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影に関する名言
1.
真剣な時間があれば、
その反動として
遊びほうける時が必要である。
遊びは仕事の影である。
（ 米長邦雄 ）
2.
恋愛は影に似て、
追う者から逃げ、逃げる者を追う。
（ イギリスのことわざ・格言 ）
3.
人にはできることもあれば、できないこともある。
得意なものもあれば、どうしても不得意なものもある。
それが一人の人間が持っている光と影なのです。
光にばかり目を向けるのではなく、影の部分もしっかりと見据えることが大切です。
（ 曽野綾子 ）
4.
自分や周りにある影に目をつむり、光ばかりを見ようとする子供たち。
それは幸福でなければならないという強迫観念に取りつかれた社会が生んだ産物でしょう。
光しか見ないから、ちょっと影に入るとイライラしたりキレたりする。
それは決して幸せな姿とは言えません。
（ 曽野綾子 ）
5.
我らの生は所詮は夢幻(ゆめまぼろし)、
空しい影に過ぎないのだ。
（ ソポクレス ）
6.
気に病むと、小さな事にも大きな影が宿る。
（ スウェーデンのことわざ・格言 ）
7.
英雄は時代がつくるように見えて、
実は時代の影法師にすぎなかった。
（ 大宅壮一 ）
8.
迷信は偉大なる真実の影である。
（ トライオン・エドワーズ ）
9.
時はわれわれの上を飛翔するが、
その影をあとに残す。
（ ナサニエル・ホーソーン ）
10.
女は汝の影のようなものである。
彼女を追えば彼女は飛び、
彼女から飛べば彼女が追う。
（ 西洋のことわざ・格言 ）
11.
君は、自身の影におびえているのです。
君は、ありもしない圧迫を仮想して、
やたらに七転八倒しているだけです。
滑稽な姿であります。
（ 太宰治 ）
12.
雁去って潭(ふち)は影を留めず
（ 洪応明 ）
13.
恋はまことに影法師、
いくら追っても逃げていく。
こちらが逃げれば追ってきて、
こちらが追えば逃げていく。
（ シェイクスピア ）
14.
光は強く浴びれば浴びるほど影が濃くなる。
その影に光を当てることが行政の仕事だ。
（ 松島貞治 ）
15.
人格を木とするならば、
評判は木の影のようなものである。
影は我々が木をどう思うかであるが、
木こそが本物である。
（ エイブラハム・リンカーン ）
16.
人は誰しも、全ての者の影なのだ。
（ ポール・エリュアール ）
17.
父親の名声がつねに息子の成長に役立つとは限らず、
彼を押しつぶしてしまう。
父親の影が息子の成長を妨げる。
（ ベン・ジョンソン ）
18.
すべての平和と幸福とは、短い人生の中にあって最も短い。
それはちょうど、秋の日の障子(しょうじ)の日向(ひなた)の上にふと影を落とす鳥かげのようである。
つと来てはつと消え去る。
（ 佐藤春夫 ）
19.
草の実が語る。樫の木の幹が語る。
曲がってゆく小道が語る。
真昼の影が語る。ジョウビタキが語る。
独りでいることができなくてはいけない。
（ 長田弘 ）
20.
いいこと、悪いことは、
コインのように、常に表裏一体を成している。
表も裏も幸せでできたコインはありません。
生きることには死ぬことが、
深い喜びには深い悲しみや苦しみが、
光には影が、
必ず対になっているのです。
それは常にひとつの中にあり、
いつどちらに転ぶかは、誰にもわからない。
（ 美輪明宏 ）
21.
われをつれて我影帰る月夜かな
（ 山口素堂 ）
22.
冬真昼わが影不意に生れたり
（ 桂信子 ）
23.
我影(わがかげ)や心もとなき朧月(おぼろづき)
（ 黒柳召波 ）
24.
月光裡(げっこうり)自らの影たしかむる
（ 林翔 ）
25.
焚火(たきび)する孤(ひと)りの影をたきしろに
（ 三橋鷹女 ）
26.
人生は動く影、
所詮は三文役者。
色んな悲喜劇に出演し、
出番が終われば消えるだけ。
（ シェイクスピア ）
27.
言葉は実行の影法師である。
（ デモクリトス ）
28.
影ばうや我とはづれて夕すずみ
（ 加賀千代女 ）
29.
秋日(あきび)濃し猫の形に猫の影
（ 宇多喜代子 ）
30.
水澄むやとんぼうの影ゆくばかり
（ 星野立子 ）

31.
うすかげのパン皿にある寒さかな
（ 下村槐太 ）
32.
影を売るごとく外套を売りにけり
（ 能村登四郎 ）
33.
木移りの栗鼠(りす)の影とぶ冬の月
（ 大須賀乙字 ）
34.
長き夜の病棟影のやうに辞す
（ 長谷川千枝子 ）
35.
あるきはじめた今日の子の影くっきりと
明日の夕陽を押していく
（ 鳥海昭子 ）
36.
人生は歩いている影にすぎない。
ただいっとき舞台の上で、ぎっくりばったりをやって、やがて、もう噂もされなくなるみじめな俳優だ。
（ シェイクスピア ）
37.
さむきわが影とゆき逢ふ街の角
（ 加藤楸邨 ）
38.
月夜から生れし影を愛しけり
（ 三橋敏雄 ）
39.
春宵一刻値千金、
花に清香(せいこう)あり
月に影あり。
（ 蘇軾［蘇東坡］ ）
40.
光の存在がものを見えるようにし、
また見えなくもしている。
けれどたとえこの上なく気高い創造物でさえ、
暗黒と地上の影がなければ、
いつまでも人の目に止まらない。
そして天空の星も見えなくなる。
（ トーマス・ブラウン ）

41.
水の光り。
日の光り。
やわらかな風。
葉のしたたり。
おおきな木。
花の色。
草の色。
土の色。
鳥の影。
雲の影。
ふだんはいそがしさのなかに忘れてしまっている「何か」が、
それらのあいだにあるとおもう。
いつもは忘れている「何か」、
それが何か思いだせない「何か」、
何かとしかいえない「何か」を思いだしたいとき、
そこにいったら思いだせるような気がする。
そうした心がふっと開かれてゆくような、
開かれた場所が好きだ。
（ 長田弘 ）
42.
生き残りたる人の影春障子
（ 深見けん二 ）
43.
つくづくしほうけては日の影ほそし
（ 黒柳召波 ）
44.
人は影を鴨(かも)は光の水尾(みお)を曳(ひ)き
（ 長嶺千晶 ）
45.
冬の水一枝(いっし)の影も欺かず
（ 中村草田男 ）
46.
炎天や鏡の如く土に影
（ 中村草田男 ）
47.
大花野ときどき雲の影に入る
（ 加藤瑠璃子 ）
48.
吾(わ)が影へ向日葵(ひまわり)の影王冠たり
（ 川口重美 ）
49.
人生は歩く影にすぎない。
（ シェイクスピア ）
50.
生の始まりは化学反応にすぎず、
魂は存在せず、
精神は神経細胞の火花にすぎず、
人間の存在はただの記憶情報の影にすぎず、
神のいない無慈悲な世界でたった一人生きねばならぬとしても…
なお…なお我は意志の名の元に命ずる。
「生きよ」と！
（ 漫画『銃夢』 ）

51.
人が自らの容量を超えて完全になろうとするとき、影は地獄に降りて悪魔となる。
なぜならばこの自然界において、人が人間以上のものになることは、自分以下のものになるのと同じくらい罪深いことであるからだ。
（ 村上春樹 ）
52.
人生には明るい面と暗い面があります。
相対的な世界は光と影から成り立っているからです。
もしあなたが悪しき思いに身を任せると、あなた自身が醜くなります。
すべてに良い点だけを見つけなさい。
そうすれば、あなたは美しい資質を吸収するでしょう。
（ パラマハンサ・ヨガナンダ ）
53.
詩人は、とらえがたい霊感の祭司である。
未来が現在の上に投げかける巨大な影を映す鏡である。
自らの理解しないことを表現する言葉である。
それは、出陣を励ましながら、その鼓舞するものが何かを知らぬラッパである。
動かされる力でなく、動かす力である。
詩人は世界の非公認の立法者である。
（ パーシー・ビッシュ・シェリー ）
54.
来るべき出来事は、
影をその前に投げかける。
（ トマス・キャンベル ）
55.
物の影縮み切つたる暑さかな
（ 深沢暁子 ）
56.
薄氷(うすらい)へわが影ゆきて溺死せり
（ 三橋鷹女 ）
57.
初蝶は影をだいじにして舞へり
（ 高木晴子 ）
58.
月の夜の遊びだしたる影いくつ
（ 高倉和子 ）
59.
十一月男の影のうすれけり
（ 澤本三乗 ）
60.
藍色に山影暮れて鹿の鳴く
（ 深沢暁子 ）

61.
村一つ影に入れたり秋の雲　
（ 市堀玉宗 ）
62.
舞ひのぼる蝶の影さし水澄める
（ 深見けん二 ）
63.
おき上る草木の影や夏の月
（ 五升庵蝶夢 ）
64.
冥れば死の影まざと冬籠(ふゆごもり)
（ 上林白草居 ）
65.
わが使ふ扇の影が乱すもの
（ 中村汀女 ）
66.
おき上る草木の影や夏の月
（ 五升庵蝶夢 ）
67.
冬深く杖を抱きたる影法師
（ 村越化石 ）
68.
村雨の晴るる日影に秋草の
花野の露や染めてほすらむ
（ 大江貞重 ）
69.
炎天の一樹一影地にきざむ
（ 那須乙郎 ）
70.
こころにも影落しゆくつばくらめ
（ 秋元不死男 ）

71.
炎天へ孤児の孤影を引つぱり出す
（ 秋元不死男 ）
72.
あたたかや四十路も果(はて)の影法師
（ 野見山朱鳥 ）
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