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901.
（※夫婦は）一心同体でも、夫は男であり、妻は女である。
（ 田辺聖子 ）
902.
封建的で頑固な男性や、「女なんて」の男尊女卑の傾向が強い男性ほど、女性に対しては甘い。
（ 樺旦純 ）
903.
男は相当馬鹿な男でも、自分を見る自分の目というものを持っているものだが（つまり自分の意見というものを持っているが）、女は相当賢い女でも、男を鏡にしなければ自分というものが映し出せない。
（ 瀬戸内寂聴 ）
904.
やさしい女を嫌いな人間、いや男がいるであろうか。
やさしさはまぎれもない美徳の一つである。
それなのに、やさしさから生まれる深情けが、必ずしも男にとっては女の美徳になり得ないところに、永遠の男女のズレがあり、悲劇が起こる。
（ 瀬戸内寂聴 ）
905.
要するに、（※オジサンとオバサンの差は）人生戦線の縮小にかかりはじめた人と、拡大をもくろむ人の差である。
（ 田辺聖子 ）
906.
男が女に甘えるから、かわいげがあるともいえない。
甘ったれとずるさはツーツーで、女のお人よし性に便乗する虫のいい男も結構いて、それがミエミエであると、かわいげどころか軽蔑してしまう。
甘ったれ男はうんざりするだけである。
（ 田辺聖子 ）
907.
伝統的にニッポン男児は（中略）妻を、母親代用にしているのである。
この傾向はよくなるどころか、ますます現代の若い男性は「アマエタ」になって、お袋にかわいがられて育ち、かゆい所に手がとどくように世話されて、長じて結婚するときも妻にそれを求める。
（ 田辺聖子 ）
908.
妻があれば、どんなにしても、「恰好(かっこう)よく」生きることはむつかしい。
（ 田辺聖子 ）
909.
いったい、しゃべりやすい男というのは──女から見てしゃべりやすい、話しかけやすいというのは、現代では男の徳目というより、もはや男の才能といっていい。
（ 田辺聖子 ）
910.
女は決して男が教育するとか、仕込むとか、できるものではない。
（ 田辺聖子 ）
911.
時がくると、私の人生にはピリオドが打たれる。
だが、父親になれた男の死はピリオドではなく、コンマなのだ。
コンマは休止符であり、また次のセンテンスへとひきつがれてゆくことになる。
（ 寺山修司 ）
912.
死んだ夫がどんなに最高にすばらしく思えても、死んだ夫とはまたちがった、魅力のある男性も無数にいる。
（ 瀬戸内寂聴 ）
913.
女はかよわくて、男が守ってやらなきゃだめなんだ。
そして男は、女のはげましでより力をはっきするんだ。
（ 本宮ひろ志 ）
914.
女はだれでも、運の悪い女は美しくないということを知っているし、男はだれでも必然性からの脱出をもくろんでいる。
（ 寺山修司 ）
915.
なぜ神様は女というものをつくったのだろう
なぜ男のこころに女を愛するというこころを植えたのだろう
なぜ人類を存続するのにこんないりくんだくるしみが必要なのだろう
（ 八木重吉 ）
916.
女がほろっとなるのは、男の見てくれや金ばかりでもなく、口マメとやさしさである。
（ 田辺聖子 ）
917.
男は生涯に一回だけ勝負すればいいのだ。
（ 寺山修司 ）
918.
男とは男が、男としていきられる拠(よ)りどころは、しばし女臭芬々(ふんぷん)を離れて、一人だけの世界を持つことである。
（ 田辺聖子 ）
919.
男と女のあいだの友情なんてインチキな雑巾(ぞうきん)みたいなものだ。
（ 田辺聖子 ）
920.
女は、女全般のワルクチを、必ず自分個人へのものとして受けとり、傷つく。
男の人格、男の識見をそれではかったりする。
（ 田辺聖子 ）
921.
男は（※女の）着ているものより、着ていないほうに興味がある。
（ 田辺聖子 ）
922.
（※未亡人には）第二の男が、たまたま亡夫に数段劣る男であっても、亡夫の価値を見直すことのできるという特典がある。
亡夫以上のすぐれた男にめぐりあえば何をかいわんやである。
（ 瀬戸内寂聴 ）
923.
このニッポンにあるのは、男と女のオトナの世界ではなく、お袋と息子の親子の世界（※。
　それ）がすべての心情を支配している。
いやらしい国である。
（ 田辺聖子 ）
924.
オジサンはお酒の量がへりはじめ、オバサンは飲みはじめる。
（ 田辺聖子 ）
925.
私は妻が花嫁衣裳をつけたとき、将来もきっと着こなしがいいだろうと思って惚れ直したんだ。
（ オリヴァー・ゴールドスミス ）
926.
恋においては、我々の虚栄心はあまりにたやすい勝利を軽蔑するものであり、どの種類の恋でも、男は向こうから差し出されたものの価値を誇大視するものではない。
（ スタンダール ）
927.
男にも女にも真実はひとつなんだよ。
ただ、その現れ方が違うだけなんだよ。
女の人の中で真実が現れる時、それは理性の形ではなく、心の形で現れるんだ。
（ 柴田翔 ）
928.
ゴリラは男のようでパンダは女である。
（ 田辺聖子 ）
929.
世の中に男と女が存在しているかぎり、どうしてもそれが仕事の中に入ってきますね。
男と女がつき合って、芸術や技術の面に役立つようになれば、いいことですよ。
人間てのは機械じゃないんだから。
（ 本田宗一郎 ）
930.
君、弱い事を云(い)ってはいけない。
僕も弱い男だが弱いなりに死ぬ迄(まで)やるのである。
やりたくなくったってやらなければならん。
君も其(その)通りである。
（ 夏目漱石 ）

931.
要するに男たちは、くどくときには女と話が合うのであった。
だから（※男たちは）くどかれてもＯＫといわない女に、べつに話を合わせる必要はないわけである。
（ 田辺聖子 ）
932.
女たちにいくらもてても、男どうしの仲で、
「あいつとは一緒に呑(の)みたくないね」
とか、
「あいつ、誘っても面白くないからよそうよ」
などといわれているような男は、社会で働いてもいい仕事が出来ません。
（ 瀬戸内寂聴 ）
933.
生涯をともにしたかったら、男は中古に限る。
一度（結婚で）しくじった男はいい夫になる。
（ ジモーネ・ビーヒェロン ）
934.
女性が解放され、男が持っている全ての権利を与えられても、男は女というものを官能的享楽の立場から見続けるし、女はすでに子供のうちからそうした意味で教育され、社会によってもそうしたものにされてしまいます。
こうして女は常に同じ卑しめられ堕落した奴隷のままであり、男は同じ腐敗した奴隷所有者のままなのです。
（ トルストイ ）
935.
腹ぎたなくない男、というのは世のタカラモノで、珍重するに足り、愛着するに足る。
（ 田辺聖子 ）
936.
男っていうもんは、酬われるために、何かをやるんじゃない。
やらにゃア、いかんから、やるんで……。
そこが男ってものだろうな。
（ 遠藤周作 ）
937.
いつの時代でも、女は男に愛されることを望んでいるし、男の愛したい女は、決して自我に目覚めた聡明な女ではないようだ。
（ 瀬戸内寂聴 ）
938.
女が男を育てるという意味は、男の意識しない才能もひきだし、開花させることだと解釈すれば、男を育てるのは、必ずしも大母性型の教養ある才女でなくても、むしろ悪女の典型のような女でもいいのではないか。
（ 瀬戸内寂聴 ）
939.
男はムスビ目があるかんじで、女はそれがなく、ツルンとしている。
（ 田辺聖子 ）
940.
ほんとうの　僕ワイシャツを　着たこども
（ 岩井三窓 ）

941.
かけていく　中年あはれ　勤め人
（ 渡辺蓮夫 ）
942.
男と女は、向き合ってるときだけが真実で、独占できるのもそのときだけ、ということを知ってるのが、おとなの男女の教養というもんだろう。
（ 田辺聖子 ）
943.
男はふっとある日、突然、何もかも投げ出して、すべてのわずらわしい浮世の絆を断ち切って、どこか遠くへ行ってしまいたいと思う動物なのです。
（ 瀬戸内寂聴 ）
944.
女に男はもともと要(い)らんのやないかという真理は、（※独身の女より）男と暮らしてる女のほうが発見しやすい。
（ 田辺聖子 ）
945.
男性は女性よりも筋骨たくましいという以外に、男性が女性よりも生来(せいらい)優れていると考えられる理由など全くないと、私はつくづく思っている。
（ バートランド・ラッセル ）
946.
ええ女房持ってる人は品(ひん)がある。
（ 田辺聖子 ）
947.
男は、日常生活では、情の深い女を便利だと喜び、その恩恵に浴していながら、冷たい女に憧れる身勝手な気分がたぶんにある。
（ 瀬戸内寂聴 ）
948.
自分に自信のない男ほど、女は男より頭が悪いと思いたがる。
（ ドラマ『緊急取調室』 ）
949.
男性が女性との関係を隠す時って、相手に特別な感情がある時なのよね。
（ ドラマ『緊急取調室』 ）
950.
（※男にとって愛情は）分けるんじゃない、（※愛する人の数だけ）ふえていくのさ。
（中略）何人、女がいようと、どの女も可愛い、というのが男の真実だよ。
（ 田辺聖子 ）

951.
女を慕(しと)うて死ぬという事は、いろいろの死に方のうちで最も楽しい死に方である。
（ 谷崎潤一郎 ）
952.
（※女は）心の柔らかな頼りないほどの心の方が、男には結局扱いよい都合のいい女で、（※男の）愛情も深くなるというのは、昔も今もあまりかわっていない。
（ 瀬戸内寂聴 ）
953.
わたしはかねがね、女と少年は同じような種族だと思っている。
そこから二股に分かれて、女は女になるだけであるが、少年は男になる。
（ 田辺聖子 ）
954.
キチンとソツなく、手ばしこく、ぬかりなくリッパに世を渡ってる男は、頼りがいがあって心配ないかわり、旨味(うまみ)も面白みもなく、かわいげもない。
（ 田辺聖子 ）
955.
男の真価というならば、いつまでも本業で青年でいられるということ。
もう一つは、女性を満足させられるということ。
この二つで男の真価は決まりですね。
（ 米長邦雄 ）
956.
ひょっとしたら、鉄面皮というのは、男の美徳なのかも知れない。
とにかく、この文字には、いやらしい感じがない。
（ 太宰治 ）
957.
いい料理人になるコツは、自分の料理のすべてを捧げたいと思えるような、そんな女と出会うことだぜ。
（ アニメ『食戟のソーマ』 ）
958.
「女を救うため」などという男の偽善には、がまん出来ない。
好きなら、好きと、なぜ明朗に言えないのか。
（ 太宰治 ）
959.
汚辱の中にいながらも、堪え忍んで生きている男もいるのだ。
死ぬ人（＝自害する人）は、わがままだ。
（ 太宰治 ）
960.
人と対談しても、壇上にて憂国の熱弁を振うにしても、また酒の店でひとりで酒を飲んでいる時でも、腕に覚えの無い男は、どこやら落ちつかず、いやらしい眼つきをして、人に不快の念を生じさせ、蔑視(べっし)せられてしまうものです。
（ 太宰治 ）

961.
男子の真価は、武術に在り！
強くなくちゃいけない。
（ 太宰治 ）
962.
僕たち男類が聞いて、およそ世につまらないものは、女類同志の会話だからね。
前後不覚どころか、まるで発狂気味のように思われる。
実に、不可解！
（ 太宰治 ）
963.
少年の頃の不名誉の傷は、皆の大笑いのうちに容易になおりますが、二十三歳の一個の男子の失態の傷は、なまぐさく、なかなか拭(ふ)き取り難いものです。
自重して下さい。
（ 太宰治 ）
964.
くるしいの、淋しいの、乱雲が湧き立ったのという気障(きざ)な言葉は、見どころのある男子の口にせぬものです。
（ 太宰治 ）
965.
男はだれでも死について想っている。
男にとって「いかに死ぬべきか」という問いは、「いかに生くべきか」という問いよりも、はるかに美的にひびくのだ。
（ 寺山修司 ）
966.
僕はね、人類、猿類、などという動物学上の区別の仕方は、あれは間違いだと思っている。
男類、女類、猿類、とこう来なくちゃいけない。
全然、種属がちがうのだ。
（ 太宰治 ）
967.
「男は〜〜ねばならぬ」
「女は〜〜ねばならぬ」
という固定観念から、もっとたくさんの人が自由になっていい、と私は思います。
（ 美輪明宏 ）
968.
一人でおるときは男はタテマエになる。
しかし、皆とおるとホンネになる。
（ 田辺聖子 ）
969.
一番のおしゃれ男は、「はらきたなき」所のない男である。
（ 田辺聖子 ）
970.
変化のない女は、すぐに飽きられてしまう。
男も同じで、変化がないのは、飽きられてしまうんです。
（ 美輪明宏 ）

971.
モテる男性は、自己紹介をした時点で相手の女性の名前を覚える。
記憶しやすいように、（その場で）話題にしてしまう人もいる。
（ 樺旦純 ）
972.
尊大な男は嫌がられますが、謙虚さがあって、なおかつ堂々としている男は大いにモテるのです。
（ 米長邦雄 ）
973.
賭博する男たちはみなそれぞれに
人生その日その日を生きている。
とりわけ、競馬のような「時の賭博」にあっては
いまの一瞬を、過去の深い淵(ふち)に落っことしてしまうか
あすの方へ積みあげてゆくかが
人生のわかれ目になるという訳だ。
（ 寺山修司 ）
974.
俺の心の男雛は運命がいつかめぐり合わせてくれる女雛を待っている。
（ 遠藤周作 ）
975.
女は君の　邪魔をする
（ 忌野清志郎 ）
976.
今は男達も裃を脱ぎ捨てて、本音で生きていい時代。
そんな中でキラリと光るのは、封建制度に代わる価値観を自分の手で作り上げた男たち。
（ 美輪明宏 ）
977.
男というものはむっつりしてると、老けてみえるものである。
（ 田辺聖子 ）
978.
男は誰でも故郷をもっている。
それは女にはないものである。
（ 寺山修司 ）
979.
男が女を愛する第一の条件は、その女が自分の気に入るかどうか、ということである。
ところが女にあっては、もう一つの条件がいる。
それは、自分の選択が他人に気に入られるかどうかということである。
（ レミ・ド・グールモン ）
980.
男は恋を恋することから始めて、女を恋することで終わる。
女は男を恋することから始めて、恋を恋することで終わる。
（ レミ・ド・グールモン ）

981.
恋人も作らずに女を知ろうなどというのは、ちょうど釣り人が糸を振り回しただけで魚を知った気になるようなものである。
（ ルナール ）
982.
男と夫は同じものではない。
同様に、女と妻も同じものではない。
（ ハヴェロック・エリス ）
983.
男と女が肌と肌を触れあい、快楽と陶酔をともにしても、二人の人間が真実一緒になることはない。
（ 山本周五郎 ）
984.
我々男が女を愛するときに、女の弱さも、あやまちも、不完全さも、ちゃんと知りつくした上で愛するんだ。
いや、それだからこそいっそう愛するのかもしれない。
愛を必要とするのかもしれない。
愛を必要とするのは完全な人間じゃない。
不完全な人間こそ、愛を必要とするのだ。
（ オスカー・ワイルド ）
985.
女性を愛し、大地は女性なのだと教えられ育ってきた男たちは、大地と女性を同じものだと考えている。
それこそ本当の男なのだ。
生命を産むのは女性である。
女性が昔から感じとっていた眼にみえない大きな力との関係を男たちが理解し始めるなら、世の中はよりよい方向に変化し始めるだろう。
（ ロレイン・キャノ ）
986.
言い訳の上手い男は、他に得意なものがないことが多い。
（ ベンジャミン・フランクリン ）
987.
女性の服装に興味を持つのは、中身の女性に興味のない男性だけだ。
（ アナトール・フランス ）
988.
女性の場合、加害者といっても実は被害者という状況がとても多いですね。
やっぱり、男は悪い奴が多い。
（ 永六輔 ）
989.
男児世に処する、ただ誠意正心をもって現在に応ずるだけのことさ。
要するに、処世の秘訣は誠の一字。
（ 勝海舟 ）
990.
男ってなあ、ふだんなんか茶色だろうが灰色だろうが、かまやしないんだ。
いざって時に黄金色に輝やきゃあな。
（ 漫画『硬派銀次郎』 ）

991.
男という生き物はね、好きな女性から「あんた、バカぁ〜？」と言われたら、心底うれしいものなのだよ！
（ ながれおとや ）
992.
男は自己の感じているほどの年であり、女は見かけほどの年なり。
（ セネカ ）
993.
男は、女が彼と共に住むまで、いかにして生活すべきかを知らなかった。
（ メール ）
994.
女はへつらいによって決して武装を解除されないが、男はたいてい陥落されてしまう。
（ オスカー・ワイルド ）
995.
痴漢というのは、ガマンの足りん人ですなァ。
（ 永六輔 ）
996.
人々は青年時代、いや白髪頭になった後でも少年期を脱しない。
（ セネカ ）
997.
男は常に女の初恋の人になろうとする。
女は男の最後のロマンスになろうとする。
（ オスカー・ワイルド ）
998.
男の人は、なんといっても色っぽくなければならない。
これが魅力の前提条件。
（ 岡本敏子 ）
999.
女を信用する男は、盗人を信用する手合いである。
（ ヘシオドス ）
1000.
彼ら（悪妻で知られる偉人たち）は女達に自由な表現を許しておく事で、結構それらの表現を自分達の更に高度な発展への足掛かりにしていたかも知れない。
（ 大庭みな子 ）

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