名言ナビ
→ トップページ
テーマ
寂しさの名言
関連テーマ
《 孤独 》
《 わびしさ 》
関連メニュー
｜1−100｜
｜101−154｜
101.
世々の物知り人、
また今の世に学問する人なども、
みな住みかは里遠く静かなる山林を住みよく好ましくするさまにのみいふなるを、
われは、いかなるにか、さはおぼえず、
ただ人繁(しげ)く賑(にぎ)はしき処の好ましくて、
さる世放れたる処などは、さびしくて、心もしをるるやうにぞおぼゆる。
（ 本居宣長 ）
102.
ひげを　なでる
うれしいような
さびしいような
愛しくてならぬ
この　なまあたたかい
生きているということの
肌ざわり
（ 東井義雄 ）
103.
愛憎は人間と人間とのあいだにしか生まれぬ感情だが、
怒りは時として神に対しても向けられる。
それは、自然と人間とのむなしい闘いのなかにも生まれる、
きびしい情念の父なのである。
（ 寺山修司 ）
104.
花蕎麦(はなそば)をさびしき時は思ひ出よ
（ 鈴鹿野風呂 ）
105.
あるきつつねむるさびしさきんぽうげ
（ 森川暁水 ）
106.
淋しさや昔の家の古き春
（ 松根東洋城 ）
107.
嵐雪とふとん引き合ふ侘寝(わびね)かな
（ 与謝蕪村 ）
108.
我熟す寂しさ熟す西日(にしび)燦(さん)
（ 永田耕衣 ）
109.
二つ三つ淋しき雨の蛍かな
（ 安藤橡面坊 ）
110.
わが名かくとき淋しきよ夏の暁
（ 宇多喜代子 ）
111.
春雨(はるさめ)やくらげはものの淋しき味
（ 三橋鷹女 ）
112.
はるばると来てさみしさを踊るなり
（ 岡本眸 ）
113.
春の夜や土につこりと寂しけれ
（ 永田耕衣 ）
114.
めぐまれているようでも
中学生のころは、
自分がいちばん淋しいと思い込みやすいのです。
そんな時期に
まわりの弱い人に目を向けられるかどうかは、
人生の鍵だという気がします。
（ アグネス・チャン ）
115.
寂しさに堪えたる人のまたもあれな
庵(いほり)ならべむ冬の里山
（ 西行 ）
116.
自由っていうものは寂しいものなの。
不自由というのは、いろんなものに囲まれて、守られているし、安定もする。
でもほんとうの自由を求める人は、寂しく、孤独で不安であっても、自由というものを持っていることで満たされているんです。
（ 篠田桃紅 ）
117.
呼吸(いき)すれば、
胸の中(うち)にて鳴る音あり。
凩(こがらし)よりもさびしきその音(おと)！
（ 石川啄木 ）
118.
静けさを、暗い寂寞(せきばく)とのみ見てはならない。
むしろ自分のたましいを喚(よ)び覚ます、平和な心の灯とも観られよう。
（ 九条武子 ）
119.
人ほどに寂しがらずに笹鳴ける
（ 八田木枯 ）
120.
歌人の會津八一さんが詠んだ歌にもありますね。
「天地に我一人居て立つごとき、この寂しさを君は微笑む」。
天と地の間で一人立っている。
その孤独感、寂しさを観音様が微笑んで受け止めてくれたように感じたと。
（ 篠田桃紅 ）
121.
木の実ふみ地のさびしさを蹠(あうら)にす
（ 那須乙郎 ）
122.
帰り花つけてかへつて淋しき枝
（ 後藤比奈夫 ）
123.
さびしくて　振り込め犯と　長電話
（ 星野透 ）
124.
蟇(ひき)歩くさみしきときはさみしと言へ
（ 大野林火 ）
125.
独居後は　しゃべる家電を　買い集め
（ 山下奈美 ）
126.
水踏んでゐるさびしさの立泳ぎ
（ 能村登四郎 ）
127.
如何(いか)な日もひとりはさびし青芒(あおすすき)
（ 中村汀女 ）
128.
窓の外に白き八つ手の花咲きて
こころ寂しき冬は来にけり
（ 島木赤彦 ）
129.
秋の夜の一人の自由とは淋し
（ 稲畑汀子 ）
130.
梟さびし人の如くに瞑るとき
（ 原石鼎 ）

131.
人のつく手毬次第にさびしけれ
（ 中村汀女 ）
132.
思えば、四季の中で夏ほど
「終わり」の似合う季節はない。
夏休みの終わり、
夏の終わりの誰もいない海、
甲子園の高校野球にも「終わり」はつきものだし、
祭りのあとの寂しさは、
やはり秋祭りよりも夏祭りのほうが深いだろう。
お盆だって、
ひとの人生の終わり＝死とつながっている。
（ 重松清 ）
133.
詩は神秘でも象徴でも何でも無い。
詩はただ病める魂の所有者と孤独者との寂しい慰めである。
（ 萩原朔太郎 ）
134.
詩人として生れつき、文学をする人の不幸は、
心に休息がないといふことである。
彼等はいつも、
人生の真実を追求して、
孤独な寂しい広野(こうや)を彷徨(ほうこう)してゐる。
家に居る時も、外に居る時も、
読書してる時も、寝そべつてる時も、
仕事してる時も、怠けてゐる時も、
起きてる時も、床にゐる時も、
夜も昼も休みなく、
絶えず何事かを考へ、不断に感じ、思ひ、悩み、心を使ひ続けてゐるのである。
（ 萩原朔太郎 ）
135.
図書館とまではいかなくとも、
誰の人生にも
記憶の数々を並べた書棚はある。
ひとは皆、記憶とともに
生きて、年を重ね、記憶とともに死んでいく。
なんだかそれは、
ひどく寂しいことのようにも、
死出の旅にあたっての心強い相棒を得たようにも思える。
（ 重松清 ）
136.
貧は我を社会より放逐(ほうちく)するものなり。
貧より来る苦痛の中に、
寂寞(せきばく)孤独の念の生ずる
これ悲嘆の第五なり。
（ 内村鑑三 ）
137.
キヤラメル買つて寒夜(かんや)故(ゆえ)なく淋しめる
（ 岡本眸 ）
138.
捨てどころなきまま小さき秋思あり
（ 後藤比奈夫 ）
139.
秋思(しゅうし)また波のごとくに寄せてきし
（ 高倉和子 ）
140.
茂るさへ淋しきものを枯葎(かれむぐら)
（ 魚貫 ）

141.
車椅子　さみしき笑い知り得たる
（ 伊丹三樹彦 ）
142.
臥(ふし)てきけばさびしきものよお万歳
（ 三橋鷹女 ）
143.
何処(いずこ)なる寂しき椅子か眼にのこる
（ 下村槐太 ）
144.
冬日の中父に似し子をさびしみゐる
（ 三橋鷹女 ）
145.
しぐれつつもみづるよりも言(こと)の葉の
心の秋にあふぞわびし
（ 『古今集』 ）
146.
老いて何よりも悲しいことは、
かつて青年時代に得られなかった、
充分の自由と物質とを所有しながら、
肉体の衰弱から、
情慾の強烈な快楽に飽満できない
という寂しさである。
（ 萩原朔太郎 ）
147.
瞬間を楽しむならば、
後の長い悔恨をせねばならない。
だが瞬間を楽しまなければ、
生涯を通じて快楽がなく、
それの過ぎ去った一生を、
寂しく悔恨せねばならぬ。
どっちにしても人生は、
墓場の中まで憂鬱であり、
悔恨を持ち越して行かねばならない。
（ 萩原朔太郎 ）
148.
流れる水の悲しさは、
休息が無いといふことである。
夜、万象(ばんしょう)が沈黙し、
人も、鳥も、木も、草も、すべてが深い眠りに落ちてる時、
ただ独り醒めて眠らず、
夜も尚(な)ほ水は流れて行く。
寂しい、物音のない、真暗な世界の中で、
山を越え、谷を越え、無限の荒寥(こうりょう)とした広野(こうや)を越えて、
水はその旅を続けて行く。
ああ、だれがその悲哀を知るか！
（ 萩原朔太郎 ）
149.
私の心の「かなしみ」「よろこび」「さびしみ」「おそれ」
その他言葉や文章では言ひ現はしがたい複雑した特種の感情を、
私は自分の詩のリズムによつて表現する。
併(しか)しリズムは説明ではない。
リズムは以心伝心である。
そのリズムを無言で感知することの出来る人とのみ、
私は手をとつて語り合ふことができる。
（ 萩原朔太郎 ）
150.
世の中年者らが、
茶屋遊びの雰囲気を楽しむというのも、
所詮(しょせん)して彼らが、
喪失した青春の日の情熱と悦(よろこ)びを、
寂しく紛らすための遊戯に過ぎない。
（ 萩原朔太郎 ）

151.
心のいたく疲れた人、
重い悩みに苦しむ人、
わけても孤独を寂しむ人、
孤独を愛する人にとつて、
群集こそは心の家郷(かきょう)、
愛と慰安の住家(すみか)である。
（ 萩原朔太郎 ）
152.
芸術の仕事には、
永久に「終局」といふものがないのである。
そして詩人は、
彼の魂の秘密を書き尽した日に、
いよいよ益益(ますます)寂しくなり、
いよいよ深く生の空虚を感ずるのである。
著作！　名声！
そんなものの勲章が、
彼等にとつて何にならう。
（ 萩原朔太郎 ）
153.
もし、さびしくてたまらなかったり、だれかの助言が欲しかったり、時間をつぶしたかったりするのに、どうしてもいい解決策を見つけられなかったら、読書という手段があることを思い出してほしい。
本は、求めるものの呼びかけに必ず応えてくれるだろう。
（ 三浦しをん ）
154.
意地の悪い人間は、
その意地悪さを発揮する相手がいないと寂しいに違いない。
（ 谷崎潤一郎 ）
｜1−100｜
｜101−154｜
全部で、154件
→ トップページ
LINK　　LINK　　LINK