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1.
孤独とは、港を離れ、海を漂うような寂しさではない。
本当の自己を知り、この美しい地球上に存在している間に、自分たちが何をしようとしているのか、どこに向かおうとしているのかを知るためのよい機会なのだ。
（ アン・シャノン・モンロー ）
2.
まっすぐな道でさみしい
（ 種田山頭火 ）
3.
人それぞれが持てる才能を生かせ。
美しい声の鳥しか鳴かない森は、
静まりかえって寂しいだけだ。
（ ヘンリー・ヴァン・ダイク ）
4.
よるになったらほしをみる
ひるはいろんなひととはなしをする
そしてきっといちばんすきなものをみつける
みつけたらたいせつにしてしぬまでいきる
だからとおくにいてもさびしくないよ
ぼくもういかなきゃなんない
（ 谷川俊太郎 ）
5.
聞きたがる、
死にともながる、
淋しがる、
心はまがる、
欲深になる。
（ 仙厓和尚［仙厓義梵］ ）
6.
寂しいとき、人は自信を失いやすい。
そんな中でも自分を勇気づけてくれる力は
自己肯定力をおいて他にない。
その最たるものが自己絶対視である。
（ 齋藤孝 ）
7.
寂しい道を歩きつづけて来たものでなければ、
どうしてそれほど餓(う)え渇いたように
生の歓びを迎えるということがあろう。
（ 島崎藤村 ）
8.
理想の高い人物は、どうしても一時、孤立せざるを得ない工合になってしまうものらしい。
淋しいから、不便だからと言って、世の俗悪に負けてはならぬ。
（ 太宰治 ）
9.
楽しみは他人と共にすべし、
独占せば淋しさを生ず。
（ 小渕恵三 ）
10.
さびしさをごまかそうとかしてはならない。
自分を欺いたりしないで、
そのさびしさをまっすぐに見つめ、
その自分の心に忠実にしたがえばよい。
（ 五木寛之 ）
11.
優という字は人偏に憂うると書く。
人の淋しさ、侘しさ、つらさに敏感になること。
これが優しさということであり、また人間として一番優れていることではないかしら。
（ 太宰治 ）
12.
読書ほど孤独にマッチするものはない。
ひとりの寂しさを慰め、
同時に心の鍛錬に役立つ。
（ 齋藤孝 ）
13.
空白にも価値があると考えて大切にする。
何もないと寂しいと考えると同時に、自分で頭を働かせて空白を埋めようとする。
それだけで心が躍ってくる。
空白には無限の可能性があり、知的活動を促進する結果になるのである。
（ 山崎武也 ）
14.
孤独の種類はいろいろあるが、
才能がありすぎて理解されないことも寂しいだろう。
（ 齋藤孝 ）
15.
寂しい男ほど、女の罠にハマります。
（ 加藤諦三 ）
16.
ひとり居(い)の淋しさと愉しさ。
これは、いかなる愛情にもかえがたいものである。
（ 野上弥生子 ）
17.
長いあいだ一人でものを考えていると、
結局のところ一人ぶんの考え方しかできなくなるんだ。
ひとりぼっちであるというのは、
ときとして、ものすごくさびしいことなんだ。
（ 村上春樹 ）
18.
寂しい人は、自分の限界以上に頑張ります。
そして心を病んでいきます。
（ 加藤諦三 ）
19.
朝夕に草木を吾(われ)の友とせば
心さびしき折(おり)ふしもなし
（ 牧野富太郎 ）
20.
神は約束してくださった
雲と雨のあとに虹を
淋しさ、悲しみのあとに愛を
涙のあとに喜びを
悩み、苦しみのあとに平和な憩いを
（ 作者不詳 ）
21.
人の背はみなさみしいね西日負ふ
（ 秋元不死男 ）
22.
我々はみな真理のために闘っている。
だから孤独なのだ。
寂しいのだ。
しかし、だから強くなれるのだ。
（ ヘンリック・イプセン ）
23.
一人でいる時のさびしさより、二人でいるときのさびしさはつらく重い。
（ 漫画『OL進化論』 ）
24.
孤独と寂しさは違うし、
独りで暮らしている人は、
その両方を親しく知るようになるのよ。
（ メイ・サートン ）
25.
結婚という幸福の花には、
常に優しい愛情をふり注いでやることだ。
暖かい思いやりの光を当ててその花弁を開けてやり、
どんなものにも揺るがない「信頼」の鉄壁で守ってやることだ。
こうして成長した結婚という幸福の花は、
人生のあらゆる時期に香(かぐわ)しく咲き、
老年の淋しさすら甘美な甘さで包むのである。
（ トーマス・スプラット ）
26.
自分を卑しくすると、
あとでさびしくなるので、
そういうことは一切しないようにしています。
（ 原節子 ）
27.
世の中を
「陰」に見ていくか
「陽」に見ていくかである。
「陰」に見ていけば、
人の世は暗くさみしい。
（ 後藤清一 ）
28.
一人は寂しい。
しかしだれとも交際しまい。
一人で立て籠もろう。
（ 林尹夫 ）
29.
（妻を亡くしてみて）この世にねぇ、こんな寂しいことがあるとは知らなかった。
秋の空が晴れれば晴れるほどに悲しみがつのります。
（ 森繁久彌 ）
30.
行き行きて五十路の坂も越えにけり
遂に寂しき道と思わん
（ 島木赤彦 ）

31.
人々は、
自然のままのすがたよりも、
撓(たわ)められたすがたをのみ好むのは何故であろう。
成長を撓められた、盆栽的な趣味にのみ満足することは、
囚(とら)われた寂しみである。
（ 九条武子 ）
32.
秋さびしああこりやこりやとうたへども
（ 高柳重信 ）
33.
さみしさはことに真つ赤な冬苺
（ 富川明子 ）
34.
とふ人も思ひ絶えたる山里の
さびしさなくば住み憂からまし
（ 西行 ）
35.
春淋し波にとゞかぬ石を投げ
（ 鈴木真砂女 ）
36.
所謂(いわゆる)「孤高」の人は、
やたらと口をゆがめて「群」をののしる。
なぜ、どうしてののしるのかわけがわからぬ。
ただ「群」をののしり、己れの所謂「孤高」を誇るのが、
外国にも、日本にも昔はみな偉い人たちが「孤高」であったという伝説に便乗して、
以(もっ)て吾が身の侘(わ)びしさをごまかしている様子のようにも思われる。
（ 太宰治 ）
37.
淋しさに飯を食ふ也(なり)秋の風
（ 小林一茶 ）
38.
黴(かび)し物錆びたる物と寂(しず)かなり
（ 相生垣瓜人 ）
39.
母が言ふ手がさみしくて夜なべする
（ 橋本喜夫 ）
40.
とは言へど淋しくなれば落葉蹴り
（ 福神規子 ）

41.
露の世の未亡人とは淋しき名
（ 稲畑汀子 ）
42.
貧しき者、寂しき者の慰めは夢想である。
（ 阿部次郎 ）
43.
日曜といふさみしさの紙風船
（ 岡本眸 ）
44.
苗床の花の苗、
多すぎても育てておけ。
いつでも棄てられる。
生きたものは育てておけ。
不用と見えても、使命がある。
さびしい谷の木の株に、
名もない小草が、よく育つ。
棄てるなよ。
育てる心に愛がある。
（ 後藤静香 ）
45.
疑惑とは、
あまりに淋しくて、
信頼が自分の双子の兄弟だとわからない苦しみのことだ。
（ ハリール・ジブラーン ）
46.
孤独を描いたものを読むという作業自体が、
孤独の肯定であり、
寂しさの地底から這(は)い上がるいい方法なのだ。
（ 齋藤孝 ）
47.
おとうとよ
人生は
汽車に似ているね
さみしくなると
汽笛をならす
（ 寺山修司 ）
48.
障子しめきつて淋しさをみたす
（ 尾崎放哉 ）
49.
（心に）穴が空いちまったモンはしょーがねぇんだからよ、穴が空いてる自分を愛せ。
埋めるためになんか生きちゃダメだ。
（中略）その“寂しさ”があるからこそ感じられる、楽しさを大事にしたほうがいい。
（ 漫画『ジャガーン』 ）
50.
年忘れ老(おい)は淋しく笑(え)まひをり
（ 高浜虚子 ）

51.
麥笛(むぎぶえ)の吹けばよく鳴るさびしさよ
（ 中村汀女 ）
52.
赤ばかり咲いて淋しき牡丹かな
（ 稲畑汀子 ）
53.
秋草の多きにつれて人恋し
（ 中村草田男 ）
54.
私は美とは有り得るところに在るものとは考へたくないのだ。
有ると思へる手前か先にあると思ふので、
あり得ぬと思はれるところにこそあるものだと思ふのだ。
あり得ぬところに生ずるものだから
この美の静かさは一種淋しさに似てゐるのだ。
よるべなく虚無的な真闇な大穴のやうな淋しさに似てゐるものだ。
（ 京極杞陽 ）
55.
水際は人にもさびし羽抜鶏(はぬけどり)
（ 下村槐太 ）
56.
すみれ摘むさみしき性を知られけり
（ 三橋鷹女 ）
57.
おでん屋に同じ淋しさおなじ唄
（ 岡本眸 ）
58.
女傘(めがさ)さして時雨(しぐれ)をあゆむ晩年の
父のこころの淋しさびしさびし
（ 小池光 ）
59.
冬木(ふゆき)立つ暮しの裏のさびしさに
（ 中村汀女 ）
60.
野は淋しからず旅路の草紅葉(くさもみじ)
（ 稲畑汀子 ）

61.
蛍火は二人で見れば淋しからず
（ 鈴木真砂女 ）
62.
私には、誰かが一緒にいれば寂しくなくなるっていう感覚がないのよ。
一人でいても二人でいても、十人でいたって、寂しいものは寂しい。
そういうもんだと思っている。
（ 樹木希林 ）
63.
朧夜(おぼろよ)の四十というはさびしかり
（ 石田波郷 ）
64.
さびしくてなやらひし鬼呼び戻す
（ 関戸靖子 ）
65.
寂寥(せきりょう)の極(きわみ)、天に通ず。
（ 森信三 ）
66.
（会って）コーヒーだけで終わらないのは、コーヒーだけで終わると君が寂しそうな顔をするからだよ。
（ ドラマ『ER緊急救命室』 ）
67.
大学のさびしさ冬木のみならず
（ 加藤楸邨 ）
68.
さみしくて死ぬことのあり白兎
（ 橋本喜夫 ）
69.
ある時は淋しき花と蘭を活け
（ 稲畑汀子 ）
70.
鬼の形相してみる沸々(ふつふつ)さびしくなる
（ 折笠美秋 ）

71.
老らくの恋てふ夜長さびしかり
（ 大平保子 ）
72.
自分の信じる道を行こうとすれば、
孤独感、寂寥(せきりょう)感は当然のようにつきまとってくるものなのである。
（中略）しかし、くじけてはならない。
寂寥に耐えて、さらに自分の信じる道を行け。
自分の信念を行え。
そのとき、おもいは必ず天に通じるのだ。
（ 櫻井敬夫[さくらい・たかお] ）
73.
鳥帰るいづこの空もさびしからむに
（ 安住敦 ）
74.
雑踏の中のさみしき素足かな
（ 大竹照子 ）
75.
さびしいかさびしくなくもなき青野
（ 石田郷子 ）
76.
年だまやわび寝の菴(あん)の枕上(まくらがみ)
（ 黒柳召波 ）
77.
起きて見つ寝て見つ蚊帳(かや)の広さかな
（ 浮橋 ）
78.
莟(つぼみ)より花の桔梗(ききょう)はさびしけれ
（ 三橋鷹女 ）
79.
泳ぐ身をさびしくなればうらがへす
（ 川口重美 ）
80.
父といふさみしき庭に小鳥来る
（ 橋本喜夫 ）

81.
死ぬまでは続くさびしさ大根煮る
（ 細見しゅこう ）
82.
牡丹の花はこの上ない豊かさともに、他のものには見られない寂しさをあわせ持っている。
むしろ寂しさが後に残る。
（ 細見綾子 ）
83.
憂き我を淋しがらせよ閑古鳥(かんこどり)
（ 松尾芭蕉 ）
84.
樹上より垂らして素足さびしがる
（ 能村登四郎 ）
85.
消息を淋しめば空(そら)風花(かざはな)す
（ 岡田順子 ）
86.
留守さびし金魚水かへおこたらず
（ 大橋櫻坡子［桜披子］ ）
87.
（年をとって）何が寂しいものですか。
読みたい本も、考えることもたくさんある。
年をとることって、楽しいですよお。
（ 大原富枝 ）
88.
（心の）穴なんか空いたままでいいんだよ。
それがお前なんだから。
“寂しい”のは間違いじゃねえ。
お前は欠陥品なんかじゃねぇよ。
（ 漫画『ジャガーン』 ）
89.
とんぼが淋しい机にとまりに来てくれた
（ 尾崎放哉 ）
90.
冬眠の前にさびしくなつておく
（ 宮本佳世乃 ）

91.
蝉穴といふ寂寞(せきばく)をのぞき見る
（ 能村登四郎 ）
92.
寂しさは書かず鏡を磨く夏
（ 宇多喜代子 ）
93.
学問のさびしさに堪へ炭をつぐ
（ 山口誓子 ）
94.
真上よりみる噴水のさみしかり
（ 榮猿丸 ）
95.
人類というのは寂しいものではない。
楽天的なものだ。
生命は進化するのだから。
（ 魯迅 ）
96.
世々の物知り人、
また今の世に学問する人なども、
みな住みかは里遠く静かなる山林を住みよく好ましくするさまにのみいふなるを、
われは、いかなるにか、さはおぼえず、
ただ人繁(しげ)く賑(にぎ)はしき処の好ましくて、
さる世放れたる処などは、さびしくて、心もしをるるやうにぞおぼゆる。
（ 本居宣長 ）
97.
愛憎は人間と人間とのあいだにしか生まれぬ感情だが、
怒りは時として神に対しても向けられる。
それは、自然と人間とのむなしい闘いのなかにも生まれる、
きびしい情念の父なのである。
（ 寺山修司 ）
98.
ひげを　なでる
うれしいような
さびしいような
愛しくてならぬ
この　なまあたたかい
生きているということの
肌ざわり
（ 東井義雄 ）
99.
わが名かくとき淋しきよ夏の暁
（ 宇多喜代子 ）
100.
春の夜や土につこりと寂しけれ
（ 永田耕衣 ）

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