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哲学者・思想家の名言
☆ ４月１９日 ☆
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1.
人間の価値は、引き裂かれた複数の自己認識にある。
（ エリック・ホッファー ）
2.
高貴であること──それは、そのときにおそらくは、頭の中に愚劣さを抱いていることを意味するようになるだろう。
（ ニーチェ ）
3.
あるひとりの人に対して
利益を求めている限りは、
友愛の条件はととのうことがない。
その人がなくてはならぬものになること、
その人が欠かせぬものであること
が必要である。
（ シモーヌ・ヴェイユ ）
4.
支配することが最も少ない政府が、
最良の政府である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
5.
スリムであるということ、
つまり無駄のないことというのは、
若いこと、美しいこと、
健康であること、新品であることとならんで、
自由で誇りある人間であるために必要なことではない。
それは売り買いされる商品の価値でしかない。
（ 鷲田清一 ）
6.
賢い者は、機会を見つける以上に、機会を多く創る。
（ フランシス･ベーコン ）
7.
天国には興味深い人たちが一人もいない。
（ ニーチェ ）
8.
自分の心に描く夢の実現に向かって努力する時、
普段なら思いもよらぬ成功が得られる。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
9.
「幸福な家庭」を建設するには、六つの必要条件がある。
第一に骨組みがしっかりしていること、
第二に整頓されていること、
第三に愛情によって暖められ、
第四に明朗によって照明され、
第五に勤勉の通風器で空気を新鮮にして、
新しい挨拶を毎日もたらすことが必要だ。
だが何にもまして、
家庭を風雪から守る天蓋(てんがい)となり陽光ともなるものとしては、
神の祝福にまさるものはない。
（ アレクサンダー・ハミルトン ）
10.
恋は幻想の子供であり、幻滅の親である。
（ ウナムーノ ）
11.
せっかちは愚者の弱点である。
（ バルタザール・グラシアン ）
12.
高邁な思想は心情から生じ、大いなる愛情は理性から生まれる。
（ ルイ・ド・ボナール ）
13.
哲学は
いってみれば素手で、無前提で、
その作業を開始する。
それはつまり、
いかなる命題もあらかじめ妥当するものとみなさない
ということでもある。
だから、哲学には初心者も専門家もいない。
（ 鷲田清一 ）
14.
最も良い作家とは、文学者であることを恥ずかしく思っている人間だ。
（ ニーチェ ）
15.
人はつねに自分の幸福を望むものだが、その幸福を見分けることはできない。
（ ジャン・ジャック・ルソー ）
16.
飢餓線上の貧困者は生き甲斐のある生活をおくる。
衣食住を求める闘争に従事することは、無用の感覚から自由になることでもある。
（ エリック・ホッファー ）
17.
大半の者は心の底では徳を軽蔑しているが、栄光を軽蔑する者は少ない。
（ ヴォーヴナルグ ）
18.
腹蔵なく、生一本(きいっぽん)になって生きていけ。
（ オーギュスト・コント ）
19.
善行は、これを他人に施すものではない。
これをもって自分自身の義務を済ますのである。
（ カント ）
20.
人間は状況によってつくられる。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
21.
批評家の大部分は、
よい機会に恵まれず、
絶望しそうになったときに、
墓場（＝書斎）の守衛という
静かでささやかな職をみつけた人間である。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
22.
愛さなければ、
愛する気持ちはわからない。
（ アイリス・マードック ）
23.
「そんな難しいことはできない」と言う前に、
まずやってみることです。
結論はそれからでも遅くありません。
（ エマーソン ）
24.
自分自身に適せず、踏み迷って、
休むことを知らない存在、
それが人間である。
理性的存在としては
余りに多くの自然を有し、
自然的存在としては
余りに多くの理性を有している
──どうすればよいのか。
（ ゲオルク・ジンメル ）
25.
孤独の暗黒の中で嘆いてはならない。
あなたの親しい友人たちの寛大な同感に応じて、
あなたの悲哀を調整してはならない。
できるかぎり早く、
世間と社会の日光の中に、
もどらなければならない。
（ アダム・スミス ）
26.
一生の最もすぐれた使い方は、それより長く残るもののために費やすことだ。
（ ウィリアム・ジェームズ ）
27.
すべての人が幸福になるまでは、
だれも完全に幸福にはなり得ない。
（ ハーバート・スペンサー ）
28.
改革は積極的で、
保守は消極的である。
前者は真理を目指し、
後者は安寧を目指す。
（ エマーソン ）
29.
少年たちの勉学を強制と厳格さによって訓練するのではなく、彼らに興味をいだかせるように導くならば、彼らは心の張りを発見するだろう。
（ プラトン ）
30.
借財は底なしの海なり。
（ キケロ ）
31.
狭量になるのは、
狭量な人間に対した時だけにせよ。
（ イポリット・テーヌ ）
32.
処世の道では、習慣は格言にまさる。
習慣は生きた格言が本能となり、肉となったものである。
（ アミエル ）
33.
今日地球上には、
知識人のマスクをつけたえせ知識人がうようよしている。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
34.
人は必要に迫られるとすぐに実力を発揮する。
（ ピタゴラス ）
35.
適当に語るには多くの技巧を要するにしても、黙っているのにも、それ以上の技巧が必要である。
（ ラ・ロシュフコー ）
36.
自分が死すべき存在だと知ったときから、私は死の観念が怖ろしくてたまらなかった。
人々が「勇気」と呼ぶものなど、私には何も見ていないゆえの軽はずみとしか思えなかった。
（ ボーヴォワール ）
37.
差別感情は
卑劣漢とか冷酷無比な人に具(そな)わっているのではなく、
むしろ「善良な市民」あるいは「いい人」のからだに
たっぷり染み込んでいる。
それは、
共同体の中で「まとも」だと思われたい
願望の裏返しとして生ずる。
（ 中島義道 ）
38.
「自分がそう思う」というだけなら、それが正しいか間違っているかは、まだわからない。
自分ではそれを正しいと思っていたのだけど、ほかの人はそれを正しいとは思っていなかったとか、以前は正しいと思っていたのだけど、今は正しいと思わないとか、よく気をつけてみると、そんなことばかりじゃないだろうか。
だから人は、自分が思っていることが正しいことなのかどうか、常に「考える」ということをするわけだ。
（ 池田晶子 ）
39.
身体の美は、もし知性がその根底になければ、動物的なものに過ぎず。
（ デモクリトス ）
40.
人間相互の尊敬を結ぶ綱は、
一般的に必要から生じたものである。
というのは、全ての人間が支配者になりたがるが、
みながそれになるわけにはいかないため、
種種の階級が存在せねばならなくなるからだ。
（ ブレーズ・パスカル ）
41.
法／権利は正義ではない。
法／権利とは計算の作用する場であり、法／権利がいくらかでもあることは正義にかなっている。
けれども正義とは、それを計算することの不可能なものである。
正義は、計算不可能なものについて計算するよう要求する。
（ ジャック・デリダ ）
42.
この人生劇場において、
観客たるべき神と天使のためにのみ
精力を蓄えておくべきなり。
（ ピタゴラス ）
43.
羨望は、競争相手がいなくとも羨望する。
（ アラン ）
44.
我々は聞いてもらうよりも、話すことのほうに熱心である。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
45.
人間は他のどんな動物よりも病弱であり、不安定であり、変化しやすく不確定である。
人間は病める動物なのだ
（ ニーチェ ）
46.
善、愛、高潔な心を動かしやすい行為や愛の業(ごう)を行わせることができるのは、つねにただ他人の苦悩に対する認識にほかならない。
（ ショーペンハウアー ）
47.
物事は、
あるがままのものではなく、
見かけどおりのものである。
（ バルタザール・グラシアン ）
48.
戦争は限度など守りはせぬ。
抜き身の剣の行く手を制し、それをふさぐなど、容易にはかなわぬ。
（ セネカ ）
49.
愛国主義、排外主義、民族主義、
これらの運動を区別するものは何もない。
（ モーリス・ブランショ ）
50.
男性における知的な風貌は、最も自惚れの強い連中の熱望する美の形成である。
（ ラ・ブリュイエール ）
51.
植物の運命と人間の運命との似通いを感ずることが、
すべての抒情詩の久遠(くおん)の題目である。
（ ある哲学者の言葉 ）
52.
作品というのは
考えのデスマスクである。
（ ヴァルター・ベンヤミン ）
53.
哲学というものは、たしかに、結構なものだよ、ひとが若い年頃に、ほどよくそれに触れておくぶんにはね。
しかし、必要以上にそれにかかずらっていると、人間を破滅させてしまうことになるのだ。
（ プラトン ）
54.
国家を最下級の野蛮状態から最高度の富裕に達せしめるには、平和と軽い税金と、正義の寛大な執行の他に不可欠なものはほとんどない。
（ アダム・スミス ）
55.
大人が自然から発足するのと同じように、赤ん坊も、ある意味で自然から出発する。
したがって、発育の初期にある赤ん坊は、自然と一体であり、実に自然が咲かせた花そのものである。
（ ヘンリー・デイヴィッド・ソロー ）
56.
法律ばかりがたくさんあるのは悪政の兆候である。
（ アリストテレス ）
57.
人柄の優れた人々に対しては、
われわれは誰に対するよりも多くの信を、
より速やかに置くものなのである。
このことは一般にどんな場合にも言えることであるが、
とりわけ、確実性を欠いていて
意見の分れる可能性がある場合には
そうする。
（ アリストテレス ）
58.
情熱がなければ、
人は単なる潜在力と可能性にすぎない。
（ アミエル ）
59.
よい結婚はあるけれど、楽しい結婚はめったにない。
（ ラ・ロシュフコー ）
60.
美とは無言の欺きである。
（ テオフラストス ）
61.
年代順にいえば、恋愛の次には野心が、野心の次には貪欲が来る。
（ アラン ）
62.
（現代において）わたしたちは
快楽と欲望のきわめて強力な関係を前提とする
倫理的経験に直面しているのです。
（ ミシェル・フーコー ）
63.
子供の教育は、
過去の価値の伝達にはなく、
未来の新しい価値の創造にある。
（ ジョン・デューイ ）
64.
第一に必要なのは大胆さ、第二に必要なのも大胆さ、第三に必要なのも大胆さだ。
（ キケロ ）
65.
くる日、くる日が最良の日。
（ エマーソン ）
66.
羞恥心のあることが、女にとって必要な一つの掟と言われているのはおかしい。
男は女のあつかましさしか尊重しないというのに。
（ ヴォーヴナルグ ）
67.
すべて賭けをする人は、
不確実を以(も)って勝つために
確実に賭ける。
（ ブレーズ・パスカル ）
68.
二つの保証は一つにまさる。
保証が多すぎて失敗したためしはない。
（ ラ・フォンテーヌ ）
69.
他人のパンのいかに辛(から)く、
他人の家の階段の上がり下がりが
いかに辛(つら)いことであろうか。
（ ダンテ・アリギエーリ ）
70.
人間がこの世界の中に生きる限りにおいて、人間は不可避的にこの世界およびこの世界への欲望に結びつけられてしまう。
この事実は、たとえこの世界に従属したとしても、またこの世界と闘ったとしても、変わることはない。
（ ハンナ・アーレント ）
71.
人は、自分を愛しているから嫉妬するんじゃなくて、
愛していないから嫉妬するんだ。
面白いもんだね。
（ 池田晶子 ）
72.
遠からず君はあらゆるものを忘れ、遠からずあらゆるものは君を忘れてしまうであろう。
（ アウレリウス ）
73.
もし人が、
この世界から親切の絆をたち切ってしまうならば、
どんな家もどんな都市も存続することができない。
（ キケロ ）
74.
始め良ければ半分終わったようなもの。
（ アリストテレス ）
（ 始めが良ければ半分終わったも同然 ）
75.
美は真理の輝きである。
（ プラトン ）
76.
我々は時どき、自分の軽はずみを見逃させるために、先手を打って友達を軽はずみに責める。
（ ラ・ロシュフコー ）
77.
人生のあらゆることを、
それが最後だと思って行いなさい。
（ アウレリウス ）
78.
善なるものが善き人を作る。
たとえば音楽という芸(わざ)において善きものが音楽家を作る。
（ セネカ ）
79.
隣人の語ること、行うこと、考えることを気にかけない者は、どれだけ多くの利益を受けることだろうか。
（ アウレリウス ）
80.
新しい知恵が浮かばなかったら、古い知恵を上手に使う方法を見つけよ。
（ エマーソン ）
81.
理解は感嘆にまさる。
しかし製作は理解にまさる。
（ アラン ）
82.
暗記することは真に知ることではないのです。
それだけなら、記憶の中に託されたものを後生大事に守っているだけなのです。
（ モンテーニュ ）
83.
他人からもらった快楽というものは、（受け取ると）約束しただけのものを決して受け取ることがないのに反し、行動することの快楽は、必ず（受け取ると）約束したものより以上のものを受け取る。
（ アラン ）
84.
愛とは、
孤独な人間が孤独を癒そうとする営みであり、
愛こそが
現実の社会生活の中で、
より幸福に生きるための最高の技術である。
（ エーリヒ・フロム ）
85.
不正を非難する人は、
自分が不正を行うことを恐れて非難するのではない。
自分の不正が見破られることを恐れて
非難するのである。
（ プラトン ）
86.
中年男性は自分が弱いことに気付かず、今でも強いと思っている。
中年女性は自分が強いことに気付かず、電車でわれ先に座ろうとする。
（ 土屋賢二 ）
87.
真理への愛は、
人間に自然なものであり、
正しい心の持ち主には強いものである。
しかし、それは、
党派心、虚栄心、勝利への願望、
あるいは怠惰によってさえ
押しつぶされる。
（ トマス・リード ）
88.
一日に一つでも恐怖の対象を克服しない者は、まだ人生の第一課さえわかっていない。
（ エマーソン ）
89.
倦怠する者が倦怠に身をもてあますように、
羨望する者は、羨望で身をいじめる。
（ アラン ）
90.
忍耐と長時間は、往々にして力や怒りよりも効果がある。
（ ラ・フォンテーヌ ）
91.
衆人とは生の計画をもたない人間であり、波のまにまに漂う人間である。
（ オルテガ・イ・ガセット ）
92.
男性は女性よりも筋骨たくましいという以外に、男性が女性よりも生来(せいらい)優れていると考えられる理由など全くないと、私はつくづく思っている。
（ バートランド・ラッセル ）
93.
理論的には女にさまざまな権利が認められている場合でも、
古くからの習慣が妨げになって、
それらの権利が風習のなかで具体的に生かされない。
経済面では、男と女はほとんど別のカーストを構成している。
（ ボーヴォワール ）
94.
我々は決して悪を選ぶことが出来ない。
我々が選ぶのは常に善である。
（ ジャン＝ポール・サルトル ）
95.
心の中に未来にふさわしいビジョンを描け。
そして、自分を過去の末裔(まつえい)であるという迷信を忘れるんだ。
あの未来の生を思い巡らせば、工夫し、発明すべきものが限りなくある。
（ ニーチェ ）
96.
道徳とは個人における畜群本能である。
（ ニーチェ ）
97.
我々は嘘の看板を上げて名誉を得ようとする。
徳はただそれ自体のためにのみ追求せられることを欲している。
それで、たまたま人間がほかの動機から徳の仮面を冠っても、徳はやがて我々の面上からそれをはぎとる。
（ モンテーニュ ）
98.
美徳は多くの説教師をかかえているが、
殉教者は少ない。
（ エルヴェシウス ）
99.
数のあるところ、
必ず美がある。
（ プロクロス ）
100.
「時」をまねるがよい。
「時」は一切のものをゆっくりと破壊する。
「時」はおもむろに浸蝕し、消耗させ、根こそぎにし、引き離す。
だが、ひったくることはない。
（ ジョセフ・ジュベール ）
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