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哲学者・思想家の名言
☆ １０月１８日 ☆
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1.
生身の人間の行動は、
ある行動をしないで、それを抑制するという状態をも含めて、
それはいつも揺れ動いている過程にあります。
人間はどういう状態においても、
揺れ動くということから自由になるものではありません。
そしてこの揺れ動くという状態において、
人は自分自身を何かの根本的な価値基準によって支える必要があり、
その根本的な価値基準は、宗教と呼ぶことができます。
（ 鶴見俊輔 ）
2.
学問は満足しようとしない。
しかし経験は満足しようとする。
これが経験の危険である。
（ 谷川徹三 ）
3.
人間は世界史の重要な担い手であって、世界史は人類の運命の集合から生ずる。
（ ブレンターノ ）
4.
大地の花々は躍り出て、時間と死をあざ笑う。
（ スリ・アウロビンド ）
5.
もし、事物の現象形態と本質とが直接に一致するならば、一切の科学は不要である。
（ カール・マルクス ）
6.
お互いに助け合わねばならない。
これは自然の掟である。
（ ラ・フォンテーヌ ）
7.
怒りから己れ自身を抑制するには、人が怒っているのを冷静に観察することである。
（ セネカ ）
8.
野蛮は野蛮を生む。
（ ハーバート・スペンサー ）
9.
距離は称讃の偉大なプロモーターである。
（ ドゥニ・ディドロ ）
10.
我々が人間の心に発見する最初にして最も単純な感情は、好奇心である。
（ エドマンド・バーク ）
11.
修正の最初のステップは過ちの認識である。
（ セネカ ）
12.
悪しき者達があら捜しをしても、良き人はそれを意に介さない。
（ デモクリトス ）
13.
自然に強制を加えてはならず、むしろ、これに従うべきなり。
（ エピクロス ）
14.
力のある者は騒がない。
力のある者ほどじっとしていて働きかける。
真の道徳は、言葉の終わったところから始まる。
（ シュバイツァー ）
15.
自分を知ることぐらい大切なことはないのだ。
（中略）国家にしても、自らの力を知らず、自分よりも強大な国と戦えば、滅びたり、自由を奪われてしまう。
（ ソクラテス ）
16.
夜は、どんな女も美しい。
（ オウィディウス ）
17.
平和とは、ただ闘いのないことではなく、魂の力より生まれる美徳である。
（ スピノザ ）
18.
過去も未来も自分を押しつぶすことはできない。
自分を押しつぶせるのは現在だけだ。
その現在ですら、もし適当に分割すれば、取るに足らぬものとなる。
（ アウレリウス ）
19.
良心を持つだけでは十分ではない。
大切なのはそれをうまく使うことだ。
（ デカルト ）
20.
なるほど死は生の末端に違いないが、目標ではない。
生の終極ではあるが決して目的ではない。
生それみずからが、生にとっての目標、その仕事でなければならぬ。
（ モンテーニュ ）
21.
人は互いに異なっているものであるという当然の事実を、
寛容な態度をもって認めることである。
（ アイリス・マードック ）
22.
真の苦行は全く人に知られることのない苦行である。
そうでないものは虚栄心によって楽になる。
（ ラ・ロシュフコー ）
23.
自然と美徳は、社会や財産の産物である学問と芸術によって害される。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
24.
生物学的に考察すると、人間は最も恐ろしい猛獣であり、しかも、同じ種族を組織的に餌食にする唯一の猛獣である。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
25.
読まれたものは、
熟慮を重ねることによってのみ、
真に読者のものとなる。
食物は食べることによってではなく、
消化によって我々を養う。
（ ショーペンハウアー ）
26.
人をだまそうと考えている時ほど、人にだまされることはない。
（ ラ・ロシュフコー ）
27.
希望は賢者を活気づけ、自惚れの強い人や呑気者を釣り込む。
自惚れの強い人や呑気者は、希望の与える約束を軽々しく信頼しきってしまう。
（ ヴォーヴナルグ ）
28.
希望とは、目覚めている人間が見る夢である。
（ アリストテレス ）
29.
目的は必ずしも達成されるために設定されているわけではなく、照準点とか方位点として役立たせるためである。
（ ジョセフ・ジュベール ）
30.
愛は、憎しみで始まった場合の方が、より大きくなる。
（ スピノザ ）
31.
知は愛、愛は知である。
（ 西田幾多郎 ）
32.
豊かな心がなければ、富は醜い物乞いでしかない。
（ エマーソン ）
33.
チャンスという黄金の瞬間を利用すること、そして手の届くところにあるよきものをつかまえることは、人生の最大なる技術であります。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
34.
「教育」だとか「人づくり」「次世代育成」などと、
ひとは言う。
（私は）「育てる」というこの他動詞のことばが好きではない。
じぶん自身をもてあまし、扱いあぐねているおとなに、
「育てる」というえらそうな物言いがほんとうにできるのか。
（ 鷲田清一 ）
35.
善は即(すなわ)ち美である。
（ 西田幾多郎 ）
36.
平和条約についての規準など、いくらよく考えられ、いくら手際よく整えられたものであろうと、何の役にも立たぬ。
生への畏敬の思いを実効あるものにする思考のみが、永遠の平和をもたらすことができるのである。
（ シュバイツァー ）
37.
われわれは、批評せずには生きていられないが、自分の批評を批評せずとも生きていられる。
（ ニーチェ ）
38.
独創的――何か新しいものを初めて観察することではなく、古いもの、古くから知られていたもの、あるいは誰の目にもふれていたが見逃されていたものを、新しいもののように観察することが、真に独創的な頭脳の証拠である。
（ ニーチェ ）
39.
人間の偉大さは、不運に対してどのように耐えるかによって、決まるものだ。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
40.
我々が広々とした自然にこれほど居たがるのは、自然が我々に関してなんら意見を持っていないからである。
（ ニーチェ ）
41.
すべての芸術は自然の模倣である。
（ セネカ ）
42.
雄弁家はその深遠さにおいて足りないところを話の長さで補う。
（ モンテスキュー ）
43.
力は常に快活さとともにある。
（快活さから生まれた）希望は、私たちに仕事をしようという気分を起こさせる。
（ エマーソン ）
44.
物事を学ぶのに、決まった方法はない。
（ アリストテレス ）
45.
（不幸な・不成功な恋愛に）つり込まれないよう警戒するに越したことはない。
というのは、
恋愛の罠にかかるのを避けることは、
かかって後(のち)罠から抜け出るのよりは、
又愛の絆を断ち切るのにくらべれば、
さして困難なことではないからである。
（ ルクレティウス ）
46.
広告の限界とは何かといったとき、
それは共同体の範囲を越えられないということ、
共同体をたえず強化することである、
という気がします。
そうでないかぎり、
また広告の効果もないんですね。
（ 柄谷行人 ）
47.
読書をして考えないのは、
食事をして消化しないのと同じである。
（ エドマンド・バーク ）
48.
失うことを恐れるあまり必要な物を手に入れることも断念するという人は、理屈にも合わないし、卑怯である。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
49.
本人に固有な長所にもとづかない栄誉はすべて、
性格形成に悪影響を与える。
したがってこの理由一つだけからでも、
（家柄崇拝は）ぜひ廃止すべきものである。
（ バートランド・ラッセル ）
50.
幸福を得るには、あらゆる人間の性質の中で、勇気が最も必要である。
（ カール・ヒルティ ）
51.
アンチテーゼは、好んで誤謬が真理に忍び込んでいくときに通る、狭い門に他ならない。
（ ニーチェ ）
52.
物事をよく知るには、細部について知らなければならない。
（ ラ・ロシュフコー ）
53.
人生において多くの美しいものを手に入れた者は、その代わりにやはり多くのものを提供しなければならない。
（ シュバイツァー ）
54.
宗教とは、知性の破壊力に対する自然の防御的反作用である。
（ アンリ・ベルクソン ）
55.
誰も死を味わってないのに、誰もが最大の悪であるかのように決めつける。
（ ソクラテス ）
56.
人生には、真実と素朴さが最良の処世術になる場合がある。
（ ラ・ブリュイエール ）
57.
人はみな、自分の幸福を望んでいる。
しかし、文明の技術の上で一つとなった今日の世界では、
他人の幸福を望む気持ちが一つにならない限り、
自分の幸福を望んでも無駄である。
（ バートランド・ラッセル ）
58.
知恵を伴わなくても正義は大いに強力なものだが、正義を欠いた知恵はまったく通用しないであろう。
（ キケロ ）
59.
愛されるためには、
愛すべき人になりたまえ。
（ オウィディウス ）
60.
人が毎朝、目覚めるということは、本来、それ自体が、日々、新たな世界との出会いである。
その上で、哲学を持ち、新しい「ものの見方」で学んでいくことは、二重の意味での「目覚め」といえる。
（ アラン ）
61.
人間は、メッセージを忘れたメッセンジャーである。
（ アブラハム・ヘシェル ）
62.
エメラルドは人にほめられなくても、その価値を失わない。
（ アウレリウス ）
63.
私たちの人間性は、私たちの内部に動く神性を除くと、貧弱なものである。
（ フランシス･ベーコン ）
64.
子供には批評よりも手本が必要である。
（ ジョセフ・ジュベール ）
65.
良心をもって残酷の苦患を加えることが、道徳主義者には一つの喜びなのだ。
これこそ彼らが「地獄」を発明した理由だ。
（ バートランド・ラッセル ）
66.
一切の本当の思想や文化は、最も広範な意味に於(おい)て世界的に翻訳され得るものでなくてはならぬ。
（ 戸坂潤 ）
67.
どの人の場合も、その鍵はその人の考えていることだ。
（ エマーソン ）
68.
恋は交戦の一種なり。
（ オウィディウス ）
69.
我々が影響を与えている人たちから、逆にどれほど影響を受けているかは語りつくせない。
（ エリック・ホッファー ）
70.
私にとって真理であるような真理を発見し、私がそのために生きそして死ぬことを願うようなイデー（＝理念・理想）を見い出すことが必要なのだ。
（ キルケゴール ）
71.
進歩は
偶然の出来事ではなく、
必然である。
（ ハーバート・スペンサー ）
72.
紙に書かず、心に書きとどむべし。
（ アンティステネス ）
73.
もし全ての人が、互いに何を語り合っているかを知ったならば、事実、この世に友は四人といないであろう。
このことは、時折誰かが口を滑らせて告げ口をしたために起こる争いからしても明らかである
（ ブレーズ・パスカル ）
74.
一羽の燕が、また或(あ)る一朝夕が春をもちきたすのではなく、
それと同じように、至福なひと・幸福なひとをつくるものは一朝夕や短時日ではない。
（ アリストテレス ）
75.
人間はその身に起こること以上に、その受け止め方によって傷つく。
（ モンテーニュ ）
76.
学ぶということは、絶えず自分をつくり変えていくことだ、とわたしは思っております。
それでは何が変わるのだろうか。
それは、ものを見る見方・考え方が変わり、生き方が変わるということです。
（ 林竹二 ）
77.
勝利は、常に、落ち着いて偉大な目的をいだいて働く者の手にあります。
（ エマーソン ）
78.
技芸はひと揃いの衣装を創るであろうが、
天性は人間を創らねばならない。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
79.
「自立」はあくまで「相互依存」という人生の取り消しえない条件下で、
ある限定された文脈で、
はじめて口にできることであり、すべきことである。
それを知らないひとが
「自立」という、もうひとつの流行語をかんたんに口にする。
（ 鷲田清一 ）
80.
幸福について考えることは
すでに一つの、おそらく最大の、
不幸の兆しである。
（ 三木清 ）
81.
我らは常に命の短きを嘆きながら、あたかも命の尽きる時期などなきがごときに振る舞う。
（ セネカ ）
82.
無作法な態度はすべてを台なしにしてしまう。
理性や正義さえも。
（ バルタザール・グラシアン ）
83.
正しき人は最も平静なる心境にあるも、不正なる人は極度の混乱に満ち溢れる。
（ エピクロス ）
84.
天才を知る者は天才である。
（ ヘーゲル ）
85.
善き人々の最大の影響は、彼らが去った後に感じられる。
（ エマーソン ）
86.
仮りに我々〔人間〕が造り出されなかったとしても、それが我々にとって一体何の禍(わざわい)であろうか？
即ち、一旦生(うま)れ出て来たものは、甘い快楽が引き止めている限り、生命に止(とどま)りたがるに違いないからである。
ところが、生命への愛着を味(あじわ)ったことのない者、即ち生命を有する者の仲間に加ったことのない者は、生れ出なかったと云(い)うことは何の痛痒(つうよう)も感じないわけではないか。
（ ルクレティウス ）
87.
一つの事柄について全てを知るよりも、全ての事柄について何らかのことを知るほうがずっとよい。
知識の多面性が最上である。
（ ブレーズ・パスカル ）
88.
自説に固執し、夢中になることは愚鈍さの最も確かな証拠である。
（ モンテーニュ ）
89.
アドバイスは結果を見てから評価されるものだ。
その意図によってではない。
（ キケロ ）
90.
生きている限り死んでいないのだから、死は存在しない。
死んでいる時は生きていないのだから、死は人間に関係ない。
生きている時も、死んでいる時も、死は人間に関係ない。
（ エピクロス ）
91.
多く笑う者は幸福であり、多く泣くものは不幸である。
（ ショーペンハウアー ）
92.
君の覚えた小さな技術をいつくしみ、その中にやすらえ。
（ アウレリウス ）
93.
単によい歌い手や踊り手であるだけでは、世間で抜きん出るわけにはいかない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
94.
どんなに醜怪(しゅうかい)、野蛮、あるいは美しい形態でも、それを眺める人間に内在する何かの属性の表現でないものはない。
（ エマーソン ）
95.
人は誰でも、人生が自分に配ったカードを受け入れなくてはならない。
しかし、一旦カードを手にしたら、それをどのように使ってゲームに勝つかは、各自が自分で決めることだ。
（ ヴォルテール ）
96.
革命とは、既存の秩序に対する反逆ではない。
それは存来の秩序を破壊するに足る一つの新しい秩序の樹立である。
（ オルテガ ）
97.
ものを知らない人はよくしゃべり、よく知っている人はあまりしゃべらない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
98.
ただ一つ人間の良心のみが、あらゆる難攻不落の要塞よりも安全である。
（ エピクテトス ）
99.
間違った思い込みは、自分を名前だと思うところから、次第に広がってゆくことになる。
世界に存在する物には名前があるから、犬や自動車が存在するのと同じ仕方で、自分という物も存在していると思ってしまうんだ。
でも、これは違う。
だって、自分はその名前のことじゃないんだから。
（ 池田晶子 ）
100.
順境にて友を見つけるはたやすく、
逆境にてはきわめて難し。
（ エピクテトス ）
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