外形的にはどこにも悲しさや、それに類する言葉の姿が見えないでいて、一見いかにも、花鳥風月に遊んでいるようでありながら、しかも、空間から惻々(そくそく)たる哀愁が迫ってくる、というのが俳句の叙情である。
（ 外山滋比古 ）
（ Toyama Sigehiko ）
329.
菊根分けあとは自分の土で咲け
（ 吉川英治 ）
（ Yoshikawa Eiji ）
330.
願はくば朧月夜(おぼろづきよ)の落椿(おちつばき)
（ 坪内逍遥 ）
（ Tsubouchi Shouyou ）

331.
さくら咲き心足(こころた)る日の遠まわり
（ 林翔 ）
（ Hayashi Shou ）
332.
しやがむとき女やさしき冬菫(ふゆすみれ)
（ 上田五千石 ）
（ Ueda Gosengoku ）
333.
「こんな田舎町でも何か起こるのかい？」
「ああ」
「何が？」
「バラが咲く」
（ 映画『乱暴者』 ）
334.
よいつぼみであれ、
よい花になる。
よい花であれ、
よい果(み)になる。
花をまねたつぼみ、
果をまねた花、
ともに不具である。
（ 後藤静香 ）
（ Gotou Seikou ）
335.
自由は
ただ夢の国土にのみあり、
そして美しきものは
ただ歌に咲く花のみである。
（ シラー ）
（ Friedrich Von Schiller ）
336.
花見にでかけて、
人に素面(すめん)を見らるるも、
見られざるも、
頓着すべきにあらず。
（ 福沢諭吉 ）
（ Fukuzawa Yukichi ）
337.
雪かがやき梅咲く春ぞ　正常なる
天地のちから　また新たなれ
（ 土岐善麿 ）
（ Toki Zenmaro ）
338.
木々の緑や紅葉や美しい花が地球から消え去ったら、
人間の暮らしは殺風景になり、
感動することがなくなってしまうでしょう。
（ 瀬戸内寂聴 ）
（ Setouchi Jakuchou ）
339.
一切のものはみな生きている。
自分のみが生きているのではない。
散ってゆく花の命を傷む私たちは、むしろ、生きている一匹の虫の命をも、心からいとしまなければならない。
（ 九条武子 ）
（ Kujou Takeko ）
340.
紫陽花(あじさい)を胸に咲かせて庭持たず
（ 鈴木真砂女 ）
（ Suzuki Masajo ）

341.
人を見る如(ごと)く椿(つばき)の花円く
（ 岸本尚毅 ）
（ Kishimoto Naoki ）
342.
ゆらゆらと亡母われ呼ぶ罌粟(けし)のかげ
（ 秋元不死男 ）
（ Akimoto Fujio ）
343.
ふるさとに居れば娘や福寿草
（ 高倉和子 ）
（ Takakura Kazuko ）
344.
老ひそめて花見るこゝろひろやかに
（ 飯田蛇笏 ）
（ Iida Dakotsu ）
345.
ひとすじに百合(ゆり)はうつむくばかり也(なり)
（ 加賀千代女 ）
（ Kagano Chiyojo ）
346.
老いらくのかしづくごとく菊に住む
（ 上林白草居 ）
（ Kanbayashi Soukyo ）
347.
月下美人しぼむ明日より何待たむ
（ 中村汀女 ）
（ Nakamura Teijo ）
348.
萬(まん)の向日葵(ひまわり)同じ方むく怖さ
（ 大竹照子 ）
（ Ootake Teruko ）
349.
花の如(ごと)満ちゆく心あらまほし
（ 稲畑汀子 ）
（ Inahata Teiko ）
350.
わが持たぬ曲線ばかり桃の花
（ 加藤楸邨 ）
（ Katou Shuuson ）

351.
たんぽぽや日はいつまでも大空に
（ 中村汀女 ）
（ Nakamura Teijo ）
352.
落花のむ鯉はしやれもの髭(ひげ)長し
（ 高浜虚子 ）
（ Takahama Kyoshi ）
353.
冬たんぽぽ本気になればすごい我
（ 加藤静夫 ）
（ Katou Shizuo ）
354.
花の色は霞にこめて見せずとも
香(か)をだにぬすめ春の山風(やまかぜ)
（ 遍昭 ）
355.
全体を見てゐたる目を初花(はつはな)に
（ 稲畑汀子 ）
356.
花すみれ二りんは可愛ゆ三りんは派手
（ 京極杞陽 ）
（ Kyougoku Kiyou ）
357.
右脳より左脳へ櫻吹雪かな
（ 小澤克己 ）
（ Ozawa Katsumi ）
358.
薔薇園の薔薇の醜態見てしまふ
（ 嶋崎茂子 ）
（ Shimazaki Shigeko ）
359.
何(なん)の木の花とは知らず匂(にお)ひかな
（ 松尾芭蕉 ）
（ Matsuo Bashou ）
360.
水中花明日あるために美しく
（ 岸風三楼 ）

361.
菜の花がしあはせさうに黄色して
（ 細見綾子 ）
（ Hosomi Ayako ）
362.
新しみは俳諧の花なり。
（ 松尾芭蕉 ）
（ Matsuo Bashou ）
363.
けしの花見てゐるうちは散らざりし
（ 加舎白雄 ）
（ Kaya Shirao ）
364.
いで花に君糧(かて)包め我は酒
（ 黒柳召波 ）
（ Kuroyanagi Shouha ）
365.
咲きみちて散りやまぬ花風にあり
（ 鈴鹿野風呂 ）
（ Suzuka Noburo ）
366.
滅べばすべて忘れられ易し秋のばら
（ 安井浩司 ）
（ Yasui Kouji ）
367.
我(われ)在る限り故友が咲かす彼岸花
（ 中村草田男 ）
（ Nakamura Kusatao ）
368.
この花のために一会(いちえ)の花衣(はなごろも)
（ 後藤比奈夫 ）
（ Gotou Hinao ）
369.
野に出れば人みなやさし桃の花
（ 高野素十 ）
（ Takano Sujuu ）
370.
菊枯るるいのちあるゆゑ湧く泪
（ 秋元不死男 ）
（ Akimoto Fujio ）

371.
飛花落花(ひからっか)遊びごころの風となら
（ 後藤比奈夫 ）
（ Gotou Hinao ）
372.
露草のかそけき花に寄りてゆく
心の行方ひとり喜ぶ
（ 窪田空穂 ）
373.
昔から、江戸っ子は満開の桜は見なかったといいます。
三、四分咲きを見て、それからずっと見ないで、散りぎわに見る。
（ 木村梢 ）
374.
あすが来てゐるたんぽぽの花びらに
（ 三橋鷹女 ）
（ Mitsuhashi Takajo ）
375.
カメラ構えて彼は菫(すみれ)を踏んでいる
（ 池田澄子 ）
（ Ikeda Sumiko ）
376.
君の花は、いま君がいるそこに咲くのだよ。
（ 草柳大蔵 ）
（ Kusayanagi Taizou ）
377.
やすらかやどの花となく草の花
（ 森澄雄 ）
（ Mori Sumio ）
378.
若い人には若い日の花があるのと同時に、
老いたる人には老人の日の花があるのだ。
（ 大佛次郎 ）
（ Osaragi Jirou ）
379.
風の三月と雨の四月が、
五月を美しいものにする。
（ イタリアのことわざ・格言 ）
（ Italia saying ）
380.
花を愛するのに植物学は不要である。
（ 稲垣足穂 ）
（ Iangaki Taruho ）

381.
人間に愛を望むべきではない。
バラの花は塩田では育たないのだから。
（ イラン（ペルシャ）のことわざ・格言 ）
（ Iran saying ）
382.
コスモスのゆれかはしゐて相うたず
（ 鈴鹿野風呂 ）
（ Suzuka Noburo ）
383.
花も亦(また)月を照らしてをりにけり
（ 今井肖子 ）
（ Imai Shouko ）
384.
春は夜桜、夏には星、
秋に満月、冬には雪。
それで十分酒は美味い。
それでも不味いんなら、
それは自分自身の何かが病んでいる証だ。
（ 漫画『るろうに剣心』 ）
（ Rurouni Kenshin ）
385.
春は夜桜、夏には星、秋に満月、冬には雪。
それを愛(め)でるだけで、酒は十分うまい。
それでもまずいなら、それは自分自身の何かが病んでいる証だ。
（ 映画『るろうに剣心　伝説の最期編』 ）
386.
月下美人呼ぶ人来ねば周章(しゅうしょう)す
（ 中村汀女 ）
（ Nakamura Teijo ）
387.
野の花がどうして育っているか考えてみるがよい。
（ 『新約聖書』 ）
（ Shinyaku Seisho ）
388.
なにもそうかたを
つけたがらなくてもいいではないか

なにか得態の知れないものがあり
なんということなしに
ひとりでにそうなってしまう
というのでいいではないか

咲いたら花だった
吹いたら風だった
それでいいではないか
〈現代文表記〉
（ 高橋元吉 ）
（ Takahashi Motokichi ）
389.
順境は春の如し。
出遊して花を観る。
逆境は冬の如(ごと)し。
堅く臥(ふ)して雪を看(み)る。
春は固(も)と楽しむ可(べ)し。
冬も亦(また)悪(あ)しからず。
（ 佐藤一斎 ）
（ Satou Issai ）
390.
苗床の花の苗、
多すぎても育てておけ。
いつでも棄てられる。
生きたものは育てておけ。
不用と見えても、使命がある。
さびしい谷の木の株に、
名もない小草が、よく育つ。
棄てるなよ。
育てる心に愛がある。
（ 後藤静香 ）
（ Gotou Seikou ）

391.
もっと落ついて考えよ。
あまりそわそわしすぎる。
太陽をみよ。
月をみよ。
星をみよ。
花をみよ。
お前のように浮き浮きしている者が、どこにある。
せめて一時間でも、じっとしておれ。
ただ一つのことでも、本気に考えてみよ。
（ 後藤静香 ）
（ Gotou Seikou ）
392.
梅の開花が遅れとるようやけど、
言うても、梅のことやさかい、
時季がくると、それなりに、
そこそこは、咲きよるけどな。……
希望というのはそういうものだと思う。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
393.
ヒマワリの種をまいたら、テキトーに水をやって、テキトーにお日様が照っていれば、勝手にヒマワリの花が咲くじゃない？
（子どもだって）あれと同じさ。
（ 斎藤一人 ）
（ Saitou Hitori ）
394.
うるわしく、あでやかに咲く花で、
しかも香りあるものがあるように、
善く説かれたことばも、
それを実行する人には、実りがある。
（ ブッダ［シャカ］ ）
（ Budda ）
395.
愛において孤独を感じているときの方が、深く見えてくるもの、わかることは多い。
たとえば、昔は目にとまらなかったような花の美しさに目覚める、あるいは名もないメロディに心が揺れる。
（ 齋藤孝 ）
（ Saitou Takashi ）
396.
葉っぱを広げる。

根っこを伸ばす。

やがて大きな花が咲く。
（ 作者不詳 ）
397.
あじさいの花を
みているわたし
あじさいの花に
みられているわたし
花にみられてはずかしい
にんげんのわたし
（ 相田みつを ）
（ Aida Mitsuwo ）
398.
自由があるのは
ただ夢の国の中のみ。
美が花咲くのは
ただ歌の中のみ。
（ シラー ）
（ Friedrich Von Schiller ）
399.
見る。ただそれだけだ。
花を見ることは、花たちと話すことだった。
（ 長田弘 ）
（ Osada Hiroshi ）
400.
花が咲いている
すぐ近くまで
虻(あぶ)の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も　あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも　あるとき
私のための風だったかもしれない
（ 吉野弘 ）
（ Yoshino Hiroshi ）

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