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101.
人は城、人は石垣、人は堀、
情けは味方、仇(あだ)は敵なり。
（ 武田信玄 ）
102.
怒ったときには、百雷の落ちるように怒れ。
（ 徳川家康 ）
103.
堪忍は無事長久の基(もとい)。
怒りは敵と思え。
（ 徳川家康 ）
104.
仁に過ぎれば弱くなる。
義に過ぎれば固くなる。
礼に過ぎれば諂(へつら)いとなる。
智に過ぎれば嘘をつく。
信に過ぎれば損をする。
（ 伊達政宗 ）
105.
遊びも度重なれば楽しみならず。
珍膳も毎日食らえば甘(うま)からず。
（ 楠木正成 ）
106.
わかき時いらぬ事とて聞きをきし事こそ、老いて用に立ちけれ。
（ 多胡辰敬 ）
107.
分別過ぐれば、
大事の合戦は成し難し。
（ 黒田官兵衛［黒田孝高］ ）
108.
勝つことばかり知りて、負くること知らざれば、害その身に至る。
（ 徳川家康 ）
109.
常に死を覚悟していれば、
心は動じない。
（ 藤堂高虎 ）
110.
兵法は人をきるとばかりおもふは、ひがごと也(なり)。
人をきるにはあらず、悪をころす也。
一人の悪をころして、万人をいかすはかりごと也。
（ 柳生宗矩 ）
111.
上を学ぶ下、と言ひて、大将少しくつろげば、下々は大に油断するものなり。
（ 加藤清正 ）
112.
戦場の働きばかりで
知行を多く与え、人の長としてはならない。
（ 上杉謙信 ）
113.
一人の悪によって万人が苦しむことがある。
そのため、一人の悪を殺して万人を活かす。
（ 柳生宗矩 ）
114.
人と物争うべからず。
人に心を許すべからず。
（ 豊臣秀吉 ）
115.
人は自分のしたいと思ふことをなさずに、いやと思ふことをなせよ。
（ 武田信玄 ）
116.
敵の逃げ道を作っておいてから攻めよ。
（ 豊臣秀吉 ）
117.
倹約と申すは、
少しの費(ついえ)をも厭(いと)ひ、
用に立つことは大分にても惜しまぬこそ、
道理に叶(かな)ふべけん。
（ 黒田長政 ）
118.
惣(そう)じて器用だてをする者は不器用にて、
分別(ふんべつ)だてをする者は無分別者なり。
とかく手の外(ほか)を致し、
下より積(つも)られぬのが誠の大将なり。
（ 織田信長 ）
119.
最期(さいご)の勝ちを得るにはどうしたらいいかを考えよ。
（ 黒田官兵衛［黒田孝高］ ）
120.
人と言う者は、
その立ち居振る舞いで品性から心の底まで見られてしまう。
だから、人目の無いところでも、
垣(かき)にも壁にも目があるのだと思い、
油断してはならない。
まして、人中では作法に気をつけ、
一足でも作法にはずれた歩みをせず、
一言でも浅薄だと思われるような言葉を吐いてはならぬ。
（ 斯波義将 ）
121.
世の中に平和が訪れると、公家(くげ)は武家の真似をし、武家は公家的になる。
これは、いわばその家が滅びることだと思うがよい。
（ 徳川家康 ）
122.
弓矢の儀、取様の事、四十歳より内は、勝つやうに、四十歳より後は負けざるやうに。
（ 武田信玄 ）
123.
組頭(くみがしら)つねに自ら働けば、組下(くみした)の者は、組頭なくては戦う能(あた)わずして、散る。
（ 武田信玄 ）
124.
われ独り出頭して、一人して事を埒(らち)明けたがるように致す、これ大なる病なり。
（ 徳川家康 ）
125.
心に迷ひなき時は、人を咎(とが)めず。
（ 上杉謙信 ）
126.
おもしろの酒宴や　本心を失わぬほどに。
（ 小早川隆景 ）
127.
いくさというものは、
六、七分の勝利で十分である。
八分の勝利は危うし。
九分、十分の勝利は、
味方の大負けの下作りなり。
（ 武田信玄 ）
128.
人とならんとたしなまば、
人となり、
虫けらのやうに心を持たば、
虫けらに生まるべし。
（ 多胡辰敬 ）
129.
手本を習ひ候に、
字形(じがた)ばかりを似せたるにはあらず、
筆者の心をよく見おぼえ、
あそばし候はゞ、
清書など暗に書き候とも、
相違なく、かきまどひ候まじく候。
（ 建部賢文 ）
130.
物の成る人
朝起きや身を働かせ小食に
忠孝ありて灸(きゅう)をたやさず
物の成らぬ人
夜遊びや朝寝昼寝に遊山(ゆさん)ずき
引き込み思案油断不根気
（ 細川幽斎 ）

131.
勝敗は六分か七分勝てば良い。
八分の勝ちはすでに危険であり、
九分、十分の勝ちは大敗を招く下地となる。
（ 武田信玄 ）
132.
戦いでは強い者が勝つ。
辛抱の強い者が。
（ 徳川家康 ）
133.
多勢は勢ひをたのみ、少数は一つの心に働く。
（ 徳川家康 ）
134.
珍膳も毎日向かえば甘(うま)からず。
（ 楠木正成 ）
135.
生を必(ひっ)するものは死し、死を必するものは生く。
（ 上杉謙信 ）
136.
武将の陥りやすい三大失観。
一、分別ある者を悪人と見ること
一、遠慮ある者を臆病と見ること
一、軽躁なる者を勇剛と見ること
（ 武田信玄 ）
137.
仏の嘘を方便といい、武士の嘘を武略という。
（ 明智光秀 ）
138.
刀剣短くば、一歩進めて長くすべし。
（ 柳生宗矩 ）
139.
ひそかにわが身の目付に頼みおき、
時々異見を承わり、
わが身の善悪を聞きて、
万事に心を付けること、将たる者、第一の要務なり。
（ 豊臣秀吉 ）
140.
戦に勝つということは、
五分を上とし、
七分を中とし、
十分を下とする。
（ 武田信玄 ）

141.
凡(およ)そ人の上に立って下のいさめを聞かざる者の、国を失い、家を破らざるは、古今とも、これなし。
（ 徳川家康 ）
142.
気先(きさき)の勇なる者は
目驚かすほどの働きをすると雖(いえど)も
詰めたる武功は律儀(りちぎ)なる者にあり。
（ 徳川家康 ）
143.
心に堪忍ある時は、事を調(ととの)ふ。
（ 上杉謙信 ）
144.
自分に直言(ちょくげん)する人物を大切にせよ。
（ 徳川家康 ）
145.
百人のうち九十九人に誉めらるるは、善き者にあらず。
（ 武田信玄 ）
146.
合戦するとき、一万と三千は、その大将の考えで、三千の方がたびたび勝つものである。
そのわけは、小勢の方は、二つに一つと兵士たちは覚悟しているからである。
だから、大軍の大将は油断してはならない。
（ 前田利家 ）
147.
侍は、如何(いか)に才智あるとても、人好きせざらんは、物ごと無骨に世事に疎(うと)し。
（ 小早川隆景 ）
148.
武士は名こそ惜しけれ、
義のためにはいのちも惜しむべきはない。
財宝など塵あくたとも思わぬ覚悟が常にあるべきである。
（ 竹中半兵衛（竹中重治） ）
149.
処世の知恵は、「上下なし」から！
（ 青山忠俊 ）
150.
心に望み起こらば、困窮したるときを思い出すべし。
（ 徳川家康 ）

151.
我が身にのしかかる重大事は、精神を旺(さか)んにして腰をすえ、無二無三に踏み破って突き通らねば、埒(らち)があかぬものである。
（ 鳥居元忠 ）
152.
兵法に通じている者は
兵の多少によらず勢いに乗ずるものである。
自分が歌を唱う声に和唱して進んで戦えば勝つ。
（ 太田道灌 ）
153.
しわき者と、おごれる者は、小気(しょうき)のなすところなり。
此(こ)の者は大なる働きはなさざる者なり。
（ 土井利勝 ）
154.
戦いは五分(ごぶ)の勝利をもって上(じょう)となし、
七分を中となし、
十分(じゅうぶ)をもって下(げ)となす。
五分は励みを生じ、
七分は怠りを生じ、
十分は驕(おご)りを生ず。
（ 武田信玄 ）
155.
人間はただ、自分がしたいと思ったことをせず、いやだと思うことに努めるならば、それぞれ身を全うすることができるものだ。
（ 武田信玄 ）
156.
勝負のこと、
五分・六分・七分の勝ちは
十分の勝ちなり。
子細は八分の勝ちはあやうし。
九分・十分の勝ち、
味方大負の下作りなり。
（ 武田信玄 ）
157.
三度ものをいって三度言葉の変わる人間は、ウソをつく人間である。
（ 武田信玄 ）
158.
如何に知音(ちいん)を持つとも、頼まずに、ただわが身一つと心得べし。
（ 鍋島直茂 ）
159.
おもしろの武道や　文学を忘れぬほどに。
（ 小早川隆景 ）
160.
露と落ち　露と消えにし　我が身かな
浪速(なにわ)のことは　夢のまた夢
（ 豊臣秀吉 ）

161.
思案に余る一大事に出会ったときは、一大事と考えるから決断がつかない。
大事の思案は軽くすべし。
武士は何事も七呼吸で決断せよ。
（ 鍋島直茂 ）
162.
この黄金の輝きも
茶の一服に勝るものかな
なにわの事も夢のまた夢
（ 豊臣秀吉 ）
163.
我は兵を以(もっ)て戦ひを決せん。
塩を以て敵を屈せしむる事をせじ。
（ 上杉謙信 ）
164.
一軍の将たる者は、味方諸人(しょにん)のぼんのくぼばかり見て居て合戦に勝てる者にてはなし。
（ 徳川家康 ）
165.
上策は敵も察知す。
われ下策(げさく)をとり、死地に入って敵の後巻（＝後援）を断たん。
（ 上杉謙信 ）
166.
人の器によりそれぞれ使うは君(くん)の職也(なり)、故(ゆえ)に見損ずる時は君の過也。
（ 細川勝元 ）
167.
大事の思案は軽くすべし。
万事しだるきこと、十に七つ悪しし。
武士は物ごと手取早きするものぞ。
（ 鍋島直茂 ）
168.
そこを飲まぬが男なり
（ 徳川家康 ）
169.
先祖の作った家法を大切にして、その家を治めるのが、一番の孝行である。
（ 徳川家康 ）
170.
及ばざるは過ぎたるより勝れり。
（ 徳川家康 ）

171.
心に貪(むさぼ)りなき時は、人に諂(へつら)ふことなし。
（ 上杉謙信 ）
172.
心に驕(おご)りなき時は、人を敬ふ。
（ 上杉謙信 ）
173.
信頼してこそ、人は尽くしてくれるものだ。
（ 武田信玄 ）
174.
人がこの世へ生まれて百万長者も、最後に及(およ)んで要する所は、方(ほう)六尺の穴一つ、戒名を刻んだ石碑一つで、家も、倉も、金も、地所(じしょ)も、妻も、子も、すべてを残して、死出の旅路をただ一人辿(たど)る。
曾(かつ)て我が者と思ったもの、一(ひとつ)として我(われ)に伴うはない。
我は客人であったのである。
（ 伊達政宗 ）
175.
常に不功者なりと思えば、仕そこないなきものなり。
功者ぶりを致せば、必ず違(たが)うものなり。
（ 加藤嘉明 ）
176.
人間は、一度死身(しにみ)になった体験のある者でなければ、人の敬意を集めることはできない。
（ 鍋島直茂 ）
177.
国家の治乱は、一日に治まり、一日にして乱れる。
（ 徳川家康 ）
178.
自分の好きなことは自分にとって毒だと思え。
（ 小早川隆景 ）
179.
心というものは物に触れ移りやすきものなり。
（ 本多忠勝 ）
180.
何の苦労もしないで手に入れた宝は、かえって失敗や破滅につながる。
（ 徳川家康 ）

181.
用ふべきに当たりては、十枚の黄金惜しむに足らず。
無用の事ならんには、この一枚を猥(みだ)りに費やすべからず。
（ 堀秀政 ）
182.
強からん所は能(よく)強うし給ひ、
弱からん所をば能弱く、
こはからん所をば能こはく、
やはらかならん所をば能やはらかに、
かくのごとくなるは、
よき大将と申す。
（ 高坂昌信 ）
183.
真友たりとも、淫乱雑談なすべからず。
もし人、申し掛けば、目立たざる様にその座を立つべし。
（ 武田信繁 ）
184.
急用である。
静かに書け。
（ 小早川隆景 ）
185.
心に自慢なき時は、人の善を知る。
（ 上杉謙信 ）
186.
遅かるべくして、速なれば、即ち大過なし。
速なるべくして、遅き時は、即ち大過あり。
（ 蜂須賀家政 ）
187.
学は道にいたる門なり。
此(こ)門をとをりて道にいたる也。
しかれば学は門也、家にあらず。
門を見て家也とおもふことなかれ。
（ 柳生宗矩 ）
188.
宝在心
（ 上杉謙信 ）
189.
総じて武辺(ぶへん)の心がけ深く、志操あるものは、上役に追従せぬものだ。
お世辞や巧言の類(たぐい)は、信念に欠ける愚か者の処世術たるにすぎない。
（ 徳川家康 ）
190.
能(よ)き武士は、惣別(そうべつ)人の腹立つ事を我(わが)方よりはせぬものなり。
（ 武田信玄 ）

191.
父子の関係は、心のへだて、つまり断絶のないのが最高である。
（ 徳川家康 ）
192.
老人には経験という宝物がある。
（ 武田信玄 ）
193.
すべての事にいえるが、用心の方法がないなどと云う事はない。
用心の方法は、よく考えれば必ずあるものである。
（ 徳川家康 ）
194.
上下万民に対し、一言半句にても虚言申すべからず。
かりそめにも有のままたるべし。
虚言を言いつくれば癖になりて暴かれる也。
（ 北条早雲 ）
195.
莫大の働きをしてその名隠れ埋(もむ)るとも、心を証(あかし)とすれば、則ち恨(うらみ)なし。
（ 上杉謙信 ）
196.
したいことをするな。
いやなことをしろ。
（ 武田信玄 ）
197.
人の意見をよく聞きたださないで同意する者は危ない。
（ 小早川隆景 ）
198.
足る事を知って、及ばぬ事を思うな。
（ 楠木正成 ）
199.
おもしろの利欲や　義理の道を塞がぬほどに。
（ 小早川隆景 ）
200.
おもしろの釈教や　世理を忘れぬほどに。
（ 小早川隆景 ）

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