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哲学者・思想家の名言
☆ １０月２６日 ☆
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1.
無理に強いられた学習というものは、何ひとつ魂のなかに残りはしない。
（ プラトン ）
2.
ねたみは、
天と地ほど境遇の違う人には向けられず、
むしろ自分と同じ希望をもちながらそれを運よく手に入れている人に向けられます。
そしてついには
相手の不幸が自分の幸福と感じるようにすらなる……。
（ 鷲田清一 ）
3.
ヘーゲルは、欲望とは他人の欲望だといっています。
つまり、他人に承認されたい、認知されたいという欲望（のこと）です。
これはまた、
他人が欲望しているものを欲する、
ということを意味します。
なぜなら、これを手に入れることによって、
他人に承認され、
他人に対して優位に立ちうるからです。
他人が欲望しているから欲しい。
（ 柄谷行人 ）
4.
目に見えないもの、思いや感じや考えのことをひとまとめにして「心」と呼んでいるけれど、同じ目に見えないものの中でも、動いて変わる部分と、動きも変わりもしない部分とがある。
前者が感情、後者が精神だ。
感情は感じるもので、精神は考える物だ。
（ 池田晶子 ）
5.
作家になるためには才気以上のものが必要だ。
（ ラ・ブリュイエール ）
6.
知らない女はみんなおしとやかに見える。
（ モンテーニュ ）
7.
神は人間を、その本質が天使と獣類との中間に存在するものとして創られた。
（ アウグスティヌス ）
8.
自己犠牲は、真の教義にはなりえない。
普遍的になりえないからである。
また、美徳への手段として嘘を教えるのは、最も望ましくない。
というのは、
嘘が見破られれば、美徳は消え失せるからである。
（ バートランド・ラッセル ）
9.
専門家への信頼の根は、
おそらくいつの時代も、
彼がその知性をじぶんの利益のために使っていないというところにあるのであろう。
このことを、カントは
「理性の公的使用」と呼んだ。
（ 鷲田清一 ）
10.
哲学の本質は、真理を所有することではない。
むしろ真理を探究することである。
（ カール・ヤスパース ）
11.
人間の行動は、思考の最上の通訳者だ。
（ ジョン・ロック ）
12.
大半の女性が友愛に感激しないのは、恋情を知ってみると、友愛の味の方がまずいからだ。
（ ラ・ロシュフコー ）
13.
この人間よりも私のほうが賢いに決まっている。
なるほど、我々は二人とも、
正しいこと、まともなことを何一つ知らぬように見えるが、
向こうは、物を知っていると思い込みながら、実は何一つ知らぬのに対して、
私はなるほど何一つ物を知らぬが、知っているとは全然思ってもいないのであるから。
（ ソクラテス ）
14.
感謝の気持ちを表わすことは、
最も美しい礼儀作法である。
（ ジャック・マリタン ）
15.
謙譲というものは、平凡な能力を持つ人間の場合には単なる誠実であるが、偉大な才能のある人間の場合には偽善である。
（ ショーペンハウアー ）
16.
自ら敵に躍り込んで行くのは、
臆病の証拠である。
（ ニーチェ ）
17.
国家あるところに戦争は絶えない。
（ エドマンド・バーク ）
18.
悪い政府の元で、正しくあることは危険だ。
（ ヴォルテール ）
19.
最善の法律は慣習から生まれる。
（ ジョセフ・ジュベール ）
20.
抑制の欠如と限界の逸脱が、政治においては罪あるいは犯罪と呼ばれず、「誤り」と呼ばれる。
（ ベネデット・クローチェ ）
21.
死期を覚悟してこの一日を生きん。
（ 森信三 ）
22.
希望はある種の白昼夢である。
（ アリストテレス ）
23.
われ死なば　引導追善葬無用
むくろは荼毘(だび)て　骨な拾いそ
（ 久松真一 ）
24.
天使は力において神と等しくなろうと欲して法を破って堕ち、人間は知識において神と等しくなろうと欲して法を破って堕ちた。
（ フランシス･ベーコン ）
25.
科学的な経験は、常識的な経験に異議を唱える。
（ ガストン・バシュラール ）
26.
語り得ぬことについては、
人は沈黙せねばならない。
（ ヴィトゲンシュタイン ）
27.
偉人が我々より偉いのは頭が少しばかり高く出ているだけのことで、足のほうは我々と同じくらい低いところにある。
（ ブレーズ・パスカル ）
28.
女であることはなんと不幸なことか！
しかも女でありながら、自分が女の一人であることを本当に知らないのは、いっそう手ひどく不幸なことだ。
（ キルケゴール ）
29.
結婚は、個人を孤独から救い、彼らに家庭と子供を与えて、空間の中に安定させる。
生存の決定的な目的遂行である。
（ ボーヴォワール ）
30.
批評家の生活は苦しい。
月末の支払いは困難である。
しかし、いつでも、書斎へ入ることはできるし、
棚の上の一冊の本をとり、
それをひらくことはできる。
（ サルトル ）
31.
己の秘密を守ることは、
他人の秘密を守ることよりも堅い。
（ エマーソン ）
32.
慈善は婦人の徳、寛大は男子の徳。
（ アダム・スミス ）
33.
私は常々、人の考えをもっともよく表すのは、その人の行いだと考えてきた。
（ ジョン・ロック ）
34.
愛する事を教えてくれたあなた。
今度は忘れる事を教えて下さい。
（ アイリス・マードック ）
35.
健康の維持は義務である。
生理的道徳と称するものの存在を知る人はまれである。
（ ハーバート・スペンサー ）
36.
愛なしに与えることはできても、与えずに愛するのは殆ど不可能である
（ ウラジミール・ジャンケレヴィッチ ）
37.
この世で一番重い物体は、もう愛していない女の体である。
（ ヴォーヴナルグ ）
38.
世界を悪質で醜いものだと理解したキリスト教の解決は、世界を悪質で醜いものにしてきた。
（ ニーチェ ）
39.
失敗は一種の教育である。
（ ジョン・デューイ ）
40.
人が真理を見出すのは、もはや現在（＝1770年)では禁書の中だけだ。
　
（ エルヴェシウス ）
41.
希望に生きる者はつねに若い。
（ 三木清 ）
42.
人間にとっての主な仕事は、
自分自身を創造することである。
（ エーリヒ・フロム ）
43.
反抗者とは、
憤りのために、権威を打倒しようとするひとであり、
それゆえ、その打倒した権威のかわりに、
今度は自分が権威になろうとするひとである。
（ エーリヒ・フロム ）
44.
我々にふさわしいものは、快活と勇気、希望を実現しようとする努力である。
（ エマーソン ）
45.
社会主義は老いぼれきった専制主義の空想的な弟で、これを継承しようとしているのである。
（ ニーチェ ）
46.
才があって愚かな人はいるが、分別があって愚かな人は決していない。
（ ラ・ロシュフコー ）
47.
ファシスト政治は
自立した反対意見を育む教育機関の信頼性を貶(おとし)めようとする──
そうした声を拒絶するメディアや大学が、
現状に取って代わるまで。
典型的なのは、「偽善である」という非難を投げつける手法だ。
（ ジェイソン・スタンリー ）
48.
どんな問題にも両面がある
（ プロタゴラス ）
49.
民衆が多くの真実を知らず、
多くの誤りを信じるのは
必要なことである。
（ モンテーニュ ）
50.
同情を表示するのは軽蔑のしるしと感じられる。
同情が示されると、直ちに相手の怖れの対象でないことがはっきりするからである。
（ ニーチェ ）
51.
例えば、この人が王であるのは、単に他の人々が彼に対して臣下として振舞うからでしかない。
ところが、逆に彼らは、彼が王だから自分たちは臣下だと思い込んでいるのである。
（ カール・マルクス ）
52.
スタイル・ハーモニー・優雅・よきリズムの美は、簡素さによる。
（ プラトン ）
53.
雄弁も長たらしくなると退屈する。
（ ブレーズ・パスカル ）
54.
人間は自分の知っている以外のものではない。
（ フランシス･ベーコン ）
55.
よい結婚はあるけれど、楽しい結婚はめったにない。
（ ラ・ロシュフコー ）
56.
我々はどうしてこんなに先を急ぐのだろうか。
どうしてこんなに暴走するのだろうか。
人と歩調の揃わないのは、
行進曲の調子が自分に合わないせいかも知れない。
どんなリズムであろうと、どんなに遠くで演奏していようとかまわない。
自分に合った音楽が聞こえるところまで足を踏み出そう。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
57.
急に芽生えた恋は、癒えるのに最も時間がかかる　
（ ラ・ブリュイエール ）
58.
努力する限りひとはあやまつ。
恥ずべきことは、
誤謬(ごびゅう)を犯すということよりも寧(むし)ろ
自分の犯した誤謬から何物をも学び取ることができないということである。
（ 三木清 ）
59.
「事柄に対するよろこび」と人は言う。
しかし本当はそれは事柄を介しての自己に対する喜びである。
（ ニーチェ ）
60.
人の価値は、不運の時、へこたれないかどうかである。
（ プルタルコス［プルターク］ ）
61.
しばらく二人で黙っているといい。
その沈黙に耐えられる関係かどうか。
（ キルケゴール ）
62.
科学がなければ、愛は無力である。
愛がなければ、科学は破壊的である。
（ バートランド・ラッセル ）
63.
我々が最もよく知っていることとは、皮肉なことに、我々が今までに全く教えてもらったことのないことである。
（ ヴォーヴナルグ ）
64.
いわゆる恋愛結婚とは、幻想を父とし、必要性を母とするものである。
（ ニーチェ ）
65.
すべての人が道徳的になるまでは、
だれも完全に道徳的にはなり得ない。
（ ハーバート・スペンサー ）
66.
神や神の属性について概念を持つことは、人間の能力をはるかに超えている。
（ トマス・ホッブズ ）
67.
神は現世におけるいろいろな心配事の償いとして、われわれに希望と睡眠を与えた。
（ ヴォルテール ）
68.
真に善きものはすべて廉価であり、有害なものはすべて高価である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
69.
賢い人間なら知りたくないであろうことがたくさんある。
（ エマーソン ）
70.
あらゆる価値ある働きは、信仰にもとづいた行為である。
（ シュバイツァー ）
71.
熱狂は、つねに、また必然的に、
熱狂せざる者に打ち勝つ。
勝利を収めるものは、
腕力でもなく、有能な武器でもなく、心情の力である。
（ ヨハン・ゴットリープ・フィヒテ ）
72.
何故(なぜ)に宗教が必要であるか──かかる問いを発するのは、自己の生涯の真面目ならざるを示すものである。
（ 西田幾多郎 ）
73.
朝起きてすぐ、迎えるその日になすべき行為を順に挙げよ。
（ ピタゴラス ）
74.
燃やすに一番よいのは老木、飲むには古酒(ふるざけ)、信頼するには古友(ふるとも)、読むには古い著書。
（ フランシス･ベーコン ）
75.
哲学は
いってみれば素手で、無前提で、
その作業を開始する。
それはつまり、
いかなる命題もあらかじめ妥当するものとみなさない
ということでもある。
だから、哲学には初心者も専門家もいない。
（ 鷲田清一 ）
76.
離婚は進んだ文明にとって必要である。
（ モンテスキュー ）
77.
人間において生きるとは、
ただ単に生き永らえることではありません。
何のためにこの命を使うか、
この命をどう生かすか、
そして、命を生かすということは、
何かに命を賭けるということです。
（ 芳村思風 ）
78.
人間の偉大さを測る尺度は、
その仕事に支払った犠牲の多寡(たか)だ
（ ヴィトゲンシュタイン ）
79.
自分の好きなように生きている人間は自由である。
（ エピクテトス ）
80.
到達された自由のしるしは何か？
――もはや自分自身に対して恥じないこと。
（ ニーチェ ）
81.
大きく正義を行おうとするものは、細かく不正を働かねばならない。
（ モンテーニュ ）
82.
我々はそれぞれ、違う温度で沸騰する。
（ エマーソン ）
83.
人間は、必要を元に欲望を作り出す被造物である。
（ ガストン・バシュラール ）
84.
孤独は、優れた精神の持ち主の運命である。
（ モンテスキュー ）
85.
各人はその能力に応じて、
各人にはその必要に応じて。
（ カール・マルクス ）
86.
小人(しょうじん)がこびへつらうのは、自分に対しても他人に対しても、低劣な評価しか持たないからである。
（ ラ・ブリュイエール ）
87.
出てけ、失せろ。
最期の言葉なんてものは、生きてるうちに言いたいことを全部言わなかったバカ者どもが口にするものだ。
（ カール・マルクス ）
88.
優しい言葉をかけるのには、お金も時間も要りません。
にもかかわらず、優しい言葉は多くのことをなしえます。
（ ブレーズ・パスカル ）
89.
新しい意見は常に疑われ、たいてい反対される。
まだ一般的ではないという理由だけで。
（ ジョン・ロック ）
90.
汝が富者ならば、喜ばしきときに食べよ、汝が貧者(ひんじゃ)ならば、食べられるときに食べておくべし。
（ 犬儒学派のディオゲネス ）
91.
思想家にはなりたまえ。
だがそのあらゆる思想の中にあって、
変わらず人間であり続けることを忘れるな。
（ デイヴィッド・ヒューム ）
92.
善人においては、現世にても死後にても、悪は発生せず。
（ ソクラテス ）
93.
汝は生きるために食うべきで、
食うために生きるべきではない。
（ キケロ ）
94.
（物事の味を）わかろうとあせったり、
意味を考えめぐらしたりなどしても、
味は出てくるものではない。
だから早く飲み込もうとせずに、
ゆっくりと舌の上でころがしていればよいのである。
そのうちに、おのずから湧然(ゆうぜん)として味がわかってくる。
（ 和辻哲郎 ）
95.
大部分の人は、
羽振りや地位によってしか
人間を判断しない。
（ ラ・ロシュフコー ）
96.
女の性格がわかるのは、恋が始まる時ではない。
恋が終わる時だ。
（ ローザ・ルクセンブルク ）
97.
我々の祈りは、一般的に言って、祝福のためのものでなければならない。
なぜならば、神は我々にとって何が善であるかを最もよく知っておられるのだから。
（ ソクラテス ）
98.
本当の勇気が
事物の客観的な認識から出て来るのは
もとよりである。
しかし事物の客観的な認識を得るためには
なによりも勇気を必要とする。
（ 三木清 ）
99.
じぶんを他人のあいだで分類するというのは、
じぶんが衰弱しかけている信号なのだろう。
でも、
あなたでないとだめだ、
というふうに愛してくれるひとが出現すれば、
ひとはそんなタイプ分けがとたんにつまんなく見えてきて、
もう「らしさ」（＝自分らしさ）にこだわらなくなるはずだ。
（ 鷲田清一 ）
100.
申し分のない振り子とは、動きの速い振り子のことではなく、良く調整されている振り子のことだ。
（ ヴォーヴナルグ ）
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