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哲学者・思想家の名言
☆ １０月２０日 ☆
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1.
海のほか何も見えないときに、
陸地がないと考えるのは、
けっして優れた探検家ではない。
（ フランシス･ベーコン ）
2.
賞賛への愛好は、人を、
自分がその判断を高く評価する人々を喜ばせるような
称揚(しょうよう)に値する行為をしたい
という気にさせる。
（ トマス・ホッブズ ）
3.
火が金の試金石であるように、逆境は強者の試金石である。
（ セネカ ）
4.
困難に陥った時、切り抜ける手だてになるのは自分の意志だけだ。
（ アラン ）
5.
生活とは、つまり習慣の織物である。
（ アミエル ）
6.
いかに長く生きたかではなく、
いかによくく生きたかが問題である。
（ セネカ ）
7.
立派な箴言はちょうど塩のように、
決して利かなくなることのない食物である。
（ ニーチェ ）
8.
人間は、欲望を創造するものであっても、必要を創造するものでは決してない。
（ ガストン・バシュラール ）
9.
高潔な人物や高尚な天才の中には、
貪欲なまでの名誉や権力、栄光への欲望があるものだ。
（ キケロ ）
10.
わたしのいう大衆とは一つの社会層（＝労働者層）を指すのではなく、今日あらゆる社会層の中に現われており、したがって、われわれの時代を代表するとともに、われわれの時代を支配しているような人間の種類あるいは人間のあり方を指しているのである。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
11.
人間が持つもっとも尊い性質というものは、
果物の表面に付いた粉のように、
繊細に手をかけてやらなくては
保ち続けることができない。
にもかかわらず私たちはお互いに、
そんな温かさを持って触れ合おうとはしないものなのだ。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
12.
財産や特権が増えれば増えるほど、喜びだけでなく、悩みも増えることになるだろう。
なぜなら、より扱いにくいものが増えるからだ。
（ タタルケビッチ ）
13.
我々が良識の持ち主だと判断する相手は、
ほとんど我々と同意見の人々だけに限られる。
（ ラ・ロシュフコー ）
14.
誤りは避けることができ、
したがって避けることが義務であるという古い理念は
修正されねばならない。
この理念そのものが誤っている。
（ カール・ポパー ）
15.
愚者ほど自分が才人をだますのに適していると思い込む。
（ ヴォーヴナルグ ）
16.
人生は本来善でも悪でもない。
生き方しだいで善の舞台とも悪の舞台ともなる。
（ モンテーニュ ）
17.
悪人がいくら害悪を及ぼすからといっても、善人の及ぼす害悪にまさる害悪はない。
（ ニーチェ ）
18.
狭量になるのは、
狭量な人間に対した時だけにせよ。
（ イポリット・テーヌ ）
19.
しつけの目的は、
自分で自分を支配する人間をつくることであって、
人に支配される人間をつくることではない。
（ ハーバート・スペンサー ）
20.
習慣は第二の天性なり。
（ アウグスティヌス ）
（ 西洋のことわざ・格言 ）
21.
人間の社会では、顔が君臨する。
身体は奴隷で、
二重三重に布でくるまれ、
包み隠される。
その（＝身体の）役割は、
騾馬(らば)のように、
蝋(ろう)のように黄ばんだ聖遺物を
上に載せて運ぶことだ。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
22.
人間が宗教をつくるのであって、宗教が人間をつくるのではない。
（ 三木清 ）
23.
人格は知性より重要だ。
偉大な精神は、考えるときと同様に生きるうえでも強い。
（ エマーソン ）
24.
常識とは、二点間の最短距離を意味する。
（ エマーソン ）
25.
恋と同じで、
憎悪も人を信じやすくさせる。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
26.
「資本の自己増殖運動を促進し、「売り」の危うさを減殺する「信用」が、資本の運動を無限（endless）に強制する。
総体的に見れば、資本の自己運動は、自転車操業のように、「決済」を無限に先送りするためにこそ存続しなければならないのである。
なぜなら、もしそこに「終り」があるならば、信用は崩壊するからである。
（ 柄谷行人 ）
27.
私が他人の言葉を引用するのは、自分をもっとうまく表現するためにすぎない。
（ モンテーニュ ）
28.
私たちは「怒り」と「憎しみ」を、
明確に区別しなければなりません。
「怒り」には正義の心があり、
正義の怒りは、人々の行動を誘い、差別や不幸等を解決するための力となります。
「怒り」なくして状況を変えることはできません。
（ ジョン・ロス ）
29.
大人物と小人物との差異は、一度意を決すれば死ぬまでやるという覚悟があるかないかにある。
（ シェリング ）
30.
「本当にそう思う」ということと、「本当にそうである」ということは、違うことだと覚えておこう。
だって、間違ったことだって、自分がそう思っているのだから、「本当にそう思う」と思えるわけだ。
でも、間違ったことを本当だと思ったって、間違ったことが本当になるわけじゃない。
（ 池田晶子 ）
31.
我々は気持ちを楽にして、すでに決定されたことでも、それにあまり執着してはならぬ。
（ セネカ ）
32.
人間同士の生きた触れあいは、たとえて言えば、無駄のないCD的なディジタル性だけではなく、SPやLPのアナログ性に依るところが大きいことを忘れてはならない。
（ 丸山圭三郎 ）
33.
富は良心をもたらさない。
しかし良心は、富ばかりでなく、望まれるもの全てを、個人にも国家にももたらすのである。
（ ソクラテス ）
34.
夫婦はハサミのごとし。
（ シェリング ）
35.
みたされない願望による苦痛は、後悔の苦しみにくらべれば小さいものだ。
なぜなら、前者はつねに明け放たれて見渡すこともできない未来のまえに立っており、後者は完結してとりかえしのつかない過去に面しているからだ。
（ ショーペンハウアー ）
36.
人類は絶えず徒(いたず)らに又(また)無駄に齷齪(あくせく)し、空疎なる心労に生命を費やしているが、明らかにその理由は、所有するということには如何(いか)なる限度があるかを知らず、又(また)真の快楽は如何(いか)なる程度まで増大し得るかの範囲に全く無智であるが為である。
（ ルクレティウス ）
37.
人間には、その人がなりたいと思うようになる性質がある。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
38.
旅行は愚者の楽園である。
（ エマーソン ）
39.
ただ一つ人間の良心のみが、あらゆる難攻不落の要塞よりも安全である。
（ エピクテトス ）
40.
どんな境遇にあれ、
今幸福に思えない人は、
たとえ全世界を手に入れても、
幸福を感じられないだろう。
（ アラン ）
41.
真(まこと)らしさは、
あらゆる種類の事柄において
たいした苦労もなく見つけることができるが、
真理は、
ある限られた事柄で
少しずつ発見されるだけであり、
ほかの事柄（＝真理かどうか不明な事柄）が話題になると、
知らないと率直に打ち明けねばならないものなのだ。
（ デカルト ）
42.
一番の獣が一番にぎやかなところに住んでいる。
（ バルタザール・グラシアン ）
43.
私たちは無知によって道に迷うことはない。
自分が知っていると信じることによって迷うのだ。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
44.
我々が影響を与えている人たちから、逆にどれほど影響を受けているかは語りつくせない。
（ エリック・ホッファー ）
45.
魂を鍛えるだけでは足りません。
筋肉をも鍛えてやらねばなりません。
魂は、筋肉の助けを得ない時は、
あまりにも圧迫されます。
一人で二つの役目に当たるのは無理なことです。
（ モンテーニュ ）
46.
楽しいから笑うのではない。
笑うから楽しいのだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
47.
民主主義という言葉には、
ひとりでにすたれてしまった意味がある。
語源的には、
人民による統治ということだ。
ところが、現代の民主主義には、
統治する人民がいないことは明らかだ。
なぜって、
人民なるものが存在しないのだからね。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
48.
受け入れずして思想を嗜(たしな)むことができれば、それが教育された精神の証である。
（ アリストテレス ）
49.
心は正しい目標をなくすと、偽りの目標にはけ口を向けるものだ。
（ モンテーニュ ）
50.
楽しみは、理性を備えたあらゆる生き物の目的であり、義務であり、目標である。
（ ヴォルテール ）
51.
私たちは
自分たちが見ているものを理解する必要を感じるとしても、
きわめてわずかな手立てしか知らない。
人間は自分の理解の巻き尺で、
なんと少しのことしか測れないことか！
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
52.
真理は子供の口から出る。
（ プラトン ）
53.
新しいことをいいはじめたときに、「それはわたしがこれまでいってきた理論とどういう関係があるのか」と問うて、それがちゃんと説明できて新しい理論が出てくればおもしろい。
そういうふうにはなかなかならないということがありますね。
（ 鶴見俊輔 ）
54.
チャンスという黄金の瞬間を利用すること、そして手の届くところにあるよきものをつかまえることは、人生の最大なる技術であります。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
55.
ある認識の正しさは、
けっしてそのまま真理と一致するわけではないのだが、
正しさというものは、
いかなるものであれ、
真理と何らかのかたちでかかわっている。
（ ヴァルター・ベンヤミン ）
56.
一般に哲学の解説書は、忠実であればあるほど、あるいはそうあるべきことを意図していれば意図しているほど、面白くない。
理由はたぶん、何かを解説しようという姿勢が哲学することの本質に反するからだろう。
（ 永井均 ）
57.
自分に対して弱くて寛容であることと、人に対して厳しいことは、同じ悪徳にすぎない。
（ ラ・ブリュイエール ）
58.
人間は生きてる限り、
仏から仏飯(ぶっぱん)を給せられる。
但(ただ)しそれは
金殿玉楼(ぎょくろう)においてか、
芋屋においてか、
はたまた獄裡(ごくり)においてかの差あるのみ。
（ 清沢満之 ）
59.
太陽は氷を溶かし、親切な行いは、誤解や不信や敵意を蒸発させる。
（ シュバイツァー ）
60.
感謝は支払われるべき義務であるが、誰であろうとそれを期待する権利はない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
61.
せいぜい自分に
恥をかかせたらいいだろう。
恥をかかせたらいいだろう、私の魂よ。
自分を大事にする時など、
もうないのだ。
人の一生は短い。
（ アウレリウス ）
62.
人は多くを約束する、少しも与えないために。
（ ヴォーヴナルグ ）
63.
常に何らかの疑いの留保をつけない断定は無理です。
断定が断定として、ここで永遠決着がついたという仕方でやるのは、大体マユツバものですね。
（ 鶴見俊輔 ）
64.
肉的愛、言いかえれば外的美から生ずる生殖欲、また一般的には精神の自由以外の他の原因を持つすべての愛は容易に憎しみに移行する。
（ スピノザ ）
65.
女性をキャンドルの光のもとで評価してはいけない。
判断を誤る。
女の容貌を真に知りたければ、
昼の光のもと、しらふの状態で見ることだ。
（ オウィディウス ）
66.
幸福というこの語によって指示されるのは、複雑で不明瞭な何かであり、各人が自分流儀で定義できるよう人類が不確定なままにしておくことを欲した諸概念の一つである。
（ アンリ・ベルクソン ）
67.
媚びる者が存在するのは、それでいい気になる者がいるからである。
（ ラ・フォンテーヌ ）
68.
運動と節制は、老境になっても、何らかの若い力を維持し得る。
（ キケロ ）
69.
臆病者はしばしば野心家であり、
威厳の鎧として権力を求める。
なぜなら、他の人々の礼節、ましてや尊敬は、
彼の悩みを眠らせてくれる香油であるからだ。
（ アラン ）
70.
私が猫と戯れているとき、ひょっとすると猫のほうが、私を相手に遊んでいるのではないだろうか。
（ モンテーニュ ）
71.
いわゆる害悪と呼ばれるものの多くは、悩める者の心のあり方を、恐怖の態度から闘争の態度へと変化させることにより、気を引きしめる強壮剤に変えることができる。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
72.
顔にお白粉(しろい)を塗れば十分なので、心にまで塗る必要はない。
（ モンテーニュ ）
73.
真の友とは手に入れたものの中で最も大切なものだが、手に入れようとするものの中では、最も力を入れないものだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
74.
現実上伝統から自由になれない民衆こそ、
伝統についての生きた観念を有(も)っている筈だ。
（ 戸坂潤 ）
75.
私は、生きようとする生命に取り囲まれた、生きようとする生命である。
（ シュバイツァー ）
76.
決断を留保したり、行動を留保したりして、ひたすら思索をつむという習慣は、思想を思想として考えているだけでくらしをたてることのできる人々にだけ、可能なことで、民衆のもちうる傾向ではない。
（ 鶴見俊輔 ）
77.
怒りのさなかにあっても、
自分の激情と舌とを制御し続けることができ、
このうえなく激しい感情の動揺のさなかでも、
それの爆発を押さえて黙っていられるというのは、
全く英知の、とは言わぬまでも、
少なくとも普通以上の精神の強さを証すものだ。
（ キケロ ）
78.
人間は政治的動物である。
（ アリストテレス ）
79.
もし、友人が陰でしゃべっていることをお互いに知ったら、たとえ真面目にありのままにしゃべっているのだとしても、友情はほとんど保たれない。
（ ブレーズ・パスカル ）
80.
ある人物からまったく尊敬されていないと感じ取った人は、その人物に憎しみに近い感情をいだく。
（ ヴォーヴナルグ ）
81.
人間にとって苦悩に負けることは恥ではない。
快楽に負けることこそ恥である。
（ ブレーズ・パスカル ）
82.
戦いほど面白いものはない。
だが、勝利はそれほどでもない。
（ ブレーズ・パスカル ）
83.
徳とは、我々にとっての中庸に成り立つ行為を選択する態度である。
（ アリストテレス ）
84.
我々は皆、他人の不幸には耐えていく力を持っている。
（ ラ・ロシュフコー ）
85.
男は、相手に苦しみを与えたと思って涙を流すが、女は、相手を十分に苦しめなかったと考えて涙を流す。
（ ニーチェ ）
86.
統治することのもっとも少ない政府こそ
最良の政府。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
87.
破局というものは信じられる類いのものではない、
ということが大きな（破局防止への）障害なのだ。
破局に対する恐怖には、何の抑止効果もないのである。
（ ハンス・ヨナス ）
88.
自分を他人に貸すことは必要だが、自分だけにしか自分を与えてはならぬ。
（ モンテーニュ ）
89.
変革の手段を持たない国家は、
自己保存の手段も持たない。
（ エドマンド・バーク ）
90.
言論が堕落したところでは精神も堕落している。
（ セネカ ）
91.
幼稚な愛は「愛されているから愛する」という原則にしたがう。
成熟した愛は「愛するから愛される」という原則にしたがう。
（ エーリヒ・フロム ）
92.
目指すべきは、
成功や幸せではなく、豊かな人生です。
たくさんの失敗や苦しみは、
濃密な人生の重要な要素になるんです。
（ 中島義道 ）
93.
名誉と責任のある人が
名声を保っているのは、
（名声を失えば同時に）失うものがあまりにも多いからだ。
彼は自分とつりあう名声を持つ人しか相手にしない。
注意に注意を重ねたあとでしか、
争いに加わらない。
（ バルタザール・グラシアン ）
94.
友達を疑ってかかるのは、友達からだまされるよりも恥ずかしいことだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
95.
大事もなしうる者は、
小事もなしうる。
（ アリストテレス ）
96.
心に感じたことは信じなければならない。
ことにそれが虫の知らせであるときは。
（ バルタザール・グラシアン ）
97.
閑暇は哲学の母。
（ トマス・ホッブズ ）
98.
最も高度な文明においても、
読書はやはり最大の喜びである。
一度その満足を知った者は、
不幸の中でもその満足を得る。
（ エマーソン ）
99.
善行は、これを他人に施すものではない。
これをもって自分自身の義務を済ますのである。
（ カント ）
100.
この世界は、我々の持つ想像力のキャンバスにすぎない。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
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