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101.
忘れたきことゝ一途(いちず)に水を打つ
（ 星野立子 ）
102.
立つまでは　何をするのか　覚えてた
（ 山田明 ）
103.
子供の恩知らずは、
マムシの鋭い牙より悪い。
（ シェイクスピア ）
104.
人生に必要なことは、
日常生活からの逃げ場を作ること。
人生は苦しみや悩みも多く、
悲劇や困難もあるから、
負の要素を忘れさせる楽しみが必要だ。
（ ウディ・アレン ）
105.
凡(およ)そ詩人を解するには、
その努めて現そうとしたところを極めるがよろしく、
努めて忘れようとし隠そうとしたところを詮索したとて、
何が得られるものではない。
（ 小林秀雄 ）
106.
生まれ落ちた以上、
自分と向き合いながら、生きていくほかはないのだ。
それならば、せめて自分には、
常に上機嫌で向かい合うようにしたほうがいい。
自分のいいところだけ認め、
悪いところは気にしない。
「忘れてしまう路線」でいけばいいのだ。
そうすれば、自然に
「自分はまあ、これでいいのだ」
と思えるようになり、
だいたいは上機嫌を保てる。
（ 斎藤茂太 ）
107.
自分を上機嫌に保つコツは、
実は二つしかない。
一つは、
他人と自分をくらべて、
どうのこうのと思わないようにしていることだ。
もう一つは、
お金が足りないかもしれないとか、
あの一言はひどいなあとか
いうような心を暗くすることは、
できるだけ忘れてしまうようにすることである。
この二つを身につけるだけで、
人生の悩みのほとんどは
消えてなくなってしまうに違いない。
（ 斎藤茂太 ）
108.
あなたが正しいときには、
だれも覚えていない。
あなたが間違ったときには、
だれも忘れない。
（ 西洋のことわざ・格言 ）
109.
忘恩は慢心の落とし子である
（ ミゲル・デ・セルバンテス ）
110.
方法その一
過去を忘れれば、自分が変われます。
方法その二
自分を変えれば、過去は忘れられます。
（ ひろはまかずとし ）
111.
貧乏と希望は母と娘である。
娘と楽しく語らっていれば、
母のほうを忘れる。
（ ジャン・パウル ）
112.
如才ない人というのは、
女性の誕生日はいつも覚えているが、
彼女の年齢は決して覚えていない人だ。
（ ロバート・フロスト ）
113.
知らないと云(い)う事と
忘れたと云(い)う事は違う。
忘れるには学問をしなければならない。
忘れた後に本当の学問の効果が残る。
（ 内田百閒 ）
114.
前事を忘れざることは、後事(こうじ)の師なり。
（ 『史記』 ）
115.
政治の世界においては、
記憶力の悪さほど
称賛に値するものはない。
（ ジョン・ケネス・ガルブレイス ）
116.
死者の記憶が遠ざかるとき、
同じ速度で、死は私たちに近づく。
（ 石垣りん ）
117.
もし、心身共に緊張感に襲われたら、
物事を自分の思い通りに進めることをいったん忘れ、
休息に入りなさい。
休息して心身をリラックスさせましょう。
（ ジョセフ・マーフィー ）
118.
過去を忘れてはいけないが、
私達は過去に利用されてはならない。
（ アデム・デマチ ）
119.
馬に乗ると神のことを忘れ、
馬をおりると馬のことを忘れる。
（ アラブのことわざ・格言 ）
120.
人間に与えられた恩寵に「忘却」がある。
これは同時に劫罰でもあるのですが。
たとえ恋人が死んでも、七回忌を迎える頃には笑っているはず。
忘れなければ生きていけない。
（ 瀬戸内寂聴 ）
121.
俺は、その日のことはその日で忘れる主義だ。
その日に決断のつかないことを、
思い悩んであすまで持ち越すようだと、
あすの戦争は負けだ。
一日の労苦を忘れるには、
坊主とか芸者の浮世ばなれしたばか話を聞き、
ぐっすり寝て仕事を忘れるにかぎる。
翌朝は頭が爽快で、
また新しい構想が浮かぶのだ。
（ 五島慶太 ）
122.
紀行文は、旅行の記憶を一旦忘れてから書くのが本当だ。
（ 内田百閒 ）
123.
子供の忘恩は、
蛇の牙より身に食いいる。
（ シェイクスピア ）
124.
さあ齢は忘れましたと生身魂(いきみたま)
（ 長谷川千枝子 ）
125.
泳ぎ始めてから、服をまだ着ていることに気づくな。
（ アラブのことわざ・格言 ）
126.
クリスマスはお祝いをしてすぐに忘れてしまうような、ただの日ではありません。
それは私たちの人生の至る所に浸透すべき精神なのです。
（ ウィリアム・パークス ）
127.
誰でも、
世の中が悪い、と
軽い愚痴や冗談のつもりで口にすることがある。
しかし、
本気で腹を立てて言っている人は
自分のことを棚に上げていないかと
反省すべきかもしれない。
自分をよくする努力を忘れ、
いちばん簡単な責任転嫁に逃げている場合があるからである。
（ 志茂田景樹 ）
128.
私たちにとって厳粛な、意味の深い、非常に大事のことのように考えられるものも、時がたつと、忘れられて了(しま)うか、それとも重大でなくなってしまうのです。
（ アントン・チェーホフ ）
129.
忘れていた　忘れていた
やがて死ぬ身であることを
飯をくらい　お茶を飲み
馬鹿話をして
けちくさい恋も照れてやり
小説本をよみながら
死ぬことを忘れていた
やがて死ぬことを
（ 織田作之助 ）
130.
あまりにも「気晴らし」の方法が発達し、一切が娯楽的に興行化されるという特徴を現代は示しつつある。
どんな事件も調味料を伴った興味本位で流布され、我々は一瞬面白がりながら関心をもち、忽(たちま)ち忘れてしまうという恐るべき状態に在る。
まるで人生そのものが気晴らしであるかのように。
（ 亀井勝一郎 ）

131.
年忘れ過去は断片なるとき美
（ 池内友次郎 ）
132.
どうしても忘れてしまう
記憶だけが人間をつくっているのだということさえ
だからきっと人間は本当は歴史のうちに生きてはいないのだ
限りない流血も人を賢くしない
（ 谷川俊太郎 ）
133.
新参の聖人が登場すると、
古参は忘れられる。
（ ドイツのことわざ・格言 ）
134.
忘れっぽい人々は幸いである。
彼らは自分の愚行をも
「綺麗さっぱり」忘れてしまうからだ。
（ ニーチェ ）
135.
何回も　話したはずだ　初耳だ
（ 川柳 ）
136.
覚える力以上に、忘れる力のほうが、ずっと大切だ。
過ぎたことを忘れる力があるからこそ、
次の新しい発想も生まれてくる。
（ 小山薫堂 ）
137.
「うわぁ、何だっけなあ、いいアイデア思いついたのに」なんていうのは、あんまりいいアイデアじゃない。
夢で見たアイデアなんかも、そうです。
「うわぁ、いいアイデアだ」と思って、起きたら全然覚えてない。
それは忘れてしまっていいものだから、忘れただけです。
（ 小山薫堂 ）
138.
目の前が狭いと、
当たり前のことを忘れる。
（ 漫画『BASARA』 ）
139.
砂に残った足跡は、
押し寄せる波があるから美しいのです。
（ ジェーン・バーキン ）
140.
立ちあがり　用事忘れて　また座る
（ 渋谷史恵 ）

141.
母がだす　「アレアレ」クイズ　超難問
（ 堀田薫 ）
142.
発明家というのは、
学校で教わったことなど、
あまり覚えていないんだ。
（ チャールズ・ケタリング ）
143.
ひととゐてひとを忘(ぼう)ぜし大焚火
（ 柴田白葉女 ）
144.
野茨ややぶれし夢は忘れ易し
（ 安井浩司 ）
145.
初夢は顔を洗つて忘れけり
（ 鈴木真砂女 ）
146.
（俳句作りは）難解な小理屈をひねくりまわすよりも、
下手でかまわない、もっと楽しくやろうじゃないか、というんですね。
（中略）とにかく作り、たちまち忘れられ、
それでもつぎつぎに作って、
類句なんかおもしろがってしまえばいいし、
楽しむことのほうが大事です。
（ 柳田国男〔柳田國男〕 ）
147.
滅べばすべて忘れられ易し秋のばら
（ 安井浩司 ）
148.
忘れちゃえ赤紙神風(かみかぜ)草むす屍(かばね)
（ 池田澄子 ）
149.
5．（年をとったら）昔のことはみな忘れ
自慢話はしなはんな
わしらの時代はもう過ぎた
なんぼ頑張り力んでも
体がいうこと聞きまへん
あんたはえらい、わしゃあかん
そんな気持ちでおりなはれ
そんな気持ちでおりなはれ
（ 天牛新一郎 ）
150.
悪人に期待できる最大の感謝のしるしは、
忘恩に不正というおまけをつけないことである。
（ イソップ ）

151.
上機嫌は煙みたいに消えるものだから、
たやすく忘れられる。
（ 田辺聖子 ）
152.
不合理なこだわりをなくすること。
瑣末(さまつ)なことにとらわれないこと。
それに惑わされないこと。
いずれも忘却力を利用したら発揮できる（老人の）長所である。
（ 会田雄次 ）
153.
肉親って、不思議なもの。
他人ならば、遠く離れるとしだいに淡く、忘れてゆくものなのに、肉親は、なおさら、懐かしい美しいところばかり思い出されるのだから。
（ 太宰治 ）
154.
女とゾウは、
忘れない生き物だ。
（ ドロシー・パーカー ）
155.
酒は憂いの玉箒
（ 日本のことわざ・格言 ）
156.
第二次世界大戦とは、
人類にとっての巨大な忘却の一つだ。
（ 寺山修司 ）
157.
「たかが骨のために、
　なして、ひとは高いゼニ出して墓を建てるんじゃろうのう……」
「忘れられたくないからだよ、たぶん」
「人間いうんは弱いもんじゃのう」
（ 重松清 ）
158.
滝の前隣の人を忘れゆき
（ 藤井あかり ）
159.
どろどろに酔うてしまひぬ年忘
（ 日野草城 ）
160.
ガス消した　電気も消した　カギがない
（ 嶋村恭子 ）

161.
桜また来るから桜忘れていい
（ 佐藤文香 ）
162.
（「ウサギとカメ」の寓話では）
カメは一回も相手を見ていない。
一方、ウサギのほうは頂上など眼中になかった。
いつもカメのことばかり見ていました。
（ 養田実 ）
163.
日記の数行も書かず、
何も産みだす事を期待しないことが、
時々どんなに大切であるかを、
私は忘れがちである。
（ メイ・サートン ）
164.
「アレどこだ？」
「アレはあそこに　ソレですよ」
（ 濵本祐実 ）
165.
どいつもこいつも、
己れの未熟を正当化するために、
価値観の多様化などと、
都合のよい言葉を弄(ろう)して、
物ごとの本質を曖昧にし、
自律自省を忘れ、
自己主張ばかりのさばらせるから、
世の中狂っていくんだ。
（ つげ義春 ）
166.
「荒唐無稽」とか「夢の中」にこそ、日本人の忘れていたものがある。
（ 手塚治虫 ）
167.
竹の春老(おい)を忘れし遠出かな
（ 大平保子 ）
168.
人間は確実に〔死〕へ向かって進んでいる。
しかし、現代は〔死〕をおそれ〔生〕を讃美する時代である。
そして〔死〕があればこそ
〔生〕があるのだということを
忘れてしまっている時代なのである。
（ 池波正太郎 ）
169.
去るものは日々に疎(うと)しよ鴨も人も
（ 安住敦 ）
170.
老いはいや死ぬこともいや年忘れ
（ 富安風生 ）

171.
初夢の思ひ出せぬを吉とせり
（ 土井木賊 ）
172.
中学を終へて忘れし詩の多き
（ 外山一機 ）
173.
覚えていたいことだけ覚えておいて、
余計なことは忘れて生きるのが、
幸せのコツだよ。
（ アニメ『戦国妖狐』シリーズ ）
174.
初夢と話しゐる間に忘れけり
（ 星野立子 ）
175.
忘恩はつねに一種の弱さである。
わたしは有能な人たちが恩知らずであった例を知らない。
（ ゲーテ ）
176.
人間の本性は善である。
人間は忘れっぽく、怠け者で、軽薄で、浅はかであるのだから。
（ ポール・ヴァレリー ）
177.
忘れること、
それが最上の治療法であり、
恋人との愛をつなぐエチケットです。
（ 宇野千代 ）
178.
芸術家は人がその作品を見て、その作家を忘れる時にのみ真に賞賛される。
（ レッシング ）
179.
犠牲を清らかならしめよ。
自分を犠牲にした者は、
自分を犠牲にしたことを忘れるのが、
美しい犠牲の完成なのだ。
（ 川端康成 ）
180.
忘恩は雑草のごとく自然である。
感謝はバラのようなものだ。
それは肥料を施し、灌水(かんすい)し、培養し、愛しかつ保護してやらなければならないのだ。
（ デール・カーネギー ）

181.
健康を忘れて生きているときが
もっとも健康である。
（ 西岡光秋 ）
182.
蛇苺いつも葉っぱを見忘れる
（ 池田澄子 ）
183.
春の泥跳んでお使ひ忘れけり
（ 黛まどか ）
184.
（人間は）父親が殺されたことはすぐ忘れても、
その遺産をなくしたことはなかなか忘れない。
（ マキャヴェリ ）
185.
お客と競争相手についてはよく考えたのに、
自社が儲かる（必要がある）ということを忘れて、
「万歳！」（＝もうお手上げ）という経営者も少なくない。
（ 大前研一 ）
186.
時世に受けやすい仕事（作品）は
人生が充分残っているうちに評価され拍手喝采される。
しかし、死後は忘れ去られることも多い。
（ 志茂田景樹 ）
187.
そこには境い目がきっとあったはずなのに、
子どもからおとなになるその境い目を、
きみがいつ飛び越しちゃってたのか、
きみはさっぱりおぼえていない。
（ 長田弘 ）
188.
時はすべてを忘却させる神の霊薬なり。
（ 西洋のことわざ・格言 ）
189.
わが顔を忘れてすする心太(ところてん)
（ 澤本三乗 ）
190.
苦悩は忘れられないものだが、
それは苦悩が過度に意識を満たすからである。
（ E・M・シオラン ）

191.
鯉のぼり忘れしことを思ひ出す
（ 大平保子 ）
192.
ぬくめしをたべてわするる寝冷かな
（ 下村槐太 ）
193.
母の日の母を忘れて旅にあり
（ 稲畑汀子 ）
194.
毛糸編む音といふものわすれをり
（ 岩田ふみ子 ）
195.
少なくとも僕が小説を読むときは、そこに刻まれた言葉が頭の中の声を掻き消し、僕が僕であることを忘れさせてくれる。
その間は、僕が僕であることを嘆かずにいられる。
（ デイヴィッド・ゴードン ）
196.
コメディーが面白くなるためには、
観客との接点が必要だ。
このことは分かっていても、
時々忘れてしまう。
接点とは、
潜在意識の中で、
親しみ深いものを連想させるものという意味だ。
（ ウォルト・ディズニー ）
197.
忘れることは、
進化を忘れることだ。
（ アニメ『魔人探偵脳噛ネウロ』 ）
198.
人間には、
いったんある状況に置かれると、
比較する対象が
同じ状況の中の人──それも自分より幸福そうな人──だけに限られ、
自分が前にいた状況、ほかの状況の人たちのことは
きれいさっぱり忘れてしまう、
という不思議な性質があるようだ。
（ 香山リカ ）
199.
本は、やはり読んでも大半忘れてしまう。
忘れるようなことは
忘れてしまっていいのだ、
忘れなかったものだけが、
なにものかなのだ、
という意見もあるが、
忘れっぽい私は、（その意見に）反対である。
（ 山田太一 ）
200.
猫のように
足を投げ出して　寝る
それだけでいい
愛するというのは　そういうことだ
眠って　眠って
この世が無くなってもいい
忘れることにした
でも　愛している　いまを
（ 佐々木幹郎 ）

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